四半期報告書-第54期第3四半期(令和2年9月1日-令和2年11月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社。以下同じ。)が判断したものです。
(1) 財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末における資産の残高は、株式会社ニチエーと株式会社サニーTSUBAKIの新規連結に伴い、現金及び預金が6億31百万円、有形固定資産が33億24百万円増加し、また保有株式の時価評価等で投資有価証券が37億58百万円増加したことなどにより1,807億31百万円となり、前連結会計年度末と比較し89億74百万円増加しました。
負債の残高は、支払手形及び買掛金が24億20百万円、賞与引当金が9億75百万円増加したことなどにより873億96百万円となり、前連結会計年度末と比較し40億29百万円増加しました。
純資産の残高は、その他有価証券評価差額金が22億44百万円増加したことなどにより933億35百万円となり、前連結会計年度末と比較し49億44百万円増加しました。
(2) 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2020年3月1日~2020年11月30日)におけるわが国の経済は、GDPにおいて、コロナ禍の影響を大きく受けた4~6月期は、戦後最大のマイナス成長となったものの、7~9月期においては、経済活動の制限が緩められたことにより、個人消費や輸出が増え、4期ぶりのプラス成長となりました。一方で、実質賃金や有効求人倍率が前年を下回るなど、くらしを取り巻く環境は厳しい状況が続いています。また、小売業界におきましても、内食需要や巣ごもり需要の拡大を受け、食料品を中心とした生活必需品の需要増は続いたものの、不要不急の商品の買い控えも続き、売上高の減少を余儀なくされ、全体では厳しい状況となりました。
このような環境のなか、当社グループにおいては、お客様および従業員の安全・安心の確保を最優先の課題と位置づけ、グループを挙げて新型コロナウイルス感染症拡大の防止に取り組みました。また、食料品や日用雑貨品などの需要の高まりに対し、商品の調達や販売に注力したことで、スーパーマーケット事業は堅調に推移しました。しかしながら、コロナ禍での需要減に直面する、直営で取り扱う衣料品及び、アパレルや飲食業を中心とするテナントや子会社における減収を完全にカバーするには至らず、連結営業収益は微減収となりました。
一方で、発注精度の向上や在庫削減に取り組むことでロスを削減し、荒利益率を高めるとともに、販売促進やイベントの縮小・中止、移動制限による出張自粛、会議や研修のWebへの移行、設備投資等の計画的な削減・抑制に取り組み、販売費及び一般管理費を節減したことにより、営業利益、経常利益においては当初の見通しを上回り、増益となりました。しかしながら、保有有価証券の評価損等を計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は、減益となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の営業収益は2,325億96百万円(前年同期比0.03%減)、営業利益は44億70百万円(前年同期比0.9%増)、経常利益は59億79百万円(前年同期比6.6%増)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、35億0百万円(前年同期比3.8%減)となりました。
セグメント別の状況は、次のとおりです。
[小売事業]
当社は、2020年度の経営方針を「みんなでつくろう!楽しくて親しみのあるお店~お客様の声をきき、お客様の視点をもつ~」と定め、フジを選んでいただくために、地域社会との深いかかわりを持ち、環境への配慮を行いながら、お客様視点で考え行動できる企業文化の構築を目指しています。また、より健全で楽しく働きがいのある職場環境を整え、自律的に考え行動できる人材の育成と組織力の向上にも取り組んでいます。営業面においては、顧客ニーズに応えるマーチャンダイジングの深耕、「お客様の声」の更なる活用、コスト構造の見直しによる利益改善により、強い店頭を追究することで、お客様からの支持を高めることを目指しています。さらに、コロナ禍においては、内食需要や巣ごもり需要の高まり等、お客様の生活や行動の変化への対応に注力しました。加えて、10月には、お客様の節約志向への対応として、500品目の値下げを実施しました。 当社グループの店舗では、3月にフジ小網店(広島市中区)を新設、11月にフジ松前店(愛媛県伊予郡松前町)を移転新設しました。また、3月にフジ砥部原町店(愛媛県伊予郡砥部町)、フジグラン山口(山口県山口市)、4月にフジグラン宇部(山口県宇部市)、9月にフジ宿毛店(高知県宿毛市)、ピュアークック青葉台店(広島県廿日市市)、11月にピュアークック観音店(広島市西区)の改装を実施しました。なお、エミフルMASAKI(愛媛県伊予郡松前町)においては、2020年夏から2021年夏にかけて大規模なリニューアルを実施しており、ファーストオープンとして11月に新規出店18店舗を含む32店舗のテナントがオープンしました。 また、3月に株式会社ニチエー(広島県福山市、11店舗)、4月に株式会社サニーTSUBAKI(愛媛県松山市、3店舗)が連結子会社として当社グループに加わりました。 さらに、当社グループは、店舗における品揃えの拡充や効率改善を目的に、サプライチェーンの整備に取り組んでいます。昨年7月に本格稼働した鮮魚プロセスセンターにおいては、出荷金額が計画を上回って伸長しました。(鮮魚プロセスセンター出荷金額計画比21.6%増)また、5月には、更なる品質の向上とチルドカテゴリーの強化を目的とし、フジ松山チルドセンターとフジ香川チルドセンターを移転新設しました。 加えて、来るべきキャッシュレス社会への備えと、お客様の更なる利便性向上を目的に、6月に各種バーコード決済(8種類)を導入しました。また、現金以外の電子マネーやバーコード決済のみでお支払い可能な「キャッシュレスレジ」を、8月にフジグラン高陽(広島市安佐北区)、10月にフジグラン三原(広島県三原市)とフジグラン安芸(広島県安芸郡坂町)に導入しました。接触を避ける行動への意識の高まりもあり、キャッシュレス利用率(お買い上げ金額)が前年同期比で4.9%上昇しました。(2019年43.3%→2020年48.2%) 以上の取り組みにより、中核事業と位置付けるスーパーマーケット事業は堅調に推移しました。(フジ売上高前年同期比7.7%増、フジマート売上高前年同期比15.5%増、フジマート四国売上高前年同期比14.8%増) 一方で、直営で取り扱う衣料品及び、アパレルや飲食業を中心とするテナントは、第3四半期(9月~11月)に持ち直しの動きが見られたものの、コロナ禍による店舗での密集や長時間滞在を避けるお客様の動きに加え、各種イベントの中止等が大型店への集客に大きく影響し、売上高は減少しました。(衣料品売上高前年同期比19.6%減、テナント売上高前年同期比12.1%減) ノンストアリテイル事業では、3月に愛媛県南宇和郡愛南町と広島県安芸郡海田町で、4月には広島県安芸郡熊野町で、7月には広島県竹原市で、移動スーパー「おまかせくん」のサービスを新たに開始し、また、既に展開中の愛媛県西予市においてサービスエリアを拡大しました。現在、合計17店舗を拠点に、28台84ルートで営業を行っており、移動販売は計画どおり売上伸長しています。(売上高前年同期比75.0%増)また、ネットスーパーにおいては、コロナ禍において利用者数が増加したことにより、売上高が増加しました。(売上高前年同期比18.3%増) DVD・CD・書籍の小売及びレンタル業では、お客様にとって魅力ある店舗づくりを行うため、品揃えの強化・拡充及び売場環境の整備に取り組み、外出自粛による需要の高まりもあり、業績は堅調に推移しました。レンタルの縮小と書籍の拡大による、収益の改善を目的として、3月にTSUTAYA宇和店(愛媛県西予市)を、11月にTSUTAYA南岩国店(山口県岩国市)の改装を行いました。 これらの結果、小売事業の営業収益は2,293億22百万円(前年同期比0.8%増)、営業利益は48億54百万円(前年同期比39.0%増)となりました。
[小売周辺事業]
食品製造・加工販売業では、既存店の活性化、新しいマーケットを創出するMD力の向上、自社製品の販路拡大と生産性向上、品質管理力の向上に取り組んでいます。新たにグループに加わった連結子会社への商品供給を開始したことも寄与し、業績は堅調に推移しました。
青果卸売業では、8月に本社流通センターの建て替えが完了したことにより、コールドチェーンの確立による鮮度の向上、プロセスセンター機能の併設によるオペレーションの効率化への取り組みを進めています。加えて、10月には、販路拡大を目的に今治営業所の新設を行い、業績は堅調に推移しました。
飲食業では、新メニューや新業態への開発に取り組み、品質とサービス向上に努めました。3月には、初のローコストオペレーション型店舗となる「EX!焼肉じゃんじゃか庚午店」(広島市西区)を既存店から業態変更し、8月には「同 高松レインボー通り店」(香川県高松市)を新規出店、11月には「同 エミフルMASAKI店」(愛媛県伊予郡松前町)を既存店から業態変更し、焼肉事業は堅調に推移しました。一方で、第3四半期(9月~11月)には、国や自治体による需要喚起策により、外食利用が促進されましたが、コロナ禍による客数減少の影響を大きく受けたレストラン事業やフードコート事業における減収をカバーするには至りませんでした。(営業収益前年同期比16.5%減)
クレジットカード事業では、ファイナンス事業の強化、グループ外収益の拡大、キャッシュレスの推進に取り組んでいます。コロナ禍で、現金を介する接触を避ける行動が顕著となり、それを受けて高まったキャッシュレス利用の促進に取り組んだことで、業績は堅調に推移しました。
総合フィットネスクラブ事業では、会員様に安心してご利用いただける環境を整えるために、感染拡大防止対策の徹底に取り組んでいます。しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、休会や退会を選択する会員様が増えたことに加え、新規入会者が減少したことで、業績の回復が遅れている状況です。(営業収益前年同期比33.2%減)
これらの結果、小売周辺事業の営業収益は254億91百万円(前年同期比4.1%減)、営業損失は90百万円(前年同期は営業利益6億79百万円)となりました。
[その他]
総合ビルメンテナンス業では、お客様視点の徹底、企画提案型営業力の強化、サービス品質の向上に取り組み、収益力の向上と事業領域の拡大を図っています。しかしながら、コロナ禍における企業の設備投資の減少の影響もあり、売上高が減少しました。(前年同期比13.1%減)
一般旅行業では、国内外の移動制限により、旅行需要が急激に減少しました。第3四半期(9月~11月)は、「Go Toトラベルキャンペーン」による需要喚起策への対応として、国内旅行の販売強化に取り組みましたが、厳しい業績が続いています。(営業収益前年同期比82.1%減)
これらの結果、その他事業の営業収益は56億33百万円(前年同期比21.0%減)、営業損失1億59百万円(前年同期は営業利益4億1百万円)となりました。
(注) セグメント別の営業収益には、売上高及び営業収入を含め、セグメント間の取引も含めています。また、記載金額には消費税等を含めていません。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(5) 従業員数
当第3四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい増減はありません。
(6) 主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設について、当第3四半期連結累計期間に著しい変更はありません。なお、当第3四半期連結累計期間において、主に以下の設備を取得しました。
小売事業
(注) 上記金額には、消費税等を含めていません。
(1) 財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末における資産の残高は、株式会社ニチエーと株式会社サニーTSUBAKIの新規連結に伴い、現金及び預金が6億31百万円、有形固定資産が33億24百万円増加し、また保有株式の時価評価等で投資有価証券が37億58百万円増加したことなどにより1,807億31百万円となり、前連結会計年度末と比較し89億74百万円増加しました。
負債の残高は、支払手形及び買掛金が24億20百万円、賞与引当金が9億75百万円増加したことなどにより873億96百万円となり、前連結会計年度末と比較し40億29百万円増加しました。
純資産の残高は、その他有価証券評価差額金が22億44百万円増加したことなどにより933億35百万円となり、前連結会計年度末と比較し49億44百万円増加しました。
(2) 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2020年3月1日~2020年11月30日)におけるわが国の経済は、GDPにおいて、コロナ禍の影響を大きく受けた4~6月期は、戦後最大のマイナス成長となったものの、7~9月期においては、経済活動の制限が緩められたことにより、個人消費や輸出が増え、4期ぶりのプラス成長となりました。一方で、実質賃金や有効求人倍率が前年を下回るなど、くらしを取り巻く環境は厳しい状況が続いています。また、小売業界におきましても、内食需要や巣ごもり需要の拡大を受け、食料品を中心とした生活必需品の需要増は続いたものの、不要不急の商品の買い控えも続き、売上高の減少を余儀なくされ、全体では厳しい状況となりました。
このような環境のなか、当社グループにおいては、お客様および従業員の安全・安心の確保を最優先の課題と位置づけ、グループを挙げて新型コロナウイルス感染症拡大の防止に取り組みました。また、食料品や日用雑貨品などの需要の高まりに対し、商品の調達や販売に注力したことで、スーパーマーケット事業は堅調に推移しました。しかしながら、コロナ禍での需要減に直面する、直営で取り扱う衣料品及び、アパレルや飲食業を中心とするテナントや子会社における減収を完全にカバーするには至らず、連結営業収益は微減収となりました。
一方で、発注精度の向上や在庫削減に取り組むことでロスを削減し、荒利益率を高めるとともに、販売促進やイベントの縮小・中止、移動制限による出張自粛、会議や研修のWebへの移行、設備投資等の計画的な削減・抑制に取り組み、販売費及び一般管理費を節減したことにより、営業利益、経常利益においては当初の見通しを上回り、増益となりました。しかしながら、保有有価証券の評価損等を計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は、減益となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の営業収益は2,325億96百万円(前年同期比0.03%減)、営業利益は44億70百万円(前年同期比0.9%増)、経常利益は59億79百万円(前年同期比6.6%増)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、35億0百万円(前年同期比3.8%減)となりました。
セグメント別の状況は、次のとおりです。
[小売事業]
当社は、2020年度の経営方針を「みんなでつくろう!楽しくて親しみのあるお店~お客様の声をきき、お客様の視点をもつ~」と定め、フジを選んでいただくために、地域社会との深いかかわりを持ち、環境への配慮を行いながら、お客様視点で考え行動できる企業文化の構築を目指しています。また、より健全で楽しく働きがいのある職場環境を整え、自律的に考え行動できる人材の育成と組織力の向上にも取り組んでいます。営業面においては、顧客ニーズに応えるマーチャンダイジングの深耕、「お客様の声」の更なる活用、コスト構造の見直しによる利益改善により、強い店頭を追究することで、お客様からの支持を高めることを目指しています。さらに、コロナ禍においては、内食需要や巣ごもり需要の高まり等、お客様の生活や行動の変化への対応に注力しました。加えて、10月には、お客様の節約志向への対応として、500品目の値下げを実施しました。 当社グループの店舗では、3月にフジ小網店(広島市中区)を新設、11月にフジ松前店(愛媛県伊予郡松前町)を移転新設しました。また、3月にフジ砥部原町店(愛媛県伊予郡砥部町)、フジグラン山口(山口県山口市)、4月にフジグラン宇部(山口県宇部市)、9月にフジ宿毛店(高知県宿毛市)、ピュアークック青葉台店(広島県廿日市市)、11月にピュアークック観音店(広島市西区)の改装を実施しました。なお、エミフルMASAKI(愛媛県伊予郡松前町)においては、2020年夏から2021年夏にかけて大規模なリニューアルを実施しており、ファーストオープンとして11月に新規出店18店舗を含む32店舗のテナントがオープンしました。 また、3月に株式会社ニチエー(広島県福山市、11店舗)、4月に株式会社サニーTSUBAKI(愛媛県松山市、3店舗)が連結子会社として当社グループに加わりました。 さらに、当社グループは、店舗における品揃えの拡充や効率改善を目的に、サプライチェーンの整備に取り組んでいます。昨年7月に本格稼働した鮮魚プロセスセンターにおいては、出荷金額が計画を上回って伸長しました。(鮮魚プロセスセンター出荷金額計画比21.6%増)また、5月には、更なる品質の向上とチルドカテゴリーの強化を目的とし、フジ松山チルドセンターとフジ香川チルドセンターを移転新設しました。 加えて、来るべきキャッシュレス社会への備えと、お客様の更なる利便性向上を目的に、6月に各種バーコード決済(8種類)を導入しました。また、現金以外の電子マネーやバーコード決済のみでお支払い可能な「キャッシュレスレジ」を、8月にフジグラン高陽(広島市安佐北区)、10月にフジグラン三原(広島県三原市)とフジグラン安芸(広島県安芸郡坂町)に導入しました。接触を避ける行動への意識の高まりもあり、キャッシュレス利用率(お買い上げ金額)が前年同期比で4.9%上昇しました。(2019年43.3%→2020年48.2%) 以上の取り組みにより、中核事業と位置付けるスーパーマーケット事業は堅調に推移しました。(フジ売上高前年同期比7.7%増、フジマート売上高前年同期比15.5%増、フジマート四国売上高前年同期比14.8%増) 一方で、直営で取り扱う衣料品及び、アパレルや飲食業を中心とするテナントは、第3四半期(9月~11月)に持ち直しの動きが見られたものの、コロナ禍による店舗での密集や長時間滞在を避けるお客様の動きに加え、各種イベントの中止等が大型店への集客に大きく影響し、売上高は減少しました。(衣料品売上高前年同期比19.6%減、テナント売上高前年同期比12.1%減) ノンストアリテイル事業では、3月に愛媛県南宇和郡愛南町と広島県安芸郡海田町で、4月には広島県安芸郡熊野町で、7月には広島県竹原市で、移動スーパー「おまかせくん」のサービスを新たに開始し、また、既に展開中の愛媛県西予市においてサービスエリアを拡大しました。現在、合計17店舗を拠点に、28台84ルートで営業を行っており、移動販売は計画どおり売上伸長しています。(売上高前年同期比75.0%増)また、ネットスーパーにおいては、コロナ禍において利用者数が増加したことにより、売上高が増加しました。(売上高前年同期比18.3%増) DVD・CD・書籍の小売及びレンタル業では、お客様にとって魅力ある店舗づくりを行うため、品揃えの強化・拡充及び売場環境の整備に取り組み、外出自粛による需要の高まりもあり、業績は堅調に推移しました。レンタルの縮小と書籍の拡大による、収益の改善を目的として、3月にTSUTAYA宇和店(愛媛県西予市)を、11月にTSUTAYA南岩国店(山口県岩国市)の改装を行いました。 これらの結果、小売事業の営業収益は2,293億22百万円(前年同期比0.8%増)、営業利益は48億54百万円(前年同期比39.0%増)となりました。
[小売周辺事業]
食品製造・加工販売業では、既存店の活性化、新しいマーケットを創出するMD力の向上、自社製品の販路拡大と生産性向上、品質管理力の向上に取り組んでいます。新たにグループに加わった連結子会社への商品供給を開始したことも寄与し、業績は堅調に推移しました。
青果卸売業では、8月に本社流通センターの建て替えが完了したことにより、コールドチェーンの確立による鮮度の向上、プロセスセンター機能の併設によるオペレーションの効率化への取り組みを進めています。加えて、10月には、販路拡大を目的に今治営業所の新設を行い、業績は堅調に推移しました。
飲食業では、新メニューや新業態への開発に取り組み、品質とサービス向上に努めました。3月には、初のローコストオペレーション型店舗となる「EX!焼肉じゃんじゃか庚午店」(広島市西区)を既存店から業態変更し、8月には「同 高松レインボー通り店」(香川県高松市)を新規出店、11月には「同 エミフルMASAKI店」(愛媛県伊予郡松前町)を既存店から業態変更し、焼肉事業は堅調に推移しました。一方で、第3四半期(9月~11月)には、国や自治体による需要喚起策により、外食利用が促進されましたが、コロナ禍による客数減少の影響を大きく受けたレストラン事業やフードコート事業における減収をカバーするには至りませんでした。(営業収益前年同期比16.5%減)
クレジットカード事業では、ファイナンス事業の強化、グループ外収益の拡大、キャッシュレスの推進に取り組んでいます。コロナ禍で、現金を介する接触を避ける行動が顕著となり、それを受けて高まったキャッシュレス利用の促進に取り組んだことで、業績は堅調に推移しました。
総合フィットネスクラブ事業では、会員様に安心してご利用いただける環境を整えるために、感染拡大防止対策の徹底に取り組んでいます。しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、休会や退会を選択する会員様が増えたことに加え、新規入会者が減少したことで、業績の回復が遅れている状況です。(営業収益前年同期比33.2%減)
これらの結果、小売周辺事業の営業収益は254億91百万円(前年同期比4.1%減)、営業損失は90百万円(前年同期は営業利益6億79百万円)となりました。
[その他]
総合ビルメンテナンス業では、お客様視点の徹底、企画提案型営業力の強化、サービス品質の向上に取り組み、収益力の向上と事業領域の拡大を図っています。しかしながら、コロナ禍における企業の設備投資の減少の影響もあり、売上高が減少しました。(前年同期比13.1%減)
一般旅行業では、国内外の移動制限により、旅行需要が急激に減少しました。第3四半期(9月~11月)は、「Go Toトラベルキャンペーン」による需要喚起策への対応として、国内旅行の販売強化に取り組みましたが、厳しい業績が続いています。(営業収益前年同期比82.1%減)
これらの結果、その他事業の営業収益は56億33百万円(前年同期比21.0%減)、営業損失1億59百万円(前年同期は営業利益4億1百万円)となりました。
(注) セグメント別の営業収益には、売上高及び営業収入を含め、セグメント間の取引も含めています。また、記載金額には消費税等を含めていません。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(5) 従業員数
当第3四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい増減はありません。
(6) 主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設について、当第3四半期連結累計期間に著しい変更はありません。なお、当第3四半期連結累計期間において、主に以下の設備を取得しました。
小売事業
会社名 事業所名 (所在地) | 設備の内容 | 取得価額 | 完了年月 | |||
建物及び 構築物 (百万円) | その他 (百万円) | 合計 (百万円) | ||||
㈱フジ フジ小網店 (広島県広島市中区) | 店舗の新設 | 539 | 129 | 669 | 2020年3月 | |
㈱フジ フジ松前店 (愛媛県伊予郡松前町) | 店舗の 移転新設 | 205 | 167 | 373 | 2020年11月 |
(注) 上記金額には、消費税等を含めていません。