(1)財政状態の分析
(流動資産)
当連結会計年度末の流動資産は81億81百万円となり、18億92百万円減少いたしました。これは主に売掛債権等の減少によるものです。
(固定資産)
当連結会計年度末の固定資産は46億81百万円となり、1億79百万円増加いたしました。これは保有している投資有価証券の時価の上昇によるものです。
(流動負債)
当連結会計年度末の流動負債は67億31百万円となり、18億55百万円減少いたしました。これは主に短期借入金の返済によるものです。
(固定負債)
当連結会計年度末の固定負債は15億10百万円となり、3億16百万円減少いたしました。これは主に長期借入金の減少によるものです。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産は46億21百万円となり、前連結会計年度末に比べ、4億59百万円増加しました。これはその他有価証券評価差額金の増加と利益剰余金の増加によるものです。
(2)キャッシュ・フローの分析
キャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況、1 業績等の概要、 (2)キャッシュ・フロー」をご参照ください。
(キャッシュ・フローの指標)

	平成23年3月期	平成24年3月期	平成25年3月期	平成26年3月期	平成27年3月期
自己資本比率(%)	33.5	33.3	24.8	28.5	35.9
時価ベースの株主資本比率(%)	12.3	12.4	14.3	20.6	24.3
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)	-	51.1	-	6.9	3.5
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)	-	1.5	-	14.3	24.9

(注)自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い
※いずれも連結ベースの財政数値により計算している。
平成23年3月期及び平成25年3月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率とインタレスト・カバレッジ・レシオは、営業キャッシュ・フローがマイナスのため算出していない。
(3)経営成績の分析
(売上高)
主要セグメントの水産物卸売業は、単価は総じて上昇したものの取扱数量は減少し、当連結会計年度の売上高は、798億35百万円(前年同期は810億23百万円)と減収となりました。
魚種別には、生鮮水産物はアジ、カツオ等大衆魚の一部は苦戦したものの、総じて前年並みの取扱量を確保、活魚・特種物の増加もあり、取扱金額は前年比で増加いたしました。共同水産㈱で対応している鮮魚加工の取り組みも、取扱金額増に貢献しております。冷凍水産物は、輸入鮭鱒や冷凍メバチを中心に取扱数量が減少、相場の下落もあり取扱金額は減少いたしました。加工水産物は、一部の加工品の扱いを政策的に見直したことにより取扱金額は減少いたしました。
冷蔵倉庫業については、積極的な集荷に努めたことにより、売上高は若干の増収となりました。
不動産賃貸業は引き続き安定しております。
(売上原価)
当社グループの売上原価は前連結会計年度の771億5百万円から761億99百万円に減少、前年比1.2%減となりました。
売上総利益は39億18百万円から36億35百万円となりました。売上総利益率は昨年の4.8%から4.6%へと0.2ポイント減少しました。
(販売費及び一般管理費)
販売費及び一般管理費は当社グループ全体で積極的な経費の削減に取り組んだことにより、前連結会計年度の35億49百万円から35億11百万円と38百万円削減しました。
(営業損益)
上記の結果、前連結会計年度3億68百万円の営業利益から1億24百万円の営業利益となりました。
(営業外損益)
受取利息は、当社グループが保有する有価証券等の利息が主なものであり、前連結会計年度の42百万円から当連結会計年度では47百万円に増加しました。
受取配当金は、前連結会計年度の25百万円から30百万円へ増加となりました。
支払利息は、有利子負債の削減により、前連結会計年度の62百万円から当連結会計年度は50百万円となりました。
その結果、営業外損益は、前連結会計年度の17百万円の利益から10百万円の利益となりました。
(経常損益)
経常損益は前連結会計年度の3億86百万円の経常利益から、1億35百万円の経常利益となりました。
(特別損益)
特別損益は、前連結会計年度の1億12百万円の利益がありましたが当連結会計年度は特にありませんでした。
(当期純損益)
上記の結果、当期純損益は前連結会計年度の4億89百万円の利益から1億32百万円の利益となりました。