有価証券報告書-第70期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/29 12:14
【資料】
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【項目】
135項目
当連結会計年度における当企業集団の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当企業集団の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当企業集団が判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当企業集団の連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たりまして、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。
詳細につきましては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表及び財務諸表の作成方法について」に記載の通りであります。
(2)経営成績
当連結会計年度(2020年4月1日~2021年3月31日)におけるわが国経済は、世界的な新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、雇用・経済・社会生活・企業活動において極めて厳しい状況が続きました。政府による経済活性化に向けた施策などにより、景気は持ち直しつつありましたが、新型コロナウイルス感染症の感染再拡大により緊急事態宣言が再発令されるなど、先行きについて不透明な状況にあります。
当企業集団を取り巻く環境は、外食産業では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のための外出自粛や営業時間の短縮要請、消費マインドの減退、インバウンド需要の蒸発などにより、売上が大幅に減少しており引き続き厳しい状況が続いております。また、流通産業では、生活習慣の変化や新型コロナウイルス感染症の感染拡大による家庭内消費の増加によって食品需要の高まりはあったものの、個人所得の低下や雇用環境の悪化などが続けば、先行き不透明な状況が続くと予想されます。
当連結会計年度より、販売区分を変更して記載しております。従来「冷凍冷蔵庫販売」に含めていた医療・理化学業界向け製品販売の金額を「医療・理化学製品販売」として切り出して記載しております。以下の前年比については、前年の数値を変更後の区分に組み替えて表示しております。
冷凍冷蔵庫販売では、テイクアウトの増加など新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け今の業態に合わせたブラストチラーなどの製品の売上は堅調に推移したものの、依然として出店や買い替えの需要は少なく、業務用冷凍冷蔵庫や製氷機の売上が減少したため、売上高は198億6千6百万円(前年比13.5%減)となりました。
医療・理化学製品販売では、政府からの新型コロナウイルス感染症関連の補助金の効果もあり、病院・クリニックや調剤薬局向けにメディカルフリーザーや薬用保冷庫の売上が伸びたこと、再生医療等の研究施設向け製品の売上が伸びたことなどにより、売上高は20億2千7百万円(前年比59.9%増)となりました。
冷凍冷蔵ショーケース販売では、上期はスーパーマーケットやコンビニエンスストアの出店が少なかったことなどにより売上は伸び悩みましたが、下期においては、上期から延期となっていた案件に加え、業績好調なスーパーマーケットなどで改装需要が増えたことにより売上は堅調に推移したため、売上高は312億5千4百万円(前年比1.7%増)となりました。
大型食品加工機械販売では、トンネルフリーザーにおいては引き合いは多くあるものの、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響による計画の延期や成約の遅れなどにより売上は減少しました。また、食品加工工場内の生産ラインや物流、搬送ラインの自動化・省力化を進めるラインシステムやコンベヤの売上は、上期は食品メーカーを中心に前年に比べて増加しましたが、先行き不透明な景気を受け設備投資計画が消極的になるなど下期の売上は減少しました。その結果、売上高は48億2百万円(前年比33.9%減)となりました。
大型パネル冷蔵設備販売では、特定の食品工場やセントラルキッチン向けの売上は堅調に推移しましたが、大型案件が次年度に多く予定されていること、低温物流倉庫やスーパーマーケットのプロセスセンターなどの売上が前年に比べて減少したことなどにより、売上高は99億3千9百万円(前年比6.6%減)となりました。
小型パネル冷蔵設備販売では、外食やホテルなどの厨房向けの販売は減少しましたが、下期に入りスーパーマーケットの改装案件の増加に伴いプレハブ冷蔵設備の売上が増加したため、売上高は55億8千3百万円(前年比1.1%増)となりました。
サービス販売では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受けた飲食店向けのメンテナンスの売上は減少しましたが、スーパーマーケットやドラッグストア向けのショーケースや、トンネルフリーザーのメンテナンスの売上が好調だったため、売上高は89億7千8百万円(前年比6.9%増)となりました。
製造部門においては、事業によって繁閑の差が大きくあるため、需要変動に対応したグループ全体の生産体制の調整や製造ラインの編成など、引き続き柔軟に対応いたしました。また、昨年度フルモデルチェンジした業務用冷凍冷蔵庫や冷凍冷蔵ショーケースの生産効率の向上、固定費の削減、原価低減に取り組んでまいりました。
その結果、当連結会計年度の売上高は824億5千1百万円(前年比5.0%減)、営業利益は80億5千4百万円(前年比11.4%減)、経常利益は86億5千1百万円(前年比8.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は62億9千9百万円(前年比1.2%増)となりました。
なお、当社連結子会社の北京二商福島機電有限公司の清算に伴い、第3四半期において特別損失を計上しておりますが、第4四半期に収用補償金の入金による特別利益を計上いたしました。通期においては特別利益に収用補償金13億4千5百万円、特別損失に子会社清算損8億7千6百万円を計上いたしました。
(3)財政状態
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産の残高は670億8千5百万円(前連結会計年度は589億7千8百万円)となり、81億7百万円増加しました。これは主として現金及び預金が増加したことによるものです。
(固定資産)
当連結会計年度末における固定資産の残高は298億2千5百万円(前連結会計年度は293億3千9百万円)となり、4億8千6百万円増加しました。これは主として有形固定資産の機械装置及び運搬具とその他に含まれる建設仮勘定が減少した一方で、投資有価証券が増加したことによるものです。
(流動負債)
当連結会計年度末における流動負債の残高は305億5千9百万円(前連結会計年度は284億8千9百万円)となり、20億7千万円増加しました。これは主として支払手形及び買掛金が増加したことによるものです。
(固定負債)
当連結会計年度末における固定負債の残高は16億5千1百万円(前連結会計年度は17億1千7百万円)となり、6千6百万円減少しました。これは主として退職給付に係る負債が減少したことによるものです。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産の残高は647億円(前連結会計年度は581億1千1百万円)となり、65億8千8百万円増加しました。これは主として親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が増加したこと及びその他有価証券評価差額金が増加したことによるものです。
(4)資本の財源及び資金の流動性についての分析・検討内容
① キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前当期純利益を91億2千4百万円計上し、投資活動や財務活動に27億4千4百万円使用した結果、前連結会計年度末に比べ83億1千6百万円増加し、395億7千5百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、111億7千6百万円(前年同期比60億3千6百万円増)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の計上によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、16億5千4百万円(前年同期47億9千1百万円減)となりました。これは主に有形固定資産の取得を行ったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、10億9千万円(前年同期比7千3百万円増)となりました。これは主に配当金の支払を行ったことによるものです。
② 資金需要
当社グループは、事業運営上、必要な資金を安定的に確保することを基本方針としております。
当社グループの資金需要の主なものは、運転資金、設備投資、法人税等の支払い、配当金の支払い等であります。また、その資金の原資といたしましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び銀行借入によるものを基本としております。
なお、最近3連結会計年度におけるキャッシュ・フロー指標のトレンドを示すと以下のとおりとなります。
項目2019年3月期2020年3月期2021年3月期
自己資本比率(%)62.165.766.7
時価ベースの自己資本比率(%)82.277.190.1
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(倍)0.00.00.0
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)599.4429.1327.7

(注) 1 上表中の各指標は以下のとおり算出しております。
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い
2 いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。
3 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数により算出しております。
4 営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。
5 有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。
6 利払いは、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
(5)生産、受注及び販売の状況
①生産実績
製品生産実績
当連結会計年度における生産実績を品目区分別に示すと、以下のとおりであります。
区分生産高(百万円)前年同期比
(%)
冷凍冷蔵庫17,80685.3
冷凍冷蔵ショーケース19,471107.5
合計37,27795.6

(注) 1 当企業集団の製品は単位に大きな差があるため、販売価格によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
②受注実績
重要な受注生産を行っておりませんので、記載を省略しております。
③販売実績
当連結会計年度における販売実績を品目区分別に示すと、以下のとおりであります。
区分販売高(百万円)前年同期比
(%)
冷凍冷蔵庫19,86686.5
医療・理化学製品2,027159.9
冷凍冷蔵ショーケース31,254101.7
大型食品加工機械4,80266.1
大型パネル冷蔵設備9,93993.4
小型パネル冷蔵設備5,583101.1
サービス8,978106.9
合計82,45195.0

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

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