四半期報告書-第21期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)
(1) 経営成績
当社グループでは、2022年5月に策定した「22-24中期経営計画 未来への躍進 ~進化するヘルスケアコンソーシアム®~(以下「22-24中計」という。)」のなかで、グループ経営方針に掲げた「事業モデルの強化と新たな価値の創造」「グループ一体となった取り組みによる地域の健康・医療への貢献」「環境保全への取り組み等を通じたサステナブル社会への貢献」「ダイバーシティを中心とした人財戦略の推進」「コンプライアンスの遵守を最重要とする企業風土の醸成」に取り組んでおります。
当第1四半期連結累計期間においては、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが本年5月から「5類感染症」に移行されましたが、再拡大の様相を呈しております。このようななか、当社グループは、生命関連商品を取り扱う社会インフラとしての使命を果たすべく、お取引先様および当社グループ従業員の安全を確保しながら医薬品等の安定供給に努めております。
当社は、2023年4月1日付の機構改革において、グループ医療卸事業統括部、トータルサプライチェーンサービス企画推進部、再生医療事業企画開発室、流通コンプライアンス室を新設するなどの組織再編を行い、グループ一体となって事業モデルの強化と新たな価値の創造およびコンプライアンス遵守の体制強化に取り組んでおります。
2023年5月、当社グループの更なる企業価値向上を実現すべく、2032年度までの中長期的な事業戦略および財務・資本戦略「アルフレッサグループ中長期ビジョン」を公表するとともに、資本効率の改善と株主還元の充実を図るべく発行済み株式総数の10.4%に相当する21,000千株、350億円を上限とする過去最大規模の自己株式取得を決議いたしました。
また、2023年5月、当社は、抗体医薬を主体とした研究開発を行う株式会社凜研究所(本社:東京都中央区)に対し第三者割当増資による出資をいたしました。同社が進める抗体医薬の開発を支援していくとともに、トータルサプライチェーンサービスの実現に向けて医薬品等製造事業における開発パイプラインと製造技術を強化してまいります。
当第1四半期連結累計期間における当社グループの業績は、売上高7,090億56百万円(前年同期比7.9%増)、営業利益58億35百万円(同88.9%増)、経常利益64億18百万円(同73.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益40億49百万円(同90.6%増)となりました。
セグメント別の業績は、以下のとおりであります。
① 医療用医薬品等卸売事業
医療用医薬品等卸売事業におきましては、スペシャリティ領域ならびにメディカル品へのリソース集中とDXによる事業変革を図るべく、「22-24中計」の重点施策として掲げた「既存事業の強化」「事業変革による収益化」「グループ全体での最適化・効率化・標準化」に取り組んでおります。
当社グループでは、新たな医療サービスの開発に挑戦する様々なベンチャー企業との提携により、医療分野における課題解決への取り組みを進めております。2023年5月、連結子会社のアルフレッサ株式会社(本社:東京都千代田区)は、キッズウェル・バイオ株式会社(本社:東京都中央区)および三菱倉庫株式会社(本社:東京都中央区)との間で、キッズウェル・バイオ株式会社が再生医療等製品として開発中のヒト乳歯歯髄幹細胞の高品質かつ安定的な保管・輸送体制の構築に関する業務委託基本契約を3社間で締結いたしました。アルフレッサ株式会社は、再生医療分野においても同社の社会的使命である医薬品の安定供給を担うべく、ヒト乳歯歯髄幹細胞を原料とする再生医療等製品の実用化に向けた3社間の協業を進めてまいります。
当セグメントの当第1四半期連結累計期間の業績は、2023年4月に実施された薬価の中間年改定によるマイナス影響はあったものの、市場の伸長および一部製薬メーカーの流通体制変更の影響を受け増収となったこと等により、売上高6,315億95百万円(前年同期比7.9%増)、営業利益52億95百万円(同116.7%増)となりました。
なお、売上高には、セグメント間の内部売上高47億83百万円(同6.1%増)を含んでおります。
② セルフメディケーション卸売事業
セルフメディケーション卸売事業におきましては、既存領域の高収益化と成長領域への挑戦を推進し、「22-24中計」の重点施策として掲げた「高収益化への取り組み」「グループ連携強化」「事業変革による収益力強化」に取り組んでおります。
当セグメントの当第1四半期連結累計期間の業績は、新型コロナウイルス感染症の「5類」移行後の都市部における人流回復に加えて、訪日外国人増加によるインバウンド需要増に伴う市場回復の影響から増収となったこと等により、売上高646億27百万円(前年同期比8.4%増)、営業利益7億70百万円(同71.9%増)となりました。
なお、売上高には、セグメント間の内部売上高1億53百万円(同8.1%増)を含んでおります。
③ 医薬品等製造事業
医薬品等製造事業におきましては、「次代の基盤創り」を目指し、「22-24中計」の重点施策として掲げた「安心・安全・誠実なモノづくり」「トータルサプライチェーンサービスの実現に向けた取り組み」「デジタルを活用した新たな取り組み」を推進しております。
2023年4月、連結子会社のアルフレッサ ファーマ株式会社(本社:大阪市中央区)とサンノーバ株式会社(本社:群馬県太田市)は、アルフレッサ ファーマ株式会社を存続会社とする吸収合併を行いました。本合併により新たな価値の創造を通じて顧客満足を追求し、当社グループが掲げる「健康に関するあらゆる分野の商品・サービスを提供できるヘルスケアコンソーシアム®」の実現に貢献してまいります。
当セグメントの当第1四半期連結累計期間の業績は、製造販売権を承継した長期収載品の売上伸長および新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗原迅速検査キット「アルソニック® COVID-19 Ag」をはじめとする診断薬の底堅い需要による増収の一方で、ALS治療薬開発に係る契約一時金支出等の経費増の影響により、売上高123億26百万円(前年同期比12.5%増)、営業損失4億42百万円(前年同期は営業利益2億7百万円)となりました。
なお、売上高には、セグメント間の内部売上高34億86百万円(前年同期比12.6%増)を含んでおります。
④ 医療関連事業
医療関連事業におきましては、予防からターミナルケアまでライフジャーニーにおけるすべてのステージに対応する「かかりつけ薬局」を目指し、「22-24中計」の重点施策として掲げた「在宅医療への取り組みによる事業の成長」「DXによる事業変革」「未病予防への取り組み」を推進しております。
当セグメントの当第1四半期連結累計期間の業績は、薬価改定によるマイナス影響はあったものの、調剤技術料の獲得増加による増収等の影響により、売上高89億31百万円(前年同期比0.9%増)、営業利益82百万円(前年同期は営業損失92百万円)となりました。
(2) 財政状態
① 資産の部
資産は、前連結会計年度末と比較して492億87百万円増加し、1兆3,891億40百万円となりました。
流動資産は、352億91百万円増加し、1兆698億19百万円となりました。これは主として、「現金及び預金」が92億65百万円増加および「受取手形及び売掛金」が337億43百万円増加した一方で、「商品及び製品」が38億84百万円減少および未収入金等の「その他」が45億53百万円減少したことによるものであります。
固定資産は、139億96百万円増加し、3,193億21百万円となりました。これは主として、物流センター等の設備投資などに伴い有形固定資産が27億26百万円増加および保有株式の時価上昇等に伴い「投資有価証券」が88億17百万円増加したことによるものであります。
② 負債の部
負債は、前連結会計年度末と比較して576億97百万円増加し、9,092億14百万円となりました。
流動負債は、557億78百万円増加し、8,815億10百万円となりました。これは主として、「支払手形及び買掛金」が487億10百万円増加および「短期借入金」が25億円増加、「賞与引当金」が11億63百万円増加したことによるものであります。
固定負債は、19億19百万円増加し、277億4百万円となりました。これは主として、「退職給付に係る負債」が4億58百万円増加および保有株式の時価上昇等に伴い繰延税金負債等の「その他」が13億77百万円増加したことによるものであります。
③ 純資産の部
純資産は、前連結会計年度末と比較して84億9百万円減少し、4,799億25百万円となりました。これは主として、配当金の支払い等により「利益剰余金」が13億8百万円減少および株主還元の一環として自己株式を取得したこと等に伴い「自己株式」が127億57百万円増加した一方で、保有株式の時価上昇等に伴い「その他有価証券評価差額金」が57億37百万円増加したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フロー
当第1四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成しておりません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発費の総額は9億4百万円(前年同期比130.8%増)であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当社グループでは、2022年5月に策定した「22-24中期経営計画 未来への躍進 ~進化するヘルスケアコンソーシアム®~(以下「22-24中計」という。)」のなかで、グループ経営方針に掲げた「事業モデルの強化と新たな価値の創造」「グループ一体となった取り組みによる地域の健康・医療への貢献」「環境保全への取り組み等を通じたサステナブル社会への貢献」「ダイバーシティを中心とした人財戦略の推進」「コンプライアンスの遵守を最重要とする企業風土の醸成」に取り組んでおります。
当第1四半期連結累計期間においては、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが本年5月から「5類感染症」に移行されましたが、再拡大の様相を呈しております。このようななか、当社グループは、生命関連商品を取り扱う社会インフラとしての使命を果たすべく、お取引先様および当社グループ従業員の安全を確保しながら医薬品等の安定供給に努めております。
当社は、2023年4月1日付の機構改革において、グループ医療卸事業統括部、トータルサプライチェーンサービス企画推進部、再生医療事業企画開発室、流通コンプライアンス室を新設するなどの組織再編を行い、グループ一体となって事業モデルの強化と新たな価値の創造およびコンプライアンス遵守の体制強化に取り組んでおります。
2023年5月、当社グループの更なる企業価値向上を実現すべく、2032年度までの中長期的な事業戦略および財務・資本戦略「アルフレッサグループ中長期ビジョン」を公表するとともに、資本効率の改善と株主還元の充実を図るべく発行済み株式総数の10.4%に相当する21,000千株、350億円を上限とする過去最大規模の自己株式取得を決議いたしました。
また、2023年5月、当社は、抗体医薬を主体とした研究開発を行う株式会社凜研究所(本社:東京都中央区)に対し第三者割当増資による出資をいたしました。同社が進める抗体医薬の開発を支援していくとともに、トータルサプライチェーンサービスの実現に向けて医薬品等製造事業における開発パイプラインと製造技術を強化してまいります。
当第1四半期連結累計期間における当社グループの業績は、売上高7,090億56百万円(前年同期比7.9%増)、営業利益58億35百万円(同88.9%増)、経常利益64億18百万円(同73.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益40億49百万円(同90.6%増)となりました。
セグメント別の業績は、以下のとおりであります。
① 医療用医薬品等卸売事業
医療用医薬品等卸売事業におきましては、スペシャリティ領域ならびにメディカル品へのリソース集中とDXによる事業変革を図るべく、「22-24中計」の重点施策として掲げた「既存事業の強化」「事業変革による収益化」「グループ全体での最適化・効率化・標準化」に取り組んでおります。
当社グループでは、新たな医療サービスの開発に挑戦する様々なベンチャー企業との提携により、医療分野における課題解決への取り組みを進めております。2023年5月、連結子会社のアルフレッサ株式会社(本社:東京都千代田区)は、キッズウェル・バイオ株式会社(本社:東京都中央区)および三菱倉庫株式会社(本社:東京都中央区)との間で、キッズウェル・バイオ株式会社が再生医療等製品として開発中のヒト乳歯歯髄幹細胞の高品質かつ安定的な保管・輸送体制の構築に関する業務委託基本契約を3社間で締結いたしました。アルフレッサ株式会社は、再生医療分野においても同社の社会的使命である医薬品の安定供給を担うべく、ヒト乳歯歯髄幹細胞を原料とする再生医療等製品の実用化に向けた3社間の協業を進めてまいります。
当セグメントの当第1四半期連結累計期間の業績は、2023年4月に実施された薬価の中間年改定によるマイナス影響はあったものの、市場の伸長および一部製薬メーカーの流通体制変更の影響を受け増収となったこと等により、売上高6,315億95百万円(前年同期比7.9%増)、営業利益52億95百万円(同116.7%増)となりました。
なお、売上高には、セグメント間の内部売上高47億83百万円(同6.1%増)を含んでおります。
② セルフメディケーション卸売事業
セルフメディケーション卸売事業におきましては、既存領域の高収益化と成長領域への挑戦を推進し、「22-24中計」の重点施策として掲げた「高収益化への取り組み」「グループ連携強化」「事業変革による収益力強化」に取り組んでおります。
当セグメントの当第1四半期連結累計期間の業績は、新型コロナウイルス感染症の「5類」移行後の都市部における人流回復に加えて、訪日外国人増加によるインバウンド需要増に伴う市場回復の影響から増収となったこと等により、売上高646億27百万円(前年同期比8.4%増)、営業利益7億70百万円(同71.9%増)となりました。
なお、売上高には、セグメント間の内部売上高1億53百万円(同8.1%増)を含んでおります。
③ 医薬品等製造事業
医薬品等製造事業におきましては、「次代の基盤創り」を目指し、「22-24中計」の重点施策として掲げた「安心・安全・誠実なモノづくり」「トータルサプライチェーンサービスの実現に向けた取り組み」「デジタルを活用した新たな取り組み」を推進しております。
2023年4月、連結子会社のアルフレッサ ファーマ株式会社(本社:大阪市中央区)とサンノーバ株式会社(本社:群馬県太田市)は、アルフレッサ ファーマ株式会社を存続会社とする吸収合併を行いました。本合併により新たな価値の創造を通じて顧客満足を追求し、当社グループが掲げる「健康に関するあらゆる分野の商品・サービスを提供できるヘルスケアコンソーシアム®」の実現に貢献してまいります。
当セグメントの当第1四半期連結累計期間の業績は、製造販売権を承継した長期収載品の売上伸長および新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗原迅速検査キット「アルソニック® COVID-19 Ag」をはじめとする診断薬の底堅い需要による増収の一方で、ALS治療薬開発に係る契約一時金支出等の経費増の影響により、売上高123億26百万円(前年同期比12.5%増)、営業損失4億42百万円(前年同期は営業利益2億7百万円)となりました。
なお、売上高には、セグメント間の内部売上高34億86百万円(前年同期比12.6%増)を含んでおります。
④ 医療関連事業
医療関連事業におきましては、予防からターミナルケアまでライフジャーニーにおけるすべてのステージに対応する「かかりつけ薬局」を目指し、「22-24中計」の重点施策として掲げた「在宅医療への取り組みによる事業の成長」「DXによる事業変革」「未病予防への取り組み」を推進しております。
当セグメントの当第1四半期連結累計期間の業績は、薬価改定によるマイナス影響はあったものの、調剤技術料の獲得増加による増収等の影響により、売上高89億31百万円(前年同期比0.9%増)、営業利益82百万円(前年同期は営業損失92百万円)となりました。
(2) 財政状態
① 資産の部
資産は、前連結会計年度末と比較して492億87百万円増加し、1兆3,891億40百万円となりました。
流動資産は、352億91百万円増加し、1兆698億19百万円となりました。これは主として、「現金及び預金」が92億65百万円増加および「受取手形及び売掛金」が337億43百万円増加した一方で、「商品及び製品」が38億84百万円減少および未収入金等の「その他」が45億53百万円減少したことによるものであります。
固定資産は、139億96百万円増加し、3,193億21百万円となりました。これは主として、物流センター等の設備投資などに伴い有形固定資産が27億26百万円増加および保有株式の時価上昇等に伴い「投資有価証券」が88億17百万円増加したことによるものであります。
② 負債の部
負債は、前連結会計年度末と比較して576億97百万円増加し、9,092億14百万円となりました。
流動負債は、557億78百万円増加し、8,815億10百万円となりました。これは主として、「支払手形及び買掛金」が487億10百万円増加および「短期借入金」が25億円増加、「賞与引当金」が11億63百万円増加したことによるものであります。
固定負債は、19億19百万円増加し、277億4百万円となりました。これは主として、「退職給付に係る負債」が4億58百万円増加および保有株式の時価上昇等に伴い繰延税金負債等の「その他」が13億77百万円増加したことによるものであります。
③ 純資産の部
純資産は、前連結会計年度末と比較して84億9百万円減少し、4,799億25百万円となりました。これは主として、配当金の支払い等により「利益剰余金」が13億8百万円減少および株主還元の一環として自己株式を取得したこと等に伴い「自己株式」が127億57百万円増加した一方で、保有株式の時価上昇等に伴い「その他有価証券評価差額金」が57億37百万円増加したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フロー
当第1四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成しておりません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発費の総額は9億4百万円(前年同期比130.8%増)であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。