四半期報告書-第48期第3四半期(2024/01/01-2024/03/31)

【提出】
2024/05/15 15:51
【資料】
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【項目】
35項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、現中期経営計画「ASAHI Going Beyond 1000」において、連結売上高1,000億円を超えて、更に成長するための事業ポートフォリオの構築を進めており、以下の4つの基本方針を定めております。
①グローバル市場の戦略的な開拓と患部・治療領域の拡大
②グローバルニッチ市場における新規事業の創出
③グローバル展開に最適な研究開発・生産体制の構築
④持続的成長に向けた経営基盤の確立
これらの成長戦略を着実に進めていくことにより、更なる企業価値の向上を目指しており、当連結会計年度において、大きなマイルストーンである連結売上高1,000億円を達成することを予定しております。
当社グループの当第3四半期連結累計期間における売上高は、新型コロナウイルス感染症の影響がほぼ無くなり、市場が回復・拡大したことや、外貨高の影響、市場ニーズの増加などにより、主に海外売上高が大幅に増加し、807億33百万円(前年同期比15.7%増)となりました。
売上総利益は、売上高の増加に伴い、525億8百万円(同13.4%増)となりました。
営業利益は、営業関係費用として海外市場を中心とした販促活動費用や売上増加に伴う連動費用が増加したことや、開発強化のための研究開発費が増加するなどし、販売費及び一般管理費が増加したものの、196億56百万円(同19.7%増)となりました。
経常利益は、補助金収入の増加や、為替差損の減少などにより、196億21百万円(同23.0%増)となりました。
親会社株主に帰属する四半期純利益は、災害保険金が減少したものの、140億40百万円(同17.2%増)となりました。
なお、当第3四半期連結累計期間における外国為替レート実績は、下記となります。
1米ドル=147.13円(前年同期137.51円、比7.0%増)
1ユーロ=159.25円(前年同期141.95円、比12.2%増)
1中国元=20.34円(前年同期19.81円、比2.7%増)
1タイバーツ=4.15円(前年同期3.87円、比7.2%増)
セグメントごとの経営業績は次のとおりであります。
(メディカル事業)
メディカル事業は、新型コロナウイルス感染症の影響がほぼ無くなり、市場の回復・拡大したことや、外貨高の影響、海外を中心とした市場ニーズの増加などにより、売上高は増加いたしました。
国内市場においては、PCIガイドワイヤーを中心に循環器領域が堅調に推移したことに加え、消化器系製品や末梢血管系製品などの非循環器領域や、OEM取引が増加したことなどから、売上高は増加いたしました。また、新たな取り組みとして、外科手術支援ロボット「ANSUR(アンサー)」2台の納入が実現いたしました。
海外市場においては、循環器領域、非循環器領域、OEM取引の全領域について売上高は増加いたしました。
循環器領域は、PCIガイドワイヤーや貫通カテーテルを中心に、全地域において順調に推移いたしました。非循環器領域は、米国市場における末梢血管系製品の新製品「CROSSLEAD」「CROSSWALK」効果に伴う増加や、米国や中国市場における腹部系製品の増加などがあり、全地域において売上高が増加いたしました。
OEM取引は、循環器領域の新規取引が米国にて増加したことなどから、売上高が増加いたしました。
以上の結果、売上高は716億7百万円(前年同期比17.2%増)となりました。
また、セグメント利益は、190億31百万円(同30.7%増)となりました。
(デバイス事業)
デバイス事業は、医療部材を中心に売上高は増加いたしました。
医療部材については、国内市場は内視鏡関係の部材が増加し、また海外市場は循環器系超音波カテーテル部材 や循環器系検査用カテーテル部材の取引が増加したことなどから、売上高は増加いたしました。
産業部材につきましては、海外市場のOA機器取引が好調なものの、国内市場の建築関連取引や、海外市場のレジャー関連取引が減少するなどし、売上高は減少いたしました。
以上の結果、売上高は、91億25百万円(前年同期比4.9%増)となりました。
また、セグメント利益は、セグメント間売上高の減少により、40億24百万円(同20.3%減)となりました。
(財政状態)
当第3四半期連結会計期間末の資産につきましては、総資産額が1,788億74百万円となり、前連結会計年度末に比べ62億29百万円増加しております。主な要因は、有価証券が20億円減少した一方、現金及び預金が30億18百万円、受取手形及び売掛金が34億50百万円それぞれ増加したことによるものであります。
負債につきましては、負債合計額が332億48百万円となり、前連結会計年度末に比べ50億95百万円減少しております。主な要因は、短期借入金が31億85百万円、長期借入金が27億1百万円それぞれ減少したことによるものであります。
純資産につきましては、純資産合計額が1,456億25百万円となり、前連結会計年度末に比べ113億25百万円増加しております。主な要因は、利益剰余金が101億7百万円、為替換算調整勘定が22億11百万円それぞれ増加したことによるものであります。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、79億88百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。