有価証券報告書-第116期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

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2021/06/29 12:54
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(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況(以下「経営成績等」という。)の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、厳しい局面を辿りましたが、政府による様々な対策の効果も相まって、年度後半にかけて持ち直しの動きも見られました。但し、経済レベルは感染症拡大前を下回った水準から持ち直せず、年明け後には感染者の増加から緊急事態宣言が再発出されました。
このような状況の中で、政府は更なる追加対策として、新型コロナの感染拡大に関しては、緊急事態宣言などに基づいて感染拡大を抑えることを最優先に対策を徹底し、経済の影響に対しては、令和2年度第3次補正予算の着実な執行とともに予備費を活用した支援策を講じることといたしました。
今後については、感染拡大の防止策を講じる中で、先の総合経済対策の着実な執行等による各種政策の効果や海外経済の改善もあって、持ち直しの動きが続くことが期待されております。但し、内外の感染拡大による影響が国内経済を下振れさせるリスクには十分注意する必要がございます。
当社グループの主力品種である18L缶につきましては、主な需要分野である塗料が現場での密防止対策で、また、業務用が大きな比重を占める油糧向けが巣籠による外食産業の活動水準低下で大きく落ち込みました。化学向けにつきましては、コロナ対策の消毒アルコールやスーパー等の棚に並べられる食品向け軟包装材用の印刷インキ向けが堅調に推移したことにより、前年対比で僅かではありますが、数量増となりました。全体では、対前年比で塗料・油糧向けの減の影響が大きく、売上高で3.9%減となりました。
一方、美術缶につきましては、巣籠の影響が大きく出た第1四半期の出荷増により、その後の輸出向け等の化学・食糧向けの落ち込みをカバーして前年対比で売上高3.2%増となりました。
このような中、当社グループ(当社及び連結子会社)の当連結会計年度の売上高は、10,983百万円(前年比8.3%増)、営業利益は209百万円(前年比410.2%増)、経常利益は258百万円(前年比163.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は297百万円(前年比368.2%増)となりました。
セグメントの概況は次のとおりです。
a.金属缶製造販売事業
当社グループの販売実績は、18L缶につきましては、主な需要分野である塗料が現場での密防止対策で、また、業務用が大きな比重を占める油糧向けが巣籠による外食産業の活動水準低下で大きく落ち込みました。化学向けにつきましては、コロナ対策の消毒アルコールやスーパー等の棚に並べられる食品向け軟包装材用の印刷インキ向けが堅調に推移したことにより、前年対比で僅かではありますが、数量増となりました。全体では、対前年比で塗料・油糧向けの減の影響が大きく、売上高で3.9%減となりました。美術缶につきましては、巣籠の影響が大きく出た第1四半期の出荷増により、その後の輸出向け等の化学・食糧向けの落ち込みをカバーして前年対比で売上高3.2%増となりました。
製品別売上高 (単位:千円、%)
前連結会計年度当連結会計年度
金額構成比金額構成比
18L缶6,848,60368.66,583,50560.8
美術缶2,640,05726.42,723,58225.2
その他494,1035.01,511,31114.0
9,982,764100.010,818,399100.0

(注)当期製品別売上高「その他」には、付帯事業である外部の金属缶製造工場への製造設備機器売上高943百万円が含まれております。
金属缶製造販売事業の売上高は10,818百万円(前年比8.4%増)、営業利益は124百万円(前期は42百万円の営業損失)となりました。
b.不動産賃貸事業
不動産賃貸事業の売上高は164百万円(前年比1.9%増)、営業利益は85百万円(前年比2.3%増)となりました。
(資産の部)
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べて765百万円増加し14,561百万円となりました。
流動資産におきましては、前連結会計年度末に比べて476百万円増加し6,225百万円となりました。これは主に現金及び預金が127百万円、受取手形及び売掛金が386百万円、原材料及び貯蔵品が113百万円増加し、その他(主に前渡金)が252百万円減少したことによるものであります。
固定資産におきましては、前連結会計年度末に比べて289百万円増加し8,336百万円となりました。これは主に有形固定資産が160百万円、無形固定資産が54百万円減少し、投資その他の資産が504百万円増加したことによるものであります。
(負債の部)
当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末に比べて103百万円増加し8,358百万円となりました。
流動負債におきましては、前連結会計年度末に比べて283百万円増加し5,102百万円となりました。これは主に支払手形及び買掛金が122百万円、未払法人税等が126百万円増加したことによるものであります。
固定負債におきましては、前連結会計年度末に比べて179百万円減少し3,256百万円となりました。これは主に長期借入金が365百万円減少し、繰延税金負債が150百万円、退職給付に係る負債が23百万円増加したことによるものであります。
(純資産の部)
当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べて662百万円増加し6,203百万円となりました。
これは主にその他有価証券評価差額金374百万円、親会社株主に帰属する当期純利益297百万円及び剰余金の配当40百万円によるものであります。
この結果、自己資本比率は36.8%(前連結会計年度末は34.2%)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ127百万円増加し、当連結会計年度末には718百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は551百万円(前年比44.0%減)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益446百万円、減価償却費470百万円、投資有価証券売却益△191百万円、売上債権の増加△452百万円、たな卸資産の増加△147百万円、仕入債務の増加122百万円、その他275百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は2百万円(前期は使用した資金576百万円)となりました。これは主に有形及び無形固定資産の取得による支出△228百万円、投資有価証券の売却による収入236百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は425百万円(前年比132.2%増)となりました。これは主に長短有利子負債の減少△378百万円、配当金の支払△40百万円、自己株式の取得による支出△8百万円等によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績を金属缶製造販売事業内の製品別に示すと次のとおりであります。
金属缶製造販売事業内製品区分当連結会計年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
前年比(%)
18L缶 (千円)5,812,63795.3
美術缶 (千円)2,444,848136.4
その他 (千円)380,814124.0
計 (千円)8,638,300105.4

(注)金額は販売価格によっており、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度における受注状況を金属缶製造販売事業内の製品別に示すと次のとおりであります。
金属缶製造販売事業内
製品区分
受注高(千円)前年比(%)受注残高(千円)前年比(%)
18L缶6,594,04597.9176,292107.7
美術缶2,889,711119.4225,548102.6
その他493,495118.230,20089.8
9,977,252104.2432,042103.6

(注)金額は販売価格によっており、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績を金属缶製造販売事業内の製品別に示すと次のとおりであります。
金属缶製造販売事業内製品区分当連結会計年度
(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
前年比(%)
18L缶 (千円)6,583,50596.1
美術缶 (千円)2,723,582103.2
その他 (千円)1,511,311305.9
計 (千円)10,818,399108.4

(注)1.本表の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当連結会計年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
株式会社明治1,463,47314.42,026,05318.4
西部容器株式会社1,458,58514.41,363,35512.4

3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として次のものがあります。
(スチール缶製造の材料確保)
当社グループの差別化商品であるラミネート缶を製造するための代替材の確保の可否が当社グループの業績に大きなインパクトを及ぼす為、最大限の労力をかけて当たります。
(需要動向)
当社グループを取り巻く事業環境は、全世界での新型コロナ感染症の増加による影響により、長期に亘っての輸出の低迷や外出自粛を受けて国内産業の活動水準の低下、少子高齢化、容器素材の多様化による金属缶の需要減少に直面しております。そんな中、鉄鋼メーカーと一体となって、地球環境にやさしいLCAの優位性のある容器であるという事をお客様に積極的にアピールを行い、微力ではありますが持続可能な社会構築の一助になるべく取り組んでまいります。
(コストアップの要因)
主原料である鉄鋼薄板価格の上昇、人手不足による人件費増、エネルギーコストの上昇、深刻な運転手不足による輸送費の増加等のコストアップ要因により、引続き収益の圧迫要因となっております。
当社グループといたしましては、引続き生産効率と輸送効率の改善に努めるとともに、お客様にコストアップの状況を丁寧に説明し続けてまいります。
(金融情勢の動向)
当社グループの有利子負債は引続き高水準にあり、今後の金融情勢によっては収益の圧迫要因となる可能性を抱えております。
(販売実績)
当社グループの当連結会計年度の売上高は、10,983百万円となりました。
金属缶製造販売事業においては、主力製品である18L缶の売上高は、新型コロナウイルス感染症の拡がりと外出自粛による需要減を受け6,583百万円となりました。
美術缶につきましては、巣籠需要による特に第1四半期での出荷増の影響により売上高は、2,723百万円となりました。
不動産賃貸事業においては、自社保有の建物等の不動産賃貸を行っており、前年同期並みの164百万円となりました。
経営成績の分析
売上高
売上高は前連結会計年度に比べ838百万円増加し10,983百万円(前年比8.3%増)となりました。金属缶製造販売事業セグメント内の18L缶においては、主な需要分野である塗料が現場での密防止対策で、また、業務用が大きな比重を占める油糧・食糧向けが巣籠による外食産業の活動水準低下で大きく落ち込みました。化学向けにつきましては、コロナ対策の消毒用アルコールやスーパー等の棚に並べられる食品向け軟包材用の印刷インキ向けが堅調に推移したことにより、全体では、対前年比で塗料・油糧向けの減の影響が大きく、前連結会計年度末に比べ265百万円減少し6,583百万円(前年比3.9%減)となりました。美術缶においては、巣籠の影響が大きく出た第1四半期の出荷増により、前連結会計年度末に比べ83百万円増加し2,723百万円(前年比3.2%増)となりました。また、その他においては、製造設備機器販売により、前連結会計年度末に比べ1,017百万円増加し1,511百万円(前年比205.9%増)となりました。
営業利益
営業利益は前連結会計年度末に比べ168百万円増加し209百万円(前年比410.2%増)となりました。これは主に売上高の増加によるものであります。
経常利益
経常利益は前連結会計年度末に比べ160百万円増加し258百万円(前年比163.8%増)となりました。これは主に売上高の増加によるものであります。
親会社株主に帰属する当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度末に比べ233百万円増加し297百万円(前年比368.2%増)となりました。これは売上高の増加に加え、投資有価証券売却益によるものであります。
②キャッシュフローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a.キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物は718百万円となり、前連結会計年度末に比べ127百万円増加いたしました。これは営業活動の結果得られた資金が551百万円、投資活動の結果得られた資金が2百万円、財務活動の結果使用した資金425百万円によるものであります。
また、有利子負債残高は2,848百万円となりました。
上記の他、各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております
b.契約債務
2021年3月31日現在の契約債務の概要は以下のとおりであります。
年度別要支払額(千円)
契約債務合計1年以内1年超3年以内3年超5年以内5年超
長期借入金2,829,3421,019,9331,060,395391,664357,350
リース債務19,4154,7549,5095,151-

上記の表において、連結貸借対照表の1年内返済予定の長期借入金は、長期借入金に含めており、リース債務は流動負債と固定負債のリース債務の合計です。
c.財務政策
当社グループは、運転資金及び設備資金等につきましては、内部資金または借入により資金調達することとしております。このうち、借入につきましては、長期借入金で調達することを基本としております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
(3)経営戦略の現状と見通し
経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、連結売上高、株主資本利益率、負債資本倍率(デット・エクイティ・レシオ)を重要な経営指標と位置づけております。
当連結会計年度は、連結売上目標10,000百万円に対し、10,983百万円(+9.8%)となりました。
株主資本利益率は9.7%となり目標の5.0%の維持に対し、大きく上回りました。負債資本倍率(デット・エクイティ・レシオ)は0.5となり、目標の1.0倍未満を達成いたしました。引き続き当該指標の改善に向けて取り組んでまいります。

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