四半期報告書-第47期第3四半期(2023/01/01-2023/03/31)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当社は、低侵襲治療を究極的に追究することで、医師や患者様のQOLの向上を目指し、2026年6月期において連結売上高1,000億円を超えることを目標に、新中期経営計画「ASAHI Going Beyond 1000」にて、以下の4つの基本方針を定め、10年後を見据えて更に長期的に成長するための事業ポートフォリオの構築を進めております。
①グローバル市場の戦略的な開拓と患部・治療領域の拡大
②グローバルニッチ市場における新規事業の創出
③グローバル展開に最適な研究開発・生産体制の構築
④持続的成長に向けた経営基盤の確立
事業ポートフォリオの構築として、「グローバル市場の戦略的な開拓と患部・治療領域の拡大」を引き続き推進することで、これまでの基本戦略の集大成を図り、既存事業の収益基盤を強化いたします。また、将来に向けた成長への投資を継続することにより「グローバルニッチ市場における新規事業の創出」を実現し、グローバル市場における当社のプレゼンスの強化と企業価値の一層の向上を目指します。その成長戦略を支えるためのビジネス基盤として、「グローバル展開に最適な研究開発・生産体制の構築」を進めるとともに、「持続的成長に向けた経営基盤の確立」を図ってまいります。
その実現に向けた施策として、当第3四半期連結累計期間では、①Penumbra Inc.(米国)の末梢血管用血栓吸引デバイスの日本市場における独占販売に向けた基本合意書を締結、②DK MEDTECH(蘇州)有限公司の「DK Score冠動脈スコアリングバルーン拡張カテーテル」の中国市場での独占販売契約を締結、③レイクR&D株式会社の株式取得、④医療分野用途を主としたGSRセンサ(注)の製造・販売を行うことを目的とした株式会社マグネア設立を決定、⑤当社グループとして初の「統合報告書2022」を発行、などを実施いたしました。今後におきましても、中期経営計画に基づく成長戦略を着実に進めていくことにより、企業価値の向上を目指してまいります。
上記の様な環境の中、当社グループの当第3四半期連結累計期間における売上高は、新型コロナウイルス感染症の影響により縮小した市場規模が前年同期比で回復傾向にあることや、為替が円安に推移したこと、市場ニーズの増加などにより、海外売上高が大幅に増加し、697億74百万円(前年同期比23.1%増)となりました。
売上総利益は、売上高の増加に伴い、462億86百万円(同22.8%増)となりました。
営業利益は、売上高の増加や海外市場での販促活動強化に伴う営業関係費用の増加、開発強化のための研究開発費の増加などにより、販売費及び一般管理費が増加したものの、164億18百万円(同37.0%増)となりました。
経常利益は、為替差損が増加したものの、159億52百万円(同24.5%増)となりました。
親会社株主に帰属する四半期純利益は、段階取得に係る差益6億15百万円が減少するものの、セブ工場の台風被害に伴う災害保険金収入3億5百万円の計上やセブ工場被災による損失の減少などにより、119億85百万円(同35.2%増)となりました。
なお、当第3四半期連結累計期間における外国為替レート実績は、下記となります。
1米ドル=137.51円(前年同期113.31円、比21.4%増)
1ユーロ=141.95円(前年同期130.10円、比9.1%増)
1中国元=19.81円(前年同期17.69円、比12.0%増)
1タイバーツ=3.87円(前年同期3.42円、比13.2%増)
(注)「GSRセンサ」:磁性ワイヤに GHzパルスを通電させた時の表皮効果によって、磁化が変化し、誘導電圧が発生する現象(GSR原理)を利用したセンサであり、従来の磁気センサと比較して、超小型・超高感度を可能にした磁気センサのことです。
セグメントごとの経営業績は次のとおりであります。
(メディカル事業)
メディカル事業は、新型コロナウイルス感染症の影響により縮小した市場規模が前年同期比で回復傾向にあることや、為替が円安に推移したこと、海外を中心とした市場ニーズの増加などにより、売上高は増加いたしました。
国内市場においては、消化器分野の売上が増加したものの、医療償還価格の下落や、OEM取引の減少などにより、売上高は減少いたしました。
海外市場においては、循環器系領域が、全地域において、PCIガイドワイヤーや貫通カテーテルを中心に大変順調に推移したことや、非循環器系領域についても、米国やアジア地域において、OEM事業などを中心に全領域が順調に推移し、売上高は増加いたしました。
以上の結果、売上高は610億75百万円(前年同期比22.3%増)となりました。
また、セグメント利益は、145億58百万円(同30.0%増)となりました。
(デバイス事業)
デバイス事業は、新型コロナウイルス感染症の影響からの回復による市場ニーズの増加や、為替が円安に推移したことなどにより、医療部材を中心に売上高は大幅に増加いたしました。
医療部材については、国内市場においては、売上高が横ばいに推移いたしましたが、海外市場においては、米国企業向け循環器系超音波カテーテル部材及び循環器系検査用カテーテル部材の取引が増加したことなどから、売上高は増加いたしました。
産業部材につきましては、国内市場において建築関連取引が減少したものの、海外市場においてレジャー関連取引が好調に推移したことなどから、売上高は横ばいに推移いたしました。
以上の結果、売上高は、86億99百万円(前年同期比29.1%増)となりました。
また、セグメント利益は、外部売上高及びセグメント間売上高の増加により、50億53百万円(同33.2%増)となりました。
(財政状態)
当第3四半期連結会計期間末の資産につきましては、総資産額が1,629億90百万円となり、前連結会計年度末に比べ78億63百万円増加しております。
主な要因は、現金及び預金が25億15百万円、商品及び製品が10億83百万円、有形固定資産その他が39億1百万円それぞれ増加したことによるものであります。
負債につきましては、負債合計額が329億93百万円となり、前連結会計年度末に比べ10億3百万円減少しております。主な要因は、短期借入金が16億49百万円増加した一方、支払手形及び買掛金が2億37百万円、流動負債その他が18億47百万円、長期借入金が2億73百万円それぞれ減少したことによるものであります。
純資産につきましては、純資産合計額が1,299億97百万円となり、前連結会計年度末に比べ88億66百万円増加しております。主な要因は、利益剰余金が87億28百万円増加したことによるものであります。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、70億95百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当社は、低侵襲治療を究極的に追究することで、医師や患者様のQOLの向上を目指し、2026年6月期において連結売上高1,000億円を超えることを目標に、新中期経営計画「ASAHI Going Beyond 1000」にて、以下の4つの基本方針を定め、10年後を見据えて更に長期的に成長するための事業ポートフォリオの構築を進めております。
①グローバル市場の戦略的な開拓と患部・治療領域の拡大
②グローバルニッチ市場における新規事業の創出
③グローバル展開に最適な研究開発・生産体制の構築
④持続的成長に向けた経営基盤の確立
事業ポートフォリオの構築として、「グローバル市場の戦略的な開拓と患部・治療領域の拡大」を引き続き推進することで、これまでの基本戦略の集大成を図り、既存事業の収益基盤を強化いたします。また、将来に向けた成長への投資を継続することにより「グローバルニッチ市場における新規事業の創出」を実現し、グローバル市場における当社のプレゼンスの強化と企業価値の一層の向上を目指します。その成長戦略を支えるためのビジネス基盤として、「グローバル展開に最適な研究開発・生産体制の構築」を進めるとともに、「持続的成長に向けた経営基盤の確立」を図ってまいります。
その実現に向けた施策として、当第3四半期連結累計期間では、①Penumbra Inc.(米国)の末梢血管用血栓吸引デバイスの日本市場における独占販売に向けた基本合意書を締結、②DK MEDTECH(蘇州)有限公司の「DK Score冠動脈スコアリングバルーン拡張カテーテル」の中国市場での独占販売契約を締結、③レイクR&D株式会社の株式取得、④医療分野用途を主としたGSRセンサ(注)の製造・販売を行うことを目的とした株式会社マグネア設立を決定、⑤当社グループとして初の「統合報告書2022」を発行、などを実施いたしました。今後におきましても、中期経営計画に基づく成長戦略を着実に進めていくことにより、企業価値の向上を目指してまいります。
上記の様な環境の中、当社グループの当第3四半期連結累計期間における売上高は、新型コロナウイルス感染症の影響により縮小した市場規模が前年同期比で回復傾向にあることや、為替が円安に推移したこと、市場ニーズの増加などにより、海外売上高が大幅に増加し、697億74百万円(前年同期比23.1%増)となりました。
売上総利益は、売上高の増加に伴い、462億86百万円(同22.8%増)となりました。
営業利益は、売上高の増加や海外市場での販促活動強化に伴う営業関係費用の増加、開発強化のための研究開発費の増加などにより、販売費及び一般管理費が増加したものの、164億18百万円(同37.0%増)となりました。
経常利益は、為替差損が増加したものの、159億52百万円(同24.5%増)となりました。
親会社株主に帰属する四半期純利益は、段階取得に係る差益6億15百万円が減少するものの、セブ工場の台風被害に伴う災害保険金収入3億5百万円の計上やセブ工場被災による損失の減少などにより、119億85百万円(同35.2%増)となりました。
なお、当第3四半期連結累計期間における外国為替レート実績は、下記となります。
1米ドル=137.51円(前年同期113.31円、比21.4%増)
1ユーロ=141.95円(前年同期130.10円、比9.1%増)
1中国元=19.81円(前年同期17.69円、比12.0%増)
1タイバーツ=3.87円(前年同期3.42円、比13.2%増)
(注)「GSRセンサ」:磁性ワイヤに GHzパルスを通電させた時の表皮効果によって、磁化が変化し、誘導電圧が発生する現象(GSR原理)を利用したセンサであり、従来の磁気センサと比較して、超小型・超高感度を可能にした磁気センサのことです。
セグメントごとの経営業績は次のとおりであります。
(メディカル事業)
メディカル事業は、新型コロナウイルス感染症の影響により縮小した市場規模が前年同期比で回復傾向にあることや、為替が円安に推移したこと、海外を中心とした市場ニーズの増加などにより、売上高は増加いたしました。
国内市場においては、消化器分野の売上が増加したものの、医療償還価格の下落や、OEM取引の減少などにより、売上高は減少いたしました。
海外市場においては、循環器系領域が、全地域において、PCIガイドワイヤーや貫通カテーテルを中心に大変順調に推移したことや、非循環器系領域についても、米国やアジア地域において、OEM事業などを中心に全領域が順調に推移し、売上高は増加いたしました。
以上の結果、売上高は610億75百万円(前年同期比22.3%増)となりました。
また、セグメント利益は、145億58百万円(同30.0%増)となりました。
(デバイス事業)
デバイス事業は、新型コロナウイルス感染症の影響からの回復による市場ニーズの増加や、為替が円安に推移したことなどにより、医療部材を中心に売上高は大幅に増加いたしました。
医療部材については、国内市場においては、売上高が横ばいに推移いたしましたが、海外市場においては、米国企業向け循環器系超音波カテーテル部材及び循環器系検査用カテーテル部材の取引が増加したことなどから、売上高は増加いたしました。
産業部材につきましては、国内市場において建築関連取引が減少したものの、海外市場においてレジャー関連取引が好調に推移したことなどから、売上高は横ばいに推移いたしました。
以上の結果、売上高は、86億99百万円(前年同期比29.1%増)となりました。
また、セグメント利益は、外部売上高及びセグメント間売上高の増加により、50億53百万円(同33.2%増)となりました。
(財政状態)
当第3四半期連結会計期間末の資産につきましては、総資産額が1,629億90百万円となり、前連結会計年度末に比べ78億63百万円増加しております。
主な要因は、現金及び預金が25億15百万円、商品及び製品が10億83百万円、有形固定資産その他が39億1百万円それぞれ増加したことによるものであります。
負債につきましては、負債合計額が329億93百万円となり、前連結会計年度末に比べ10億3百万円減少しております。主な要因は、短期借入金が16億49百万円増加した一方、支払手形及び買掛金が2億37百万円、流動負債その他が18億47百万円、長期借入金が2億73百万円それぞれ減少したことによるものであります。
純資産につきましては、純資産合計額が1,299億97百万円となり、前連結会計年度末に比べ88億66百万円増加しております。主な要因は、利益剰余金が87億28百万円増加したことによるものであります。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、70億95百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。