四半期報告書-第62期第1四半期(令和3年5月1日-令和3年7月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において当社グループが判断したものであります。
「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」という。)等を当第1四半期連結会計期間の期首から適用しております。
なお、経営成績に関する説明の当第1四半期連結累計期間の各数値は、当該会計基準等を適用した後の数値となっていることから、前第1四半期連結累計期間と比較した売上高の増減額及び増減率は記載しておりません。
「収益認識会計基準」等の適用に関する詳細については、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」をご覧ください。
(1) 経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型ウイルス感染症のワクチン接種も徐々に進み、また、改めて緊急事態宣言が発出されるなど政府による様々な対策が講じられているものの、新型ウイルス感染拡大は未だ衰えることがなく、変異株による感染の再拡大が懸念されるなど、引き続き先行き不透明な状況で推移しました。
食品業界におきましては、昨今の生活スタイルの変化、消費者の購買行動の変化を背景とした、家庭内消費食品への底堅い需要に支えられているものの、新型ウイルス感染禍、従業員の安全の確保とお客様への万全の供給体制の整備を最優先としたオペレーションを余儀なくされており、各種コストが上昇基調にあることや、先行き不透明な経済状況の中で個人消費は足踏み状態となっており、引き続き厳しい経営環境が続くものと予想しております。
このような状況のもと、当社グループは引き続き、安全・安心に重点をおいた包装米飯及び包装餅製品の安定供給、並びに適正価格での販売に努めることを基本に事業活動を推進してまいりました。
おいしさの追求はもちろんのこと、お客様の消費動向を捉えながら、多様化するニーズに対応可能な生産体制の整備を進めるとともに、新型ウイルス感染禍による市場変化に対応すべく、健康維持・まとめ買い・多様化をキーワードとした新たな食創造を提案し、全社一体となった営業活動に取り組むことで業績の拡大を図ってまいりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は、新型ウイルスの感染拡大を背景とした内食需要の高まりもあり、包装米飯及び包装餅製品ともに主力製品を中心に堅調に推移したことから、59億84百万円となりました。
しかしながら、営業利益につきましては、販売増に伴い物流費が増加したこと、また、今期については包装米飯及び包装餅双方の更なる通年需要の喚起を目的に、前期までと比べて広告宣伝計画を修正したことを受け、当四半期における広告宣伝費が増加したことを要因として、77百万円(前年同期営業利益3億6百万円)となりました。また、経常利益は1億44百万円(前年同期経常利益3億89百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億1百万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純利益2億55百万円)となりました。
なお、当社グループは主力製品である包装餅が季節商品(特に鏡餅)であり、その販売が年末に集中するため、第3四半期連結会計期間の売上高及び利益が他の四半期連結会計期間に比べ著しく増加する傾向があります。
製品分類別の販売動向
当社グループは、食品事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しておりますが、製品分類別における販売の動向は以下のとおりであります。
(包装米飯製品)
包装米飯製品は、社会構造、生活様式の変化で「簡便性・安心・安全・品質」が受け入れられた事により、市場全体が拡大傾向にあることに加え、新型ウイルス感染禍においてご家庭内での食事の機会が増えたことによる食品の備蓄需要が高まっております。これらの消費動向の変化を背景に、包装米飯製品の「家庭のご飯に代わる」常備食化への対応を目的とした新商品「サトウのごはん 売れ筋トップ3銘柄(新潟県産コシヒカリ・秋田県産あきたこまち・銀シャリ)8食パック」の発売(2021年9月1日)に向けて、商品開発を進めてまいりました。
また、通年需要の喚起を目的に、2021年5月から弊社独自の釜炊き製法をアピールするテレビCM『サトウのごはん「ふっくら釜炊き編」』を全国放映し、さらに、「サトウのごはん8食パック」の発売に合わせた新テレビCM『サトウのごはん「多幸(炊こう)感」』(2021年8月より全国放映)の制作を実施するなど、販売促進活動に努めてまいりました。
これらの取り組みとともに、当社の包装米飯が日本古来の炊飯方法を忠実に再現した独自の製造技術(厚釜ガス直火炊き)により電子レンジによる2分間の加熱で家庭と同様のふっくら炊き立てのごはんを再現できること、また、製品名に原料米の産地銘柄を明確に表示していること、さらに、賞味期間が1年と長期保存が可能であるという特長が、お客様における利便性及び安全・安心のニーズの高まりと新型ウイルス感染禍の新しい生活スタイルを背景とした内食需要の高まりにマッチし、売上高は堅調に推移いたしました。
その結果、包装米飯製品の売上高は49億88百万円となりました。
(包装餅製品)
包装餅製品においても通年需要の喚起に積極的に取り組んでおります。
まず、新型ウイルス感染禍においてご家庭内での食事の機会が増えたことに伴う日常の食事を通じた健康維持に対する意識の高まりから、健康意識の高い方の半数が栄養・機能性を重視しているという調査結果をもとに、「元気な毎日の習慣 乳酸菌で健康管理をサポート!お餅でエネルギーを効率よく摂取」をキャッチフレーズに開発した新商品「サトウの切り餅/まる餅 乳酸菌プラス」の発売(2021年9月1日)に向けて、商品開発を進めてまいりました。
次に、女優の芦田愛菜さんが当社グループのみが個包装に使用している酸素を吸収する「ながモチフィルム」の特徴(鮮度保持剤なしでつきたての美味しさを24か月保持)を紹介するテレビCMや、切り餅「いっぽん」のスティック形状を活かした様々な召し上がり方を消費者の皆様に提案するテレビCMを継続的に放映することで、当社包装餅商品のブランド認知の深化に努めてまいりました。さらに、餅商品の喫食機会向上と新たな消費者層の獲得を目的として、人気動画クリエイターとタイアップした動画制作を行ってまいりました。
年末商材である鏡餅については、引き続きダウンサイジング化が全体的に進んでいることから、「どこでも簡単に飾れる手頃なサイズの鏡餅!」をコンセプトとして商品開発を進めるとともに、その気軽さから市場に広く受け入れられている小飾りシリーズのアイテム充実や、パッケージリニューアルを図るなど、年末の販売増加に向けての取り組みを実施してまいりました。
また、流通における取り組みとして、鏡餅を店舗で陳列する際の開封作業の軽減を目的として開発した、段ボールを開封するとそのまま商品の陳列ができる「らくらくパッケージ(SRP対応段ボール)」の名称を「簡単!楽ちん段ボール」とし、店頭での作業者の方も直感で分かりやすいものに変更する事で、取扱店の更なる拡大に努めてまいりました。
これらの取り組みのほか、包装米飯製品同様に新型ウイルスの感染拡大を背景とした内食需要の高まりもあり、売上高は堅調に推移いたしました。
その結果、包装餅製品の売上高は9億92百万円となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は141億30百万円となり、前連結会計年度末に比べ18億37百万円増加いたしました。
これは主に受取手形及び売掛金が10億75百万円、原材料及び貯蔵品が3億77百万円減少したものの、商品及び製品が31億25百万円、現金及び預金が1億76百万円増加したことによるものであります。
固定資産は191億25百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億41百万円減少いたしました。
これは主に減価償却の進行にともない有形固定資産が2億46百万円、保有する投資有価証券の時価総額の減少により投資有価証券が1億73百万円減少したことによるものであります。
この結果、総資産は332億55百万円となり、前連結会計年度末に比べ14億96百万円増加いたしました。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は122億26百万円となり、前連結会計年度末に比べ21億58百万円増加いたしました。
これは主に未払金が10億95百万円、流動負債のその他が8億56百万円減少したものの、運転資金としての短期借入金が38億10百万円、支払手形及び買掛金が2億96百万円増加したことによるものであります。減少した流動負債のその他の主なものは未払法人税等及び未払消費税等であります。
固定負債は64億円となり、前連結会計年度末に比べ4億22百万円減少いたしました。これは主に長期借入金の減少によるものであります。
この結果、負債合計は186億27百万円となり、前連結会計年度末に比べ17億36百万円増加いたしました。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は146億27百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億39百万円減少いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上及び剰余金の配当があったことによるものであります。
この結果、自己資本比率は44.0%(前連結会計年度末は46.8%)となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じたものはありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は38百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」という。)等を当第1四半期連結会計期間の期首から適用しております。
なお、経営成績に関する説明の当第1四半期連結累計期間の各数値は、当該会計基準等を適用した後の数値となっていることから、前第1四半期連結累計期間と比較した売上高の増減額及び増減率は記載しておりません。
「収益認識会計基準」等の適用に関する詳細については、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」をご覧ください。
(1) 経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型ウイルス感染症のワクチン接種も徐々に進み、また、改めて緊急事態宣言が発出されるなど政府による様々な対策が講じられているものの、新型ウイルス感染拡大は未だ衰えることがなく、変異株による感染の再拡大が懸念されるなど、引き続き先行き不透明な状況で推移しました。
食品業界におきましては、昨今の生活スタイルの変化、消費者の購買行動の変化を背景とした、家庭内消費食品への底堅い需要に支えられているものの、新型ウイルス感染禍、従業員の安全の確保とお客様への万全の供給体制の整備を最優先としたオペレーションを余儀なくされており、各種コストが上昇基調にあることや、先行き不透明な経済状況の中で個人消費は足踏み状態となっており、引き続き厳しい経営環境が続くものと予想しております。
このような状況のもと、当社グループは引き続き、安全・安心に重点をおいた包装米飯及び包装餅製品の安定供給、並びに適正価格での販売に努めることを基本に事業活動を推進してまいりました。
おいしさの追求はもちろんのこと、お客様の消費動向を捉えながら、多様化するニーズに対応可能な生産体制の整備を進めるとともに、新型ウイルス感染禍による市場変化に対応すべく、健康維持・まとめ買い・多様化をキーワードとした新たな食創造を提案し、全社一体となった営業活動に取り組むことで業績の拡大を図ってまいりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は、新型ウイルスの感染拡大を背景とした内食需要の高まりもあり、包装米飯及び包装餅製品ともに主力製品を中心に堅調に推移したことから、59億84百万円となりました。
しかしながら、営業利益につきましては、販売増に伴い物流費が増加したこと、また、今期については包装米飯及び包装餅双方の更なる通年需要の喚起を目的に、前期までと比べて広告宣伝計画を修正したことを受け、当四半期における広告宣伝費が増加したことを要因として、77百万円(前年同期営業利益3億6百万円)となりました。また、経常利益は1億44百万円(前年同期経常利益3億89百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億1百万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純利益2億55百万円)となりました。
なお、当社グループは主力製品である包装餅が季節商品(特に鏡餅)であり、その販売が年末に集中するため、第3四半期連結会計期間の売上高及び利益が他の四半期連結会計期間に比べ著しく増加する傾向があります。
製品分類別の販売動向
当社グループは、食品事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しておりますが、製品分類別における販売の動向は以下のとおりであります。
(包装米飯製品)
包装米飯製品は、社会構造、生活様式の変化で「簡便性・安心・安全・品質」が受け入れられた事により、市場全体が拡大傾向にあることに加え、新型ウイルス感染禍においてご家庭内での食事の機会が増えたことによる食品の備蓄需要が高まっております。これらの消費動向の変化を背景に、包装米飯製品の「家庭のご飯に代わる」常備食化への対応を目的とした新商品「サトウのごはん 売れ筋トップ3銘柄(新潟県産コシヒカリ・秋田県産あきたこまち・銀シャリ)8食パック」の発売(2021年9月1日)に向けて、商品開発を進めてまいりました。
また、通年需要の喚起を目的に、2021年5月から弊社独自の釜炊き製法をアピールするテレビCM『サトウのごはん「ふっくら釜炊き編」』を全国放映し、さらに、「サトウのごはん8食パック」の発売に合わせた新テレビCM『サトウのごはん「多幸(炊こう)感」』(2021年8月より全国放映)の制作を実施するなど、販売促進活動に努めてまいりました。
これらの取り組みとともに、当社の包装米飯が日本古来の炊飯方法を忠実に再現した独自の製造技術(厚釜ガス直火炊き)により電子レンジによる2分間の加熱で家庭と同様のふっくら炊き立てのごはんを再現できること、また、製品名に原料米の産地銘柄を明確に表示していること、さらに、賞味期間が1年と長期保存が可能であるという特長が、お客様における利便性及び安全・安心のニーズの高まりと新型ウイルス感染禍の新しい生活スタイルを背景とした内食需要の高まりにマッチし、売上高は堅調に推移いたしました。
その結果、包装米飯製品の売上高は49億88百万円となりました。
(包装餅製品)
包装餅製品においても通年需要の喚起に積極的に取り組んでおります。
まず、新型ウイルス感染禍においてご家庭内での食事の機会が増えたことに伴う日常の食事を通じた健康維持に対する意識の高まりから、健康意識の高い方の半数が栄養・機能性を重視しているという調査結果をもとに、「元気な毎日の習慣 乳酸菌で健康管理をサポート!お餅でエネルギーを効率よく摂取」をキャッチフレーズに開発した新商品「サトウの切り餅/まる餅 乳酸菌プラス」の発売(2021年9月1日)に向けて、商品開発を進めてまいりました。
次に、女優の芦田愛菜さんが当社グループのみが個包装に使用している酸素を吸収する「ながモチフィルム」の特徴(鮮度保持剤なしでつきたての美味しさを24か月保持)を紹介するテレビCMや、切り餅「いっぽん」のスティック形状を活かした様々な召し上がり方を消費者の皆様に提案するテレビCMを継続的に放映することで、当社包装餅商品のブランド認知の深化に努めてまいりました。さらに、餅商品の喫食機会向上と新たな消費者層の獲得を目的として、人気動画クリエイターとタイアップした動画制作を行ってまいりました。
年末商材である鏡餅については、引き続きダウンサイジング化が全体的に進んでいることから、「どこでも簡単に飾れる手頃なサイズの鏡餅!」をコンセプトとして商品開発を進めるとともに、その気軽さから市場に広く受け入れられている小飾りシリーズのアイテム充実や、パッケージリニューアルを図るなど、年末の販売増加に向けての取り組みを実施してまいりました。
また、流通における取り組みとして、鏡餅を店舗で陳列する際の開封作業の軽減を目的として開発した、段ボールを開封するとそのまま商品の陳列ができる「らくらくパッケージ(SRP対応段ボール)」の名称を「簡単!楽ちん段ボール」とし、店頭での作業者の方も直感で分かりやすいものに変更する事で、取扱店の更なる拡大に努めてまいりました。
これらの取り組みのほか、包装米飯製品同様に新型ウイルスの感染拡大を背景とした内食需要の高まりもあり、売上高は堅調に推移いたしました。
その結果、包装餅製品の売上高は9億92百万円となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は141億30百万円となり、前連結会計年度末に比べ18億37百万円増加いたしました。
これは主に受取手形及び売掛金が10億75百万円、原材料及び貯蔵品が3億77百万円減少したものの、商品及び製品が31億25百万円、現金及び預金が1億76百万円増加したことによるものであります。
固定資産は191億25百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億41百万円減少いたしました。
これは主に減価償却の進行にともない有形固定資産が2億46百万円、保有する投資有価証券の時価総額の減少により投資有価証券が1億73百万円減少したことによるものであります。
この結果、総資産は332億55百万円となり、前連結会計年度末に比べ14億96百万円増加いたしました。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は122億26百万円となり、前連結会計年度末に比べ21億58百万円増加いたしました。
これは主に未払金が10億95百万円、流動負債のその他が8億56百万円減少したものの、運転資金としての短期借入金が38億10百万円、支払手形及び買掛金が2億96百万円増加したことによるものであります。減少した流動負債のその他の主なものは未払法人税等及び未払消費税等であります。
固定負債は64億円となり、前連結会計年度末に比べ4億22百万円減少いたしました。これは主に長期借入金の減少によるものであります。
この結果、負債合計は186億27百万円となり、前連結会計年度末に比べ17億36百万円増加いたしました。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は146億27百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億39百万円減少いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上及び剰余金の配当があったことによるものであります。
この結果、自己資本比率は44.0%(前連結会計年度末は46.8%)となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じたものはありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は38百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。