四半期報告書-第60期第3四半期(令和1年11月1日-令和2年1月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間(2019年5月1日から2020年1月31日まで)におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得環境に改善が見られるなど、緩やかな回復基調が続いているものの、新型コロナウイルスの出現が世界経済に与える影響や、米中貿易摩擦をはじめとした海外情勢の不確実性により、先行き不透明な状況で推移いたしました。
食品業界におきましては、消費者の節約志向は依然として根強く、また人手不足を背景とした人件費や物流費の上昇など、引き続き厳しい経営環境が続きました。
このような状況のもと、当社グループは、お客様の安全・安心に重点をおいた包装餅及び包装米飯製品の安定供給、並びに適正価格での販売に努めることを基本に事業活動を推進してまいりました。
おいしさの追及はもちろんのこと、お客様の消費動向を捉えながら、多様化するニーズに対応可能な生産体制の整備を進めるとともに、全社一体となった営業活動に取り組むことで業績の拡大を図ってまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は包装餅及び包装米飯製品ともに主力製品を中心に堅調に推移したことから、前年同期比13億16百万円増の349億85百万円(前年同期比3.9%増)となりました。
利益面につきましては、聖籠工場の新設により売上原価が増加したものの、売上高の伸長により売上総利益は140億24百万円(前年同期売上総利益136憶66百万円)と増加いたしました。しかしながら、前年より続く物流費の上昇、および販売増にともなう販売促進費の増加により、営業利益は10億88百万円(前年同期営業利益15億68百万円)、経常利益は12億52百万円(前年同期経常利益17億9百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益については7億84百万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純利益11億60百万円)となりました。
なお、当社グループは主力製品である包装餅が季節商品(特に鏡餅)であり、その販売が年末に集中するため、第3四半期連結会計期間の売上高及び利益が他の四半期連結会計期間に比べ著しく増加する傾向があります。
当社グループは、食品事業の単一セグメントであるためセグメント別の記載を省略しておりますが、製品分類別の販売動向は以下のとおりであります。
製品分類別の販売動向
(包装餅製品)
包装餅製品では、当社グループだけが使用している「ながモチフィルム」(酸素吸収機能をもつ透明な個包装フィルム)の特性を、よりお客様にご理解していただくことを目的に、同フィルムのロゴがおいしいお餅のしるしであることをアピールするテレビCMを継続放映するなど、販売拡大に努めました。
新商品としては、主に鍋料理にお使いいただくことを想定した「サトウのしゃぶしゃぶもち」や、調理しやすさ食べやすさを追求し、お餅の大きさを弊社従来品よりコンパクトな20gに設計した「サトウの切り餅シングルパックミニ」、「サトウのまる餅シングルパックミニ」を発売し、更なる需要拡大に向けた取組みを実施いたしました。
また、鏡餅については、消費者の皆様に、より最適な商品を選んでいただけるように、「サトウのサッと鏡餅」シリーズに新たに1,000gタイプ・400gタイプを加えるなどのラインナップ充実や、一部商品にパッケージのリニューアルを図るとともに、最需要期に向けたCM放映や、販促キャンペーンを実施いたしました。
その結果、包装餅製品の売上高は182億10百万円(前年同期比1.2%増加)となりました。
(包装米飯製品)
包装米飯製品では、近年、特に小盛り・大盛りサイズの販売が好調に推移し、容量別の消費者ニーズが高まってきていることから、商品のバリエーション強化を目的に「サトウのごはん銀シャリ」に“小盛り150g”、“大盛り300g”の2アイテムを追加発売しました。
また、原料米の産地であるJAと提携して、各地の特産品をプレゼントする販促キャンペーンを実施する等、販売促進に取り組みました。
加えて、日本古来の炊飯方法を忠実に再現した独自の製造技術(厚釜ガス直火炊き)により、電子レンジ2分で家庭と同様の炊き立てごはんを再現できることや、製品名に原料米の産地銘柄を明確に表示していることがお客様の利便性及び安全・安心意識にマッチし、売上高は堅調に推移いたしました。
その結果、包装米飯製品の売上高は167億58百万円(前年同期比7.0%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は189億39百万円となり、前連結会計年度末に比べ70億12百万円増加いたしました。これは主に原材料及び貯蔵品が10億52百万円、仕掛品が4億13百万円それぞれ減少したものの、受取手形及び売掛金が73億72百万円、商品及び製品が4億60百万円増加したことによるものであります。
固定資産は194億22百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億19百万円増加いたしました。これは主に聖籠工場の新設にともない、有形固定資産のその他(建設仮勘定等)が38億58百万円減少し、建物及び構築物が24億64百万円、機械装置及び運搬具が19億79百万円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は383億62百万円となり、前連結会計年度末に比べ75億29百万円増加いたしました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は163億45百万円となり、前連結会計年度末に比べ63億36百万円増加いたしました。これは主に、流動負債のその他(未払費用、未払消費税及び未払法人税等)が4億53百万円減少したものの、運転資金としての短期借入金が61億60百万円、未払金が10億70百万円増加したことによるものであります。
固定負債は85億56百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億25百万円増加いたしました。これは主に長期借入金が5億80百万円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は249億1百万円となり、前連結会計年度に比べ68億61百万円増加いたしました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は134億60百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億67百万円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により、利益剰余金が6億83百万円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は35.1%(前連結会計年度末は41.5%)となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じたものはありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1億24百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設のうち、当第3四半期連結累計期間に完了したものは、次のとおりであります。
2020年1月31日現在
(注) 1 上記の金額に消費税等は含まれておりません。
2 上記の聖籠工場は、2019年6月に完成し、製造開始しております。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間(2019年5月1日から2020年1月31日まで)におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得環境に改善が見られるなど、緩やかな回復基調が続いているものの、新型コロナウイルスの出現が世界経済に与える影響や、米中貿易摩擦をはじめとした海外情勢の不確実性により、先行き不透明な状況で推移いたしました。
食品業界におきましては、消費者の節約志向は依然として根強く、また人手不足を背景とした人件費や物流費の上昇など、引き続き厳しい経営環境が続きました。
このような状況のもと、当社グループは、お客様の安全・安心に重点をおいた包装餅及び包装米飯製品の安定供給、並びに適正価格での販売に努めることを基本に事業活動を推進してまいりました。
おいしさの追及はもちろんのこと、お客様の消費動向を捉えながら、多様化するニーズに対応可能な生産体制の整備を進めるとともに、全社一体となった営業活動に取り組むことで業績の拡大を図ってまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は包装餅及び包装米飯製品ともに主力製品を中心に堅調に推移したことから、前年同期比13億16百万円増の349億85百万円(前年同期比3.9%増)となりました。
利益面につきましては、聖籠工場の新設により売上原価が増加したものの、売上高の伸長により売上総利益は140億24百万円(前年同期売上総利益136憶66百万円)と増加いたしました。しかしながら、前年より続く物流費の上昇、および販売増にともなう販売促進費の増加により、営業利益は10億88百万円(前年同期営業利益15億68百万円)、経常利益は12億52百万円(前年同期経常利益17億9百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益については7億84百万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純利益11億60百万円)となりました。
なお、当社グループは主力製品である包装餅が季節商品(特に鏡餅)であり、その販売が年末に集中するため、第3四半期連結会計期間の売上高及び利益が他の四半期連結会計期間に比べ著しく増加する傾向があります。
当社グループは、食品事業の単一セグメントであるためセグメント別の記載を省略しておりますが、製品分類別の販売動向は以下のとおりであります。
製品分類別の販売動向
(包装餅製品)
包装餅製品では、当社グループだけが使用している「ながモチフィルム」(酸素吸収機能をもつ透明な個包装フィルム)の特性を、よりお客様にご理解していただくことを目的に、同フィルムのロゴがおいしいお餅のしるしであることをアピールするテレビCMを継続放映するなど、販売拡大に努めました。
新商品としては、主に鍋料理にお使いいただくことを想定した「サトウのしゃぶしゃぶもち」や、調理しやすさ食べやすさを追求し、お餅の大きさを弊社従来品よりコンパクトな20gに設計した「サトウの切り餅シングルパックミニ」、「サトウのまる餅シングルパックミニ」を発売し、更なる需要拡大に向けた取組みを実施いたしました。
また、鏡餅については、消費者の皆様に、より最適な商品を選んでいただけるように、「サトウのサッと鏡餅」シリーズに新たに1,000gタイプ・400gタイプを加えるなどのラインナップ充実や、一部商品にパッケージのリニューアルを図るとともに、最需要期に向けたCM放映や、販促キャンペーンを実施いたしました。
その結果、包装餅製品の売上高は182億10百万円(前年同期比1.2%増加)となりました。
(包装米飯製品)
包装米飯製品では、近年、特に小盛り・大盛りサイズの販売が好調に推移し、容量別の消費者ニーズが高まってきていることから、商品のバリエーション強化を目的に「サトウのごはん銀シャリ」に“小盛り150g”、“大盛り300g”の2アイテムを追加発売しました。
また、原料米の産地であるJAと提携して、各地の特産品をプレゼントする販促キャンペーンを実施する等、販売促進に取り組みました。
加えて、日本古来の炊飯方法を忠実に再現した独自の製造技術(厚釜ガス直火炊き)により、電子レンジ2分で家庭と同様の炊き立てごはんを再現できることや、製品名に原料米の産地銘柄を明確に表示していることがお客様の利便性及び安全・安心意識にマッチし、売上高は堅調に推移いたしました。
その結果、包装米飯製品の売上高は167億58百万円(前年同期比7.0%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は189億39百万円となり、前連結会計年度末に比べ70億12百万円増加いたしました。これは主に原材料及び貯蔵品が10億52百万円、仕掛品が4億13百万円それぞれ減少したものの、受取手形及び売掛金が73億72百万円、商品及び製品が4億60百万円増加したことによるものであります。
固定資産は194億22百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億19百万円増加いたしました。これは主に聖籠工場の新設にともない、有形固定資産のその他(建設仮勘定等)が38億58百万円減少し、建物及び構築物が24億64百万円、機械装置及び運搬具が19億79百万円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は383億62百万円となり、前連結会計年度末に比べ75億29百万円増加いたしました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は163億45百万円となり、前連結会計年度末に比べ63億36百万円増加いたしました。これは主に、流動負債のその他(未払費用、未払消費税及び未払法人税等)が4億53百万円減少したものの、運転資金としての短期借入金が61億60百万円、未払金が10億70百万円増加したことによるものであります。
固定負債は85億56百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億25百万円増加いたしました。これは主に長期借入金が5億80百万円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は249億1百万円となり、前連結会計年度に比べ68億61百万円増加いたしました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は134億60百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億67百万円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により、利益剰余金が6億83百万円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は35.1%(前連結会計年度末は41.5%)となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じたものはありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1億24百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設のうち、当第3四半期連結累計期間に完了したものは、次のとおりであります。
2020年1月31日現在
事業所名 (所在地) | 設備の内容 | 総投資額 (百万円) | 資金調達方法 | 取得年月 | 完成後の 増加能力 |
聖籠工場 (新潟県北蒲原郡) | 無菌化包装米飯 製造工場 | 5,289 | 借入金及び 自己資金 | 2019年6月 | 包装米飯 生産能力24%増 |
(注) 1 上記の金額に消費税等は含まれておりません。
2 上記の聖籠工場は、2019年6月に完成し、製造開始しております。