四半期報告書-第57期第1四半期(平成30年4月1日-平成30年6月30日)

【提出】
2018/08/14 14:11
【資料】
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【項目】
14項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、朝鮮半島における地政学的リスクが緩和された一方で、米国発の世界的な貿易摩擦の懸念や中東における政治的緊張の高まりなどの不安定要因が生じたとはいえ、引き続き緩やかな景気拡大基調で推移致しました。企業収益は概ね堅調に伸び、雇用環境も改善が進んでおりますが、個人消費につきましては、一部の富裕層による活発な動きを除くと、実質賃金の伸び悩みや社会保険料の負担増加などのため相変わらず力強さを欠いております。
外食産業におきましては、消費者のニーズの多様化や選別志向・節約志向に加え人件費・物流費の増加、食材価格の高騰、コンビニや食品宅配サービスなどの異業種との競合の激化、更にはサッカー・ワールドカップの自宅観戦を目的とした早めの帰宅など、厳しい経営環境が続きました。
このような状況の中、当社グループでは「すべてはお客様のために」をモットーにQSCAを高め、家庭ではなかなか体験できない様々な料理や高レベルのサービスをお客様に提供することで、「楽しかった、美味しかった」とお客様に喜んで頂けるよう引き続き心掛けております。そのため、お客様のニーズの分析や主要業態のポジショニングの再確認、業態コンセプトの一層のブラッシュアップなどを行うとともに、時代に合った新業態の開発にも取り組みました。また、従業員の調理や接客サービスに関するスキルの一層の向上を体系的に図る目的で、東京・新橋に研修センターを設置・稼動させております。
店舗運営面では、「お値打ち感」のある魅力的なメニューの提供、各種フェアの開催、お客様をお待たせしないための店内作業の一層の効率化などのほか、商品の需要予測の精度改善による欠品の撲滅についても精力的に進めてまいりました。
コスト面では、食材価格の上昇の影響を極力抑えるため、仕入先との中期的な契約の締結やスポット商品の機動的な調達、メニュー面での工夫による使用食材の歩留まり向上を図りました。更に、当社セントラルキッチンにおける焼き肉のタレやソース、ハンバーガーのパテなどの加工製品の内製化の推進、原材料・製品・資材の在庫回転率の向上、グループ各社が使用する各種調味料の規格の統一化、物流センターの集約などにも努めております。
店舗政策につきましては、直営レストラン業態を9店舗新規出店致しました。一方、不採算などにより直営レストラン業態を14店舗、直営居酒屋業態を6店舗、合計20店舗を閉店致しました。その結果、当第1四半期連結会計期間末の直営店舗数は1,519店舗となりました。尚、FC店舗を含めた総店舗数は2,711店舗となっております。
以上のような施策を進めてまいりました結果、当第1四半期連結累計期間の連結業績につきましては、売上収益が594億45百万円、営業利益が26億73百万円、税引前四半期利益が25億93百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が10億72百万円となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
① ㈱コロワイドMD
㈱コロワイドMDは、主に「手作り居酒屋 甘太郎」・「北の味紀行と地酒 北海道」・「遊食三昧 NIJYU-
MARU」などの飲食店の運営及び各種食料品の商品開発・調達・製造・物流・マーチャンダイジングを行っております。
当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、売上収益は273億72百万円(前年同四半期270億45百万円)、営業利益は3億45百万円(前年同四半期2億12百万円)となりました。
尚、店舗政策につきましては4店舗の閉鎖を行い、当第1四半期連結会計期間末の直営店舗数は324店舗となっております。
② ㈱アトム
㈱アトムは、主に「にぎりの徳兵衛」・「ステーキ宮」などのレストラン業態の直営飲食店チェーン及びFC事業の多店舗展開を行っております。
当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、売上収益は123億82百万円(前年同四半期128億20百万円)、営業利益は6億51百万円(前年同四半期5億15百万円)となりました。
尚、店舗政策につきましては1店舗の新規出店を行い、当第1四半期連結会計期間末の直営店舗数は464店舗となっております。
③ ㈱レインズインターナショナル
㈱レインズインターナショナルは、主に「牛角」・「温野菜」・「土間土間」・「かまどか」・「FRESHNESS BURGER」などのレストラン及び居酒屋業態のフランチャイズ加盟店の募集、加盟店の経営指導、商品の企画販売及び食材等の供給の他、直営店舗の運営を行っております。
当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、売上収益は200億26百万円(前年同四半期191億85百万円)、営業利益は16億27百万円(前年同四半期14億69百万円)となりました。
尚、店舗政策につきましては20店舗(FC13店舗・直営7店舗)の新規出店、23店舗(FC12店舗・直営11店舗)の閉鎖を行い、当第1四半期連結会計期間末の店舗数は1,538店舗(FC1,174店舗・直営364店舗)となっております。
④ カッパ・クリエイト㈱
カッパ・クリエイト㈱は、主に「かっぱ寿司」などの回転寿司の直営店の運営の他、寿司・調理パンなどのデリカ事業を行っております。
当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、売上収益は191億24百万円(前年同四半期194億21百万円)、営業利益は3億98百万円(前年同四半期2億86百万円)となりました。
尚、店舗政策につきましては4店舗の閉鎖を行い、当第1四半期連結会計期間末の直営店舗数は344店舗となっております。
⑤ その他
その他は、ワールドピーコム㈱における外食事業向けセルフ・オーダー・トータル・システムの開発・販売、無線通信技術の開発・運用、㈱バンノウ水産における鮪類並びに水産物の卸売及び加工販売、㈱シルスマリアにおける生菓子、焼き菓子、チョコレート(生チョコ他)の製造・販売、㈱ココットにおける事務処理業務、㈱ダブリューピィージャパン、㈱コロカフェ、及びCOLOWIDE VIETNAM.,JSC.における飲食店経営となっております。
当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、売上収益は67億57百万円(前年同四半期72億41百万円)、営業利益は63百万円(前年同四半期55百万円)となりました。
(注)セグメントにつきましては、「要約四半期連結財務諸表注記 5.セグメント情報」をご参照下さい。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、営業活動によるキャッシュ・フローが67億79百万円、投資活動によるキャッシュ・フローが△17億9百万円、財務活動によるキャッシュ・フローが△17億93百万円、現金及び現金同等物に係る換算差額が△1億73百万円となりました結果、前連結会計年度末に比べ31億5百万円増加し、377億10百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、主に税引前四半期利益と減価償却費及び償却費によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、主に有形固定資産の取得による支出によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、主に短期借入れによる収入があるものの、長期借入金の返済による支出、ファイナンス・リース債務の返済による支出、及び配当金の支払額によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。