四半期報告書-第56期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)

【提出】
2023/08/10 15:41
【資料】
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【項目】
37項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症における行動制限の緩和等により社会経済活動に回復の動きが見受けられるものの、ウクライナ情勢などの地政学的リスクや世界的な金融引き締めを背景とした海外景気の下振れリスクに加えて、資源価格の高騰や円安による物価上昇が進行し、先行き不透明な状況が続きました。
当社グループの主要事業分野である遊技場は、長引くコロナ禍の影響や、レジャーの多様化に伴う遊技人口の減少に加え、集客並びに稼働の低迷により、閉店、廃業の増加、M&Aによる企業再編等が行われるなど経営環境は厳しい状況が続きました。一方で、2022年11月よりスマート遊技機(スマートパチスロ、スマートパチンコ)の市場導入の開始に伴い、低迷していた集客数は増加し稼働も回復傾向に転じ、遊技場の設備更新需要の拡大が見込まれます。
このような状況のなか、当社グループでは市場動向を的確に捉え、マーケットニーズに対応すべく製品の企画、開発を進め、競争力のある製品の市場投入に努めてまいりました。
特に、当社の中核事業である遊技機部門においては、規則改正等に柔軟に対応できる体制強化を図り、良質なIPの取得と独創的なゲーム性の製品開発を進め、前連結会計年度に子会社化した株式会社高尾との連携によるシナジー創出を図るとともにシェア拡大に取り組んでまいりました。
また、人々の健康意識の高まる状況の中、食品・EC事業を今後の新たな中核事業として位置づけ、収益確保に向け付加価値商品の開発、並びにECサイトでの販売ノウハウを活用した事業拡大に注力し、当社グループでのシナジー効果追求に取り組んでおります。
加えて、「ペットの高齢化、健康習慣、機能性」をキーワードに、グレインフリー(穀物を含まない)、グルテンフリー(アレルギー対応)製品をブランド名Delichien(デリシャン)として市場投入を開始し、ソーシャルメディアの活用による認識度向上、様々な展示会等への出展によるブランドイメージの浸透を図り、販路拡大に繋げてまいりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における連結業績は、売上高5,429百万円(前年同期比65.2%増)、経常利益238百万円(前年同期比28.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益71百万円(前年同期比65.6%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
なお、当第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しており、変更の詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等) セグメント情報 当第1四半期連結累計期間 2.報告セグメントの変更等に関する事項」をご参照ください。
(アミューズメント事業)
アミューズメント事業は周辺機器部門において、自動サービス機器の受注並びに出荷が想定以上に推移いたしました。
遊技機部門においては、前連結会計年度に市場投入した「パチスロOVERLORD絶対支配者光臨Ⅱ」の増販、また、連結子会社の株式会社高尾が4月に「P銭形平次3 お静99」を市場投入しました。なお、当連結会計年度における大型タイトルのリリースは第4四半期会計期間を予定しております。
この結果、アミューズメント事業は、当第1四半期は売上高3,068百万円(前年同期比76.6%増)、セグメント利益73百万円(前年同期比48.3%減)となりました。
なお、前年同期比については、前連結会計年度第4四半期会計期間に株式を取得し連結の範囲に含めた株式会社高尾の数値を含めております。
(不動産事業)
不動産事業は、より一層の安定的な収益確保に向け、収益性の高い、良質な賃貸物件を継続的に模索しつつ、不動産の保守、管理の徹底に努めてまいりました。
この結果、不動産事業は、当第1四半期は売上高221百万円(前年同期比0.5%減)、セグメント利益120百万円(前年同期比1.7%減)となりました。
(電気事業)
電気事業は、継続的安定供給に向け、太陽光発電設備の徹底した保守、管理を実施し、順調に稼働させており、安定した収益を確保いたしました。
この結果、電気事業は、当第1四半期は売上高286百万円(前年同期比2.0%減)、セグメント利益173百万円(前年同期比1.7%減)となりました。
(食品・EC事業)
食品・EC事業は、連結子会社 株式会社下仁田物産が主力商品である蒟蒻類、蒟蒻ゼリーの製造、販売において自社ブランドである「蒟蒻工房」、また、ペットフードビジネスにおいて自社ブランドDelichien(デリシャン)を展開し、認知度向上、ブランドイメージの浸透を図り、販路拡大に注力してまいりました。
また、バブルスター株式会社、並びに、武内製薬株式会社は健康食品の開発、製造、並びにECサイトおけるブランド商品販売を展開いたしました。
市場成長の続くプロテイン市場・糖質制限食品市場を中心に、リピート性が高い商品については戦略的に価格を据え置くことで新規顧客獲得に注力し、また、新規・既存ブランド双方における商品開発を進め、新商品を市場投入いたしました。
この結果、食品・EC事業は、当第1四半期は売上高1,853百万円(前年同期比79.4%増)、セグメント利益0百万円(前年同期比99.7%減)となりました。
なお、前年同期比については、前連結会計年度第2四半期会計期間に株式を取得し連結の範囲に含めた武内製薬株式会社の数値を含めております。
(2)財政状態
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末(2023年3月31日)に比べ140百万円減少し、43,613百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ138百万円増加し、20,070百万円となりました。これは主に現金及び預金の増加(594百万円増)、電子記録債権の増加(709百万円増)、商品及び製品の増加(116百万円増)、その他に含まれる前払費用の増加(113百万円増)及び前渡金の増加(324百万円増)の一方で、売掛金の減少(1,886百万円減)によるものです。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ279百万円減少し、23,542百万円となりました。これは主に機械装置及び運搬具の減少(78百万円減)、のれんの減少(60百万円減)によるものです。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ27百万円増加し、25,521百万円となりました。これは主に1年内返済予定の長期借入金の増加(264百万円増)、電子記録債務の増加(1,648百万円増)、長期借入金の増加(568百万円増)の一方で、支払手形及び買掛金の減少(1,697百万円減)、固定負債その他に含まれる長期未払金の減少(101百万円減)、流動負債その他に含まれる未払金の減少(583百万円減)によるものです。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ168百万円減少し、18,091百万円となりました。これは主に利益剰余金の減少(198百万円減)によるものです。
この結果、自己資本比率は41.5%と前連結会計年度末に比べ0.2ポイント減少いたしました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は353百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)従業員数
①連結会社の状況
当第1四半期連結累計期間において、従業員の著しい増減はありません。
②提出会社の状況
当第1四半期累計期間において、従業員の著しい増減はありません。
(6)生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間において、アミューズメント事業における自動サービス機器につきましては、スマート遊技機用ユニットの受注並びに出荷が順調に推移し、販売実績及び生産実績は大幅に増加いたしました。
また、遊技機等につきましては、前連結会計年度第4四半期会計期間に株式会社高尾の株式を取得し連結の範囲に含めたため、販売実績並びに生産実績は大幅に増加しております。
なお、当社グループではアミューズメント事業におけるシステム機器製品については受注生産を行っておりますが、当第1四半期連結累計期間において、受注実績、販売実績ともに減少しております。
(7)主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。