四半期報告書-第67期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)

【提出】
2023/02/10 16:02
【資料】
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【項目】
39項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において判断したものであります。
(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、ウクライナ情勢の悪化に伴う原材料及び資源価格の高騰によるインフレが継続する等の不透明な経済環境であります。わが国経済におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、行動制限の緩和による経済活動の回復が見込まれましたが、円安およびウクライナ情勢の悪化等を背景とした物価高から先行きは不透明な状況で推移いたしました。
当社グループが所属する射出成形機業界は、新型コロナウイルス感染症の影響から回復基調でありましたが、急激な原材料や資源価格の上昇および半導体等の部材不足を要因とした需要の低下の影響を受けました。
当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、射出成形機の需要が低下したものの、大型機、特殊機の販売に注力したことにより、販売単価が上昇したこと等から売上高合計は379億4千5百万円(前年同四半期比9.7%増)となりました。製品別売上高につきましては、射出成形機売上高は291億3千8百万円(前年同四半期比7.9%増)、周辺機器売上高は14億9千5百万円(同13.5%増)、部品売上高は57億7千9百万円(同20.8%増)、金型等の売上高は15億3千1百万円(同3.6%増)となりました。
利益面につきましては、部材価格の上昇の影響等もあり営業利益は20億5千4百万円(前年同四半期比0.7%増)、為替差損(3億5千1百万円)を計上したこと等から経常利益は19億7千1百万円(同8.2%減)、これらの結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は14億4千4百万円(同36.3%減)となりました。
セグメントの状況は以下のとおりであります。
① 日本
原材料価格や資源価格の上昇、半導体等の部材不足の影響がありましたが、大型機や特殊機の営業を強化したこと等から売上高(外部売上高)は117億3千2百万円(前年同四半期比0.4%増)、セグメント利益は29億1千1百万円(同126.9%増)となりました。
② 欧米地域
景気後退および金利上昇を受けて厳しい経営環境でありましたが、米国子会社の決算期の変更に伴う影響もあり、売上高(外部売上高)は181億8百万円(前年同四半期比44.3%増)、セグメント利益は4億5千2百万円(同15.2%増)となりました。
③ アジア地域
中国の都市封鎖による需要の停滞等から、売上高(外部売上高)は81億3百万円(前年同四半期比21.6%減)、セグメント利益は2億6千2百万円(同54.2%減)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ127億9千5百万円増加し、816億4千8百万円となりました。主たる増加要因は、現金及び預金の増加42億2千9百万円および商品及び製品の増加36億3千8百万円ならびに仕掛品の増加25億3千万円、原材料及び貯蔵品の増加20億9千3百万円であり、主たる減少要因は、受取手形、売掛金及び契約資産の減少34億1百万円であります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ92億5千1百万円増加し、411億6千4百万円となりました。主たる増加要因は、短期借入金の増加70億9千7百万円および支払手形及び買掛金の増加2億1千5百万円ならびに長期借入金の増加5億8千1百万円であります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ35億4千4百万円増加し404億8千3百万円となりました。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、3億2千6百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。