有価証券報告書-第62期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

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2018/06/27 11:13
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経営成績等の状況の概要
当連結会計年度おける当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
(1)経営成績及び財政状態の状況
当連結会計年度における世界情勢は、東アジアにおける地政学リスク等の不透明な状況が継続したものの、米国および東アジア地域等を中心に個人消費の拡大や雇用環境の改善、企業収益の増加等回復基調で推移しました。
わが国経済におきましては、国内の設備投資の拡大や雇用の改善から回復基調で推移しました。
当社グループが属する射出成形機業界では、アジア地域における射出成形機の需要が好調に推移したこと、また国内におきましても、企業の設備投資需要が堅調だったことから安定的に推移いたしました。
このような状況のもと、当社グループは、グローバル市場への積極的展開による販売増強のために営業力を強化し、新たなビジネスモデルの創出による売上の増大を図ってまいりました。また、最適地生産体制の強化を進め、生産技術力の向上と品質保証体制を強化すると共に、グローバル調達と内製化の推進により、コストダウンと生産体制の強化を進めてまいりました。
事業拠点の展開につきましては、国内におきましては、中国・四国エリアにおける射出成形機の販売・サービス体制の強化を図るため、兵庫県加西市に中国営業所を開設し、昨年6月より業務を開始いたしました。また、大型機械事業を営むホンマ・マシナリー株式会社から全事業を譲り受け、昨年8月、兵庫県明石市に生産子会社「日精ホンママシナリー株式会社」を設立いたしました。両社が持つ製造技術力・ブランド力のシナジー効果を最大限に発揮すべく、同年10月より事業を開始いたしました。一方、海外におきましては、2016年に米国テキサス州に設立した生産子会社「ニッセイプラスチックマシナリーアメリカINC.」において、2018年3月より射出成形機の製造を開始し、北米、中南米市場に向けた供給基地として生産体制を強化いたしました。
営業面につきましては、グローバル市場において市場戦略に基づいた提案型営業を行い、成長市場への積極的な展開を図り、営業拠点の配置の最適化および中・大型機、竪型機、専用機の拡販を強化してまいりました。また成形現場における課題解決に向けた最適成形システム、成形技術に関する技術セミナーおよび成形実演会を開催し、当社独自技術の低圧成形法や2色成形機による複合一体成形事例、環境対応技術の薄肉ポリ乳酸(PLA)成形等を実演し、需要の掘り起こしを図りました。
展示会への出展におきましては、昨年10月に千葉県の幕張メッセで開催された「IPF(国際プラスチックフェア)2017」において、成形加工における煩わしさの低減や付加価値の高いモノづくりを推進する各種ソリューション技術として、電気式射出成形機およびハイブリッド式射出成形機、竪型射出成形機と成形システムや周辺装置として品質・生産管理システムや金型関連商品を出展いたしました。
海外におきましては、昨年11月に中国広東省東莞市で開催された「第19回東莞国際プラスチック・包装展覧会」において、電気式射出成形機およびハイブリッド式射出成形機を出展し、品質重視、高生産性、省エネに対する意識が高まる中国市場において、日本品質、当社ブランドの浸透を図りました。
当連結会計年度の業績につきましては、アジア地域を中心に需要が好調に推移したほか、国内においても需要が堅調に推移したこと等から売上高合計は前年同期比15.2%増の423億2千1百万円となりました。
利益面におきましては、営業利益は31億3百万円(前年同期比23.0%増)、経常利益は33億5千4百万円(同65.6%増)となりました。
これらの結果に、固定資産の減損損失として7億9千1百万円を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は、14億7千6百万円(前年同期比0.6%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
① 日本
自動車関連等の需要が堅調であったこと等により、売上高(外部顧客への売上高)は210億5千2百万円(前年同期比10.7%増)、セグメント利益は20億2千2百万円(同96.7%増)となりました。
② アメリカ地域
自動車関連等を中心に需要が比較的堅調に推移しましたが、売上高(外部顧客への売上高)は90億4百万円(前年同期比7.2%減)、セグメント利益は5億8千万円(同35.3%減)となりました。
③ アジア地域
自動車、IT関連の需要が好調に推移したこと等から売上高(外部顧客への売上高)は122億6千4百万円(前年同期比53.0%増)、セグメント利益は8億4千3百万円(同50.1%増)となりました。
なお、当期の単体業績につきましては、売上高合計が355億9千6百万円(前年同期比10.9%増)となりました。このうち国内売上高は144億1千9百万円(前年同期比0.8%増)、輸出の売上高は211億7千6百万円(同19.0%増)となり、輸出比率は59.5%(前年同期実績は55.4%)となりました。
利益面におきましては、営業利益が23億1千3百万円(前年同期比151.9%増)、経常利益が24億9千万円(前年同期実績は経常利益5億5千万円)、当期純利益が9億7千9百万円(同118.5%増)となりました。
財政状態におきましては次のとおりであります。
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べて29億7百万円増加し、566億5千6百万円となりました。
このうち流動資産は前連結会計年度末に比べて14億3千6百万円増加し、424億2千7百万円となりました。主たる増加要因は、現金及び預金の増加15億7千9百万円および受取手形及び売掛金の増加11億3千5百万円ならびに原材料及び貯蔵品の増加13億1千8百万円であり、主たる減少要因は、商品及び製品の減少20億9千万円および仕掛品の減少4億1千8百万円であります。また、固定資産は、前連結会計年度末に比べて14億7千万円増加し、142億2千9百万円となりました。主たる増加要因は、有形固定資産の増加10億9千9百万円であります。
当連結会計年度末の負債合計は前連結会計年度末に比べて15億7千3百万円増加し、247億9千8百万円となりました。
このうち流動負債は前連結会計年度末に比べて22億9千1百万円増加し、197億3千3百万円となりました。主たる増加要因は、支払手形及び買掛金の増加16億5千1百万円および未払法人税等の増加6億5千5百万円であり、主たる減少要因は、1年内返済予定長期借入金の減少4億7百万円であります。また、固定負債は前連結会計年度末に比べて7億1千8百万円減少し、50億6千5百万円となりました。主たる減少要因は、長期借入金の減少7億6千7百万円であります。
当連結会計年度末の純資産合計は前連結会計年度末に比べて13億3千4百万円増加し、318億5千7百万円となりました。主たる増加要因は利益剰余金の増加10億1千6百万円であります。
なお、当連結会計年度における増減資はありません。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物残高(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ、15億7千8百万円増加し、124億3千6百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は62億7千8百万円(前年同期実績は32億5千1百万円)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益26億6千7百万円および仕入債務の増加額13億2千5百万円等の資金収入があったことによっております。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、30億4千3百万円(前年同期実績は15億8千1百万円)となりました。これは主にアメリカ工場建設による有形固定資産の取得等による支出16億4千7百万円およびホンマ・マシナリー株式会社からの事業譲受けによる支出12億1千1百万円の資金支出があったことによっております。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、16億6千万円(前年同期実績は4億9千万円)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出11億7千4百万円および配当金の支払額4億6千5百万円の資金支出があったことによっております。
生産、受注及び販売の実績
(1)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称生産高(百万円)前年同期比(%)
日本19,999105.7
アメリカ地域
アジア地域5,15795.3
合計25,157103.4

(注)1 金額は、販売価格によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3 周辺機器及び部品につきましては、製品(又は部品)として仕入れる部分が多いため、上記に含めておりません。
(2)受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高
(百万円)
前年同期比(%)
日本28,198144.211,570261.5
アメリカ地域9,39188.93,000114.8
アジア地域13,179147.13,095142.0
合計50,769129.917,666191.6

(注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(3)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高(百万円)前年同期比(%)
日本21,052110.7
アメリカ地域9,00492.8
アジア地域12,264153.0
合計42,321115.2

(注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
該当する主要な相手先がないため、記載を省略しております。
経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において経営者が判断または予想したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
また、連結財務諸表の作成にあたり、連結会計年度末における資産、負債の金額、及び連結会計年度における収益、費用の金額に影響を与える重要な会計方針及び各種引当金等の見積り方法(計上基準)につきましては、「第5[経理の状況] 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。
(2)当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度におきましては、国内外共に自動車関連からの射出成形機需要が堅調に推移したことから好調に推移いたしました。今後の射出成形機需要におきましては、引続き自動車関連およびIT関連からの需要が好調に推移すること、および医療・容器・化粧品関連からの環境対応ニーズの高まり等を背景にした需要が予測され、総じて堅調に推移することが予想されます。
当連結会計年度の経営成績等は次のとおりであります。
① 売上高および売上総利益
当連結会計年度の売上高合計は、国内およびアジア地域を中心に射出成形機需要が好調だったこと等から前年同期比15.2%増の423億2千1百万円となりました。
製品別売上高については次のとおりであります。
射出成形機
主力である射出成形機につきましては、国内および中国等のアジア地域での需要が好調だったことから売上高は323億4千4百万円(前年同期比17.0%増)となりました。
周辺機器
好調であった射出成形機の需要に牽引され、売上高は30億1百万円(前年同期比10.7%増)となりました。
部品
好調であった射出成形機の需要に牽引され、売上高は53億5千4百万円(前年同期比5.1%増)となりました。
金型等
金型、中古機の需要に加え金属加工機械の需要が加わったことから売上高は16億2千万円(前年同期比26.0%増)となりました。
売上総利益につきましては、射出成形機需要が増加したこと等から120億3千万円(前年同期比11.7%増)となりました。また、売上高総利益率は28.4%(前年同期実績29.3%)となりました。
② 営業利益
販売費及び一般管理費につきましては、合計で89億2千7百万円(前年同期比8.2%増)と増加しましたが、営業利益は31億3百万円(前年同期比23.0%増)となり、売上高営業利益率は7.3%(前年同期実績6.9%)となりました。
③ 経常利益
経常利益は33億5千4百万円(前年同期比65.6%増)、売上高経常利益率は7.9%(前年同期実績は5.5%)となりました。
④ 税金等調整前当期純利益および親会社株主に帰属する当期純利益
当連結会計年度における税金等調整前当期純利益は、固定資産の減損損失として7億9千1百万円を計上したこと等から26億6千7百万円(前年同期比31.7%増)となり、法人税等合計額11億9千1百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は14億7千6百万円(同0.6%増)となりました。
⑤経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の達成・進捗状況
当社グループは、中長期的な目標値として3ヵ年の中期経営計画(平成28年4月~平成31年3月)を策定し、企業価値の向上を図ってまいりました。2ヵ年目となる当連結会計年度におきましては、3ヵ年目の最終目標値である連結売上高400億円、連結営業利益30億円を達成いたしました。
3ヵ年目(平成31年3月期)につきましては、「10年後を見据えた積極的な展開と体制作り」を目的に、最終目標値を変更して取り組んでまいります。今後、国内市場については、企業収益の改善による設備投資の増加と雇用の改善が見込まれる他、海外でも北米やアジア地域を中心に回復基調で推移するものと予測されます。これら世界の経済環境や業界動向等を総合的に勘案して3ヵ年目(平成31年3月期)の目標値を設定しております。
指標中期経営計画
(平成31年3月期 変更前目標値)
当連結会計年度実績平成31年3月期(目標値)
連結売上高(百万円)40,00042,32145,500
連結営業利益(百万円)3,0003,1033,400

(3)資本の財源及び資金の流動性についての分析
① 資本需要
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、射出成形機の部材の購入費用、製造費、販売費および一般管理費等の営業費用であります。投資を目的にしたものは、主に生産設備等の設備投資費用および射出成形機の研究開発費用等であります。
②資金の流動性について
当社グループは、事業運営上の必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
運転資金につきましては、主に自己資金および金融機関からの借入によって調達しております。
なお、当連結会計年度末における借入金およびリース債務を含む有利子負債の残高は23億2千7百万円であります。当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、13頁「経営成績等の状況の概要(2)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

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