四半期報告書-第29期第2四半期(令和4年1月1日-令和4年3月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結累計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間における我が国の経済は、生産や消費活動の持ち直しの動きがみられ、世界経済においても行動制限解除により景気回復が続きました。しかしながら、景気の先行きは、新型コロナウイルス感染症の影響による厳しさが残るなかで、ウクライナ情勢による世界経済の不透明感、急速な円安進行等によるエネルギー価格や商品価格の上昇、半導体供給不足などから、不透明な状況にあります。
当社の属する情報通信業界におきましては、情報通信機器や事務用機器のリース取扱高でみると、前年を下回る状況からこの四半期においては下げ止まりの傾向がみられております。
こうした経営環境のなか、当社グループはグループ会社間のシナジーを最大化するべく、グループ会社再編とグループ間取引の拡大、海外事業の強化に取り組んでまいりました。国内ソリューション事業では、約6万件の顧客データベースを活用し情報通信機器やセキュリティ機器、LED照明等の脱炭素化商材の販売を強化しました。BPR(※1)事業では、業務改善コンサルティングを実施し、RPAやAI-OCR、BPO(※2)サービスの獲得に取り組みました。海外ソリューション事業では、LED照明や業務用エアコン等の脱炭素化商材及びウイルス除菌装置の販売に注力するとともに、2021年10月にマレーシアでLED照明の卸売を行うSin Lian Wah Lighting Sdn. Bhd.社(以下、SLW社)株式の100%を取得しました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上収益が前年同期比20.2%増の4,181百万円、営業利益は前年同期比12.5%増の224百万円、親会社の所有持分に帰属する四半期利益は前年同期比3.1倍の202百万円となりました。
※1 BPR(Business Process Re-engineering)の略称です。
※2 BPO(Business Process Outsourcing)の略称です。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
①国内ソリューション事業
直営店チャネルにおいては、顧客データベースを活用した効率的な営業活動を実施し、新規の顧客開拓にも注力しました。ネットワークセキュリティやリモートワークに対応した機器、サービスの提供、独自プランによるMFPの提案営業を行ってまいりました。しかしながら、半導体不足の影響により、LED照明等の仕入が思うように出来ず、ウイルス除菌装置の販売は前年同期比で減少しました。その結果、同チャネルの売上収益は前年同期比3.8%減の1,185百万円となりました。
FC加盟店チャネルにおいては、直営店の販売手法を水平展開し、加盟店へ販売手法の共有を推し進めるとともに、販売支援を実施してまいりました。これらの結果、同チャネルの売上収益は前年同期とほぼ同額の542百万円となりました。
代理店チャネルにおいては、取扱商品を拡充するとともに、新たな代理店開拓に注力しました。しかしながら、半導体不足の影響により主力商品のLED照明の仕入が思うように出来ず、発注に応じられない商品アイテムが数多く生じたため、同チャネルの売上収益は前年同期比32.7%減の482百万円となりました。
これらの結果、国内ソリューション事業の売上収益は、前年同期比14.3%減の2,210百万円となり、セグメント利益は、売上収益の減少幅が大きく前年同期比59.4%減の65百万円となりました。
②BPR事業
BPR事業は、新規顧客開拓に注力するとともに、コンサルティング営業を通じてRPAやAI-OCR、BPOサービスの獲得に取り組みました。BPOセンターにおいては、業務の自動化を推進し業務効率を高めてまいりました。これらの結果、売上収益は前年同期比1.5%減の298百万円となり、セグメント利益は、円安により円ベースで費用が増加したために、前年同期比13.0%減の80百万円となりました。
③海外ソリューション事業
海外ソリューション事業は、各国で行動制限が緩和されてきており、中国を除き通常の事業環境に戻りつつあります。一方、半導体不足や中国での物流混乱の影響等により、商品仕入に支障をきたしており、特に、エアコンやLED照明の仕入が十分に出来ず、販売に影響が出ております。一方、当期より連結子会社化しましたSLW社の収益は好調に推移しており、セグメント収益を押し上げました。これらの結果、売上収益は前年同期比2.8倍の1,673百万円、セグメント利益は120百万円(前年同期は59百万円の損失)となりました。
(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額に消費税等は、含まれておりません。
3.非継続事業に分類した事業は含めておりません。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間の資産につきましては、前連結会計年度末より1,000百万円増加し、9,251百万円となりました。これはSLW社が連結対象に加わったこと等により、営業債権及びその他の債権が371百万円、棚卸資産が561百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。
当第2四半期連結会計期間の負債につきましては、前連結会計年度末より799百万円増加し、4,873百万円となりました。これはSLW社株式の取得代金の一部を借入で行ったこと、及び連結対象となった同社の借入金が加わったことにより、借入金が648百万円増加したこと等によるものであります。
当第2四半期連結会計期間の資本につきましては、前連結会計年度末より200百万円増加し、4,377百万円となりました。これは四半期利益等により利益剰余金が216百万円増加したこと、自己株式の取得により自己株式が26百万円増加したこと等によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度と比べ117百万円減少し、2,874百万円となりました。営業活動で160百万円獲得、投資活動で515百万円使用し、財務活動で84百万円獲得したことによるものです。
なお、当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動で獲得した資金は160百万円(前年同四半期は33百万円の収入)となりました。この主な要因は、税引前四半期利益が256百万円となり、棚卸資産が118百万円増加したこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動で使用した資金は515百万円(前年同四半期は64百万円の支出)となりました。この主な要因は、SLW社の株式を取得したこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動で獲得した資金は84百万円(前年同四半期は565百万円の支出)となりました。この主な要因は、SLW社株式の取得代金の一部を借入で調達したこと、及び余剰資金で借入返済を実施したこと等によるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 主要な設備
該当事項はありません。
(7) 従業員数
連結会社の状況
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数に大きな変動はありません。
(1) 経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間における我が国の経済は、生産や消費活動の持ち直しの動きがみられ、世界経済においても行動制限解除により景気回復が続きました。しかしながら、景気の先行きは、新型コロナウイルス感染症の影響による厳しさが残るなかで、ウクライナ情勢による世界経済の不透明感、急速な円安進行等によるエネルギー価格や商品価格の上昇、半導体供給不足などから、不透明な状況にあります。
当社の属する情報通信業界におきましては、情報通信機器や事務用機器のリース取扱高でみると、前年を下回る状況からこの四半期においては下げ止まりの傾向がみられております。
こうした経営環境のなか、当社グループはグループ会社間のシナジーを最大化するべく、グループ会社再編とグループ間取引の拡大、海外事業の強化に取り組んでまいりました。国内ソリューション事業では、約6万件の顧客データベースを活用し情報通信機器やセキュリティ機器、LED照明等の脱炭素化商材の販売を強化しました。BPR(※1)事業では、業務改善コンサルティングを実施し、RPAやAI-OCR、BPO(※2)サービスの獲得に取り組みました。海外ソリューション事業では、LED照明や業務用エアコン等の脱炭素化商材及びウイルス除菌装置の販売に注力するとともに、2021年10月にマレーシアでLED照明の卸売を行うSin Lian Wah Lighting Sdn. Bhd.社(以下、SLW社)株式の100%を取得しました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上収益が前年同期比20.2%増の4,181百万円、営業利益は前年同期比12.5%増の224百万円、親会社の所有持分に帰属する四半期利益は前年同期比3.1倍の202百万円となりました。
※1 BPR(Business Process Re-engineering)の略称です。
※2 BPO(Business Process Outsourcing)の略称です。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
①国内ソリューション事業
直営店チャネルにおいては、顧客データベースを活用した効率的な営業活動を実施し、新規の顧客開拓にも注力しました。ネットワークセキュリティやリモートワークに対応した機器、サービスの提供、独自プランによるMFPの提案営業を行ってまいりました。しかしながら、半導体不足の影響により、LED照明等の仕入が思うように出来ず、ウイルス除菌装置の販売は前年同期比で減少しました。その結果、同チャネルの売上収益は前年同期比3.8%減の1,185百万円となりました。
FC加盟店チャネルにおいては、直営店の販売手法を水平展開し、加盟店へ販売手法の共有を推し進めるとともに、販売支援を実施してまいりました。これらの結果、同チャネルの売上収益は前年同期とほぼ同額の542百万円となりました。
代理店チャネルにおいては、取扱商品を拡充するとともに、新たな代理店開拓に注力しました。しかしながら、半導体不足の影響により主力商品のLED照明の仕入が思うように出来ず、発注に応じられない商品アイテムが数多く生じたため、同チャネルの売上収益は前年同期比32.7%減の482百万円となりました。
これらの結果、国内ソリューション事業の売上収益は、前年同期比14.3%減の2,210百万円となり、セグメント利益は、売上収益の減少幅が大きく前年同期比59.4%減の65百万円となりました。
②BPR事業
BPR事業は、新規顧客開拓に注力するとともに、コンサルティング営業を通じてRPAやAI-OCR、BPOサービスの獲得に取り組みました。BPOセンターにおいては、業務の自動化を推進し業務効率を高めてまいりました。これらの結果、売上収益は前年同期比1.5%減の298百万円となり、セグメント利益は、円安により円ベースで費用が増加したために、前年同期比13.0%減の80百万円となりました。
③海外ソリューション事業
海外ソリューション事業は、各国で行動制限が緩和されてきており、中国を除き通常の事業環境に戻りつつあります。一方、半導体不足や中国での物流混乱の影響等により、商品仕入に支障をきたしており、特に、エアコンやLED照明の仕入が十分に出来ず、販売に影響が出ております。一方、当期より連結子会社化しましたSLW社の収益は好調に推移しており、セグメント収益を押し上げました。これらの結果、売上収益は前年同期比2.8倍の1,673百万円、セグメント利益は120百万円(前年同期は59百万円の損失)となりました。
セグメントの名称 | 当第2四半期連結累計期間 (自 2021年10月1日 至 2022年3月31日) | 前年同期比(%) | ||
国内ソリューション事業 | 直営店 | (千円) | 1,185,202 | 96.2 |
FC加盟店 | (千円) | 542,029 | 100.0 | |
代理店 | (千円) | 482,773 | 67.3 | |
計 | (千円) | 2,210,005 | 85.7 | |
海外ソリューション事業 | (千円) | 1,673,312 | 280.3 | |
BPR事業 | (千円) | 298,189 | 98.5 | |
合計 | (千円) | 4,181,507 | 120.2 |
(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額に消費税等は、含まれておりません。
3.非継続事業に分類した事業は含めておりません。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間の資産につきましては、前連結会計年度末より1,000百万円増加し、9,251百万円となりました。これはSLW社が連結対象に加わったこと等により、営業債権及びその他の債権が371百万円、棚卸資産が561百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。
当第2四半期連結会計期間の負債につきましては、前連結会計年度末より799百万円増加し、4,873百万円となりました。これはSLW社株式の取得代金の一部を借入で行ったこと、及び連結対象となった同社の借入金が加わったことにより、借入金が648百万円増加したこと等によるものであります。
当第2四半期連結会計期間の資本につきましては、前連結会計年度末より200百万円増加し、4,377百万円となりました。これは四半期利益等により利益剰余金が216百万円増加したこと、自己株式の取得により自己株式が26百万円増加したこと等によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度と比べ117百万円減少し、2,874百万円となりました。営業活動で160百万円獲得、投資活動で515百万円使用し、財務活動で84百万円獲得したことによるものです。
なお、当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動で獲得した資金は160百万円(前年同四半期は33百万円の収入)となりました。この主な要因は、税引前四半期利益が256百万円となり、棚卸資産が118百万円増加したこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動で使用した資金は515百万円(前年同四半期は64百万円の支出)となりました。この主な要因は、SLW社の株式を取得したこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動で獲得した資金は84百万円(前年同四半期は565百万円の支出)となりました。この主な要因は、SLW社株式の取得代金の一部を借入で調達したこと、及び余剰資金で借入返済を実施したこと等によるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 主要な設備
該当事項はありません。
(7) 従業員数
連結会社の状況
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数に大きな変動はありません。