四半期報告書-第17期第2四半期(令和1年7月1日-令和1年9月30日)
(1) 経営成績
当社グループでは、今年度新たに「19-21中期経営計画 さらなる成長への挑戦 ~健康とともに、地域とともに~(以下「19-21中計」という。)」を策定し、グループ経営方針に掲げた「グループ連携体制の構築」「事業モデルの変革」「地域の人々の健康への貢献」「さらなる生産性の向上」「人づくり」に取り組んでおります。
当第2四半期連結累計期間における当社の業績は、売上高1兆3,671億55百万円(前年同期比5.3%増)、営業利益229億9百万円(同17.8%増)、経常利益271億69百万円(同11.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益181億29百万円(同8.0%増)となりました。
セグメント別の業績は、以下のとおりであります。
① 医療用医薬品等卸売事業
医療用医薬品市場におきましては、抗悪性腫瘍薬の需要拡大等の影響により、市場は4.9%の成長となりました(クレコンリサーチ&コンサルティング株式会社推定)。
当社グループでは、厚生労働省より公表され2018年4月からスタートしました「医療用医薬品の流通改善に向けて流通関係者が遵守すべきガイドライン」の遵守を重点課題として、「経済合理性に立った取引の推進」「単品単価契約の推進」「早期妥結の推進」に引き続き取り組んでおります。
また、当社グループは医療用医薬品NO.1卸※として勝ち続けるために「19-21中計」の重点施策として掲げた「MS機能のさらなる進化」「スペシャリティ商品への注力」「グループ物流の高度化、効率化と標準化」に取り組んでおります。
「スペシャリティ商品への注力」としては、連結子会社のアルフレッサ株式会社(本社:東京都千代田区、以下「アルフレッサ」という。)が本年10月にスペシャリティ製品事業の推進体制を構築するため「スペシャリティ事業推進部」を新設し、グループ会社であるエス・エム・ディ株式会社(本社:東京都千代田区)と一体となって一元流通の積極的な展開を図っております。
「グループ物流の高度化」への取り組みとしては、アルフレッサが本年7月に静岡物流センター(仮称)(所在地:静岡県藤枝市)の建築に着工いたしました。当センターは、2021年5月稼働予定で静岡県における物流の中核拠点として、厳格な温度管理等が可能な高機能物流センターとなる予定です。
また、アルフレッサは本年9月にヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区)と「調剤薬局向け在宅医療支援サービス」を共同開発いたしました。
さらに、アルフレッサは本年9月に乳房用超音波画像診断装置の開発を目指すベンチャー企業である株式会社Lily MedTech(本社:東京都文京区)へ出資いたしました。同社が手掛ける本装置は現在の乳がん検診の課題を解決する医療機器として期待されています。
当セグメントの当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高1兆2,019億37百万円(前年同期比5.7%増)、営業利益200億99百万円(同16.3%増)となりました。なお、売上高には、セグメント間の内部売上高78億4百万円(同0.2%減)を含んでおります。
※ 出典:「2019最新オール・データ&ランキング」 卸グループ別医療用医薬品事業シェア(株式会社ドラッグマガジン)
② セルフメディケーション卸売事業
セルフメディケーション卸売事業におきましては、「トータルヘルスケア・マーチャンダイジング・ホールセラー」を推進し、新たな付加価値による差別化と創造性を持つオンリーワン卸を目指し、「19-21中計」の重点施策として掲げた「安定的かつ持続的な事業基盤の確立」「消費者視点に立った商品提案」「専売メーカー・専売商品の取り組み強化」「将来に向けた投資」「各事業セグメントとの連携強化」に取り組んでおります。
当セグメントの当第2四半期連結累計期間の業績は、インバウンド需要の減少および人手不足による人件費・物流費の高騰などにより、売上高1,385億7百万円(前年同期比0.9%増)、営業利益13億65百万円(同5.8%減)となりました。なお、売上高には、セグメント間の内部売上高3億95百万円(同62.3%減)を含んでおります。
③ 医薬品等製造事業
医薬品等製造事業におきましては、グループシナジーの強化とさらなる規模拡大を推進するため、「19-21中計」の重点施策として掲げた「安心・安全・誠実なモノづくりの推進」「グループニーズに沿った製品の拡充」「製造受託・医薬品原薬事業の拡大」「海外事業の拡充」に取り組んでおります。
「グループニーズに沿った製品の拡充」の取り組みとしては、連結子会社のアルフレッサ ファーマ株式会社(本社:大阪市中央区)が本年6月5日付で、潰瘍性大腸炎の病態把握の補助に使用されるカルプロテクチンキット「ネスコート® Cp オート」の体外診断用医薬品としての製造販売承認を取得いたしました。
また、アルフレッサ ファーマ株式会社は本年6月27日付で放射線治療用吸収性組織スペーサ「ネスキープ®」を新発売いたしました。悪性腫瘍の治療のために行われる放射線治療の中でも粒子線を用いた治療が近年注目されていますが、本製品を使用することでより多くの治療機会を提供できるものと考えております。
当セグメントの当第2四半期連結累計期間の業績は、第一三共株式会社(本社:東京都中央区)および同社の子会社である第一三共エスファ株式会社(本社:東京都中央区)から承継した長期収載品の売上増大等により、売上高223億72百万円(前年同期比13.1%増)、営業利益9億30百万円(同55.9%増)となりました。なお、売上高には、セグメント間の内部売上高52億38百万円(同28.8%増)を含んでおります。
④ 医療関連事業
医療関連事業におきましては、収益改善を目指した効率化と環境変化に対応した機能強化を推進するため、「19-21中計」の重点施策として掲げた「機能に応じた店舗の再編」「収益改善を目指した効率化・高度化」「多機能化による地域社会への貢献」「各事業セグメントとの連携強化」に取り組んでおります。
当セグメントの当第2四半期連結累計期間の業績は、店舗数の増加や調剤報酬加算の獲得増加により、売上高177億75百万円(前年同期比6.0%増)、営業利益1億90百万円(前年同期は、営業損失15百万円)となりました。
(2) 財政状態
① 資産の部
資産は、前連結会計年度末と比較して140億86百万円減少し、1兆3,278億78百万円となりました。
流動資産は、135億11百万円減少し、1兆232億73百万円となりました。これは主として、増収に伴い「受取手形及び売掛金」が243億33百万円増加ならびに「商品及び製品」が106億55百万円増加した一方で、「現金及び預金」が495億59百万円減少したことによるものです。
固定資産は、5億75百万円減少し、3,046億5百万円となりました。これは主として、物流センター等への設備投資に伴い有形固定資産が70億96百万円増加した一方で、株式の売却および株式時価の下落等に伴い「投資有価証券」が53億71百万円減少したことによるものです。
② 負債の部
負債は、前連結会計年度末と比較して236億6百万円減少し、8,762億76百万円となりました。
流動負債は、227億87百万円減少し、8,371億23百万円となりました。これは主として、「支払手形及び買掛金」が136億40百万円減少ならびに「未払法人税等」が43億11百万円減少したことによるものです。
固定負債は、8億18百万円減少し、391億53百万円となりました。これは主として、「退職給付に係る負債」が3億62百万円減少ならびに売却による保有株式の減少および株式時価の下落等に伴い繰延税金負債等の「その他」が2億76百万円減少したことによるものです。
③ 純資産の部
純資産は、前連結会計年度末と比較して95億20百万円増加し、4,516億1百万円となりました。
これは主として、「利益剰余金」が127億65百万円増加した一方で、売却による保有株式の減少および株式時価の下落に伴い「その他有価証券評価差額金」が30億93百万円減少したことによるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況
現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、496億26百万円減少(前年同期は110億39百万円の減少)し、1,554億58百万円となりました。当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況は、前第2四半期連結累計期間と比較して以下のとおりであります。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果、減少した資金は316億94百万円(前年同期は121億56百万円の増加)となりました。これは主として、前連結会計年度の末日(2019年3月31日)が休日であったこと等により仕入債務の支払が増加ならびに増益により「法人税等の支払額」が増加したことによるものです。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果、減少した資金は116億83百万円(前年同期は44億58百万円の減少)となりました。これは主として、物流センター建設等の物流設備投資および製造事業強化のための製造設備投資を中心とした有形固定資産の取得支出112億63百万円によるものです。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果、減少した資金は62億41百万円(前年同期は187億28百万円の減少)となりました。これは主として、利益剰余金の配当50億80百万円(1株当たり4円増配)を実施したことによるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は7億7百万円(前年同期比19.6%増)であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当社グループでは、今年度新たに「19-21中期経営計画 さらなる成長への挑戦 ~健康とともに、地域とともに~(以下「19-21中計」という。)」を策定し、グループ経営方針に掲げた「グループ連携体制の構築」「事業モデルの変革」「地域の人々の健康への貢献」「さらなる生産性の向上」「人づくり」に取り組んでおります。
当第2四半期連結累計期間における当社の業績は、売上高1兆3,671億55百万円(前年同期比5.3%増)、営業利益229億9百万円(同17.8%増)、経常利益271億69百万円(同11.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益181億29百万円(同8.0%増)となりました。
セグメント別の業績は、以下のとおりであります。
① 医療用医薬品等卸売事業
医療用医薬品市場におきましては、抗悪性腫瘍薬の需要拡大等の影響により、市場は4.9%の成長となりました(クレコンリサーチ&コンサルティング株式会社推定)。
当社グループでは、厚生労働省より公表され2018年4月からスタートしました「医療用医薬品の流通改善に向けて流通関係者が遵守すべきガイドライン」の遵守を重点課題として、「経済合理性に立った取引の推進」「単品単価契約の推進」「早期妥結の推進」に引き続き取り組んでおります。
また、当社グループは医療用医薬品NO.1卸※として勝ち続けるために「19-21中計」の重点施策として掲げた「MS機能のさらなる進化」「スペシャリティ商品への注力」「グループ物流の高度化、効率化と標準化」に取り組んでおります。
「スペシャリティ商品への注力」としては、連結子会社のアルフレッサ株式会社(本社:東京都千代田区、以下「アルフレッサ」という。)が本年10月にスペシャリティ製品事業の推進体制を構築するため「スペシャリティ事業推進部」を新設し、グループ会社であるエス・エム・ディ株式会社(本社:東京都千代田区)と一体となって一元流通の積極的な展開を図っております。
「グループ物流の高度化」への取り組みとしては、アルフレッサが本年7月に静岡物流センター(仮称)(所在地:静岡県藤枝市)の建築に着工いたしました。当センターは、2021年5月稼働予定で静岡県における物流の中核拠点として、厳格な温度管理等が可能な高機能物流センターとなる予定です。
また、アルフレッサは本年9月にヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区)と「調剤薬局向け在宅医療支援サービス」を共同開発いたしました。
さらに、アルフレッサは本年9月に乳房用超音波画像診断装置の開発を目指すベンチャー企業である株式会社Lily MedTech(本社:東京都文京区)へ出資いたしました。同社が手掛ける本装置は現在の乳がん検診の課題を解決する医療機器として期待されています。
当セグメントの当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高1兆2,019億37百万円(前年同期比5.7%増)、営業利益200億99百万円(同16.3%増)となりました。なお、売上高には、セグメント間の内部売上高78億4百万円(同0.2%減)を含んでおります。
※ 出典:「2019最新オール・データ&ランキング」 卸グループ別医療用医薬品事業シェア(株式会社ドラッグマガジン)
② セルフメディケーション卸売事業
セルフメディケーション卸売事業におきましては、「トータルヘルスケア・マーチャンダイジング・ホールセラー」を推進し、新たな付加価値による差別化と創造性を持つオンリーワン卸を目指し、「19-21中計」の重点施策として掲げた「安定的かつ持続的な事業基盤の確立」「消費者視点に立った商品提案」「専売メーカー・専売商品の取り組み強化」「将来に向けた投資」「各事業セグメントとの連携強化」に取り組んでおります。
当セグメントの当第2四半期連結累計期間の業績は、インバウンド需要の減少および人手不足による人件費・物流費の高騰などにより、売上高1,385億7百万円(前年同期比0.9%増)、営業利益13億65百万円(同5.8%減)となりました。なお、売上高には、セグメント間の内部売上高3億95百万円(同62.3%減)を含んでおります。
③ 医薬品等製造事業
医薬品等製造事業におきましては、グループシナジーの強化とさらなる規模拡大を推進するため、「19-21中計」の重点施策として掲げた「安心・安全・誠実なモノづくりの推進」「グループニーズに沿った製品の拡充」「製造受託・医薬品原薬事業の拡大」「海外事業の拡充」に取り組んでおります。
「グループニーズに沿った製品の拡充」の取り組みとしては、連結子会社のアルフレッサ ファーマ株式会社(本社:大阪市中央区)が本年6月5日付で、潰瘍性大腸炎の病態把握の補助に使用されるカルプロテクチンキット「ネスコート® Cp オート」の体外診断用医薬品としての製造販売承認を取得いたしました。
また、アルフレッサ ファーマ株式会社は本年6月27日付で放射線治療用吸収性組織スペーサ「ネスキープ®」を新発売いたしました。悪性腫瘍の治療のために行われる放射線治療の中でも粒子線を用いた治療が近年注目されていますが、本製品を使用することでより多くの治療機会を提供できるものと考えております。
当セグメントの当第2四半期連結累計期間の業績は、第一三共株式会社(本社:東京都中央区)および同社の子会社である第一三共エスファ株式会社(本社:東京都中央区)から承継した長期収載品の売上増大等により、売上高223億72百万円(前年同期比13.1%増)、営業利益9億30百万円(同55.9%増)となりました。なお、売上高には、セグメント間の内部売上高52億38百万円(同28.8%増)を含んでおります。
④ 医療関連事業
医療関連事業におきましては、収益改善を目指した効率化と環境変化に対応した機能強化を推進するため、「19-21中計」の重点施策として掲げた「機能に応じた店舗の再編」「収益改善を目指した効率化・高度化」「多機能化による地域社会への貢献」「各事業セグメントとの連携強化」に取り組んでおります。
当セグメントの当第2四半期連結累計期間の業績は、店舗数の増加や調剤報酬加算の獲得増加により、売上高177億75百万円(前年同期比6.0%増)、営業利益1億90百万円(前年同期は、営業損失15百万円)となりました。
(2) 財政状態
① 資産の部
資産は、前連結会計年度末と比較して140億86百万円減少し、1兆3,278億78百万円となりました。
流動資産は、135億11百万円減少し、1兆232億73百万円となりました。これは主として、増収に伴い「受取手形及び売掛金」が243億33百万円増加ならびに「商品及び製品」が106億55百万円増加した一方で、「現金及び預金」が495億59百万円減少したことによるものです。
固定資産は、5億75百万円減少し、3,046億5百万円となりました。これは主として、物流センター等への設備投資に伴い有形固定資産が70億96百万円増加した一方で、株式の売却および株式時価の下落等に伴い「投資有価証券」が53億71百万円減少したことによるものです。
② 負債の部
負債は、前連結会計年度末と比較して236億6百万円減少し、8,762億76百万円となりました。
流動負債は、227億87百万円減少し、8,371億23百万円となりました。これは主として、「支払手形及び買掛金」が136億40百万円減少ならびに「未払法人税等」が43億11百万円減少したことによるものです。
固定負債は、8億18百万円減少し、391億53百万円となりました。これは主として、「退職給付に係る負債」が3億62百万円減少ならびに売却による保有株式の減少および株式時価の下落等に伴い繰延税金負債等の「その他」が2億76百万円減少したことによるものです。
③ 純資産の部
純資産は、前連結会計年度末と比較して95億20百万円増加し、4,516億1百万円となりました。
これは主として、「利益剰余金」が127億65百万円増加した一方で、売却による保有株式の減少および株式時価の下落に伴い「その他有価証券評価差額金」が30億93百万円減少したことによるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況
現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、496億26百万円減少(前年同期は110億39百万円の減少)し、1,554億58百万円となりました。当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況は、前第2四半期連結累計期間と比較して以下のとおりであります。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果、減少した資金は316億94百万円(前年同期は121億56百万円の増加)となりました。これは主として、前連結会計年度の末日(2019年3月31日)が休日であったこと等により仕入債務の支払が増加ならびに増益により「法人税等の支払額」が増加したことによるものです。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果、減少した資金は116億83百万円(前年同期は44億58百万円の減少)となりました。これは主として、物流センター建設等の物流設備投資および製造事業強化のための製造設備投資を中心とした有形固定資産の取得支出112億63百万円によるものです。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果、減少した資金は62億41百万円(前年同期は187億28百万円の減少)となりました。これは主として、利益剰余金の配当50億80百万円(1株当たり4円増配)を実施したことによるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は7億7百万円(前年同期比19.6%増)であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。