四半期報告書-第29期第1四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)

【提出】
2022/02/14 16:11
【資料】
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【項目】
41項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結累計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間における我が国の経済は、ワクチン接種が進み、新型コロナウイルス感染症の感染者減少により行動制限が徐々に緩和され、生産や消費活動の持ち直しの動きがみられました。世界経済につきましても、行動制限が緩和されるなか、経済活動は再開され景気の回復が続きました。しかしながら、景気の先行きは変異ウイルス等による感染再拡大の懸念もあり、不透明な状況にあります。
当社の属する情報通信業界におきましては、情報通信機器や事務用機器のリース取扱高でみると前年比で大きく減少しており、総じて厳しい状況にあります。
こうした経営環境のなか、当社グループはグループ会社間のシナジーを最大化するべく、前期にグループ会社の再編を進めました。国内ソリューション事業では、約6万件の顧客データベースを活用し情報通信機器やセキュリティ機器、LED照明等の脱炭素化商材の販売に取り組みました。BPR(※1)事業では、業務改善コンサルティングを実施し、RPAやAI-OCR、BPO(※2)サービスの獲得に取り組みました。海外ソリューション事業では、LED照明や業務用エアコン等の脱炭素化商材及びウイルス除菌装置の販売に注力するとともに、マレーシアにおいてM&Aを実施し、ローカル企業へのLED照明の販売網を獲得しました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上収益が前年同期比22.5%増の2,032百万円、営業利益は前年同期比43.9%減の41百万円となりました。営業利益について、前年同期は事業譲渡等の一時的な収益を86百万円計上し、当第1四半期はM&A関連費用を69百万円計上しており、事業活動から得られる収益は改善しました。親会社の所有持分に帰属する四半期利益は前年同期比6.1倍の81百万円となりました。
※1 BPR(Business Process Re-engineering)の略称です。
※2 BPO(Business Process Outsourcing)の略称です。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
①国内ソリューション事業
直営店チャネルにおいては、顧客データベースを活用した効率的な営業活動を実施し、新規の顧客開拓にも注力しました。ネットワークセキュリティやリモートワークに対応した機器、サービスの提供、独自プランによるMFPの提案営業を行ってまいりました。LED照明やビジネスホン等は半導体不足の影響により、メーカー在庫が不足し、販売商品の制約が生じました。その結果、同チャネルの売上収益は前年同期比4.3%減の577百万円となりました。
FC加盟店チャネルにおいては、直営店の販売手法を水平展開し、加盟店へ販売手法の共有を推し進めるとともに、販売支援を実施してまいりました。これらの結果、同チャネルの売上収益は前年同期比6.6%減の247百万円となりました。
代理店チャネルにおいては、取扱商品を拡充するとともに、代理店開拓に注力しました。主力商品のLED照明は半導体不足の影響により発注に応じられない商品アイテムが数多く生じたため、同チャネルの売上収益は前年同期比28.5%減の237百万円となりました。
これらの結果、国内ソリューション事業の売上収益は、前年同期比17.6%減の1,062百万円、セグメント利益は、減収率が大きく前年同期比96.3%減の3百万円となりました。

②BPR事業
BPR事業は、新規顧客開拓に注力するとともに、コンサルティング営業を通じてRPAやAI-OCR、BPOサービスの獲得に取り組みました。BPOセンターにおいては、業務の自動化を推し進め業務効率を高めてまいりました。 これらの結果、売上収益は前年同期比4.1%増の147百万円となりました。セグメント利益は、業務効率を向上させることができたため、前年同期比6.5%増の40百万円となりました。
③海外ソリューション事業
海外ソリューション事業は、各国の行動制限が徐々に緩和され通常業務に戻りつつあります。一方、半導体不足の影響により、エアコン等の多くの商品でメーカー在庫が不足し、仕入が出来ずに販売できない状況となってしまいました。また、2021年10月にSin Lian Wah Lighting Sdn. Bhd.社(以下、SLW社)の株式100%を取得したことにより、同社の収益が好調だったことから収益を押し上げました。これらの結果、売上収益は前年同期比3.6倍の821百万円、セグメント利益は53百万円(前年同期は12百万円の損失)となりました。

セグメントの名称当第1四半期連結累計期間
(自 2021年10月1日
至 2021年12月31日)
前年同期比(%)
国内ソリューション事業直営店(千円)577,99495.7
FC加盟店(千円)247,23493.4
代理店(千円)237,73971.5
(千円)1,062,96882.4
海外ソリューション事業(千円)821,787361.2
BPR事業(千円)147,592104.1
合計(千円)2,032,347122.5

(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額に消費税等は、含まれておりません。
3.非継続事業に分類した事業は含めておりません。
(2) 財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間の資産につきましては、前連結会計年度末より785百万円増加し、9,036百万円となりました。これはSLW社が連結対象に加わったこと等により、営業債権及びその他の債権が381百万円、棚卸資産が454百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。
負債につきましては、前連結会計年度末より666百万円増加し、4,739百万円となりました。これはSLW社株式の取得代金の一部を借入で行ったこと、及び連結対象となった同社の借入金が加わったことにより、借入金が795百万円増加したこと等によるものであります。
資本合計につきましては、前連結会計年度末より119百万円増加し、4,296百万円となりました。これは四半期利益により利益剰余金が81百万円増加したこと等によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前第1四半期連結会計期間と比べ7百万円増加し、2,822百万円となりました。営業活動で144百万円、投資活動で509百万円使用し、財務活動で424百万円獲得したことによるものです。
なお、当第1四半期連結会計期間のキャッシュ・フローは次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動で使用した資金は144百万円となりました。この主な要因は、税引前四半期利益が103百万円となりましたが、営業債務の支払による減少、及び法人税の支払があったこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動で使用した資金は509百万円となりました。この主な要因は、SLW社の株式を取得したこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動で獲得した資金は424百万円となりました。この主な要因は、SLW社株式の取得代金の一部を借入で調達したこと等によるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 主要な設備
該当事項はありません。
(7) 従業員数
連結会社の状況
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数に大きな変動はありません。