(1)経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善が継続し、回復基調で推移いたしました。世界経済におきましては、米中貿易摩擦の影響による中国経済の低迷等の世界経済の不確実性が高まり、不透明な状況で推移しております。
当社グループの属する射出成形機業界におきましては、国内においては、需要は概ね堅調に推移しております。また、海外においては米中貿易摩擦の長期化等から、不透明な状況が継続しております。
このような状況の中、当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、主力である射出成形機売上高が米国で自動車関連等からの需要および中国でIT関連等からの需要が低調だったことから売上高合計は93億7千3百万円(前年同四半期比7.0%減)となりました。製品別売上高につきましては、射出成形機売上高が68億2千4百万円(前年同四半期比12.4%減)、営業部品の売上高が12億9千1百万円(同2.9%減)と減少しましたが、周辺機器の売上高が6億9千1百万円(同13.7%増)、金型等の売上高が5億6千5百万円(同63.6%増)と増加しました。
利益面につきましては、営業利益は4億7千4百万円(前年同四半期比40.9%減)となりました。経常利益は6億6百万円(前年同四半期比26.1%減)となり、これらの結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億2千6百万円(同34.4%減)となりました。
なお、セグメントの業績は、次のとおりであります。
① 日本
自動車関連を中心に堅調に推移したことから、売上高(外部売上高)は54億6千万円(前年同四半期比11.7%増)となりましたが、セグメント利益は3億8千7百万円(同8.3%減)となりました。
② アメリカ地域
自動車関連等の需要が低調であったことから売上高(外部売上高)は17億2千1百万円(前年同四半期比28.5%減)、セグメント利益は1千9百万円(同85.4%減)となりました。
③ アジア地域
IT関連等からの需要が低調であったことから21億9千1百万円(前年同四半期比21.2%減)となりましたが、セグメント利益は1億5千1百万円(同70.6%増)となりました。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末と比べ2億7千9百万円減少し、565億6千1百万円となりました。主たる増加要因として仕掛品の増加7億9百万円および商品及び製品の増加4億7千5百万円ならびに原材料及び貯蔵品の増加1億1千2百万円であり、主たる減少要因は、受取手形及び売掛金の減少8億8千1百万円および現金及び預金の減少5億3千6百万円であります。
負債合計は、前連結会計年度末と比べ3億8千5百万円減少し、225億9千5百万円となりました。主たる減少要因は、支払手形及び買掛金の減少2億9千7百万円および未払法人税等の減少2億3千2百万円であります。
純資産合計は、前連結会計年度末と比べ1億6百万円増加し、339億6千6百万円となりました。主たる増加要因は、利益剰余金の増加2千7百万円であります。
(3)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、9千8百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。