訂正有価証券報告書-第113期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

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2020/07/03 16:29
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(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、米中貿易摩擦の長期化などを背景に世界経済の減速が続く中、新たに発生した新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、世界経済の不安定な要素に注視しなければいけない状況が続いており、輸出企業を中心に業績の悪化が広がり、加えて、インバウンド消費の急減や外出の自粛によるサービス業界の景況の悪化など、経済活動はマイナス成長が避けられない状況でありました。
このような経済情勢の中で、当社グループは新規顧客の獲得、既存顧客への新価値提供のため新製品、新技術の開発に注力するとともに、競争力強化のためのコスト低減などに取り組み、国内需要にとどまらず海外での需要に積極的に対応し需要の掘り起こしに注力してまいりましたが、人手不足を背景とした合理化・省力化関連の投資ニーズは継続的にあるものの、先行き不透明感により、設備投資を先送りする慎重姿勢が生じ、当社グループを取り巻く環境は厳しい状況となりました。
その結果、当連結会計年度の受注高は3,843百万円(前年同期比25.3%減)、売上高は4,350百万円(前年同期比20.8%減)となりました。損益については、営業利益10百万円(前年同期比95.8%減)、経常利益21百万円(前年同期比91.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益38百万円(前年同期比81.6%減)の計上となりました。
以下主なセグメントの業績についてご説明申しあげます。
(電源機器)
電源機器につきましては、電池業界・自動車関連業界・電子業界等で様々な仕様にお応えし、受注の確保に取り組んでまいりました。汎用電源では、高効率の電力変換を実現した新型直流電源装置を新たに市場へ投入し、シェアアップをはかるとともに小型パルス電源や極小容量などの特殊仕様への対応により様々な用途に応じた注文にもお応えできるよう取り組んでまいりましたが、受注高は1,322百万円(前年同期比12.1%減)、売上高は1,373百万円(前年同期比25.9%減)となりました。
(表面処理装置)
表面処理装置につきましては、国内の新規及び更新需要の掘り起こしと、改造や修理メンテナンス案件に対して積極的に取り組んでまいりましたが、受注高は926百万円(前年同期比52.4%減)、売上高は1,372百万円(前年同期比28.0%減)と大幅に減少しました。
(電気溶接機)
電気溶接機につきましては、国内の自動車業界、鋼製家具業界、電装機器業界、建設資材業界などを中心に、新規設備投資・更新需要に対して積極的に取り組んでまいりました。また、海外につきましても海外代理店との連携を密にして積極的な拡販に努めてまいりましたが、受注高は731百万円(前年同期比12.2%減)、売上高は702百万円(前年同期比22.4%減)となりました。
(環境機器)
環境機器につきましては、表面処理装置に付帯する機器として、販売に取り組んでまいりました。その結果、受注高は384百万円(前年同期比51.3%増)、売上高は347百万円(前年同期比22.9%増)となりました。
当連結会計年度末の財政状態は、次のとおりであります。
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ883百万円減少し4,514百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ860百万円減少し2,239百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ22百万円減少し2,274百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、期首時点に比べて262百万円増加し1,278百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、収入は289百万円(前年同期は支出240百万円)となりました。
収入の主な内訳は、売上債権の減少額833百万円、たな卸資産の減少額222百万円などであり、支出の主な内訳は、仕入債務の減少額469百万円などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は6百万円(前年同期は支出91百万円)となりました。
支出の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出26百万円などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は19百万円(前年同期は支出19百万円)となりました。
支出の主な内訳は、配当金の支払額19百万円などによるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称生産高(千円)前年同期比(%)
電源機器1,271,639△28.9
表面処理装置1,196,258△36.9
電気溶接機717,556△24.6
環境機器353,82936.7
その他483,775△22.4
合計4,023,059△27.1

(注) 1 金額は、販売価格によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b. 受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)
電源機器1,322,758△12.1300,633△14.3
表面処理装置926,380△52.4386,359△53.6
電気溶接機731,350△12.2156,56922.2
環境機器384,20551.353,928208.2
その他478,579△20.9151,534△33.6
合計3,843,272△25.31,049,023△32.6

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c. 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)
電源機器1,373,035△25.9
表面処理装置1,372,013△28.0
電気溶接機702,865△22.4
環境機器347,77222.9
その他555,1791.4
合計4,350,866△20.8

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営成績の分析
a. 売上高
当連結会計年度の売上高は4,350百万円で、前連結会計年度と比較して1,143百万円(20.8%減)減少となりました。全体の要因としては、米中貿易摩擦の長期化などを背景に世界経済の減速が続き、国内経済もこうした先行き不透明感により、設備投資を先送りするなど慎重姿勢が生じたことで売上が減少したものと判断しております。また、セグメント別に見てみると、電源機器が480百万円、表面処理装置が532百万円、電気溶接機が202百万円それぞれ減少しました。なお、地域ごとでは、アジア地域については前年同期比横ばいで推移しましたが、国内向けの売上高が1,121百万円減少したことが大きな要因であります。
電源機器につきましては、電気めっき、電着塗装、電池充放電、水電解、半導体製造等の目的で電源装置を製造し、電池業界、自動車関連業界及び電子機器業界等において利用されております。
表面処理装置につきましては、鉄、アルミ及びプラスチックの表面処理で、大小さまざまなワークへの表面処理等への目的で、自動車関連業界を中心に利用されてきております。
電気溶接機につきましては、単相交流方式、単相直流方式、インバータ方式及びコンデンサ方式といった電源の多様な方式に対応し、自動車業界、鋼製家具業界、電装機器業界及び建設資材業界等において利用されております。
以上のとおり、当社グループの主要な3事業部門につきましては、幅広い業界で利用いただいておりますが、全て製造設備機器であり、民間の設備投資動向に大きな影響を受けてきております。
b. 売上原価、販売費及び一般管理費
売上原価は3,399百万円で、前連結会計年度と比較して792百万円(18.9%減)減少となりました。また、売上高総利益率は21.9%であり、前連結会計年度と比較して1.8ポイント悪化しております。これは、製品対策費が前連結会計年度と比較して増加したことによるものと判断しております。
販売費及び一般管理費は941百万円で、前連結会計年度と比較して119百万円(11.3%減)減少となりました。その主な要因としては、収益悪化に伴い賞与支払額が減少したことで給与及び手当などの労務費が減少したことによるものであります。
c. 営業利益
当連結会計年度の営業利益は10百万円で、前連結会計年度と比較して231百万円(95.8%減)減少となりました。また、売上高営業利益率としては0.2%で前連結会計年度と比較して4.2ポイント悪化しております。これは、厳しい経営環境の中での売上が大きく減少したことが主たる悪化の要因と判断しております。
従いまして、現状の当社グループのこうした設備投資動向の影響を受けやすい体質であることを踏まえ、今後、如何にして収益の安定化に向けたビジネスモデルの変革などを行うかが課題と認識しております。
d. 営業外損益及び経常利益
営業外収益は19百万円で、前連結会計年度と比較して9百万円(32.5%減)減少となりました。これは、受取配当金・保険配当金が増加したものの、受取保険金が減少したことによるものであります。
営業外費用は7百万円で、前連結会計年度と比較して1百万円(20.3%増)増加となりました。
以上の結果、経常利益は21百万円で、前連結会計年度と比較して241百万円(91.8%減)減少となりました。
e. 特別利益及び特別損失
特別利益は、当連結会計年度に遊休資産の処分を行い固定資産売却益が発生したことによるものであります。
以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は38百万円で、前連結会計年度と比較して170百万円(81.6%減)減少となりました。
財政状態の分析
a.資産
流動資産は、前連結会計年度末に比べて17.6%減少し3,660百万円となりました。これは、主として売上債権の回収などにより、現金及び預金が262百万円増加し、受取手形及び売掛金が644百万円減少したことなどによります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて10.9%減少し853百万円となりました。これは、主として投資有価証券の時価の下落により投資有価証券が48百万円減少し、また退職給付に係る資産が30百万円減少したことなどによります。
この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて16.4%減少し4,514百万円となりました。
b.負債
流動負債は、前連結会計年度末に比べて31.4%減少し1,771百万円となりました。これは、主として支払手形及び買掛金が469百万円、その他が211百万円減少したことなどによります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて9.9%減少し468百万円となりました。これは、主として退職給付に係る負債が36百万円減少したことなどによります。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて27.8%減少し2,239百万円となりました。
c.純資産
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて1.0%減少し2,274百万円となりました。これは、主として利益剰余金が19百万円増加したものの、2020年3月末の株式市場の大幅な下落により、その他有価証券評価差額金が40百万円減少したことなどによります。
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりでありますが、当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は、売上債権の回収の進捗及び棚卸資産の圧縮効果から、営業キャッシュ・フローが期首時点に比べて289百万円増加し1,278百万円となりました。自己資本に対する営業キャッシュ・フローは12.7%で、直近5期間では最も高い水準となりました。
当社グループの営業キャッシュ・フローは、上述の電源機器、表面処理装置及び電気溶接機等の生産設備のウエイトが高く、その設備機器納入先からの売上債権の回収期間が長い特徴があります。従って、売上高の急激な低下の際や景気の持ち直し等の局面での民間設備投資額が増加し受注が急増した際には、営業キャッシュ・フローが低下する可能性があります。
投資活動については役員保険の解約で15百万円調達したものの、生産管理(調達管理)システムの更新投資で26百万円支出したことで6百万円の支出となりました。
財務活動においては、配当金の支払いで19百万円の支出となりました。
今後については、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響から営業キャッシュ・フローが低下する可能性が高いことから、月次のキャッシュ・フローを精査しつつ、機動的な資金調達に留意していきます。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性についての分析につきましては、次のとおりです。
資本政策につきましては、財務の健全性など当社グループにとって最適な資本構成を追求しながら、会社の将来の成長のための内部留保の充実と、株主への利益還元との最適なバランスを考え実施していくことを基本としております。
将来の成長のための内部留保については、受注競争力の源泉となる技術力の更なる強化のための設備投資並びに次世代技術・新製品の開発に向けた開発投資や品質向上などを目的とした生産設備への投資等に充当してまいります。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を、大規模な設備投資資金の調達につきましては長期借入を基本としております。今後も営業活動により得られるキャッシュ・フローを基本に当社グループの運営に必要な運転資金及び設備資金の安定的な調達をしていく考えであります。なお、新型コロナウイルス感染症の影響の長期化に備え、手許流動性と資金調達枠の確保にも努めてまいります。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料の仕入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資の取得に関わるものであります。
当連結会計年度末における借入金等の有利子負債残高は740百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は1,278百万円となっております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。
連結財務諸表作成にあたって、当社グループが採用している会計方針において使用されている重要な会計上の見積りおよび前提条件は、以下のとおりであります。
a.たな卸資産の評価
当社グループは、営業循環過程から外れた滞留又は処分見込等のたな卸資産について、収益性の低下の事実を適切に反映するよう一定の期間を超えた場合、規則的に帳簿価額を切り下げていく方法としております。
将来の市場環境に重要な変動が生じた場合、これらたな卸資産の評価額に重要な影響を及ぼす可能性があります。
b.繰延税金資産の回収可能性
当社グループは、繰延税金資産については、将来減算一時差異を利用できる課税所得が生じる可能性が高い範囲内で認識しておりますが、回収可能性の判断につきましては、将来事業年度の課税所得の見積りを前提としております。
将来事業年度の課税所得の見積りには、将来の不確実な経済条件の変動によって影響を受ける可能性があります。
c.貸倒引当金
当社グループは、支払実績および信用情報等を査定して販売先に対して与信限度額を設定しております。債権の貸倒による損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により貸倒引当金を計上しております。また、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。
販売先の財務状況および支払能力に重要な変動が生じた場合、これらの貸倒引当金の見積りに重要な影響を及ぼす可能性があります。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響については、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 追加情報」に記載のとおりであります。
④ 新型コロナウイルス感染症拡大による影響
新型コロナウイルス感染症拡大による影響については、「第2 事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

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