四半期報告書-第134期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
(経営成績)
当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、輸出が引き続き弱含みし製造業を中心に弱さが一段と増していますが、雇用・所得環境の改善が続いており、各種政策の効果もあって緩やかな回復が続いております。一方で、米中貿易摩擦、中東情勢の緊迫化などの影響により、海外経済の不確実性や金融資本市場の不安定な変動が懸念され、令和元年10月に実施された消費税の引上げによる影響とともに先行き不透明な状況で推移いたしました。
このような経済環境のなか、当社グループの事業基盤であります水産、水産加工・流通、食品の各分野におきましては、世界的な水産物の需要増大による買付競争、国内漁獲の不振に加え、人手不足による生産及び物流コストの上昇の中、水産物の国内消費の減少など、引き続き厳しい状況が続いております。
こうした情勢のもとで、当社グループは、3ヵ年経営計画「第134期中期経営計画(これからの100年に向かって)」の初年度として、「浜から食卓まで」を網羅した当社グループならではの強みを生かした営業活動に努めるとともに、事業横断による人材と組織の連携強化を図ってまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は949億13百万円(前年同期比77億20百万円の減少)、営業利益は18億73百万円(前年同期比4億32百万円の減少)、経常利益は22億32百万円(前年同期比95百万円の減少)、親会社株主に帰属する四半期純利益は19億54百万円(前年同期比2億57百万円の増加)となりました。
セグメント別の概況は次のとおりであります。
①食品事業
食品事業におきましては、すり身は原料価格が上昇するなか、南米、国内産の取扱量が増加した結果、売上、利益ともに増加いたしました。カニは原料相場が引き続き高値で推移したことにより減収減益となりました。一方、北方凍魚および助子は採算重視の買付・販売を行い減収増益となりました。加工食品では、コンビニ向け総菜の販売が苦戦し、売上、利益ともに減少いたしました。その他、前年3月にすり身生産の海外子会社を売却したことにより売上と利益が減少しております。
これらの結果、売上高は625億90百万円(前年同期比45億35百万円の減少)、セグメント利益は16億29百万円(前年同期比1億93百万円の増加)となりました。
②海洋事業
漁網・漁具資材部門では、官公庁向け漁具資材や海外まき網用漁具資材などの販売が堅調に推移し、売上は増加いたしましたが、依然として北海道沿岸における漁獲不振の影響により漁具資材の販売が低迷し、営業利益は減少いたしました。船舶・機械部門では、船体一括案件の受注や船舶用機器類の販売が順調に推移し、売上、営業利益ともに増加いたしました。養殖部門では、養殖成魚の販売数量の減少から、売上は減少いたしましたものの、配合飼料などの販売が堅調に推移し、営業利益は増加いたしました。
これらの結果、売上高は146億3百万円(前年同期比96百万円の減少)、セグメント利益は4億85百万円(前年同期比64百万円の減少)となりました。
③機械事業
機械事業におきまして、国内では総菜加工業界・豆腐業界・水産加工業界向けから既存工場でのライン設備や移設工事、生産機器類など、海外では米国向け豆腐生産設備や春巻・焼売の成型機、製麺機など、幅広く受注が進みました。しかしながら、前期に比べ新工場建設などの大型案件が少なく、売上、営業利益ともに大きく減少いたしました。
これらの結果、売上高は73億88百万円(前年同期比32億78百万円の減少)、セグメント利益は3億21百万円(前年同期比5億9百万円の減少)となりました。
④資材事業
資材事業におきまして、化成品部門では、住宅用部材シートや印刷用フィルムの販売は堅調に推移し、売上は増加いたしましたものの、付加価値の高い工業用粘着シートの販売が低調に推移し、利益は減少いたしました。農畜資材では、度重なる台風の影響により売上、利益ともに減収減益となりました。
これらの結果、売上高は84億30百万円(前年同期比23百万円の増加)、セグメント利益は2億43百万円(前年同期比36百万円の減少)となりました。
⑤バイオティックス事業
バイオティックス事業では、薬局向けOEM商品の販売は順調に推移いたしましたものの、大手健康食品メーカー向け「アグリマックス」や「イムバランス」素材の大型受注がズレ込んだことなどが影響し、売上高は2億48百万円(前年同期比9百万円の減少)、セグメント利益は24百万円(前年同期比9百万円の減少)となりました。
⑥物流事業
物流事業では、主に九州地区における食品を中心とした運送業を展開し、不採算部門の閉鎖や業務効率の改善を図りながら、新規取引を増やした結果、売上高は15億81百万円(前年同期比1億74百万円の増加)、セグメント利益は30百万円(前年同期は2百万円のセグメント損失)となりました。
⑦その他
その他の事業といたしまして、不動産の賃貸、人材派遣業などを行っており、売上高は71百万円(前年同期比1百万円の増加)、セグメント利益は50百万円(前年同期比4百万円の増加)となりました。
(財政状態)
(資 産)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は757億78百万円(前連結会計年度比16.5%増)となりました。
総資産の増加は、主として現金及び預金、受取手形及び売掛金、たな卸資産の増加によるものであります。
(負 債)
当第3四半期連結会計期間末における総負債は595億93百万円(前連結会計年度比18.6%増)となりました。
総負債の増加は、主として支払手形及び買掛金、短期借入金の増加によるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は161億84百万円(前連結会計年度比9.3%増)となりました。
純資産の増加は、主として利益剰余金の増加によるものであります。
(2) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループが支出した研究開発費の総額は1億12百万円であります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
(経営成績)
当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、輸出が引き続き弱含みし製造業を中心に弱さが一段と増していますが、雇用・所得環境の改善が続いており、各種政策の効果もあって緩やかな回復が続いております。一方で、米中貿易摩擦、中東情勢の緊迫化などの影響により、海外経済の不確実性や金融資本市場の不安定な変動が懸念され、令和元年10月に実施された消費税の引上げによる影響とともに先行き不透明な状況で推移いたしました。
このような経済環境のなか、当社グループの事業基盤であります水産、水産加工・流通、食品の各分野におきましては、世界的な水産物の需要増大による買付競争、国内漁獲の不振に加え、人手不足による生産及び物流コストの上昇の中、水産物の国内消費の減少など、引き続き厳しい状況が続いております。
こうした情勢のもとで、当社グループは、3ヵ年経営計画「第134期中期経営計画(これからの100年に向かって)」の初年度として、「浜から食卓まで」を網羅した当社グループならではの強みを生かした営業活動に努めるとともに、事業横断による人材と組織の連携強化を図ってまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は949億13百万円(前年同期比77億20百万円の減少)、営業利益は18億73百万円(前年同期比4億32百万円の減少)、経常利益は22億32百万円(前年同期比95百万円の減少)、親会社株主に帰属する四半期純利益は19億54百万円(前年同期比2億57百万円の増加)となりました。
セグメント別の概況は次のとおりであります。
①食品事業
食品事業におきましては、すり身は原料価格が上昇するなか、南米、国内産の取扱量が増加した結果、売上、利益ともに増加いたしました。カニは原料相場が引き続き高値で推移したことにより減収減益となりました。一方、北方凍魚および助子は採算重視の買付・販売を行い減収増益となりました。加工食品では、コンビニ向け総菜の販売が苦戦し、売上、利益ともに減少いたしました。その他、前年3月にすり身生産の海外子会社を売却したことにより売上と利益が減少しております。
これらの結果、売上高は625億90百万円(前年同期比45億35百万円の減少)、セグメント利益は16億29百万円(前年同期比1億93百万円の増加)となりました。
②海洋事業
漁網・漁具資材部門では、官公庁向け漁具資材や海外まき網用漁具資材などの販売が堅調に推移し、売上は増加いたしましたが、依然として北海道沿岸における漁獲不振の影響により漁具資材の販売が低迷し、営業利益は減少いたしました。船舶・機械部門では、船体一括案件の受注や船舶用機器類の販売が順調に推移し、売上、営業利益ともに増加いたしました。養殖部門では、養殖成魚の販売数量の減少から、売上は減少いたしましたものの、配合飼料などの販売が堅調に推移し、営業利益は増加いたしました。
これらの結果、売上高は146億3百万円(前年同期比96百万円の減少)、セグメント利益は4億85百万円(前年同期比64百万円の減少)となりました。
③機械事業
機械事業におきまして、国内では総菜加工業界・豆腐業界・水産加工業界向けから既存工場でのライン設備や移設工事、生産機器類など、海外では米国向け豆腐生産設備や春巻・焼売の成型機、製麺機など、幅広く受注が進みました。しかしながら、前期に比べ新工場建設などの大型案件が少なく、売上、営業利益ともに大きく減少いたしました。
これらの結果、売上高は73億88百万円(前年同期比32億78百万円の減少)、セグメント利益は3億21百万円(前年同期比5億9百万円の減少)となりました。
④資材事業
資材事業におきまして、化成品部門では、住宅用部材シートや印刷用フィルムの販売は堅調に推移し、売上は増加いたしましたものの、付加価値の高い工業用粘着シートの販売が低調に推移し、利益は減少いたしました。農畜資材では、度重なる台風の影響により売上、利益ともに減収減益となりました。
これらの結果、売上高は84億30百万円(前年同期比23百万円の増加)、セグメント利益は2億43百万円(前年同期比36百万円の減少)となりました。
⑤バイオティックス事業
バイオティックス事業では、薬局向けOEM商品の販売は順調に推移いたしましたものの、大手健康食品メーカー向け「アグリマックス」や「イムバランス」素材の大型受注がズレ込んだことなどが影響し、売上高は2億48百万円(前年同期比9百万円の減少)、セグメント利益は24百万円(前年同期比9百万円の減少)となりました。
⑥物流事業
物流事業では、主に九州地区における食品を中心とした運送業を展開し、不採算部門の閉鎖や業務効率の改善を図りながら、新規取引を増やした結果、売上高は15億81百万円(前年同期比1億74百万円の増加)、セグメント利益は30百万円(前年同期は2百万円のセグメント損失)となりました。
⑦その他
その他の事業といたしまして、不動産の賃貸、人材派遣業などを行っており、売上高は71百万円(前年同期比1百万円の増加)、セグメント利益は50百万円(前年同期比4百万円の増加)となりました。
(財政状態)
(資 産)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は757億78百万円(前連結会計年度比16.5%増)となりました。
総資産の増加は、主として現金及び預金、受取手形及び売掛金、たな卸資産の増加によるものであります。
(負 債)
当第3四半期連結会計期間末における総負債は595億93百万円(前連結会計年度比18.6%増)となりました。
総負債の増加は、主として支払手形及び買掛金、短期借入金の増加によるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は161億84百万円(前連結会計年度比9.3%増)となりました。
純資産の増加は、主として利益剰余金の増加によるものであります。
(2) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループが支出した研究開発費の総額は1億12百万円であります。