四半期報告書-第118期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)

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2022/02/10 13:14
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「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」という。)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しております。この結果、前第3四半期連結累計期間と収益の会計処理が異なることから、以下の経営成績に関する説明において増減額および前年同期比(%)を記載せずに説明しております。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態および経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における経済環境は、国内では新型コロナワクチン接種が進み、一部の経済活動に持ち直しの動きが見られました。その一方で、海外では変異株による新型コロナウイルス感染症の再拡大および世界的な半導体不足や原材料・物流費コストの上昇など、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況のなか、当社グループは世の中の変化を柔軟にとらえ、サステナブル社会に対応した経営環境、経営課題に積極的に取り組むため、中期経営計画「ISHIZUE 2023 ~SHINKA・変革~」における重点テーマ「イノベーション創出」「グローバル展開・拡大」「事業推進体制の見直しと収益改革」「AI・IoT積極活用」「持続的成長を担う人財育成」を実行し、「NICHIBAN GROUP 2030 VISION」実現に向けて取り組んでまいりました。
①中長期成長エンジンの確立、イノベーション創出
・イノベーティブな研究開発、製品設計の確立に向けた研究開発組織の再編
・スタートアップ企業との協業プログラム推進
②グローバル市場へのスピーディな展開・拡大
・日本本社、タイ・ドイツ販社の3拠点体制による重点地域(東アジア・アセアン・欧州)
の新規市場開拓・育成
・重点地域における戦略的パートナー探索・選別(業務提携・M&A)
③事業推進体制の見直しと収益改革
・顧客機軸をベースとした事業推進に向けた販売・マーケティング組織の再編
・サステナブル(持続可能)な社会への貢献に向けたSDGsの取り組み推進
④事業戦略推進に向けたAI・IoTの積極活用
・戦略的データ活用と社内業務生産性向上に向けた、新基幹システムの導入、活用
⑤将来の持続的成長を担う人財育成
・社員エンゲージメント向上・組織マネジメント力強化の取り組み推進
・中期人財育成体系の再整備
以上の取り組みを実施いたしました結果、売上高は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によるインバウンド需要が消失した中での国内需要拡大に向け た取り組みや、消毒による手荒れ・あかぎれの増加、ワクチン接種需要の拡大等、コロナ禍で一部の製品の需要が増加したこと等により、321億3千3百万円(前年同期は311億5千1百万円)となりました。
営業利益は、新基幹システムの稼働に伴う減価償却費の増加等により、販売費及び一般管理費は増加いたしましたが、売上高の増加に伴い、主にメディカル事業にかかる生産工場の稼働が大きく回復したことによる原価の改善により、20億9千5百万円(前年同期は17億6百万円)となりました。
経常利益は、主に営業利益の増加により、21億6千2百万円(前年同期は18億3千8百万円)となりました。
親会社株主に帰属する四半期純利益は、これらの影響に加え、当期は特別損益項目が発生しなかったことにより、15億1千9百万円(前年同期は11億6千8百万円)となりました。前年同期は、当社の旧大阪工場(藤井寺市)における建物の解体工事にかかる費用を特別損失として計上しております。
なお、収益認識会計基準等の適用により、当第3四半期連結累計期間の売上高は4億6千6百万円減少し、営業利益および経常利益はそれぞれ2千4百万円増加しております。
当社グループのセグメントの概要は次のとおりです。
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務諸表が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定および業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当社は、顧客機軸をベースとした事業活動を強化するために、当連結会計年度より、テープ事業本部およびメディカル事業本部を廃止し、営業担当管掌を「国内事業本部」、「海外事業本部」とし、国内事業本部の傘下に、販路別に以下の営業統括部を設置しております。
・顧客を機軸とした新たな営業推進体制の強化とブランド戦略の再構築のために、「コンシューマー営業本部」を設置し、傘下に「ヘルスケア営業統括部」、「オフィスホーム営業統括部」を置くとともに、越境EC含め積極的にEC営業の拡大を図るため、EC特販営業部から独立した「EC営業統括部」を「コンシューマー営業本部」の傘下に置いております。
・より顧客に密着した営業活動を推進し、新規開発案件探索、顧客拡大のために、「工業品営業統括部」、「医療材営業統括部」は独立した営業統括部としております。
また、当社グループは、以上の営業担当管掌に、各子会社を加えた事業フィールドとして、「ヘルスケアフィールド」、「ECフィールド」、「オフィスホームフィールド」、「工業品フィールド」、「医療材フィールド」および「海外フィールド」を設定しております。
経営資源の配分の決定および業績の評価については、取り扱う製品、商品の性質や、市場、製造方法の類似性に基づき、「メディカル事業」、「テープ事業」の単位で行っていることから、当社グループの事業セグメントとしては、「メディカル事業」、「テープ事業」と認識し、これを報告セグメントとしております(報告セグメントは前連結会計年度から変更はございません)。
「メディカル事業」、「テープ事業」セグメントと各事業フィールドとの関係は以下のとおりです。
事業フィールドメディカル
事業
テープ
事業
国内コンシューマー
営業本部
ヘルスケアフィールド
ECフィールド
オフィスホームフィールド
医療材フィールド
工業品フィールド
海外海外フィールド

事業の種類別セグメントの業績は次のとおりであります。
メディカル事業
(ヘルスケアフィールド)
ドラッグストアを中心とした大衆薬市場におきましては、新型コロナウイルス感染者数減少による行動制限の解除や気温の低下による手荒れ・あかぎれ需要の増加など緩やかな回復傾向がありましたが、依然として変異株による新型コロナウイルス感染症再拡大の懸念があるなど、先行き不透明な販売環境が続いております。
このような状況のなか、鎮痛消炎剤“ロイヒ”シリーズや高機能救急絆創膏“ケアリーヴTM”シリーズについては、国内需要拡大に向けて、認知度向上のためのテレビCMや販促キャンペーンなどのPR活動を行うとともに、継続した試供品配布を行ったことにより、それぞれ売上が前年同期を上回り、フィールド全体としての売上も前年同期を上回りました。
(医療材フィールド)
医療機関向け医療材料市場におきましては、新型コロナウイルス感染者数減少に伴う病床使用率の低下により、医療機関は一時期の逼迫状況から落ち着きを取り戻したものの、依然として変異株による新型コロナウイルス感染症再拡大の懸念があるなど、先行き不透明な販売環境が続いております。
このような状況のなか、止血製品シリーズ“セサブリックTM”の売上は、ワクチン接種需要拡大に伴い、「チューシャバンTM」や「インジェクションパッドTM」を中心に安定供給を実施したことにより、前年同期を上回り、フィールド全体としての売上も前年同期を上回りました。
((メディカル事業にかかる)海外フィールド)
海外市場におきましては、国・地域ごとの変異株による新型コロナウイルス感染症再拡大の状況や感染予防対策の違いにより、経済の回復にばらつきが大きくなっております。
このような状況のなか、重点地域であるアジアおよび欧州にて、高機能救急絆創膏“ケアリーヴTM”シリーズのラインアップ拡大や認知度向上、止血製品“セサブリックTM”シリーズの採用施設拡大や感染対策訴求など、現地に密着した営業活動の展開を実施したことにより、メディカル事業にかかる海外フィールドとしての売上は前年同期を上回りました。
以上の結果、メディカル事業全体の売上高は、143億3千9百万円(前年同期は134億9千9百万円)となりました。また、新基幹システムの稼働に伴う減価償却費の増加等により、販売費及び一般管理費は増加いたしましたが、売上高の増加に伴い、メディカル事業にかかる生産工場の稼働が大きく回復したことによる原価の改善により、営業利益は、34億6千9百万円(前年同期は30億3千3百万円)となりました。
なお、収益認識会計基準等の適用により、当第3四半期連結累計期間の売上高は3億3千4百万円減少し、営業利益および経常利益はそれぞれ4百万円増加しております。
テープ事業
(オフィスホームフィールド)
文具事務用品市場におきましては、新型コロナウイルス感染者数減少による行動制限の解除により、出社率の緩やかな上昇が垣間見られましたが、テレワークの普及など働き方が大きく変化し、依然としてオフィス用品需要の低迷が続くなど厳しい販売環境でありました。
このような状況のなか、キッチン雑貨ブランド“ディアキチTMワザアリTMテープ”シリーズは、料理レシピサイトとの連動や自治体を通じた試供品配布などを実施し、認知度拡大や販売促進活動を進めました。
しかしながら、需要の低迷の影響は大きく、「セロテープ®」の売上は、前年同期を下回り、また、両面テープ「ナイスタックTM」の売上も、前年度からの巣籠り需要の一巡により、前年同期を下回ったことから、フィールド全体としての売上も前年同期を下回りました。
(工業品フィールド)
産業用テープ市場におきましては、新型コロナウイルス感染者数減少による行動制限の解除により、地域や業種によっては一部に回復が見られるものの、半導体不足による自動車メーカーの減産や原材料価格上昇などもあり、依然として先行き不透明な販売環境が続いております。
このような状況のなか、「セロテープ®」については、天然素材を使用した環境配慮製品であることをテレビCM、新聞広告および特設ホームページ等を通じて啓蒙し、SDGsへの取り組みとして多くの自治体や企業にご賛同をいただきました。
また、食品スーパー向けの売上は、新型コロナウイルス感染症による中食・内食化需要の継続により、お弁当・お惣菜の蓋固定に使用する「セロテープ®フードパックテープTM」が好調に推移し、フィールド全体としての売上も前年同期を上回りました。
(ECフィールド)
EC市場におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大による影響から、人との接触を減らすオンライン購買への期待は依然として高く、需要増加によるEコマース向けの販売は好調に推移いたしました。
このような状況のなか、カタログ通販における新規採用アイテムの拡大や、増加するオンライン購買に対するWEBマーケティングを強化することにより、「セロテープ®」や両面テープ「ナイスタックTM」の売上は前年を上回り、フィールド全体としての売上も前年同期を上回りました。
((テープ事業にかかる)海外フィールド)
海外市場におきましては、変異株による新型コロナウイルス感染症の再拡大および世界的な半導体不足や原材料・物流費コストの上昇など、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況のなか、重点地域であるアジアおよび欧州にて、「PanfixTMセルローステープ」や塗装用和紙マスキングテープの用途拡大や市場開拓など、販売チャネルの構築と製品育成に注力した営業活動を実施し、テープ事業にかかる海外フィールドとしての売上は前年同期を上回りました。
以上の結果、テープ事業全体の売上高は177億9千3百万円(前年同期は176億5千2百万円)となりました。また、新基幹システムの稼働に伴う減価償却費の増加により販売費及び一般管理費が増加し、ナフサ等による原材料単価の上昇に伴う原価増があったものの、売上高の増加に伴いテープ事業にかかる生産工場の稼働が改善し、営業利益は、15億8千3百万円(前年同期は15億7千1百万円)となりました。
なお、収益認識会計基準等の適用により、当第3四半期連結累計期間の売上高は1億3千2百万円減少し、営業利益および経常利益はそれぞれ1千9百万円増加しております。
当第3四半期連結累計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べ16億4千4百万円増加し、628億5千9百万円となりました。流動資産は7億9千3百万円の増加、固定資産は8億5千1百万円の増加となりました。
流動資産の増加は、主にメディカル事業における売上の増加に伴う受取手形及び売掛金の増加等によるものです。また、固定資産の増加は、ニチバンメディカル(株)における医療機器製造設備等への投資による建設仮勘定の増加等によるものです。
負債は、前連結会計年度末と比べ8億2千7百万円増加し、239億6千4百万円となりました。流動負債は、2億8千1百万円の増加、固定負債は、5億4千6百万円の増加となりました。
流動負債の増加は、ニチバンメディカル(株)における医療機器製造設備等への投資による未払金の増加等によるものです。また、固定負債の増加は、資産除去債務の見積り変更に伴う増加等によるものです。
純資産は前連結会計年度末と比べ8億1千6百万円増加し、388億9千4百万円となりました。これは利益剰余金の増加等によるものです。
(2) 会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更を行っております。
詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項」の(会計上の見積りの変更)をご参照ください。
なお、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う会計上の見積りについては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項」(追加情報)に記載のとおりであります。
(3) 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、8億6千1百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 生産、受注および販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、前年同期比で、メディカル事業セグメントにおける生産の実績に著しい増加がありました。その内容については、「(1)財政状態および経営成績の状況」に記載しております。
(6) 主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設等について、当第3四半期連結累計期間において変更があったものは、次のとおりであります。
会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容投資予定額資金調達方法着手年月完了予定年月完成後の増加能力(増加面積)
総額(百万円)
ニチバンメディカル(株)第一工場(福岡県朝倉郡筑前町)メディカル事業粘着テープの製造設備および建屋2,530(注)1自己資金2020年11月2022年7月(注)23,926㎡
提出会社埼玉工場(埼玉県日高市)テープ事業粘着液製造設備および建屋2,430(注)3自己資金2021年1月2023年1月(注)4(注)5

(注) 1.前連結会計年度の設備の新設の計画において、投資予定額を2,412百万円としておりましたが、2,530百万円に変更しております。
2.建屋については2021年12月に完成いたしました。製造設備の本稼働時期については、2022年7月を予定しております。
3.前連結会計年度の設備の新設の計画において、投資予定額を2,300百万円としておりましたが、2,430百万円に変更しております。
4.前連結会計年度の設備の新設の計画において、完了予定年月を2022年8月としておりましたが、2023年1月に変更しております。
5.テープ安城工場の既存の同設備および建屋について、耐震不足、老朽化が進んでいたことおよび最適生産体制の構築の一環として、これを埼玉工場に移管するものであります。
6.上記の金額に消費税等は含まれておりません。

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