四半期報告書-第59期第2四半期(平成29年4月1日-平成29年6月30日)
有報資料
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用情勢の改善を背景に緩やかな回復基調が継続する一方で、米国政権の政策不安や中国を始めとする新興国経済の不確実性への懸念の影響から、景気は先行きへの不安も多い状況が続いております。
農業情勢におきましては、農家の高齢化と後継者不足、耕作地放棄など慢性的な問題を抱えたままとなっております。また、九州の豪雨の被害など、各地での異常気象による自然災害の影響も懸念されます。アメリカはトランプ政権となり約半年が経過しましたが、アメリカ抜きでの11か国TPPの進捗ならびに、EUと日本との経済連携協定での大枠合意報道により、今後の日本の農業がどのような影響を受けるか、依然不透明な状態となっております。
農薬業界におきましては、海外大手メーカーの統合等が実行段階に入り、徐々に新たな事業体制が構築されており、今後国内農薬業界へも影響が予測されます。また、ここ数年農協改革を含めた農業改革の具体的な動きが活発化しており、これによる流通の変革も予測されるところです。
研究開発においては、海外大手メーカーの統合等により、欧米各社の研究トレンドは特定の除草剤抵抗性や害虫防除機能を有する遺伝子組み換え作物の創出に移っており、新規化学農薬の研究開発は日系メーカーが主流となっています。このような状況のもと、当社グループは、創薬のための研究開発を鋭意継続しつつ、大型合併により導出される商品の権利確保にも積極的に取組むことで、世界市場を意識したポートフォリオの充実を図っております。
営業技術普及においては引き続き土壌消毒剤を主力商品とし、開設3年目になる土壌分析室を活用し、農業の根幹となる土づくりのお手伝いをすべく活動を行っております。また、経営理念であります「どこまでも農家とともに」をモットーに、農家とのコミュニケーション、情報交換のための管理農場の運営や、グローバルGAP認定取得支援への取組みにも注力しております。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は81億3千8百万円(前年同四半期比1億2千4百万円の減少、前年同四半期比1.5%減)、営業利益は12億8千万円(前年同四半期比2億3千2百万円の減少、前年同四半期比15.3%減)、経常利益は12億7千7百万円(前年同四半期比1億9千万円の減少、前年同四半期比13.0%減)、更に特別利益として受取補償金の計上、特別損失として研究開発中止に伴う損失を計上いたしました。この結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は15億6百万円(前年同四半期比6億2千7百万円の増加、前年同四半期比71.4%増)となりました。
なお、当社グループの売上高は事業の性質上、業績に季節的変動があり、第1四半期及び第2四半期連結累計期間の売上高が他の四半期連結累計期間と比較して多くなる傾向にあります。
製品の種類別売上高については次のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、製品の種類別の区分を変更しており、以下の前年同四半期比については、前年同四半期の数値を変更後の区分に組み替えた数値で比較しております。
(イ)害虫防除剤
国内向けダニ剤は若干前年同四半期を上回りましたが、主に海外向ダニ剤「カネマイトフロアブル」が前年度末からの現地流通在庫が多いため前年同四半期を下回り、害虫防除剤全体では前年同四半期を下回る実績となりました。この結果、売上高は14億8千8百万円(前年同四半期比3億5千7百万円の減少、前年同四半期比19.4%減)となりました。
(ロ)病害防除剤
「キノンドー剤」は前年同四半期を下回りましたが、「兼商フルーツセイバー」などが前年同四半期を上回り、病害防除剤全体では前年同四半期をやや上回る実績となりました。この結果、売上高は5億7千6百万円(前年同四半期比1千2百万円の増加、前年同四半期比2.3%増)となりました。
(ハ)土壌消毒剤
海外向け「D-D」は欧州スペインにおいて農家に対し散布ライセンスが義務づけられ、その手続きが遅延しているため出荷が遅れていますが、国内向け土壌消毒剤は前年同四半期を上回り、特に「ネマキック粒剤」が大きく伸長し、土壌消毒剤全体では前年同四半期を上回る実績となりました。この結果、売上高は42億5千3百万円(前年同四半期比2億5千7百万円の増加、前年同四半期比6.4%増)となりました。
(ニ)除草剤
「モゲトン粒剤」は前年同四半期を上回りましが、「カソロン粒剤6.7」が前年同四半期を下回り、除草剤全体では前年同四半期をやや下回る実績となりました。この結果、売上高は11億7千8百万円(前年同四半期比1千8百万円の減少、前年同四半期比1.5%減)となりました。
(ホ)その他
展着剤はほぼ前年同四半期並みでしたが、家庭園芸関連、植調剤が前年同四半期を下回り、その他全体では前年同四半期をやや下回る実績となりました。この結果、売上高は6億4千1百万円(前年同四半期比1千9百万円の減少、前年同四半期比2.9%減)となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は262億5千万円(前連結会計年度比20億2千4百万円の増加、前連結会計年度比8.4%増)となりました。これは主に季節要因により売上債権が20億8千5百万円、たな卸資産が8千9百万円、繰延税金資産が2億9千2百万円増加する一方、流動資産のその他が4億1百万円、のれんの償却等で無形固定資産が6千4百万円減少したことによるものです。
(負債及び純資産)
当第2四半期連結会計期間末における負債は58億2千9百万円(前連結会計年度比2億3千5百万円の増加、前連結会計年度比4.2%増)となりました。これは主に利益の増加により、未払法人税等が5億2千万円増加した一方、流動負債のその他が1億4千9百万円、1年内返済予定の長期借入金が1億3千5百万円減少したことによるものです。純資産は204億2千1百万円となりました。その結果、自己資本比率は65.5%となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、132億9千4百万円(前年同四半期比27億6千8百万円の増加)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは1億2千2百万円の増加(前年同四半期比7億9百万円の増加)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益(23億7千8百万円)、その他の流動資産の減少(4億1千3百万円)及び、売上債権の増加(20億4千万円)、法人税等の支払額(5億1千6百万円)による支出によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは8百万円の減少(前年同四半期比2億3千8百万円の増加)となりました。これは主に、定期預金払戻による収入(2千万円)、貸付金の回収による収入(5百万円)及び、有形固定資産取得による支出(2千3百万円)、貸付による支出(1千万円)による支出によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは3億7千9百万円の減少(前年同四半期比6億7百万円の増加)となりました。これは主に、長期借入金の返済(1億3千5百万円)、配当金の支払(1億5千1百万円)、非支配株主への配当金の支払(8千4百万円)による支出によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は546百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、開発を進めておりました新規剤の開発の中止に伴い、前払金に計上しておりました該当金額を取崩し、研究開発費に計上いたしました。