四半期報告書-第49期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)

【提出】
2022/02/14 14:56
【資料】
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【項目】
39項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、各国における新型コロナウイルス感染症のワクチン接種普及により落ち着きを見せましたが、変異株の拡大が新たなリスクとなっております。
米国での人手不足や供給制約など歴史的な高インフレ、景気が減速する中国での脱炭素に向けた化石燃料への投資減速による資源高など、物価の急変動はコロナ禍からの回復過程で世界経済のリスクになっております。
グローバルマーケットにおきましては、当社の車載関連は、脱炭素社会に適合したEV市場として飛躍的に成長しております。情報通信関連では、次世代高速通信市場の拡大や情報ネットワークの増強など、通信技術の用途の広がりが進んでおります。半導体関連では、世界的な半導体不足が続いたことにより自動車生産減産等が発生し、グローバル市場でかつてない半導体関連投資が大幅に拡大されつつあります。このような状況の中、当社におきましては、創業から培ってきた材料技術により優れた特性の材料を開発・製造し、それらの材料技術に要素技術を融合することによる技術革新を推進するとともに、時代に先行した技術開発・設備投資を進めております。さらに、歩留まりの向上、リードタイムの短縮、働き方改革に継続的に取り組むと同時に、ESG、環境問題に全力で取り組んでまいります。
これらの結果、当四半期連結累計期間の売上高は、車載関連市場・情報通信関連市場を中心に増加し、前年同期比31.1%増の40,070百万円となりました。利益につきましては、高付加価値製品の増加や工程改善、歩留まりの向上により、営業利益は前年同期比76.4%増の13,361百万円、経常利益は86.4%増の13,819百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は87.3%増の9,511百万円となりました。
以上の取り組みにより、売上高営業利益率は前年同期24.8%から8.5ポイント増の33.3%となり、第3四半期連結累計期間として過去最高の結果となりました。
当第3四半期連結会計期間末における総資産は89,589百万円となり、前連結会計年度末と比較して14.8%増加しました。
負債は14,262百万円となり、前連結会計年度末と比較して21.7%増加しました。
純資産は75,326百万円となり、前連結会計年度末と比較して13.5%増加しました。
この結果、自己資本比率は84.1%となっております。
セグメント別の業績は、以下のとおりであります。
①セラミック部品事業
当事業においては、独自の材料技術や要素技術を活かした差別化製品が、特にEV向けの車載関連市場及び情報通信関連市場で大幅に売上を増加させております。また、工程改善や歩留まりの向上など収益性の向上にも継続的に取り組んでまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比37.6%増の33,992百万円、セグメント利益は前年同期比79.3%増の13,242百万円となりました。
②照明機器事業
当事業においては、高輝度性能や配光性能が向上した製品、高演色光源を利用した製品などに注力し、収益性の向上に向けた工程改善を積極的に進めましたが、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う公共事業案件の遅れなどがありました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比3.6%増の6,077百万円、セグメント利益は前年同期比7.6%減の743百万円となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,127百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
2021年6月28日に提出した前事業年度の有価証券報告書の「資本の財源及び資金の流動性についての分析 財務政策」に記載した内容から重要な変更はありません。