四半期報告書-第65期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/02/12 9:00
【資料】
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【項目】
36項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において判断したものであります。
(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大や各国での都市封鎖等による経済活動の停滞等から不透明な状況が継続しております。わが国経済におきましては、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない状況等により経済活動が停滞し、景気は低迷しております。
当社グループが属する射出成形機業界におきましては、国内外において新型コロナウイルス感染症の拡大による経済環境の悪化等から厳しい受注環境が継続しており、先行きは不透明な状況であります。
このような状況の中、当社グループは、長期的観点からの成長戦略や業績目標を見据え、2026年3月期を最終年度とする「フューチャーデザイン2026」と第三次中期経営計画に基づき事業展開を推し進めてまいりました。当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、NEGRI BOSSI S.P.A.グループを連結子会社化したことや主力である射出成形機の需要が緩やかに回復し始めたこと等により、売上高合計は293億6千7百万円(前年同四半期比0.6%増)となりました。製品別売上高につきましては、射出成形機売上高は218億3千1百万円(前年同四半期比3.3%増)、部品売上高は43億5千3百万円(同7.8%増)となりましたが、周辺機器売上高は12億5千2百万円(前年同四半期比31.5%減)、金型等の売上高は19億3千万円(同12.6%減)となりました。
利益面につきましては、周辺機器の売上および金型等の売上が減少したこと等により、営業利益は9億2千9百万円(前年同四半期比22.2%減)、経常利益は9億9千8百万円(同22.7%減)、これらの結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億2千7百万円(同22.9%減)となりました。
セグメントの状況は以下のとおりであります。
① 日本
自動車関連を中心に需要が低迷したこと等により、売上高(外部売上高)は100億4千3百万円(前年同四半期比39.9%減)、セグメント損失は4千8百万円(前年同四半期実績はセグメント利益8億9千1百万円)となりました。
② 欧米地域
NEGRI BOSSI S.P.A.グループの連結子会社化が欧州への売上に寄与したことに加え、医療、雑貨関連を中心に需要が堅調だったこと等から、売上高(外部売上高)は115億4千万円(前年同四半期比116.7%増)、セグメント利益は1億9千4百万円(同45.3%増)となりました。
③ アジア地域
IT、医療を中心に中国等での需要が堅調だったこと等から、売上高(外部売上高)は77億8千3百万円(前年同四半期比8.7%増)、セグメント利益は3億6千3百万円(同8.1%増)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ1億6千9百万円減少し、630億8千6百万円となりました。主たる増加要因は、現金及び預金の増加33億1千1百万円であり、主たる減少要因は、未収入金の減少10億9千1百万円および原材料及び貯蔵品の減少6億9千5百万円ならびに商品及び製品の減少5億2千2百万円であります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ1億3千7百万円減少し、296億1千6百万円となりました。主たる増加要因は長期借入金の増加19億6千5百万円ならびに短期借入金の増加6億3千8百万円、主たる減少要因は、支払手形及び買掛金の減少42億9千3百万円であります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ3千1百万円減少し、334億6千9百万円となりました。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、2億2千1百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。