四半期報告書-第29期第3四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結累計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種の進展や新規感染者数の減少を受け消費活動が持ち直している一方、生産は足踏みの状況がみられ、輸出も横ばいの状況が続いております。しかしながら、日本を含む世界経済は、ロシアのウクライナ侵攻を契機とするインフレが加速しており、世界経済の成長速度は急速に鈍化し、先行きの不確実性が高まってきております。
当社の属する情報通信業界におきましては、情報通信機器や事務用機器のリース取扱高でみると、前年を下回る状況から下げ止まりつつあります。
こうした経営環境のなか、当社グループはグループ会社間のシナジーを最大化するべく、グループ会社再編とグループ間取引の拡大、海外事業の強化に取り組んでまいりました。国内ソリューション事業では、約6万件の顧客データベースを活用し、サイバーセキュリティ対策や、電力料金、経費のコストダウン提案を行ってまいりました。BPR(※1)事業では、業務プロセスの改善提案を行い、RPAやAI-OCR、BPO(※2)サービスの獲得に取り組みました。海外ソリューション事業では、企業のカーボンニュートラルの取り組みを促進するとともにウイルス除菌対策の提案に取り組みました。また、2021年10月にマレーシアでLED照明の卸売を行うSin Lian Wah Lighting Sdn. Bhd.社(以下、SLW社)株式の100%を取得しております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上収益が前年同期比31.6%増の6,430百万円、営業利益は前年同期比68.0%増の293百万円、親会社の所有持分に帰属する四半期利益は238百万円(前年同期は14百万円のマイナス)となりました。
※1 BPR(Business Process Re-engineering)の略称です。
※2 BPO(Business Process Outsourcing)の略称です。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
①国内ソリューション事業
直営店チャネルにおいては、顧客データベースを活用した効率的な営業活動を実施し、新規の顧客開拓にも注力しました。サイバーセキュリティやリモートワークに対応したソリューションの提供、MFP等の独自プランによるコストダウン提案を行ってまいりました。しかしながら、半導体不足の影響や物流の問題等により商品調達が思うように出来ず、事業展開に支障がありました。これらの結果、同チャネルの売上収益は前年同期比2.7%減の1,687百万円となりました。
FC加盟店チャネルにおいては、直営店の提案手法を加盟店へ水平展開し、営業支援を実施しました。これらの結果、同チャネルの売上収益は前年同期比4.8%減の831百万円となりました。
代理店チャネルにおいては、セキュリティカメラ等、取扱商品を拡充するとともに、新たな代理店開拓に注力しました。しかしながら、半導体不足の影響により主力商品のLED照明の仕入が思うように出来ず、発注に応じられない商品アイテムが数多く生じたため、同チャネルの売上収益は前年同期比18.1%減の732百万円となりました。
これらの結果、国内ソリューション事業の売上収益は、前年同期比9.4%減の3,251百万円となり、セグメント利益は、売上収益の減少幅が大きく前年同期比53.3%減の72百万円となりました。
②海外ソリューション事業
海外ソリューション事業は、ASEAN各国で行動制限が緩和されてきておりますが、中国・上海では2022年4月、5月とロックダウンにより稼働がストップしました。また、半導体不足や中国ロックダウンによる物流ストップ等により、エアコンやLED照明の調達に遅れがでており、販売に影響がでております。一方、当期より連結子会社化しましたSLW社の収益は好調に推移しており、セグメント収益を押し上げました。これらの結果、売上収益は前年同期比3.1倍の2,727百万円、セグメント利益は166百万円(前年同期は62百万円の損失)となりました。
③BPR事業
BPR事業は、新規顧客開拓に注力するとともに、業務改善提案を行いRPAやAI-OCR、BPOサービスの獲得に取り組みました。BPOセンターにおいては、業務自動化の推進により業務効率を高めてまいりました。これらの結果、売上収益は前年同期比8.1%増の452百万円となり、セグメント利益は、オフショアセンターのコストが円安により円換算額で増加したために、前年同期比22.7%減の91百万円となりました。
(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額に消費税等は、含まれておりません。
3.非継続事業に分類した事業は含めておりません。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間の資産につきましては、前連結会計年度末より695百万円増加し、8,946百万円となりました。これはSLW社が連結対象に加わり、同社の株式取得資金の支払い等により現金及び預金が320百万円減少したこと、及び営業債権及びその他の債権が425百万円、棚卸資産が546百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。
当第3四半期連結会計期間の負債につきましては、前連結会計年度末より368百万円増加し、4,442百万円となりました。これはSLW社株式の取得代金の一部を借入で行ったこと、及び連結対象となった同社の借入金が加わったことにより、借入金が448百万円増加したこと等によるものであります。
当第3四半期連結会計期間の資本につきましては、前連結会計年度末より327百万円増加し、4,504百万円となりました。これは親会社の所有者に帰属する四半期利益により利益剰余金が238百万円増加したこと、円安により在外営業活動体の換算差額などその他の資本の構成要素が311百万円増加したこと、タイ及びインドネシアの子会社株式を追加取得したこと等により非支配持分が195百万円減少したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度と比べ320百万円減少し、2,671百万円となりました。営業活動で171百万円獲得、投資活動で529百万円使用し、財務活動で177百万円使用したこと及び換算差額による増加215百万円によるものです。
なお、当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動で獲得した資金は171百万円(前年同四半期は196百万円の支出)となりました。この主な要因は、税引前四半期利益が321百万円となったこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動で使用した資金は529百万円(前年同四半期は251百万円の支出)となりました。この主な要因は、SLW社の株式を取得したこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動で使用した資金は177百万円(前年同四半期は718百万円の支出)となりました。この主な要因は、タイ及びインドネシアの子会社株式を追加取得したこと等によるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 主要な設備
該当事項はありません。
(7) 従業員数
連結会社の状況
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数に大きな変動はありません。
(1) 経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種の進展や新規感染者数の減少を受け消費活動が持ち直している一方、生産は足踏みの状況がみられ、輸出も横ばいの状況が続いております。しかしながら、日本を含む世界経済は、ロシアのウクライナ侵攻を契機とするインフレが加速しており、世界経済の成長速度は急速に鈍化し、先行きの不確実性が高まってきております。
当社の属する情報通信業界におきましては、情報通信機器や事務用機器のリース取扱高でみると、前年を下回る状況から下げ止まりつつあります。
こうした経営環境のなか、当社グループはグループ会社間のシナジーを最大化するべく、グループ会社再編とグループ間取引の拡大、海外事業の強化に取り組んでまいりました。国内ソリューション事業では、約6万件の顧客データベースを活用し、サイバーセキュリティ対策や、電力料金、経費のコストダウン提案を行ってまいりました。BPR(※1)事業では、業務プロセスの改善提案を行い、RPAやAI-OCR、BPO(※2)サービスの獲得に取り組みました。海外ソリューション事業では、企業のカーボンニュートラルの取り組みを促進するとともにウイルス除菌対策の提案に取り組みました。また、2021年10月にマレーシアでLED照明の卸売を行うSin Lian Wah Lighting Sdn. Bhd.社(以下、SLW社)株式の100%を取得しております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上収益が前年同期比31.6%増の6,430百万円、営業利益は前年同期比68.0%増の293百万円、親会社の所有持分に帰属する四半期利益は238百万円(前年同期は14百万円のマイナス)となりました。
※1 BPR(Business Process Re-engineering)の略称です。
※2 BPO(Business Process Outsourcing)の略称です。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
①国内ソリューション事業
直営店チャネルにおいては、顧客データベースを活用した効率的な営業活動を実施し、新規の顧客開拓にも注力しました。サイバーセキュリティやリモートワークに対応したソリューションの提供、MFP等の独自プランによるコストダウン提案を行ってまいりました。しかしながら、半導体不足の影響や物流の問題等により商品調達が思うように出来ず、事業展開に支障がありました。これらの結果、同チャネルの売上収益は前年同期比2.7%減の1,687百万円となりました。
FC加盟店チャネルにおいては、直営店の提案手法を加盟店へ水平展開し、営業支援を実施しました。これらの結果、同チャネルの売上収益は前年同期比4.8%減の831百万円となりました。
代理店チャネルにおいては、セキュリティカメラ等、取扱商品を拡充するとともに、新たな代理店開拓に注力しました。しかしながら、半導体不足の影響により主力商品のLED照明の仕入が思うように出来ず、発注に応じられない商品アイテムが数多く生じたため、同チャネルの売上収益は前年同期比18.1%減の732百万円となりました。
これらの結果、国内ソリューション事業の売上収益は、前年同期比9.4%減の3,251百万円となり、セグメント利益は、売上収益の減少幅が大きく前年同期比53.3%減の72百万円となりました。
②海外ソリューション事業
海外ソリューション事業は、ASEAN各国で行動制限が緩和されてきておりますが、中国・上海では2022年4月、5月とロックダウンにより稼働がストップしました。また、半導体不足や中国ロックダウンによる物流ストップ等により、エアコンやLED照明の調達に遅れがでており、販売に影響がでております。一方、当期より連結子会社化しましたSLW社の収益は好調に推移しており、セグメント収益を押し上げました。これらの結果、売上収益は前年同期比3.1倍の2,727百万円、セグメント利益は166百万円(前年同期は62百万円の損失)となりました。
③BPR事業
BPR事業は、新規顧客開拓に注力するとともに、業務改善提案を行いRPAやAI-OCR、BPOサービスの獲得に取り組みました。BPOセンターにおいては、業務自動化の推進により業務効率を高めてまいりました。これらの結果、売上収益は前年同期比8.1%増の452百万円となり、セグメント利益は、オフショアセンターのコストが円安により円換算額で増加したために、前年同期比22.7%減の91百万円となりました。
セグメントの名称 | 当第3四半期連結累計期間 (自 2021年10月1日 至 2022年6月30日) | 前年同期比(%) | ||
国内ソリューション事業 | 直営店 | (千円) | 1,687,727 | 97.3 |
FC加盟店 | (千円) | 831,410 | 95.2 | |
代理店 | (千円) | 732,324 | 81.9 | |
計 | (千円) | 3,251,462 | 90.6 | |
海外ソリューション事業 | (千円) | 2,727,099 | 310.6 | |
BPR事業 | (千円) | 452,192 | 108.1 | |
合計 | (千円) | 6,430,754 | 131.6 |
(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額に消費税等は、含まれておりません。
3.非継続事業に分類した事業は含めておりません。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間の資産につきましては、前連結会計年度末より695百万円増加し、8,946百万円となりました。これはSLW社が連結対象に加わり、同社の株式取得資金の支払い等により現金及び預金が320百万円減少したこと、及び営業債権及びその他の債権が425百万円、棚卸資産が546百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。
当第3四半期連結会計期間の負債につきましては、前連結会計年度末より368百万円増加し、4,442百万円となりました。これはSLW社株式の取得代金の一部を借入で行ったこと、及び連結対象となった同社の借入金が加わったことにより、借入金が448百万円増加したこと等によるものであります。
当第3四半期連結会計期間の資本につきましては、前連結会計年度末より327百万円増加し、4,504百万円となりました。これは親会社の所有者に帰属する四半期利益により利益剰余金が238百万円増加したこと、円安により在外営業活動体の換算差額などその他の資本の構成要素が311百万円増加したこと、タイ及びインドネシアの子会社株式を追加取得したこと等により非支配持分が195百万円減少したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度と比べ320百万円減少し、2,671百万円となりました。営業活動で171百万円獲得、投資活動で529百万円使用し、財務活動で177百万円使用したこと及び換算差額による増加215百万円によるものです。
なお、当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動で獲得した資金は171百万円(前年同四半期は196百万円の支出)となりました。この主な要因は、税引前四半期利益が321百万円となったこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動で使用した資金は529百万円(前年同四半期は251百万円の支出)となりました。この主な要因は、SLW社の株式を取得したこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動で使用した資金は177百万円(前年同四半期は718百万円の支出)となりました。この主な要因は、タイ及びインドネシアの子会社株式を追加取得したこと等によるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 主要な設備
該当事項はありません。
(7) 従業員数
連結会社の状況
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数に大きな変動はありません。