四半期報告書-第28期第1四半期(令和2年3月21日-令和2年6月20日)

【提出】
2020/07/31 10:47
【資料】
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【項目】
31項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
① 国内市場
当第1四半期累計期間における日本経済は、新型コロナウイルス感染症が世界中に蔓延するなか、4月に発出された緊急事態宣言の影響により経済活動が急速に悪化しており、極めて厳しい状況が継続いたしました。
そのような状況のなか当社主力販売先である自動車産業における設備投資の状況につきましては、客先での生産ラインの一時稼働停止や事業所への来訪禁止など客先生産活動及び当社の営業活動が大きく制限され、設備計画の一時凍結、延期、見直し、再編等により前年同期売上高を大きく下回って推移いたしました。また今後の設備投資動向につきましても、顧客の訪問制限等が徐々に解除されていく中での情報収集により判断していくこととなるため、現時点での先行きは不透明であります。
② 米国市場
新型コロナウイルス感染症の影響により企業収益が大きく減少し、設備投資も大幅に減少しております。
そのような環境下ではありますが当第1四半期連結累計期間における米国現地法人の連結対象期間が1月~3月であり、新型コロナウイルス感染症の影響が出る前となりますので、前年後半より引き続き積極的な設備投資を背景にハンドナットランナが堅調に推移いたしました。
③ 中国市場
新型コロナウイルス感染症の影響により企業収益が大きく減少し、設備投資も大幅に減少しております。
しかし5月以降経済活動は徐々に回復してきており、今後内需の回復度合いにより自動車産業の設備投資の回復状況を注視して参ります。
④ その他の市場
タイ市場は新型コロナウイルス感染症の影響はあるものの米国市場同様タイ現地法人の連結対象期間が1月~3月であり、日系自動車部品メーカー向け設備など堅調に推移いたしました。
利益面においては、経費の削減に努めましたが、研究開発費の増加、新型コロナウイルス感染症の影響による減収を吸収しきれず、経常利益は前年同期を下回る結果となりました。
その結果、当第1四半期連結累計期間は、売上高1,414百万円(前年同四半期比32.8%減)、営業利益286百万円(前年同四半期比55.8%減)、経常利益284百万円(前年同四半期比55.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益190百万円(前年同四半期比56.4%減)となりました。
なお、当社製品は、ネジ締付装置、同部品及びネジ締付工具でありますので、単一セグメントとして市場環境を判断しております。
(2) 財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末の資産は、6,904百万円と前連結会計年度末比241百万円の減少となりました。増減の主な内訳は、電子記録債権が100百万円、原材料が100百万円増加した一方、現金及び預金が150百万円、受取手形及び売掛金が155百万円減少したためであります。
当第1四半期連結会計期間末の負債は、921百万円と前連結会計年度末比199百万円の減少となりました。増減の主な内訳は、買掛金が73百万円増加した一方、未払法人税等が234百万円減少したためであります。
当第1四半期連結会計期間末の純資産は、5,983百万円と前連結会計年度末比41百万円の減少となりました。増減の主な内訳は利益剰余金が49百万円減少したためであります。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、94百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社の研究開発活動に重要な変更はありません。