四半期報告書-第77期第2四半期(平成30年7月1日-平成30年9月30日)
当社グループに関する財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容は下記のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
また、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態については遡及処理後の前連結会計年度末の数値で比較を行っております。
(1)財政状態及び経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間(2018年4月1日から2018年9月30日まで)における日本経済は、豪雨や地震、台風など相次ぐ自然災害の影響を受けたものの、企業収益や雇用情勢の改善等を背景に緩やかな景気回復の基調が続きました。化粧品業界におきましては、2018年度の経済産業省化粧品出荷統計(暦年)によりますと、販売個数・販売金額ともに前年と比べ増加いたしました。また、海外において、当社グループが主に事業展開をしているアジア・米国経済につきましては、米国では着実な景気回復が続き、アジアでは総じて持ち直しの動きが見られました。
このような市場環境の中、当社グループは、当期より新たな中期経営計画「グローバルブランド拡充と顧客接点の強化」をスタートさせ、企業の成長を支える強い経営基盤をベースとしながら、そのリソースを最大限に活用し、独自の価値創造を絶えず行っていくことにより、グローバルかつボーダレスな成長を目指してまいりました。
①財政状態
当第2四半期連結会計期間末の流動比率は329.0%、当座比率は228.3%であり、前連結会計年度末に比べそれぞれ31.0ポイントの増加、16.0ポイントの増加となりました。主な理由は下記のとおりであります。
資産は、前連結会計年度末に比べ13,636百万円の増加となりました。現金及び預金の増加9,977百万円、受取手形及び売掛金の減少2,377百万円、商品及び製品の増加2,197百万円、原材料及び貯蔵品の増加3,944百万円、仕掛品の増加773百万円、有価証券の減少3,707百万円、建物及び構築物の増加2,614百万円、工具、器具及び備品の増加1,079百万円、建設仮勘定の減少2,703百万円、投資有価証券の増加1,986百万円、のれんの減少572百万円等によるものであります。
負債は、前連結会計年度末に比べ2,894百万円の減少となりました。支払手形及び買掛金の減少234百万円、電子記録債務の増加4,224百万円、未払金の減少4,994百万円、未払法人税等の減少721百万円、未払消費税等の減少791百万円、退職給付に係る負債の減少661百万円、長期未払金の増加320百万円等によるものであります。
なお、有利子負債残高は1,275百万円、デット・エクイティ・レシオは0.01倍となりました。
②経営成績
当第2四半期連結累計期間における当社グループの業績につきましては、全セグメント及び全ての地域において前年同期を上回り、売上高は前年同期比11.3%増の160,996百万円(為替の影響を除くと前年同期比11.6%増)となり、第2四半期としては過去最高を6期連続で更新いたしました。なお、連結売上高に占める海外売上高の割合は26.4%となりました。
利益につきましては、重点グローバルブランドを中心とした増収効果に加え、原価低減、販売費及び一般管理費の効率的な運用により、営業利益は30,712百万円(前年同期比30.9%増)、経常利益は32,610百万円(同36.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は22,214百万円(同46.0%増)となり、いずれも過去最高となりました。
a.化粧品事業
化粧品事業につきましては、ハイプレステージ領域、プレステージ領域いずれも好調に推移いたしました。ハイプレステージ領域におきましては、当社初のシワ改善美容液「iP.Shot アドバンスト」(医薬部外品)を発売した「コスメデコルテ」が業績を牽引したほか、専門店チャネルへの新業態提案を推進した㈱アルビオン、北米市場を中心にメイク製品等を展開する米国タルト社なども売上が伸長いたしました。プレステージ領域におきましては、国内では、薬用美白美容液「メラノショット ホワイト」(医薬部外品)が好調な高効能特化型ブランド「ONE BY KOSÉ」、中価格帯の新スキンケアブランド「ルシェリ」などが売上に寄与いたしました。海外では、アジア市場において重点グローバルブランドの販売が好調な韓国と中国が業績を牽引いたしました。また、国内外における免税チャネルの売上も大幅に増加いたしました。これらの結果、当事業の売上高は121,461百万円(前年同期比13.2%増)、営業利益は28,647百万円(同32.2%増)となりました。
b.コスメタリー事業
コスメタリー事業につきましては、洗顔・クレンジングの「ソフティモ」、シートマスクの「クリアターン」、ボタニカルヘアケアシリーズ「サロンスタイル ビオリス」など、カテゴリーNo.1戦略を掲げるコーセーコスメポート㈱の主要ブランドが好調に推移したことに加え、アイカラーパレットの限定商品が好評だったセルフメイクブランド「ヴィセ」などが売上を拡大いたしました。これらの結果、当事業の売上高は38,172百万円(前年同期比5.5%増)、営業利益は4,152百万円(同16.1%増)となりました。
c.その他
その他の事業につきましては、アメニティ製品等の販売が増加した結果、売上高は1,361百万円(前年同期比19.9%増)、営業利益は745百万円(同31.8%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における連結ベースの現金及び現金同等物は、前第2四半期連結累計期間より19,432百万円増加し70,276百万円(前年同期比38.2%増)となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、18,398百万円の収入(同100.7%増)となりました。主な要因は、税金等調整前四半期純利益33,256百万円、非資金費用である減価償却費3,651百万円、関係会社株式売却益925百万円、為替差益761百万円、退職給付に係る負債の減少617百万円、売上債権の減少1,963百万円、たな卸資産の増加7,429百万円、仕入債務の増加3,348百万円、その他の負債の減少4,876百万円及び法人税等の支払い10,516百万円等であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、6,694百万円の支出(同227.3%増)となりました。主な要因は、投資有価証券の売買及び償還による純支出1,092百万円、有形固定資産の取得による支出4,933百万円、無形固定資産の取得による支出1,099百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入678百万円等であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、5,249百万円の支出(同54.3%減)となりました。主な要因は、配当金の支払い4,848百万円、非支配株主への配当金の支払い263百万円等であります。
(3)資本の財源及び資金の流動性
当社グループの資金調達の状況につきましては、事業継続に必要と考える資金は確保していると認識しております。
今後の資金使途につきましては、内部留保により財務体質の強化を図る一方、設備投資やM&Aに取り組むことで将来のキャッシュ・フローの創出につなげ、資本効率の向上を図ってまいります。また、一時的な余剰資金の運用につきましても、安全性を第一に考慮し運用商品の選定を行ってまいります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について、重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間に支出した研究開発費の総額は2,651百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)主要な設備
当第2四半期連結累計期間において、前連結会計年度末に計画した重要な設備の新設、除却等について、重要な変更はありません。また、新たに確定した重要な設備の新設、拡充、改修、除却、売却等の計画はありません。
なお、文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
また、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態については遡及処理後の前連結会計年度末の数値で比較を行っております。
(1)財政状態及び経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間(2018年4月1日から2018年9月30日まで)における日本経済は、豪雨や地震、台風など相次ぐ自然災害の影響を受けたものの、企業収益や雇用情勢の改善等を背景に緩やかな景気回復の基調が続きました。化粧品業界におきましては、2018年度の経済産業省化粧品出荷統計(暦年)によりますと、販売個数・販売金額ともに前年と比べ増加いたしました。また、海外において、当社グループが主に事業展開をしているアジア・米国経済につきましては、米国では着実な景気回復が続き、アジアでは総じて持ち直しの動きが見られました。
このような市場環境の中、当社グループは、当期より新たな中期経営計画「グローバルブランド拡充と顧客接点の強化」をスタートさせ、企業の成長を支える強い経営基盤をベースとしながら、そのリソースを最大限に活用し、独自の価値創造を絶えず行っていくことにより、グローバルかつボーダレスな成長を目指してまいりました。
①財政状態
当第2四半期連結会計期間末の流動比率は329.0%、当座比率は228.3%であり、前連結会計年度末に比べそれぞれ31.0ポイントの増加、16.0ポイントの増加となりました。主な理由は下記のとおりであります。
資産は、前連結会計年度末に比べ13,636百万円の増加となりました。現金及び預金の増加9,977百万円、受取手形及び売掛金の減少2,377百万円、商品及び製品の増加2,197百万円、原材料及び貯蔵品の増加3,944百万円、仕掛品の増加773百万円、有価証券の減少3,707百万円、建物及び構築物の増加2,614百万円、工具、器具及び備品の増加1,079百万円、建設仮勘定の減少2,703百万円、投資有価証券の増加1,986百万円、のれんの減少572百万円等によるものであります。
負債は、前連結会計年度末に比べ2,894百万円の減少となりました。支払手形及び買掛金の減少234百万円、電子記録債務の増加4,224百万円、未払金の減少4,994百万円、未払法人税等の減少721百万円、未払消費税等の減少791百万円、退職給付に係る負債の減少661百万円、長期未払金の増加320百万円等によるものであります。
なお、有利子負債残高は1,275百万円、デット・エクイティ・レシオは0.01倍となりました。
②経営成績
当第2四半期連結累計期間における当社グループの業績につきましては、全セグメント及び全ての地域において前年同期を上回り、売上高は前年同期比11.3%増の160,996百万円(為替の影響を除くと前年同期比11.6%増)となり、第2四半期としては過去最高を6期連続で更新いたしました。なお、連結売上高に占める海外売上高の割合は26.4%となりました。
利益につきましては、重点グローバルブランドを中心とした増収効果に加え、原価低減、販売費及び一般管理費の効率的な運用により、営業利益は30,712百万円(前年同期比30.9%増)、経常利益は32,610百万円(同36.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は22,214百万円(同46.0%増)となり、いずれも過去最高となりました。
a.化粧品事業
化粧品事業につきましては、ハイプレステージ領域、プレステージ領域いずれも好調に推移いたしました。ハイプレステージ領域におきましては、当社初のシワ改善美容液「iP.Shot アドバンスト」(医薬部外品)を発売した「コスメデコルテ」が業績を牽引したほか、専門店チャネルへの新業態提案を推進した㈱アルビオン、北米市場を中心にメイク製品等を展開する米国タルト社なども売上が伸長いたしました。プレステージ領域におきましては、国内では、薬用美白美容液「メラノショット ホワイト」(医薬部外品)が好調な高効能特化型ブランド「ONE BY KOSÉ」、中価格帯の新スキンケアブランド「ルシェリ」などが売上に寄与いたしました。海外では、アジア市場において重点グローバルブランドの販売が好調な韓国と中国が業績を牽引いたしました。また、国内外における免税チャネルの売上も大幅に増加いたしました。これらの結果、当事業の売上高は121,461百万円(前年同期比13.2%増)、営業利益は28,647百万円(同32.2%増)となりました。
b.コスメタリー事業
コスメタリー事業につきましては、洗顔・クレンジングの「ソフティモ」、シートマスクの「クリアターン」、ボタニカルヘアケアシリーズ「サロンスタイル ビオリス」など、カテゴリーNo.1戦略を掲げるコーセーコスメポート㈱の主要ブランドが好調に推移したことに加え、アイカラーパレットの限定商品が好評だったセルフメイクブランド「ヴィセ」などが売上を拡大いたしました。これらの結果、当事業の売上高は38,172百万円(前年同期比5.5%増)、営業利益は4,152百万円(同16.1%増)となりました。
c.その他
その他の事業につきましては、アメニティ製品等の販売が増加した結果、売上高は1,361百万円(前年同期比19.9%増)、営業利益は745百万円(同31.8%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における連結ベースの現金及び現金同等物は、前第2四半期連結累計期間より19,432百万円増加し70,276百万円(前年同期比38.2%増)となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、18,398百万円の収入(同100.7%増)となりました。主な要因は、税金等調整前四半期純利益33,256百万円、非資金費用である減価償却費3,651百万円、関係会社株式売却益925百万円、為替差益761百万円、退職給付に係る負債の減少617百万円、売上債権の減少1,963百万円、たな卸資産の増加7,429百万円、仕入債務の増加3,348百万円、その他の負債の減少4,876百万円及び法人税等の支払い10,516百万円等であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、6,694百万円の支出(同227.3%増)となりました。主な要因は、投資有価証券の売買及び償還による純支出1,092百万円、有形固定資産の取得による支出4,933百万円、無形固定資産の取得による支出1,099百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入678百万円等であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、5,249百万円の支出(同54.3%減)となりました。主な要因は、配当金の支払い4,848百万円、非支配株主への配当金の支払い263百万円等であります。
(3)資本の財源及び資金の流動性
当社グループの資金調達の状況につきましては、事業継続に必要と考える資金は確保していると認識しております。
今後の資金使途につきましては、内部留保により財務体質の強化を図る一方、設備投資やM&Aに取り組むことで将来のキャッシュ・フローの創出につなげ、資本効率の向上を図ってまいります。また、一時的な余剰資金の運用につきましても、安全性を第一に考慮し運用商品の選定を行ってまいります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について、重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間に支出した研究開発費の総額は2,651百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)主要な設備
当第2四半期連結累計期間において、前連結会計年度末に計画した重要な設備の新設、除却等について、重要な変更はありません。また、新たに確定した重要な設備の新設、拡充、改修、除却、売却等の計画はありません。