有価証券報告書-第50期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/18 14:19
【資料】
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【項目】
108項目
(1)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この
財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。
詳細につきましては「第一部[企業情報]第5[経理の状況][財務諸表等]重要な会計方針」をご参照ください。なお、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う会計上の見積りについては、「第一部[企業情報]第5[経理の状況][財務諸表等]追加情報」をご参照ください。
(2)財政状態の状況
(単位:百万円)
2020年3月末2021年3月末
増減額主な増減理由
流動資産7,6998,096396売掛金+644、原材料及び貯蔵品△255、
現金及び預金△124
固定資産4,9458,0533,108投資有価証券+3,088
資産合計12,64516,1493,504
流動負債9181,042124設備関係未払金+85
固定負債9751,857882繰延税金負債+949、長期未払金△67
負債合計1,8942,9001,006
純資産合計10,75013,2492,498その他有価証券評価差額金+2,133
利益剰余金+324
負債純資産合計12,64516,1493,504

当期末の総資産は16,149百万円となり、前期比3,504百万円の増加となりました。
流動資産の残高は8,096百万円となり、前期比396百万円の増加となりました。これは主に売掛金が644百万円増加したものの、原材料及び貯蔵品が255百万円減少、現金及び預金が124百万円減少したことによるものであります。
固定資産の残高は8,053百万円となり、前期比3,108百万円の増加となりました。これは主に投資有価証券が3,088百万円増加したことによるものであります。
当期末の負債総額は2,900百万円となり、前期比1,006百万円の増加となりました。
流動負債の残高は1,042百万円となり、前期比124百万円の増加となりました。これは主に設備関係未払金が85百万円増加したことによるものであります。
固定負債の残高は1,857百万円となり、前期比882百万円の増加となりました。これは主に繰延税金負債が949百万円増加、長期未払金が67百万円減少したことによるものであります。
当期末の純資産は13,249百万円となり、前期比2,498百万円の増加となりました。これは主にその他有価証券評価差額金が2,133百万円増加、利益剰余金が324百万円増加したことによるものであります。
(3)経営成績の状況
① 売上高
当期の売上高は16,622百万円と前期比28.2%増加いたしました。
(詳細は下記の業績等の概要に記載のとおりです。)
当期の海外での売上高は、総売上高の約54.3%を占めます。
海外での売上高は約66.4%が円建てで、約33.6%が外貨建てとなっています。また、外貨建てにつきましては、基本的には為替ヘッジをし、為替レートの変動を抑えています。
② 売上原価
売上原価は主として原材料費、工場の人件費から構成されています。また原材料費は貴金属と一般薬品に分けられます。このうち一般薬品につきましては、価格は比較的安定しておりますが、貴金属につきましては、その価格変動及び数量の増減は売上原価に大きな影響を与えます。売上高に対する売上原価の比率は、88.2%となりました。
③ 売上総利益
当期の売上総利益は、前期と比べ150百万円減少し1,964百万円となりました。売上総利益率は11.8%となりました。
④ 販売費及び一般管理費
当期の販売費及び一般管理費は1,008百万円と前期比6.6%減少となりました。
販売費及び一般管理費は、主に人件費・研究開発費・減価償却費などであります。当期の販売費及び一般管理費の売上総利益に対する比率は前期に比べ0.3ポイント悪化し51.4%になりました。
⑤ 営業利益
営業利益は955百万円と前期比7.7%減少となりました。
⑥ 営業外収益と費用
営業外損益は114百万円の利益となり前期比12.4%減少いたしました。
⑦ 経常利益
経常利益は1,069百万円となり前期比8.2%減少となりました。
⑧ 税引前当期純利益
税引前当期純利益は1,073百万円となり前期比8.0%減少となりました。
⑨ 法人税等
法人税等は283百万円となり前期比8.2%減少となりました。
⑩ 当期純利益
当期純利益は前期比67百万円減少し、790百万円(前期比7.9%減)となりました。
⑪ ROE
ROEは6.7%となり、前期比1.6ポイント悪化しております。
(4)業績等の概要
当期の世界経済は新型コロナウイルスの感染拡大で、期初に急激な景気後退に見舞われました。しかし、先進主要国の大型財政出動と大金融緩和策によって年央以降、下落幅が徐々に縮小し、期後半には世界の貿易と生産がプラスに転じるなど明かるさが広がりました。感染防止対策のためのオンライン化で半導体需要が急拡大し、シリコンサイクルの上昇波動に牽引されて秋以降、世界の在庫投資が始まり、国際商品価格も上昇に転じました。先進技術国を中心に設備投資も始まり、在庫投資と設備投資の拡大で世界景気の新しい上昇循環が始まる兆しも現れました。期末には変異ウイルスの流行で感染が再拡大するなど、世界は変異を続けるウイルスの脅威に晒され、景気の先行きはなお不透明ですが、感染防止策などで世界の約半数の国で感染が収まる気配が見られ、加えてワクチンの接種拡大で感染収束に転じる国が出始めるなど、先行きに一筋の光が差し始めました。日本経済も年初来、再度の緊急事態宣言やまん延防止等重点措置で消費は依然低迷し、景気は一進一退を続けていますが、世界景気の回復を背景に輸出主導で徐々に明るさが見られるに至りました。
電子部品業界におきましては、5G(第5世代移動通信システム)対応スマートフォンの拡大、リモートワークや巣ごもり生活に伴うパソコン需要の増大による下支えもあり、コロナ禍の影響は限定的となりました。期前半にコロナ禍の影響を受けた車載用電子部品については、期後半に持ち直してきましたが、寒波による電力不足や火災事故も重なり、期末には車載用半導体不足が自動車の生産調整に影響する事態となりました。
当社におきましては、急速に拡大した5G対応スマートフォンの需要に支えられプリント基板・半導体搭載基板用めっき薬品の販売が堅調に推移しました。
コネクター用めっき薬品の販売も、5G対応スマートフォンの需要拡大に支えられて堅調に推移しましたが、期初のコロナ禍の落ち込みを補うには至りませんでした。
リードフレーム用めっき薬品の販売は貴金属パラジウム価格の高騰を受けて引き続き売上増に寄与しました。
その結果、売上高は16,622百万円(前期比28.2%増)、営業利益は955百万円(前期比7.7%減)、経常利益は1,069百万円(前期比8.2%減)、当期純利益は790百万円(前期比7.9%減) となりました。
最終用途品目別の状況は次のとおりであります。
(プリント基板・半導体搭載基板用) スマートフォン向けのプリント基板や半導体パッケージ基板に適用される貴金属めっき薬品は、技術的な優位性により販売は堅調に推移し、売上高は5,945百万円と前期比29.1%の増収となりました。(コネクター・マイクロスイッチ用) マイクロコネクター用硬質金めっき薬品の販売については、スマートフォン向け及び産業機械向けの需要が順調に推移し、売上高は2,819百万円と前期比14.5%の増収となりました。(リードフレーム用) リードフレーム用パラジウムめっき薬品の販売は、貴金属価格の高騰に伴い、引き続き売上増に寄与しました。売上高7,713百万円と前期比37.2%の増収となりました。(その他) 時計装飾用等の売上高は144百万円と前期比48.4%の減収となりました。
(5)資本の財源及び資金の流動性
①キャッシュ・フローの分析
(単位:百万円)
2020年3月期
4月~3月
2021年3月期
4月~3月
増減額主な増減理由
営業活動による
キャッシュ・フロー
250363113たな卸資産の減少+720、売上債権の増加△267、仕入債務の減少△233
投資活動による
キャッシュ・フロー
△152△40111有形固定資産の取得による支出+88
無形固定資産の取得による支出+21
財務活動による
キャッシュ・フロー
△442△447△4自己株式処分による収入△3
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)△343△123219
現金及び現金同等物の期首残高4,5364,193△343
現金及び現金同等物の期末残高4,1934,069△123

当期末の現金及び現金同等物の残高は、4,069百万円となり、前期比123百万円の減少となりました。なお、当期におけるキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動におけるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは363百万円となり、前期比113百万円の増加となりました。これは主に売上債権の増加により267百万円、仕入債務の減少により233百万円それぞれ減少したものの、たな卸資産の減少により720百万円増加したことによるものであります。
(投資活動におけるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは40百万円の支出となり、前期比111百万円の支出減となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出が88百万円減少したことによるものであります。(財務活動におけるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは447百万円の支出となり、前期比4百万円の支出増となりました。これは主に自己株式の処分による収入が3百万円減少したことによるものであります。
②財務政策
当社の事業は前述の「第2[事業の状況] [事業等のリスク]」 に記載のとおり様々なリスクを伴っており、運転資金としては将来予測可能な資金需要に対して十分な流動性ある資産の確保を基本方針としております。配当については、後述の「第4[提出会社の状況] [配当政策]」に記載の通り、収益状況に応じた株主様への還元を行うこととしており、財務基盤の健全性を常に維持していくよう勘案して実施しております。運転資金及び経常的な設備投資資金については手許資金で賄っております。
(6)生産、受注及び販売の実績
当社は単一セグメントのためセグメント毎の記載はしておりません。
①生産実績
用途品目別第50期
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
金額(千円)前年同期比(%)
プリント基板・半導体搭載基板用5,941,978129.0
コネクター・マイクロスイッチ用2,812,779114.4
リードフレーム用7,706,753137.3
その他8,069107.1
合計16,469,582129.8

(注)1 上記の金額は、販売価格によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
②受注実績
用途品目別第50期
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
受注高受注残高
金額(千円)前年同期比(%)金額(千円)前年同期比(%)
プリント基板・半導体搭載基板用6,060,825129.3439,264135.8
コネクター・マイクロスイッチ用2,802,069112.871,16480.2
リードフレーム用7,709,979131.8435,88499.1
その他118,38738.85702.2
合計16,691,261125.3946,884107.8

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
③販売実績
用途品目別第50期
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
金額(千円)前年同期比(%)
プリント基板・半導体搭載基板用5,945,010129.1
コネクター・マイクロスイッチ用2,819,650114.5
リードフレーム用7,713,765137.2
その他144,04348.4
合計16,622,470128.2

(注)1 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
相手先前事業年度当事業年度
販売高(千円)割合(%)販売高(千円)割合(%)
兼松株式会社2,087,17616.12,734,61916.5
株式会社コタベ1,678,88212.92,075,27712.5

3 最近2事業年度の主要な輸出先及び輸出販売高及び割合は、次のとおりであります。
なお、( )内は、総販売実績に対する輸出高の割合であります。
輸出先第49期
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
第50期
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
韓国1,270,76119.21,380,85915.3
台湾1,665,34925.12,547,20728.3
シンガポール・マレーシア2,061,79531.13,065,54133.9
中国597,4149.0818,0269.1
その他の地域1,037,68915.61,206,27413.4
合計6,633,010
(51.1%)
100.09,017,908
(54.3%)
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