四半期報告書-第28期第2四半期(令和2年6月21日-令和2年9月20日)

【提出】
2020/11/02 11:39
【資料】
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【項目】
34項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
① 国内市場
当第2四半期連結累計期間における日本経済は、新型コロナウイルス感染症が世界中に蔓延するなか、緊急事態宣言も解除され一部では経済活動優先の動きもあり、第1四半期と比較すると徐々に経済活動が活発化し始めてきた状況となりました。しかし新型コロナウイルス感染症の第2波、第3波の兆候も見られ未だ収束の兆しが見られない状況にあり、また海外渡航制限も一部を除き継続しており事業活動は未だ大きな影響を受けている状況にあります。
そのような状況のなか当社主力販売先である自動車産業における設備投資の状況につきましては、多くの客先で実施されていた訪問制限、接触制限も徐々に解除され、客先とのコンタクトが段階的に取れる状況となって参りました。ただし多くの客先では新型コロナウイルス感染症の影響を勘案した設備投資計画の見直し過程にあり、未だ市場環境は先行き不透明感が強い状況にあります。
② 米国市場
新型コロナウイルス感染症の影響により企業収益が大きく減少し、設備投資も大幅に減少している状況は、未だ改善の兆しは顕著に見られない状況にあります。しかしコロナ禍前の当初計画の継続案件も多数あり、新型コロナウイルス感染症の収束状況により年初のような好調な状況に急速に回復する可能性も期待でき、今後回復状況を注視して参ります。
③ 中国市場
新型コロナウイルス感染症の影響により企業収益が大きく減少し、設備投資も大幅に減少しております。しかし5月以降経済活動は徐々に回復してきており、今後内需の回復度合いにより自動車産業の設備投資の回復状況を注視して参ります。
④ その他の市場
全地域において新型コロナウイルス感染症の影響により企業収益が大きく減少し、設備投資も大幅に減少している状況は未だ改善の兆しは顕著に見られない状況にあります。
その結果、当第2四半期連結累計期間の売上状況は、上記の市場環境により全品種とも前年比減収となり売上高2,562百万円(前年同四半期比36.1%減)となりました。
利益状況は、従業員の新規増員抑制や経費削減等による固定費削減を実施しましたが、売上高が大幅に減少したことにより固定費比率が上昇した結果、営業利益453百万円(前年同四半期比62.4%減)、売上高営業利益率17.7%(前年同四半期は30.1%)、経常利益445百万円(前年同四半期比61.8%減)、売上高経常利益率17.4%(前年同四半期は29.1%)、親会社株主に帰属する四半期純利益295百万円(前年同四半期比62.7%減)となりました。
地域別売上においては、年初北米、タイが好調に推移した事などから海外売上比率が上昇し、海外売上高1,503百万円(前年同四半期比11.5%減)、国内売上高1,058百万円(前年同四半期比54.2%減)、売上全体に占める海外売上比率は58.7%(前年同四半期は42.4%)、国内売上比率は41.3%(前年同四半期は57.6%)となりました。
なお、当社製品は、ネジ締付装置、同部品及びネジ締付工具でありますので、単一セグメントとして市場環境を判断しております。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の資産は、6,982百万円と前連結会計年度末比163百万円の減少となりました。増減の主な内訳は、原材料が143百万円増加した一方、受取手形及び売掛金が306百万円減少したためであります。
当第2四半期連結会計期間末の負債は、887百万円と前連結会計年度末比233百万円の減少となりました。増減の主な内訳は、未払法人税等が168百万円減少したためであります。
当第2四半期連結会計期間末の純資産は、6,095百万円と前連結会計年度末比69百万円の増加となりました。増減の主な内訳は、利益剰余金が55百万円増加したためであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、562百万円となり、前連結会計年度末に比べて57百万円の増加となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フロー別の状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは293百万円の収入(前年同四半期は888百万円の収入)となりました。
これは主に、税金等調整前四半期純利益445百万円、売上債権の減少額239百万円などの増加要因があった一方、たな卸資産の増加額105百万円、未払金の減少額108百万円、法人税等の支払額250百万円などの減少要因があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは9百万円の収入(前年同四半期は469百万円の支出)となりました。
これは主に、定期預金の払戻による収入60百万円などの増加要因があった一方、定期預金の預入による支出20百万円、有形固定資産の取得による支出17百万円などの減少要因があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは241百万円の支出(前年同四半期は896百万円の支出)となりました。
これは主に、配当金の支払額240百万円などの減少要因があったことによるものです。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、162百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社の研究開発活動に重要な変更はありません。