四半期報告書-第53期第1四半期(平成31年3月1日-令和1年5月31日)

【提出】
2019/07/12 10:10
【資料】
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【項目】
26項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社。以下同じ。)が判断したものです。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を当第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っています。
(1) 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末における資産の残高は、投資有価証券が75億22百万円増加したことなどにより1,671億99百万円となり、前連結会計年度末と比較し72億26百万円増加しました。
負債の残高は、短期借入金が44億7百万円、支払手形及び買掛金が24億43百万円増加したことなどにより803億24百万円となり、前連結会計年度末と比較し58億76百万円増加しました。
純資産の残高は、868億75百万円となり、前連結会計年度末と比較し13億50百万円増加しました。
(2) 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2019年3月1日~2019年5月31日)におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善を背景に、緩やかな回復基調が続いていますが、米中貿易摩擦や英国のEU離脱問題など海外経済の不確実性や政治リスクが懸念され、先行き不透明な状況が続いています。小売業界におきましては、業種・業態を越えた競争の激化や高齢化・人口減少によるマーケットの縮小、実質賃金の伸び悩みによる節約志向の定着などに加え、今後予定されている消費税率引き上げなどにより、依然として厳しい経営環境にあります。
このような環境のなかで、当社グループは、経営ビジョン「中四国くらし密着ドミナント(※)」のもと、地域のくらしを守り、地域に貢献できる企業集団を目指し、企業スローガン「この街に、あってよかった。」の実現を図るべくお客様のくらしに密着した強固な事業基盤の構築に努めています。
(※ドミナント・・・一定の地域において、占有率を高め同業他社と比較して優位性を確保する戦略)
また当社は、中期経営計画(2018年度~2020年度)『「未来に向かってのあくなきチャレンジ」~成長のための企業文化・人材・利益体質づくり~』のもと、あらゆる課題を前向きに捉え、未来に向けてチャレンジし続ける企業文化を構築するとともに、既存事業の方向性を明確にし、安定的かつ着実な収益の拡大及び財務体質の強化を図ることで、地域のお客様から圧倒的な支持を得ることを目指しています。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は739億85百万円(前年同期比2.0%増)、営業利益は20億20百万円(前年同期比26.4%増)、経常利益は22億46百万円(前年同期比20.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は14億79百万円(前年同期比30.2%増)となりました。
セグメント別の状況は、次のとおりです。
[小売事業]
総合小売業では、2019年度の経営方針を『「売る力」を高め、「仕事を楽しく」する!~お客様のために、考え行動する。~』とし、「お客様視点と地域密着思考の定着」「新しい仕組みづくりと仕事改革」「人材育成と社員満足度向上」を方針として、常にお客様視点で行動できる企業文化の構築に向け、各種施策に取り組んでいます。
店舗では、6月にフジ北条店(愛媛県松山市)をスクラップ・アンド・ビルドいたしました。また広島県呉市でスーパーマーケットを展開していた株式会社三和ストアーから譲り受けた3店舗を、5月にピュアークック吉浦店、ピュアークック長ノ木店、ピュアークック中通店としてオープンしました。既存店の活性化策として、3月にフジ・ZY高岡店(愛媛県松山市)をディスカウント業態からスーパーマーケット業態に変更し、フジ高岡店としてリニューアルオープンしたほか、フジグラン四万十(高知県四万十市)の改装を実施しました。なお、ピュアークック毘沙門台店(広島市安佐南区)は、老朽化によるスクラップ・アンド・ビルドを行うため一時閉店し、リニューアルオープンに向け工事を進めています。
中核事業として位置付けるスーパーマーケット事業では、生鮮食品部門の差別化に注力しており、コールドチェーンの整備、センター機能の拡張を行っています。3月には精肉部門で2拠点目となるプロセスセンターを稼動させるとともに、四国地区向けの生鮮物流の効率化と品質向上を目的に、4月に「フジ四国生鮮センター」を移転新築しました。加えて、7月には鮮魚部門のプロセスセンターの新設を予定しています。
また、さらなる安さの追求にも取り組んでいます。生鮮食品部門では朝市や日替わり特価で安さを訴求し、売場での演出を強化するとともに、加工食品部門では、5月に購入頻度の高い一般食品や日用品において新たに200品目の値下げを実施し、昨年度値下げした1,000品目と合わせ、対象商品は合計1,200品目となりました。
ノンストアリテイル事業では、3月に移動スーパー「おまかせくん」のサービスを愛媛県喜多郡内子町で開始し、愛媛県南予地区での巡回エリアを拡大しました。合計10店舗を拠点に、18台54ルートで営業を行っています。
DVD・CD・書籍の小売及びレンタル業では、お客様にとって魅力ある店舗づくりを行うため、品揃えの強化・拡充及び売場環境の整備に継続的に取り組んでいます。また経営効率を高めるため、8店舗を事業譲渡しました。
これらの結果、小売事業の営業収益は764億85百万円(前年同期比1.7%増)、営業利益は16億10百万円(前年同期比27.8%増)となりました。
[小売周辺事業]
食品製造・加工販売業では、単身世帯や共働き世帯の増加などを背景に需要が高まっている「手軽さ」「時短」の追求、健康志向への対応に注力しており、ブランドの確立を図っています。また、生産能力の拡大と効率化を目指し、11月に惣菜工場の増改築を予定しています。
飲食業では、新メニューの開発力及び主力商品の品質、サービスレベルの向上を図り、お客様からの信頼と支持を得られる店舗づくりに努めています。3月には「ミスタードーナツいよてつ髙島屋ショップ」(愛媛県松山市)を出店、既存店においては1店舗の改装を実施しました。
クレジットカード事業では、「Mastercard」ブランドを搭載した新エフカクレジットカードの会員・利用拡大及び電子マネーのシェア拡大に向けた取り組みを継続的に推進しています。
総合フィットネスクラブ事業では、3月にジムスタジオ型店舗「フィッタライトスタイル古川」(愛媛県松山市)を新設、4月にマシンジム専門店に業態変更した「フィッタジムスタイル」を2店舗オープンしました。既存店においては1店舗を改装したほか、多様化する会員様のニーズにお答えできるよう、新たなプログラムの導入を行いました。また6月に、当社が保有する株式会社フジ・スポーツ&フィットネスの株式の10%をセントラルスポーツ株式会社に譲渡し、連携強化を図りました。
これらの結果、小売周辺事業の営業収益は88億83百万円(前年同期比3.7%増)、営業利益は3億29百万円(前年同期比10.3%増)となりました。
[その他]
総合ビルメンテナンス業では、「安全・安心・快適・便利」の提供と追求を目指し、総合管理体制の確立、お客様が安全・安心を体感できる保安業務の推進に取り組み、収益力の向上と事業領域の拡大を図っています。
一般旅行業では、価値の創造と収益の拡大を目指して、お客様に旅の魅力を提案する接客コンサルティング力の強化などに取り組んでいます。また株式会社JTBとの連携によって、高付加価値商品、海外旅行販売が増加しました。
これらの結果、その他事業の営業収益は24億20百万円(前年同期比0.3%増)、営業利益は1億23百万円(前年同期比23.0%増)となりました。
(注) セグメント別の営業収益には、売上高及び営業収入を含め、セグメント間の取引も含めています。また、記載金額には消費税等を含めていません。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(5) 従業員数
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数の著しい増減はありません。
(6) 主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設について、当第1四半期連結累計期間に著しい変更はありません。なお、当第1四半期連結累計期間において、主に以下の設備を取得しました。
小売事業
会社名
事業所名
(所在地)
設備の内容取得価額完了年月
建物及び
構築物
(百万円)
その他
(百万円)
合計
(百万円)
㈱フジマート
ピュアークック吉浦店
(広島県呉市)
事業の
譲受
2143642019年5月
㈱フジマート
ピュアークック長ノ木店
(広島県呉市)
事業の
譲受
2446702019年5月
㈱フジマート
ピュアークック中通店
(広島県呉市)
事業の
譲受
3582019年5月

(注) 上記金額には、消費税等を含めていません。