四半期報告書-第60期第2四半期(平成30年4月1日-平成30年6月30日)
有報資料
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、各種の経済・金融政策を背景に雇用情勢の改善や設備投資の増加が見られ、引き続き緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、海外においては、米国トランプ政権の保護主義的な経済政策や中東情勢の混乱に伴う原油価格の上昇など、不安の多い状況が続いております。
農薬業界においては、海外大手メーカーの統合等が実行段階に移り新たな事業体制が生まれつつあり、今後国内農薬業界へも影響があるものと予測されます。また、農協改革や農協統合(県農協設立)に向けての動きが広がっており、これによる流通の変革も予測されるところです。
このような情勢の中で当社グループは、経営理念である「我が信条」(お客様のため、社員のため、社会のため、株主のためという4か条)ならびに「どこまでも農家とともに」をモットーとして技術普及・販売を展開しております。そして100年企業を目指すために、「Lead The Way 2025」をスローガンとした「長期事業計画」ならびに「中期事業計画」の3年目に突入し、引続き「強固な経営基盤づくり」のため社内外で活動しております。
研究開発部門においては、創薬のための研究開発を鋭意継続しつつ、製品の導入にも積極的に取組むことで、世界市場を意識したポートフォリオの充実を図っております。
営業技術普及部門においては、引き続き土壌消毒剤を主力製品とし、開設4年目になる土壌分析室を活用し、農業の根幹となる土づくりのお手伝いをすべく活動を行いました。さらに、グローバルGAP認定取得支援ならびに地域の農業・栽培問題解決のための研究実践農場の運営などに取組んでおります。
生産部門においては、新たな生産及び物流拠点の構築のため、平成30年11月の竣工を目指して山口新工場の建設を進めております。新工場は、7年前の東京電力福島第一原子力発電所の事故により操業停止となった福島工場に代わるものとして、茨城工場・直江津工場とともに、当社製品の安定供給と物流効率化を目指して参ります。
当第2四半期連結累計期間においては、主要剤である土壌消毒剤、害虫防除剤等が特に海外市場において順調に売上を伸ばし、当社グループの売上は前年同四半期を上回りました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は85億9千4百万円(前年同四半期比4億5千6百万円の増加、前年同四半期比5.6%増)、営業利益は14億4千8百万円(前年同四半期比1億6千7百万円の増加、前年同四半期比13.1%増)、経常利益は14億4千万円(前年同四半期比1億6千3百万円の増加、前年同四半期比12.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は9億6千9百万円(前年同四半期比5億3千7百万円の減少、前年同四半期比35.7%減)となりました。
なお、当社グループの売上高は事業の性質上、業績に季節的変動があり、第1四半期及び第2四半期連結累計期間の売上高が他の四半期連結累計期間と比較して多くなる傾向にあります。
製品の種類別売上高については次のとおりであります。
(イ)害虫防除剤
主力ダニ剤「カネマイトフロアブル」の国内向けは若干前年同四半期を下回りましたが、海外向け、特に前年同四半期は現地流通在庫が多く苦戦していた北米向けが大幅に増加したことを筆頭に大きく伸長し、害虫防除剤全体で前年同四半期を大きく上回りました。この結果、売上高は16億8千4百万円(前年同四半期比1億9千6百万円の増加、前年同四半期比13.2%増)となりました。
(ロ)病害防除剤
「キノンドー剤」を中心に「兼商ストライド」、「アフェット」等が伸長し、病害防除剤全体で前年同四半期を上回りました。この結果、売上高は6億1千7百万円(前年同四半期比4千万円の増加、前年同四半期比7.0%増)となりました。
(ハ)土壌消毒剤
国内では「ネマキック粒剤」が前年同四半期を下回りましたが、海外向け「バスアミド微粒剤」、「D-D」が欧州を中心に各地域で伸長し、土壌消毒剤全体で前年同四半期を大きく上回りました。この結果、売上高は44億6千4百万円(前年同四半期比2億1千1百万円の増加、前年同四半期比5.0%増)となりました。
(ニ)除草剤
「モゲトン粒剤」は前年同四半期並、「アークエース」は前年同四半期を大きく上回りましたが、「カソロン粒剤2.5」「カソロン粒剤6.7」が前年同四半期を下回り、除草剤全体として前年同四半期を若干下回りました。この結果、売上高は11億6千4百万円(前年同四半期比1千4百万円の減少、前年同四半期比1.3%減)となりました。
(ホ)その他
家庭園芸関連がほぼ前年同四半期並みとなりましたが、展着剤、植調剤が前年同四半期を上回り、その他全体で前年同四半期を上回りました。この結果、売上高は6億6千4百万円(前年同四半期比2千2百万円の増加、前年同四半期比3.5%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は297億3千8百万円(前連結会計年度比32億4千4百万円の増加、前連結会計年度比12.2%増)となりました。これは主に季節要因により売上債権が28億4千6百万円、たな卸資産が2億9千2百万円増加したことによるものです。
(負債及び純資産)
当第2四半期連結会計期間末における負債は82億7千5百万円(前連結会計年度比29億9千万円の増加、前連結会計年度比56.6%増)となりました。これは山口工場建設のための借入があり、長期借入金29億7千7百万円が増加したことによるものです。純資産は214億6千2百万円となりました。その結果、自己資本比率は61.4%となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、133億7千4百万円(前年同四半期比7千9百万円の増加)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは17億5千2百万円の減少(前年同四半期比18億7千4百万円の減少)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益(14億9千9百万円)による収入及び、売上債権の増加(28億9千2百万円)、法人税等の支払(4億8千8百万円)による支出によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは25億8千万円の減少(前年同四半期比25億7千1百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得(26億7千万円)による支出によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは26億3千4百万円の増加(前年同四半期比30億1千3百万円の増加)となりました。これは主に、長期借入による収入(31億円)及び、配当金の支払(1億5千2百万円)、非支配株主への配当金の支払額(1億8千3百万円)による支出によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は2億円であります。