四半期報告書-第63期第3四半期(平成30年10月1日-平成30年12月31日)

【提出】
2019/02/14 9:03
【資料】
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【項目】
28項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において判断したものであります。
(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に穏やかな回復基調で推移いたしましたが、人手不足問題、資材価格の高騰や主要部品の納期長期化による影響が懸念されております。海外におきましては、米国では雇用環境の改善や所得税減税政策を背景とした個人消費の持ち直し等の改善がみられたものの、米中貿易摩擦の長期化や中国経済の減速による景気牽引力の低下等、先行き不透明な状況が継続しています。
当社グループが属する射出成形機業界におきましては、中国等で需要が減速しておりますが、国内および米国では堅調に推移しました。
このような状況の中、当社グループは現中期経営計画の最終年度として、「真のグローバル経営の強化」を目指し事業を展開しております。この結果、当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、主力である射出成形機の需要が概ね堅調だったことから、売上高合計は322億4千2百万円(前年同四半期比3.6%増)となりました。製品別売上高につきましては、射出成形機売上高は249億2千7百万円(前年同四半期比4.0%増)、部品売上高は39億6千7百万円(同0.7%増)、金型等の売上高は14億3千万円(同49.2%増)となりました。一方、周辺機器売上高は19億1千6百万円(前年同四半期比15.5%減)となりました。
利益面につきましては、射出成形機の売上が増加したこと等により、営業利益は28億2千5百万円(前年同四半期比6.2%増)、経常利益は28億5千8百万円(同0.3%増)、これらの結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は20億6千1百万円(同2.0%増)となりました。
セグメントの状況は以下のとおりであります。
① 日本
自動車関連を中心に需要が堅調に推移したこと等により、売上高(外部売上高)は160億7千万円(前年同四半期比4.9%増)と増加いたしましたが、営業費用等が増加したことからセグメント利益は16億8千4百万円(同13.5%減)となりました。
② アメリカ地域
自動車関連を中心に需要が好調に推移したこと等により、売上高(外部売上高)は72億1千3百万円(前年同四半期比10.6%増)と増加いたしましたが、射出成形機の売上増に伴い、営業費用等が増加したことからセグメント利益は3億2千4百万円(同36.8%減)となりました。
③ アジア地域
自動車関係およびIT関連等を中心に中国等での需要が鈍化したこと等から売上高(外部売上高)は89億5千8百万円(前年同四半期比3.5%減)、また、価格競争の激化や営業費用等が増加したことからセグメント利益は5億9千8百万円(同16.7%減)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ12億2千6百万円減少し、552億4千9百万円となりました。主たる増加要因は、仕掛品の増加7億2千9百万円および原材料及び貯蔵品の増加7億1千6百万円であり、主たる減少要因は、未収入金の減少24億4千9百万円および現金及び預金の減少8億8千1百万円ならびに受取手形及び売掛金の減少5億7千万円であります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ27億4千万円減少し、218億7千7百万円となりました。主たる減少要因は、支払手形及び買掛金の減少15億4千3百万円および長期借入金の減少3億4千7百万円であります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ15億1千4百万円増加し、333億7千1百万円となりました。主たる増加要因は利益剰余金の増加16億6千1百万円であります。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、3億2千5百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。