四半期報告書-第54期第2四半期(令和2年6月1日-令和2年8月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社。以下同じ。)が判断したものです。
(1) 財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における資産の残高は、株式会社ニチエーと株式会社サニーTSUBAKIの新規連結に伴い、現金及び預金が11億54百万円、有形固定資産が29億62百万円増加し、また保有株式の時価評価等で投資有価証券が19億20百万円増加したことなどにより1,772億1百万円となり、前連結会計年度末と比較し54億44百万円増加しました。
負債の残高は、支払手形及び買掛金が19億23百万円、長期借入金が16億80百万円増加したことなどにより859億97百万円となり、前連結会計年度末と比較し26億30百万円増加しました。
純資産の残高は、その他有価証券評価差額金が10億88百万円増加したことなどにより912億4百万円となり、前連結会計年度末と比較し28億14百万円増加しました。
(2) 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2020年3月1日~2020年8月31日)におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症拡大による、消費支出の落込みが続き、4~6月期GDPにおいて、戦後最大のマイナス成長となりました。小売業界におきましても、4月の緊急事態宣言発令以降、食料品を中心とした生活必需品等の需要増は続いたものの、不要不急の商品の買い控えも続き、売上高の減少を余儀なくされ、全体では厳しい状況となりました。
このような環境のなか、当社グループにおいては、お客様および従業員の安全・安心の確保を最優先の課題と位置づけ、グループを挙げて新型コロナウイルス感染症拡大の防止に取り組みました。同時に、食料品や日用雑貨品などの需要の高まりに対し、欠品なくお客様へ商品を提供することに注力いたしました。
6月に、一時的な業績の回復が見られたものの、消費動向そのものには大きな変化はなく、コロナ禍での需要減に直面する子会社における大幅な減収や、大型ショッピングセンターの減収をカバーするには至らず、連結営業収益は減収となりました。
一方で、店舗において、発注精度の向上や在庫削減に取り組むことで、ロスを削減し、荒利益率を改善しました。また、販売促進やイベントの縮小・中止、移動制限による出張自粛、会議や研修のWebへの移行、設備投資等の計画的な削減・抑制に取り組むことで、販売費及び一般管理費を節減し、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益においては、前年同期比では減益となったものの、当初の見通しを上回りました。
当第2四半期連結累計期間の売上高は1,468億90百万円(前年同期比0.9%減)、営業利益は25億78百万円(前年同期比25.4%減)、経常利益は35億69百万円(前年同期比15.1%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は21億53百万円(前年同期比7.9%減)となりました。
セグメント別の状況は、次のとおりです。
[小売事業]
当社は、2020年度の経営方針を「みんなでつくろう!楽しくて親しみのあるお店~お客様の声をきき、お客様の視点をもつ~」と定め、フジを選んでいただくために、地域社会との深いかかわりを持ち、環境への配慮を行いながら、お客様視点で考え行動できる企業文化の構築を目指しています。また、より健全で楽しく働きがいのある職場環境を整え、自律的に考え行動できる人材の育成と組織力の向上にも取り組んでいます。営業面においては、顧客ニーズに応えるマーチャンダイジングの深耕、お客様の声の更なる活用、コスト構造の見直しによる利益改善により、強い店頭を追究することで、お客様からの支持を高めることを目指しています。
店舗では、3月にフジ小網店(広島市中区)を新設しました。同じく3月にフジ砥部原町店(愛媛県伊予郡砥部町)、フジグラン山口(山口県山口市)、4月にフジグラン宇部(山口県宇部市)の改装を実施しました。
また、3月に株式会社ニチエー(広島県福山市、11店舗)、4月に株式会社サニーTSUBAKI(愛媛県松山市、3店舗)が連結子会社として当社グループに加わりました。
さらに、物流センターの効率化と取扱量の拡大に向け、更なる品質の向上とチルドカテゴリーの強化を目的とし、5月にフジ松山チルドセンターとフジ香川チルドセンターを移転・新設しました。昨年7月に本格稼働した鮮魚PCにおいては、出荷金額が計画を上回って伸長しており、店舗における品揃えの拡充や効率改善に貢献しました。(鮮魚PC上半期出荷金額計画比116.0%)
加えて、来るべきキャッシュレス社会への備えと、お客様の更なる利便性向上を目的に、6月に各種バーコード決済(8種類)を導入し、8月には、フジグラン高陽(広島市安佐北区)に、現金以外の電子マネーやバーコード決済のみでお支払い可能な、「キャッシュレスレジ」を実験導入しました。コロナ禍において、接触を避ける行動への意識が高まったことで、キャッシュレス利用率が前年同期比で5.3ポイント上昇しました。(2019年43.0%→2020年48.3%)
以上のことに取り組むなかで、中核事業と位置付けるスーパーマーケット事業におきましては、商品の安定供給に注力するなど、内食需要の高まりに対応したことにより、堅調に推移しました。(フジ売上高前年同期比7.2%増、フジマート売上高前年同期比21.3%増、フジマート四国売上高前年同期比16.8%増)
ノンストアリテイル事業では、3月に愛媛県南宇和郡愛南町と広島県安芸郡海田町で、4月には広島県安芸郡熊野町で、7月には広島県竹原市で、移動スーパー「おまかせくん」のサービスを新たに開始し、また、既に展開中の愛媛県西予市においてサービスエリアを拡大しました。現在、合計17店舗を拠点に、28台84ルートで営業を行っており、移動販売は計画どおり売上伸長しております。(売上高前年同期比78.5%増)また、ネットスーパーにおいては、コロナ禍において利用者数が増加したことにより、売上高が増加しました。(売上高前年同期比29.6%増)
DVD・CD・書籍の小売及びレンタル業では、お客様にとって魅力ある店舗づくりを行うため、品揃えの強化・拡充及び売場環境の整備に取り組み、外出自粛による需要の高まりもあり、業績は堅調に推移しました。3月には、レンタルの縮小と書籍の拡大による、収益の改善を目的として、TSUTAYA宇和店(愛媛県西予市)の改装を行いました。
一方で、衣料品、テナントにおいては、外出自粛や店舗での長時間滞在を避ける動きが顕著となったことや、緊急事態宣言時に営業時間の短縮や休業を実施したことで、来店客数が減少しました。また、夏祭やイベントの中止が相次いだことで、夏物衣料(浴衣、水着等)の需要が大幅な減少となり、売上高が減少しました。(衣料品売上高前年同期比24.1%減、テナント売上高前年同期比15.5%減)
これらの結果、小売事業の営業収益は1,524億2百万円(前年同期比0.8%減)、営業利益は32億20百万円(前年同期比21.3%増)となりました。
[小売周辺事業]
食品製造・加工販売業では、既存店の活性化、新しいマーケットを創出するMD力の向上、自社製品の販路拡大と生産性向上、品質管理力の向上に取り組んでいます。5月より、新たにグループに加わった連結子会社への商品供給を開始したことにより、業績は堅調に推移しました。
青果卸売業では、8月に、本社流通センターの建て替えが完了しました。コールドチェーンの確立による鮮度の向上とプロセスセンター機能の併設により、オペレーションの効率化によるトータルコストの削減を図り、今後の競争力向上と収益性の改善を目指します。
飲食業では、新メニューや新業態への開発に取り組み、品質とサービス向上に努めております。3月には、業態変更により、初のローコストオペレーション型店舗となる「EX!焼肉じゃんじゃか庚午店」(広島市西区)を、8月には「同 高松レインボー通り店」(香川県高松市)を出店しました。また、外出自粛による「巣ごもり需要」に対応するため、テイクアウト商品の品ぞろえを充実させましたが、外食を控える動きが続いたことにより客数が減少し、業績に深刻な影響を及ぼしました。(営業収益前年同期比22.5%減)
クレジットカード事業では、ファイナンス事業の強化、グループ外収益の拡大、キャッシュレスの推進に取り組んでいます。コロナ禍により、キャッシュレス利用率が高まったことに加え、キャッシュレス消費者還元事業の駆け込み利用もあり、業績は堅調に推移しました。
総合フィットネスクラブ事業では営業力と利益体質の強化と強固な組織づくりに取り組んでいます。しかしながら、緊急事態宣言解除後も、行政からの要請を受け、休業や営業時間短縮を実施したため、一時的に休会を選択する会員が増加し、営業収益が大幅に減少しました。(営業収益前年同期比41.0%減)
これらの結果、小売周辺事業の営業収益は165億93百万円(前年同期比7.8%減)、営業損失は3億61百万円(前年同期は営業利益6億43百万円)となりました。
[その他]
総合ビルメンテナンス業では、お客様視点の徹底、企画提案型営業力の強化、サービス品質の向上に取り組み、収益力の向上と事業領域の拡大を図っています。
一般旅行業では、国内外の移動制限により、旅行需要が急激に減少しました。緊急事態宣言解除後は、国内旅行の販売強化に取り組み、また、国や地方自治体の需要喚起策への対応を行いましたが、回復には至りませんでした。(営業収益前年同期比85.8%減)
これらの結果、その他事業の営業収益は37億15百万円(前年同期比22.6%減)、営業損失1億85百万円(前年同期は営業利益2億58百万円)となりました。
(注) セグメント別の営業収益には、売上高及び営業収入を含め、セグメント間の取引も含めています。また、記載金額には消費税等を含めていません。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における「営業活動によるキャッシュ・フロー」につきましては、税金等調整前四半期純利益34億77百万円に含まれる非資金損益項目の減価償却費30億58百万円の調整と、増加要因として、仕入債務の増減額14億94百万円等により、57億2百万円の収入(前年同期は112億45百万円の収入)となりました。
「投資活動によるキャッシュ・フロー」につきましては、有形及び無形固定資産の取得(設備関係支払手形決済等を含む)による支出が27億65百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が25億円あったことなどにより49億53百万円の支出(前年同期は140億1百万円の支出)となりました。
「財務活動によるキャッシュ・フロー」につきましては、長期借入れによる収入が60億円、一方で長期借入金の返済による支出が41億75百万円、短期借入金の減少が9億円あったことなどにより4億5百万円の収入(前年同期は82億68百万円の収入)となりました。
以上の結果、現金及び現金同等物の当第2四半期連結会計期間末残高は117億39百万円となり、期首から11億54百万円増加いたしました。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 従業員数
当第2四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい増減はありません。
(7) 主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設について、当第2四半期連結累計期間に著しい変更はありません。なお、当第2四半期連結累計期間において、主に以下の設備を取得しました。
小売事業
(注) 上記金額には、消費税等を含めていません。
(1) 財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における資産の残高は、株式会社ニチエーと株式会社サニーTSUBAKIの新規連結に伴い、現金及び預金が11億54百万円、有形固定資産が29億62百万円増加し、また保有株式の時価評価等で投資有価証券が19億20百万円増加したことなどにより1,772億1百万円となり、前連結会計年度末と比較し54億44百万円増加しました。
負債の残高は、支払手形及び買掛金が19億23百万円、長期借入金が16億80百万円増加したことなどにより859億97百万円となり、前連結会計年度末と比較し26億30百万円増加しました。
純資産の残高は、その他有価証券評価差額金が10億88百万円増加したことなどにより912億4百万円となり、前連結会計年度末と比較し28億14百万円増加しました。
(2) 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2020年3月1日~2020年8月31日)におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症拡大による、消費支出の落込みが続き、4~6月期GDPにおいて、戦後最大のマイナス成長となりました。小売業界におきましても、4月の緊急事態宣言発令以降、食料品を中心とした生活必需品等の需要増は続いたものの、不要不急の商品の買い控えも続き、売上高の減少を余儀なくされ、全体では厳しい状況となりました。
このような環境のなか、当社グループにおいては、お客様および従業員の安全・安心の確保を最優先の課題と位置づけ、グループを挙げて新型コロナウイルス感染症拡大の防止に取り組みました。同時に、食料品や日用雑貨品などの需要の高まりに対し、欠品なくお客様へ商品を提供することに注力いたしました。
6月に、一時的な業績の回復が見られたものの、消費動向そのものには大きな変化はなく、コロナ禍での需要減に直面する子会社における大幅な減収や、大型ショッピングセンターの減収をカバーするには至らず、連結営業収益は減収となりました。
一方で、店舗において、発注精度の向上や在庫削減に取り組むことで、ロスを削減し、荒利益率を改善しました。また、販売促進やイベントの縮小・中止、移動制限による出張自粛、会議や研修のWebへの移行、設備投資等の計画的な削減・抑制に取り組むことで、販売費及び一般管理費を節減し、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益においては、前年同期比では減益となったものの、当初の見通しを上回りました。
当第2四半期連結累計期間の売上高は1,468億90百万円(前年同期比0.9%減)、営業利益は25億78百万円(前年同期比25.4%減)、経常利益は35億69百万円(前年同期比15.1%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は21億53百万円(前年同期比7.9%減)となりました。
セグメント別の状況は、次のとおりです。
[小売事業]
当社は、2020年度の経営方針を「みんなでつくろう!楽しくて親しみのあるお店~お客様の声をきき、お客様の視点をもつ~」と定め、フジを選んでいただくために、地域社会との深いかかわりを持ち、環境への配慮を行いながら、お客様視点で考え行動できる企業文化の構築を目指しています。また、より健全で楽しく働きがいのある職場環境を整え、自律的に考え行動できる人材の育成と組織力の向上にも取り組んでいます。営業面においては、顧客ニーズに応えるマーチャンダイジングの深耕、お客様の声の更なる活用、コスト構造の見直しによる利益改善により、強い店頭を追究することで、お客様からの支持を高めることを目指しています。
店舗では、3月にフジ小網店(広島市中区)を新設しました。同じく3月にフジ砥部原町店(愛媛県伊予郡砥部町)、フジグラン山口(山口県山口市)、4月にフジグラン宇部(山口県宇部市)の改装を実施しました。
また、3月に株式会社ニチエー(広島県福山市、11店舗)、4月に株式会社サニーTSUBAKI(愛媛県松山市、3店舗)が連結子会社として当社グループに加わりました。
さらに、物流センターの効率化と取扱量の拡大に向け、更なる品質の向上とチルドカテゴリーの強化を目的とし、5月にフジ松山チルドセンターとフジ香川チルドセンターを移転・新設しました。昨年7月に本格稼働した鮮魚PCにおいては、出荷金額が計画を上回って伸長しており、店舗における品揃えの拡充や効率改善に貢献しました。(鮮魚PC上半期出荷金額計画比116.0%)
加えて、来るべきキャッシュレス社会への備えと、お客様の更なる利便性向上を目的に、6月に各種バーコード決済(8種類)を導入し、8月には、フジグラン高陽(広島市安佐北区)に、現金以外の電子マネーやバーコード決済のみでお支払い可能な、「キャッシュレスレジ」を実験導入しました。コロナ禍において、接触を避ける行動への意識が高まったことで、キャッシュレス利用率が前年同期比で5.3ポイント上昇しました。(2019年43.0%→2020年48.3%)
以上のことに取り組むなかで、中核事業と位置付けるスーパーマーケット事業におきましては、商品の安定供給に注力するなど、内食需要の高まりに対応したことにより、堅調に推移しました。(フジ売上高前年同期比7.2%増、フジマート売上高前年同期比21.3%増、フジマート四国売上高前年同期比16.8%増)
ノンストアリテイル事業では、3月に愛媛県南宇和郡愛南町と広島県安芸郡海田町で、4月には広島県安芸郡熊野町で、7月には広島県竹原市で、移動スーパー「おまかせくん」のサービスを新たに開始し、また、既に展開中の愛媛県西予市においてサービスエリアを拡大しました。現在、合計17店舗を拠点に、28台84ルートで営業を行っており、移動販売は計画どおり売上伸長しております。(売上高前年同期比78.5%増)また、ネットスーパーにおいては、コロナ禍において利用者数が増加したことにより、売上高が増加しました。(売上高前年同期比29.6%増)
DVD・CD・書籍の小売及びレンタル業では、お客様にとって魅力ある店舗づくりを行うため、品揃えの強化・拡充及び売場環境の整備に取り組み、外出自粛による需要の高まりもあり、業績は堅調に推移しました。3月には、レンタルの縮小と書籍の拡大による、収益の改善を目的として、TSUTAYA宇和店(愛媛県西予市)の改装を行いました。
一方で、衣料品、テナントにおいては、外出自粛や店舗での長時間滞在を避ける動きが顕著となったことや、緊急事態宣言時に営業時間の短縮や休業を実施したことで、来店客数が減少しました。また、夏祭やイベントの中止が相次いだことで、夏物衣料(浴衣、水着等)の需要が大幅な減少となり、売上高が減少しました。(衣料品売上高前年同期比24.1%減、テナント売上高前年同期比15.5%減)
これらの結果、小売事業の営業収益は1,524億2百万円(前年同期比0.8%減)、営業利益は32億20百万円(前年同期比21.3%増)となりました。
[小売周辺事業]
食品製造・加工販売業では、既存店の活性化、新しいマーケットを創出するMD力の向上、自社製品の販路拡大と生産性向上、品質管理力の向上に取り組んでいます。5月より、新たにグループに加わった連結子会社への商品供給を開始したことにより、業績は堅調に推移しました。
青果卸売業では、8月に、本社流通センターの建て替えが完了しました。コールドチェーンの確立による鮮度の向上とプロセスセンター機能の併設により、オペレーションの効率化によるトータルコストの削減を図り、今後の競争力向上と収益性の改善を目指します。
飲食業では、新メニューや新業態への開発に取り組み、品質とサービス向上に努めております。3月には、業態変更により、初のローコストオペレーション型店舗となる「EX!焼肉じゃんじゃか庚午店」(広島市西区)を、8月には「同 高松レインボー通り店」(香川県高松市)を出店しました。また、外出自粛による「巣ごもり需要」に対応するため、テイクアウト商品の品ぞろえを充実させましたが、外食を控える動きが続いたことにより客数が減少し、業績に深刻な影響を及ぼしました。(営業収益前年同期比22.5%減)
クレジットカード事業では、ファイナンス事業の強化、グループ外収益の拡大、キャッシュレスの推進に取り組んでいます。コロナ禍により、キャッシュレス利用率が高まったことに加え、キャッシュレス消費者還元事業の駆け込み利用もあり、業績は堅調に推移しました。
総合フィットネスクラブ事業では営業力と利益体質の強化と強固な組織づくりに取り組んでいます。しかしながら、緊急事態宣言解除後も、行政からの要請を受け、休業や営業時間短縮を実施したため、一時的に休会を選択する会員が増加し、営業収益が大幅に減少しました。(営業収益前年同期比41.0%減)
これらの結果、小売周辺事業の営業収益は165億93百万円(前年同期比7.8%減)、営業損失は3億61百万円(前年同期は営業利益6億43百万円)となりました。
[その他]
総合ビルメンテナンス業では、お客様視点の徹底、企画提案型営業力の強化、サービス品質の向上に取り組み、収益力の向上と事業領域の拡大を図っています。
一般旅行業では、国内外の移動制限により、旅行需要が急激に減少しました。緊急事態宣言解除後は、国内旅行の販売強化に取り組み、また、国や地方自治体の需要喚起策への対応を行いましたが、回復には至りませんでした。(営業収益前年同期比85.8%減)
これらの結果、その他事業の営業収益は37億15百万円(前年同期比22.6%減)、営業損失1億85百万円(前年同期は営業利益2億58百万円)となりました。
(注) セグメント別の営業収益には、売上高及び営業収入を含め、セグメント間の取引も含めています。また、記載金額には消費税等を含めていません。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における「営業活動によるキャッシュ・フロー」につきましては、税金等調整前四半期純利益34億77百万円に含まれる非資金損益項目の減価償却費30億58百万円の調整と、増加要因として、仕入債務の増減額14億94百万円等により、57億2百万円の収入(前年同期は112億45百万円の収入)となりました。
「投資活動によるキャッシュ・フロー」につきましては、有形及び無形固定資産の取得(設備関係支払手形決済等を含む)による支出が27億65百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が25億円あったことなどにより49億53百万円の支出(前年同期は140億1百万円の支出)となりました。
「財務活動によるキャッシュ・フロー」につきましては、長期借入れによる収入が60億円、一方で長期借入金の返済による支出が41億75百万円、短期借入金の減少が9億円あったことなどにより4億5百万円の収入(前年同期は82億68百万円の収入)となりました。
以上の結果、現金及び現金同等物の当第2四半期連結会計期間末残高は117億39百万円となり、期首から11億54百万円増加いたしました。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 従業員数
当第2四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい増減はありません。
(7) 主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設について、当第2四半期連結累計期間に著しい変更はありません。なお、当第2四半期連結累計期間において、主に以下の設備を取得しました。
小売事業
会社名 事業所名 (所在地) | 設備の内容 | 取得価額 | 完了年月 | |||
建物及び 構築物 (百万円) | その他 (百万円) | 合計 (百万円) | ||||
㈱フジ フジ小網店 (広島県広島市中区) | 店舗の新設 | 539 | 129 | 669 | 2020年3月 |
(注) 上記金額には、消費税等を含めていません。