四半期報告書-第60期第1四半期(令和1年5月1日-令和1年7月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得環境に一定の改善がみられるなど、緩やかな回復基調が続く一方で、米中の貿易摩擦が世界経済に与える影響や海外情勢の不確実性の高まりにより、依然として先行き不透明な状況で推移いたしました。
食品業界におきましては、一定の需要に支えられてはいるものの、今年10月に予定されている消費税増税や年金問題などの将来不安から、消費者の節約志向は依然として根強く、また人手不足を背景とした人件費や物流費の上昇など、厳しい経営環境が続きました。
このような状況の中、当社グループは、お客様の安全・安心に重点をおいた包装米飯及び包装餅製品の安定供給、並びに適正価格での販売に努めることを基本に営業活動を推進してまいりました。
美味しさの追及はもちろんのこと、お客様の消費動向を捉えながら、多様化するニーズに対応した製品供給を実現するための生産体制の整備を進めるとともに、全社一体となった営業活動に取り組むことで業績の拡大を図ってまいりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は包装米飯及び包装餅製品とも主力製品を中心に堅調に推移したことから、前年同期比2億84百万円増の61億69百万円(前年同期比4.8%増)となりました。
利益面につきましては、聖籠工場の新設にともなう売上原価の増加により売上総利益が減少したことに加え、販売量の上昇にともなう販売促進費および物流費の増加が影響し、営業損失は3億64百万円(前年同四半期営業損失1億32百万円)、経常損失は3億円(同経常損失71百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は2億16百万円(同親会社株主に帰属する四半期純損失57百万円)となりました。
なお、当社グループは主力製品である包装餅が季節商品(特に鏡餅)であり、その販売が年末に集中するため、第3四半期連結会計期間の売上高及び利益が他の四半期連結会計期間に比べ著しく増加する傾向があります。
当社グループは、食品事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しておりますが、製品分類別における販売の動向は以下のとおりであります。
製品分類別の販売動向
(包装米飯製品)
包装米飯製品では、今年6月より稼働を始めた新米飯工場「サトウのごはん聖籠ファクトリー」の竣工を記念した『サトウのごはん聖籠ファクトリー竣工記念キャンペーン』を実施するとともに、弊社独自の釜炊き製法をアピールする新テレビCM『サトウのごはん「ふっくら釜炊き篇」』を7月より全国放映するなど、販売促進に努めました。
また、新商品としては9月1日の発売を目指し、「サトウのごはん銀シャリ小盛り150g」、「サトウのごはん銀シャリ大盛り300g」の商品開発に取り組みました。「小盛り」は女性やお子様向けに、「大盛り」は従来の200gでは物足りなさを感じていた方にもご満足をいただけることを目的に商品開発を行いました。
加えて、日本古来の炊飯方法を忠実に再現した独自の製造技術(厚釜ガス直火炊き)により、電子レンジ2分で家庭と同様の炊き立てごはんを再現できることや、製品名に原料米の産地銘柄を明確に表示していることがお客様の利便性及び安全・安心意識にマッチし、売上高は堅調に推移いたしました。
その結果、包装米飯製品の売上高は49億47百万円(同2.0%増)となりました。
(包装餅製品)
包装餅製品では、当社グループだけが使用している「ながモチフィルム」(酸素吸収機能をもつ透明な個包装フィルム)の特性を、引き続きお客様に認知していただけるよう、テレビCMの放映を継続し、販売活動に取り組みました。
新商品としては秋以降の需要期に向けて、鍋料理によるお餅の消費に合わせた「サトウのしゃぶしゃぶもち」や、お餅1個の重量を20gとコンパクトに設計することで従来品より火が通り易く、調理時間が短縮される「サトウの切り餅シングルパックミニ」、「サトウのまる餅シングルパックミニ」の商品開発を進めるなど、さらなる需要拡大に向けた取り組みを実施いたしました。
また、年末商材である鏡餅については、アイテムの充実や一部製品にパッケージのリニューアルを図るなど、販売増加に向けた商品開発に取り組みました。
その結果、包装餅製品の売上高は12億17百万円(同18.7%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における総資産は332億78百万円となり、前連結会計年度末に比較し24億45百万円増加いたしました。これは主に受取手形及び売掛金が9億9百万円、原材料及び貯蔵品が8億53百万円それぞれ減少したものの、商品及び製品が28億73百万円、聖籠工場の新設にともなう有形固定資産が11億20百万円それぞれ増加したことによるものであります。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における負債は208億56百万円となり、前連結会計年度末に比較し28億16百万円増加いたしました。これは主に未払金が12億85百万円、流動負債のその他(未払法人税および未払消費税等)が4億89百万円それぞれ減少したものの、運転資金として短期借入金が40億円、設備投資としての長期借入金が7億37百万円それぞれ増加したことによるものであります。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産は124億22百万円となり、前連結会計年度末に比較し3億70百万円減少いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純損失2億16百万円および剰余金の配当1億円により利益剰余金が3億17百万円、その他有価証券評価差額金が63百万円それぞれ減少したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は37.3%(前連結会計年度末は41.5%)となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じたものはありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は46百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設のうち、当第1四半期累計期間に完了したものは、次のとおりであります。
2019年7月31日現在
(注) 1 上記の金額に消費税等は含まれておりません。
2 上記の聖籠工場は、2019年6月に完成し、製造開始しております。
(1) 経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得環境に一定の改善がみられるなど、緩やかな回復基調が続く一方で、米中の貿易摩擦が世界経済に与える影響や海外情勢の不確実性の高まりにより、依然として先行き不透明な状況で推移いたしました。
食品業界におきましては、一定の需要に支えられてはいるものの、今年10月に予定されている消費税増税や年金問題などの将来不安から、消費者の節約志向は依然として根強く、また人手不足を背景とした人件費や物流費の上昇など、厳しい経営環境が続きました。
このような状況の中、当社グループは、お客様の安全・安心に重点をおいた包装米飯及び包装餅製品の安定供給、並びに適正価格での販売に努めることを基本に営業活動を推進してまいりました。
美味しさの追及はもちろんのこと、お客様の消費動向を捉えながら、多様化するニーズに対応した製品供給を実現するための生産体制の整備を進めるとともに、全社一体となった営業活動に取り組むことで業績の拡大を図ってまいりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は包装米飯及び包装餅製品とも主力製品を中心に堅調に推移したことから、前年同期比2億84百万円増の61億69百万円(前年同期比4.8%増)となりました。
利益面につきましては、聖籠工場の新設にともなう売上原価の増加により売上総利益が減少したことに加え、販売量の上昇にともなう販売促進費および物流費の増加が影響し、営業損失は3億64百万円(前年同四半期営業損失1億32百万円)、経常損失は3億円(同経常損失71百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は2億16百万円(同親会社株主に帰属する四半期純損失57百万円)となりました。
なお、当社グループは主力製品である包装餅が季節商品(特に鏡餅)であり、その販売が年末に集中するため、第3四半期連結会計期間の売上高及び利益が他の四半期連結会計期間に比べ著しく増加する傾向があります。
当社グループは、食品事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しておりますが、製品分類別における販売の動向は以下のとおりであります。
製品分類別の販売動向
(包装米飯製品)
包装米飯製品では、今年6月より稼働を始めた新米飯工場「サトウのごはん聖籠ファクトリー」の竣工を記念した『サトウのごはん聖籠ファクトリー竣工記念キャンペーン』を実施するとともに、弊社独自の釜炊き製法をアピールする新テレビCM『サトウのごはん「ふっくら釜炊き篇」』を7月より全国放映するなど、販売促進に努めました。
また、新商品としては9月1日の発売を目指し、「サトウのごはん銀シャリ小盛り150g」、「サトウのごはん銀シャリ大盛り300g」の商品開発に取り組みました。「小盛り」は女性やお子様向けに、「大盛り」は従来の200gでは物足りなさを感じていた方にもご満足をいただけることを目的に商品開発を行いました。
加えて、日本古来の炊飯方法を忠実に再現した独自の製造技術(厚釜ガス直火炊き)により、電子レンジ2分で家庭と同様の炊き立てごはんを再現できることや、製品名に原料米の産地銘柄を明確に表示していることがお客様の利便性及び安全・安心意識にマッチし、売上高は堅調に推移いたしました。
その結果、包装米飯製品の売上高は49億47百万円(同2.0%増)となりました。
(包装餅製品)
包装餅製品では、当社グループだけが使用している「ながモチフィルム」(酸素吸収機能をもつ透明な個包装フィルム)の特性を、引き続きお客様に認知していただけるよう、テレビCMの放映を継続し、販売活動に取り組みました。
新商品としては秋以降の需要期に向けて、鍋料理によるお餅の消費に合わせた「サトウのしゃぶしゃぶもち」や、お餅1個の重量を20gとコンパクトに設計することで従来品より火が通り易く、調理時間が短縮される「サトウの切り餅シングルパックミニ」、「サトウのまる餅シングルパックミニ」の商品開発を進めるなど、さらなる需要拡大に向けた取り組みを実施いたしました。
また、年末商材である鏡餅については、アイテムの充実や一部製品にパッケージのリニューアルを図るなど、販売増加に向けた商品開発に取り組みました。
その結果、包装餅製品の売上高は12億17百万円(同18.7%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における総資産は332億78百万円となり、前連結会計年度末に比較し24億45百万円増加いたしました。これは主に受取手形及び売掛金が9億9百万円、原材料及び貯蔵品が8億53百万円それぞれ減少したものの、商品及び製品が28億73百万円、聖籠工場の新設にともなう有形固定資産が11億20百万円それぞれ増加したことによるものであります。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における負債は208億56百万円となり、前連結会計年度末に比較し28億16百万円増加いたしました。これは主に未払金が12億85百万円、流動負債のその他(未払法人税および未払消費税等)が4億89百万円それぞれ減少したものの、運転資金として短期借入金が40億円、設備投資としての長期借入金が7億37百万円それぞれ増加したことによるものであります。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産は124億22百万円となり、前連結会計年度末に比較し3億70百万円減少いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純損失2億16百万円および剰余金の配当1億円により利益剰余金が3億17百万円、その他有価証券評価差額金が63百万円それぞれ減少したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は37.3%(前連結会計年度末は41.5%)となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じたものはありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は46百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設のうち、当第1四半期累計期間に完了したものは、次のとおりであります。
2019年7月31日現在
事業所名 (所在地) | 設備の内容 | 総投資額 (百万円) | 資金調達方法 | 取得年月 | 完成後の 増加能力 |
当社 聖籠工場 (新潟県北蒲原郡) | 無菌化包装米飯 製造工場 | 5,289 | 借入金及び 自己資金 | 2019年6月 | 包装米飯 生産能力24%増 |
(注) 1 上記の金額に消費税等は含まれておりません。
2 上記の聖籠工場は、2019年6月に完成し、製造開始しております。