四半期報告書-第117期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/02/10 10:05
【資料】
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【項目】
38項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態および経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における経済環境は、依然として新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、世界的に大規模な経済・社会活動の制限が実施され、当社グループも大きな影響を受けました。経済活動は徐々に再開しているものの、先行きは不透明かつ、取り巻く事業環境も予断を許さない状況であります。
このような状況のなか、当社グループは中期経営計画「ISHIZUE 2023 ~SHINKA・変革~」を推進し、重点テーマである「イノベーション創出」「グローバル展開・拡大」「事業推進体制の見直しと収益改革」「AI・IoT積極活用」「持続的成長を担う人財育成」を実行し、「NICHIBAN GROUP 2030 VISION」実現に向けて取り組んでおります。
売上高は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によるインバウンド需要の消失および在宅勤務の増加に伴うオフィス勤務の減少によるテープ需要の低迷により、前年同期比7.5%減の311億5千1百万円となりました。
営業利益は、活動制限・自粛による旅費交通費および広告宣伝費の減少等の影響もあり、販売費及び一般管理費は減少したものの、売上高の減少により、前年同期比34.6%減の17億6百万円となりました。
経常利益は、営業利益の減少により、前年同期比31.9%減の18億3千8百万円となりました。
親会社株主に帰属する四半期純利益は、これらの影響により、前年同期比29.9%減の11億6千8百万円となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
メディカル事業
(ヘルスケアフィールド)
ドラッグストアを中心とした大衆薬市場におきましては、鎮痛消炎剤“ロイヒつぼ膏TM”シリーズのインバウンド需要が新型コロナウイルス感染症拡大の影響により消失いたしましたが、スポーツ需要は上期の低迷から徐々に回復し、テーピングテープの売上は回復基調にありました。
このような状況のなか、高機能救急絆創膏“ケアリーヴTM”シリーズの売上は、テレビコマーシャル効果に加え、気温の低下やコロナ禍の消毒による手荒れ・あかぎれの増加により前年同期を上回りましたが、フィールド全体としての売上は前年同期を大きく下回りました。
(医療材フィールド)
医療機関向け医療材料市場におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による来院患者数および手術件数の減少に伴い、医療機関向けの消耗品使用量が減少し、厳しい販売環境でありました。また、医療機関への訪問や学会等の対面活動は依然として制限され、従来の営業スタイルを変えての活動となりました。
このような状況のなか、止血製品シリーズ“セサブリックTM”の売上は、感染対策の増加に伴い上期の低迷から回復したことにより、前年同期並みを維持し、フィールド全体としての売上は前年同期を上回りました。
以上の結果、ヘルスケアフィールドと医療材フィールドを合わせましたメディカル事業全体(海外事業を含む)の売上高は134億9千9百万円(前年同期比12.7%減)、営業利益は30億3千3百万円(前年同期比24.0%減)となりました。売上はヘルスケアフィールドのインバウンド需要消失の影響により前年同期を下回り、営業利益は操業度低下の影響により固定費負担率が大きく上昇し、前年同期を大きく下回りました。
テープ事業
(オフィスホームフィールド)
文具事務用品市場におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による在宅勤務の継続により、オフィス向け需要が減少を続けており、厳しい販売環境でありました。
このような状況のなか、SDGsをキーワードに、キッチン雑貨ブランド“ディアキチTMワザアリTMテープ”シリーズは、全国自治体の食品ロスイベントを通じて認知度を拡大し、「セロテープ®」は、天然素材を使用した環境配慮製品であることを官公庁等ユーザーに理解していただく活動を実施した結果、売上はともに前年同期を上回りましたが、フィールド全体としての売上は前年同期を下回りました。
(工業品フィールド)
産業用テープ市場におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、自動車業界における新車向けのマスキングテープは回復基調ではあるものの、依然自動車補修や建築向けのマスキングテープは低調に推移するなど、全体として厳しい販売環境でありました。
このような状況のなか、食品スーパー向けの売上は外出自粛要請により、中食・内食化需要が高まり、お弁当・お惣菜の蓋固定に使用する「フードパックテープTM」は好調に推移いたしました。また、レジ袋有料化に伴うお買い上げシール需要増加により、「セロテープ®別注印刷品」の売上は、前年同期を上回りましたが、フィールド全体としての売上は前年同期を下回りました。
以上の結果、オフィスホームフィールドと工業品フィールドを合わせましたテープ事業全体(海外事業を含む)の売上高は176億5千2百万円(前年同期比3.2%減)、営業利益は15億7千1百万円(前年同期比18.4%増)となりました。各フィールドの売上はともに前年同期を下回ったものの、それ以上に、原価率の改善や活動制限・自粛による経費削減の影響により営業費用が大きく減少したため、営業利益は前年同期を上回りました。
なお、海外事業におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、先行き不透明な状況が続きましたが、リモート商談およびオンラインでの製品告知など、新たな営業スタイルの構築を検討しながら活動を実施いたしました。
このような状況のなか、中国市場におきまして、手術後の傷あとケア専用テープ「アトファインTM」の展開を進めるとともに、越境ECサイトへの取り組みを強化し“ロイヒつぼ膏TM”シリーズの販売を拡大いたしました。さらに、アジアおよび欧州に重点を置き、高機能救急絆創膏“ケアリーヴTM”シリーズや止血製品“セサブリックTM”シリーズなどのメディカル事業製品と、「PanfixTMセルローステープ」や塗装用和紙マスキングテープなどのテープ事業製品の販売チャネルの構築と製品育成に注力するとともに、欧州全域での事業展開の強化と販売拡大を目的に当第3四半期連結会計期間において、ドイツ・デュッセルドルフに販売子会社NICHIBAN EUROPE GmbHを設立いたしました。
当第3四半期連結累計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べ5億3千5百万円減少し、592億1千6百万円となりました。流動資産は9億7千8百万円の減少、固定資産は4億4千2百万円の増加となりました。
流動資産の減少は、高機能救急絆創膏“ケアリーヴTM”シリーズの販売好調により、商品及び製品が減少したこと等によるものです。また、固定資産の増加は、子会社の新棟建設に係る建設仮勘定の増加等によるものです。
負債は、前連結会計年度末と比べ10億1千万円減少し、215億2千3百万円となりました。流動負債は、11億8百万円の減少、固定負債は、9千8百万円の増加となりました。
流動負債の減少は、主に仕入高の減少により電子記録債務が減少したこと等によるものです。また、固定負債の増加は、退職給付に係る負債の増加等によるものです。
純資産は前連結会計年度末と比べ4億7千4百万円増加し、376億9千3百万円となりました。これは利益剰余金の増加等によるものです。
(2) 会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定について一部見直しを行っております。なお、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う会計上の見積りについては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載のとおりであります。
(3) 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、7億7千4百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 生産、受注および販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、前年同期比で、メディカル事業セグメントにおける生産の実績に著しい減少がありました。その内容については、「(1)財政状態および経営成績の状況」に記載しております。

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