四半期報告書-第44期第2四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、5か年の中期経営計画「『ASAHI Road to 1000』~Only One技術で強固なグローバルニッチNo.1を目指す~」に基づき、連結売上高1,000億円達成に向けた事業ポートフォリオの構築として、「グローバル市場の戦略的な開拓と患部・治療領域の拡大」を推進することで、これまでの基本戦略の集大成を図り、既存事業の収益基盤を強化して参ります。また、将来に向けた成長への投資を継続することにより「グローバルニッチ市場における新規事業の創出」を実現し、グローバルニッチ市場における当社のプレゼンスの強化と企業価値の一層の向上を目指し、その成長戦略を支えるためのビジネス基盤として、「グローバル展開に最適な研究開発・生産体制の構築」を進めるとともに「持続的成長に向けた経営基盤の確立」を図ってまいりたいと考えております。本計画では、連結売上高1,000億円に至るマイルストーンとして、2023年6月期に連結売上高800億円を達成することを目標とし、当該時点での営業利益率は25%を目途としております。
その実現に向けた施策として、当第2四半期連結累計期間では、新製品としてニッケルチタンハイブリッドのPTCAガイドワイヤー「MINAMO(ミナモ)」や脳血管系バルーン付ガイディングカテーテル「Branchor(ブランカー)」の販売を開始いたしました。また、販売・マーケティング活動強化のために、フランスにおける直接販売の段階的開始や、ロシア現地法人の設立の決定、中国市場での朝日英達科貿(北京)有限公司/広州事務所の開設などを実施いたしました。また、コーポレート・ガバナンス体制の強化の一環として、報酬諮問委員会の設立を行っております。
今後におきましても、中期経営計画に基づく成長戦略を着実に進めていくことにより、企業価値の拡大を目指してまいります。
当社グループの当第2四半期連結累計期間における売上高は、円高の為替動向や医療償還価格の下落など厳しい外部環境があるものの、特にメディカル事業の海外向け売上高が増加し、309億48百万円(前年同期比11.3%増)となりました。
売上総利益は、好調な受注に伴い、211億53百万円(同7.5%増)となりました。
営業利益は、米国や中国市場を中心とした販売・マーケティングの強化に伴う営業関係費用や、開発強化のための研究開発費、組織体制強化のための人件費の増加などにより、販売費及び一般管理費が増加したものの、売上総利益の増加により、87億8百万円(同2.6%増)となりました。
経常利益は、為替差益の増加などにより、88億48百万円(同5.6%増)となりました。
親会社株主に帰属する四半期純利益は、RetroVascular, Inc.(現、ASAHI Medical Technologies,Inc.)株式の取得に伴う段階取得に係る差益の減少により、61億58百万円(同6.3%減)となりました。
なお、当第2四半期連結累計期間における外国為替レート実績は、下記となります。
1米ドル=108.13円(前年同期112.17円、比3.6%減)
1ユーロ=119.90円(前年同期129.19円、比7.2%減)
1中国元=15.38円(前年同期16.35円、比5.9%減)
1タイバーツ=3.55円(前年同期3.41円、比4.1%増)
セグメントごとの経営業績は次のとおりであります。
(メディカル事業)
メディカル事業は、国内・海外市場ともに、順調に推移いたしました。
国内市場においては、消費税増税に伴う医療償還価格の下落や、安定狭窄症に対する施術要件の厳格化を背景とした症例数の減少などがありましたが、循環器系の貫通カテーテルが好調に推移したことや、非循環器系領域において脳血管系ガイドワイヤーや脳血管系バルーン付ガイディングカテーテル、末梢血管系ガイドワイヤーなどが順調に推移したこと、循環器系検査用や消化器分野用のOEM取引が好調に推移したことなどから、売上高は増加いたしました。
海外市場においては、循環器系領域のPTCAガイドワイヤーが米国を中心として全地域において増加したことや、循環器系領域のPTCAガイディングカテーテルが中国での新製品投入により増加傾向にあること、非循環器系の腹部血管系マイクロカテーテルが中国で好調であることなどから、売上高は増加いたしました。
以上の結果、売上高は262億90百万円(前年同期比12.8%増)となりました。
また、セグメント利益は、営業関係費用及び研究開発費の増加などにより販売費及び一般管理費が増加したものの、好調な受注による売上高の増加により、84億46百万円(同0.8%増)となりました。
(デバイス事業)
デバイス事業は、産業部材が減少したものの、医療部材が順調なため、増加いたしました。
医療部材については、国内市場の新規分野への試作取引や海外市場の米国向け循環器系検査用カテーテル部材の取引が増加するなどし、売上高は増加いたしました。
産業部材につきましては、国内海外市場ともにレジャー関係取引が増加したものの、海外市場の自動車関係取引が大きく減少したことなどから、売上高が減少いたしました。
以上の結果、売上高は46億57百万円(前年同期比3.8%増)となりました。
また、セグメント利益は、外部売上高やセグメント間取引が増加したため、18億32百万円(同14.9%増)となりました。
(財政状態)
当第2四半期連結会計期間末の資産につきましては、総資産額が890億38百万円となり、前連結会計年度末に比べ46億79百万円増加しております。主な要因は、有形固定資産が32億43百万円、投資有価証券が7億2百万円それぞれ増加したことによるものであります。
負債につきましては、負債合計額が191億31百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億22百万円増加しております。主な要因は、その他(流動負債)が6億31百万円減少した一方、未払法人税等が7億21百万円増加したことによるものであります。
純資産につきましては、純資産合計額が699億7百万円となり、前連結会計年度末に比べ44億56百万円増加しております。主な要因は、利益剰余金が33億11百万円、為替換算調整勘定が7億93百万円それぞれ増加したことによるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、177億72百万円(前年同期比10.7%増)となっております。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は、63億66百万円(前年同期比11億78百万円増)となりました。これは主に、売上債権が10億22百万円増加、たな卸資産が13億35百万円増加、仕入債務が2億36百万円減少、未払金が5億14百万円減少したことに加え、法人税等の支払額が14億27百万円であったものの、税金等調整前四半期純利益が86億56百万円、減価償却費が20億51百万円であったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は、45億41百万円(前年同期比24億8百万円減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が39億42百万円、投資有価証券の取得による支出が4億94百万円であったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は、30億15百万円(前年同期は3億64百万円の獲得)となりました。これは主に、短期借入金が3億1百万円増加したものの、配当金の支払額が28億10百万円、長期借入金の返済による支出が5億48百万円であったことによるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、30億99百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、5か年の中期経営計画「『ASAHI Road to 1000』~Only One技術で強固なグローバルニッチNo.1を目指す~」に基づき、連結売上高1,000億円達成に向けた事業ポートフォリオの構築として、「グローバル市場の戦略的な開拓と患部・治療領域の拡大」を推進することで、これまでの基本戦略の集大成を図り、既存事業の収益基盤を強化して参ります。また、将来に向けた成長への投資を継続することにより「グローバルニッチ市場における新規事業の創出」を実現し、グローバルニッチ市場における当社のプレゼンスの強化と企業価値の一層の向上を目指し、その成長戦略を支えるためのビジネス基盤として、「グローバル展開に最適な研究開発・生産体制の構築」を進めるとともに「持続的成長に向けた経営基盤の確立」を図ってまいりたいと考えております。本計画では、連結売上高1,000億円に至るマイルストーンとして、2023年6月期に連結売上高800億円を達成することを目標とし、当該時点での営業利益率は25%を目途としております。
その実現に向けた施策として、当第2四半期連結累計期間では、新製品としてニッケルチタンハイブリッドのPTCAガイドワイヤー「MINAMO(ミナモ)」や脳血管系バルーン付ガイディングカテーテル「Branchor(ブランカー)」の販売を開始いたしました。また、販売・マーケティング活動強化のために、フランスにおける直接販売の段階的開始や、ロシア現地法人の設立の決定、中国市場での朝日英達科貿(北京)有限公司/広州事務所の開設などを実施いたしました。また、コーポレート・ガバナンス体制の強化の一環として、報酬諮問委員会の設立を行っております。
今後におきましても、中期経営計画に基づく成長戦略を着実に進めていくことにより、企業価値の拡大を目指してまいります。
当社グループの当第2四半期連結累計期間における売上高は、円高の為替動向や医療償還価格の下落など厳しい外部環境があるものの、特にメディカル事業の海外向け売上高が増加し、309億48百万円(前年同期比11.3%増)となりました。
売上総利益は、好調な受注に伴い、211億53百万円(同7.5%増)となりました。
営業利益は、米国や中国市場を中心とした販売・マーケティングの強化に伴う営業関係費用や、開発強化のための研究開発費、組織体制強化のための人件費の増加などにより、販売費及び一般管理費が増加したものの、売上総利益の増加により、87億8百万円(同2.6%増)となりました。
経常利益は、為替差益の増加などにより、88億48百万円(同5.6%増)となりました。
親会社株主に帰属する四半期純利益は、RetroVascular, Inc.(現、ASAHI Medical Technologies,Inc.)株式の取得に伴う段階取得に係る差益の減少により、61億58百万円(同6.3%減)となりました。
なお、当第2四半期連結累計期間における外国為替レート実績は、下記となります。
1米ドル=108.13円(前年同期112.17円、比3.6%減)
1ユーロ=119.90円(前年同期129.19円、比7.2%減)
1中国元=15.38円(前年同期16.35円、比5.9%減)
1タイバーツ=3.55円(前年同期3.41円、比4.1%増)
セグメントごとの経営業績は次のとおりであります。
(メディカル事業)
メディカル事業は、国内・海外市場ともに、順調に推移いたしました。
国内市場においては、消費税増税に伴う医療償還価格の下落や、安定狭窄症に対する施術要件の厳格化を背景とした症例数の減少などがありましたが、循環器系の貫通カテーテルが好調に推移したことや、非循環器系領域において脳血管系ガイドワイヤーや脳血管系バルーン付ガイディングカテーテル、末梢血管系ガイドワイヤーなどが順調に推移したこと、循環器系検査用や消化器分野用のOEM取引が好調に推移したことなどから、売上高は増加いたしました。
海外市場においては、循環器系領域のPTCAガイドワイヤーが米国を中心として全地域において増加したことや、循環器系領域のPTCAガイディングカテーテルが中国での新製品投入により増加傾向にあること、非循環器系の腹部血管系マイクロカテーテルが中国で好調であることなどから、売上高は増加いたしました。
以上の結果、売上高は262億90百万円(前年同期比12.8%増)となりました。
また、セグメント利益は、営業関係費用及び研究開発費の増加などにより販売費及び一般管理費が増加したものの、好調な受注による売上高の増加により、84億46百万円(同0.8%増)となりました。
(デバイス事業)
デバイス事業は、産業部材が減少したものの、医療部材が順調なため、増加いたしました。
医療部材については、国内市場の新規分野への試作取引や海外市場の米国向け循環器系検査用カテーテル部材の取引が増加するなどし、売上高は増加いたしました。
産業部材につきましては、国内海外市場ともにレジャー関係取引が増加したものの、海外市場の自動車関係取引が大きく減少したことなどから、売上高が減少いたしました。
以上の結果、売上高は46億57百万円(前年同期比3.8%増)となりました。
また、セグメント利益は、外部売上高やセグメント間取引が増加したため、18億32百万円(同14.9%増)となりました。
(財政状態)
当第2四半期連結会計期間末の資産につきましては、総資産額が890億38百万円となり、前連結会計年度末に比べ46億79百万円増加しております。主な要因は、有形固定資産が32億43百万円、投資有価証券が7億2百万円それぞれ増加したことによるものであります。
負債につきましては、負債合計額が191億31百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億22百万円増加しております。主な要因は、その他(流動負債)が6億31百万円減少した一方、未払法人税等が7億21百万円増加したことによるものであります。
純資産につきましては、純資産合計額が699億7百万円となり、前連結会計年度末に比べ44億56百万円増加しております。主な要因は、利益剰余金が33億11百万円、為替換算調整勘定が7億93百万円それぞれ増加したことによるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、177億72百万円(前年同期比10.7%増)となっております。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は、63億66百万円(前年同期比11億78百万円増)となりました。これは主に、売上債権が10億22百万円増加、たな卸資産が13億35百万円増加、仕入債務が2億36百万円減少、未払金が5億14百万円減少したことに加え、法人税等の支払額が14億27百万円であったものの、税金等調整前四半期純利益が86億56百万円、減価償却費が20億51百万円であったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は、45億41百万円(前年同期比24億8百万円減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が39億42百万円、投資有価証券の取得による支出が4億94百万円であったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は、30億15百万円(前年同期は3億64百万円の獲得)となりました。これは主に、短期借入金が3億1百万円増加したものの、配当金の支払額が28億10百万円、長期借入金の返済による支出が5億48百万円であったことによるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、30億99百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。