四半期報告書-第35期第3四半期(令和1年5月1日-令和1年7月31日)
文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善を背景に、緩やかな回復基調が継続しているものの、米中の貿易摩擦による世界経済の減速など、先行きについては、依然として不透明な状況が続いております。
小売業界におきましては、消費税引き上げを控え消費者マインドは慎重化しており、個人消費の低迷は継続しております。また、人件費の高騰や物流コストの上昇、多様化する消費者のライフスタイルに対応するため、業態の垣根を越えた出店攻勢や販売競争が発生し、小売業界における経営環境はますます厳しいものになっております。
こうした状況の中、当社グループは2018年11月に蔦屋書店小出店(新潟県魚沼市)を113坪増床し、外装内装ともに大幅な改装を行いました。また、2019年4月から成城石井コーナーの展開をスタートし、食品を中心として販売品目を拡大いたしました。その他に、楽天株式会社と連携し、テナントとして楽天モバイルを誘致し、小出店を含む24店舗にて運営を開始しております。
このように、当社グループでは、大型複合店舗の広い売場に、書籍、映画、音楽、ゲームといった「日常的エンターテイメント」を集約し、さらにBook&Cafeスタイルの導入や、特撰雑貨・文具のみならず、食品等の販売品目の拡大・充実、そして携帯ショップやネイルサロン、美容室、コンビニ、アウトドアショップなどの新たなテナントの誘致により、多様なライフスタイルに対応し、店舗へご来店いただくことの価値をさらに高めてまいりました。
一方で、店舗の運営力・収益力の強化対策の一環として、レジ総台数の見直し及びセルフレジの導入を推進いたしました。2019年1月時点で、店舗設置レジ台数に占めるセルフレジの比率は10%でしたが、2019年7月末現在では45%となっております。今後もスタッフの業務効率の改善等により、店舗運営の抜本的な見直しを行ってまいります。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高23,905百万円(前年同四半期1.0%減)となり、営業利益は、227百万円(前年同四半期は営業損失874百万円)、経常利益220百万円(前年同四半期は経常損失922百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益47百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失1,401百万円)となりました。
売上・利益の増減要因
売上面につきましては、当社グループの主軸である蔦屋書店事業において、取扱商品の拡大が好評の特撰雑貨・文具は前年同期比107.7%(既存店104.4%)、活発なテナント誘致により賃貸不動産収入は前年同期比156.2%(既存店132.5%)と実績を伸ばした一方、東京上野店の閉店などに伴う店舗数の減少も影響し、書籍、レンタル、CD・DVDの販売は前年水準に届きませんでした。その結果、蔦屋書店事業全体の売上高前年同期比は99.4%(既存店95.9%)となりました。
利益面につきましては、セルフレジの導入の強化や、店舗照明のLED化を推進した結果、既存店の販管費の削減に奏功しました。加えて、売上好調な特撰雑貨・文具の粗利改善を行った結果、営業利益は227百万円(前年同四半期は営業損失874百万円)、経常利益は220百万円(前年同四半期は経常損失922百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は47百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失1,401百万円)となりました。
セグメントの状況は、次のとおりであります。なお、各セグメントの業績値につきましては、セグメント間の内部取引高を含めて表示しております。
①蔦屋書店事業
当セグメントの当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高23,423百万円(前年同期比99.4%)、セグメント利益は191百万円(前年同四半期はセグメント損失911百万円)となりました。
主力商品の売上高前年同期比は、書籍99.4%(既存店97.6%)、特撰雑貨・文具107.7%(既存店104.4%)、レンタル91.8%(既存店86.2%)、販売用CD 91.5%(既存店88.1%)、ゲーム・リサイクル92.0%(既存店81.3%)、販売用DVD 77.9%(既存店74.7%)、賃貸不動産収入156.2%(既存店132.5%)となりました。
②その他
当セグメントの当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高493百万円(前年同期比84.4%)、セグメント損益は28百万円の損失となりました。(前年同四半期は20百万円の損失)
中古買取販売事業は、売上高前年同期比72.5%、スポーツ関連事業等は、売上高前年同期比97.1%となり、いずれの事業も前年の水準に達しませんでした。
(2) 財政状態の分析
総資産につきましては、前連結会計年度末比2,565百万円減少し、21,822百万円となりました。これは主に現金及び預金が2,764百万円減少したことにより、流動資産が2,767万円減少した一方で、投資有価証券が490百万円増加し、建物が100百万円、保証金が142百万円、それぞれ減少したことにより、固定資産が201百万円増加したことによるものです。
負債につきましては、前連結会計年度末比2,604百万円減少し、18,646百万円となりました。これは主に1年内返済借入金を含む長期借入金が1,624百万円、短期借入金が300百万円、買掛金が657百万円、それぞれ減少したことによるものです。
純資産につきましては、前連結会計年度末比38百万円増加し、3,175百万円となりました。これは主に、利益剰余金が47百万円増加したことによるものです。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更は
ありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 従業員数
当第3四半期連結累計期間において、連結会社または提出会社の従業員数の著しい増減はありません。
(7) 生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい増減はありませんが、主な販売状況は下記のとおりとなっております。
(注)1 上記金額には消費税等は含まれておりません。
2 セグメント間の内部取引高を含めて表示しております。
3 蔦屋書店事業の「その他」は、図書カード等で構成されています。
4 前連結会計年度まで、蔦屋書店事業の「その他」に含めて計上しておりました賃貸不動産収入の計上につ
いては、当連結会計年度より「賃貸不動産収入」として計上することといたしました。なお、これに合わ
せて前連結会計年度の売上高を組み替えております
(8) 主要な設備
①重要な設備の新設等
当第3四半期連結累計期間に完了した主な設備の新設等は、既存店1店舗の増床であり、その内容は以下の通りです。
また、当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した主要な設備の新設等の計画はありません。
②重要な設備の除却等
当第3四半期連結累計期間に完了した主要な設備の除却等は、既存店1店舗の閉店であり、その内容は以下の通りです。
(1) 経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善を背景に、緩やかな回復基調が継続しているものの、米中の貿易摩擦による世界経済の減速など、先行きについては、依然として不透明な状況が続いております。
小売業界におきましては、消費税引き上げを控え消費者マインドは慎重化しており、個人消費の低迷は継続しております。また、人件費の高騰や物流コストの上昇、多様化する消費者のライフスタイルに対応するため、業態の垣根を越えた出店攻勢や販売競争が発生し、小売業界における経営環境はますます厳しいものになっております。
こうした状況の中、当社グループは2018年11月に蔦屋書店小出店(新潟県魚沼市)を113坪増床し、外装内装ともに大幅な改装を行いました。また、2019年4月から成城石井コーナーの展開をスタートし、食品を中心として販売品目を拡大いたしました。その他に、楽天株式会社と連携し、テナントとして楽天モバイルを誘致し、小出店を含む24店舗にて運営を開始しております。
このように、当社グループでは、大型複合店舗の広い売場に、書籍、映画、音楽、ゲームといった「日常的エンターテイメント」を集約し、さらにBook&Cafeスタイルの導入や、特撰雑貨・文具のみならず、食品等の販売品目の拡大・充実、そして携帯ショップやネイルサロン、美容室、コンビニ、アウトドアショップなどの新たなテナントの誘致により、多様なライフスタイルに対応し、店舗へご来店いただくことの価値をさらに高めてまいりました。
一方で、店舗の運営力・収益力の強化対策の一環として、レジ総台数の見直し及びセルフレジの導入を推進いたしました。2019年1月時点で、店舗設置レジ台数に占めるセルフレジの比率は10%でしたが、2019年7月末現在では45%となっております。今後もスタッフの業務効率の改善等により、店舗運営の抜本的な見直しを行ってまいります。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高23,905百万円(前年同四半期1.0%減)となり、営業利益は、227百万円(前年同四半期は営業損失874百万円)、経常利益220百万円(前年同四半期は経常損失922百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益47百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失1,401百万円)となりました。
売上・利益の増減要因
売上面につきましては、当社グループの主軸である蔦屋書店事業において、取扱商品の拡大が好評の特撰雑貨・文具は前年同期比107.7%(既存店104.4%)、活発なテナント誘致により賃貸不動産収入は前年同期比156.2%(既存店132.5%)と実績を伸ばした一方、東京上野店の閉店などに伴う店舗数の減少も影響し、書籍、レンタル、CD・DVDの販売は前年水準に届きませんでした。その結果、蔦屋書店事業全体の売上高前年同期比は99.4%(既存店95.9%)となりました。
利益面につきましては、セルフレジの導入の強化や、店舗照明のLED化を推進した結果、既存店の販管費の削減に奏功しました。加えて、売上好調な特撰雑貨・文具の粗利改善を行った結果、営業利益は227百万円(前年同四半期は営業損失874百万円)、経常利益は220百万円(前年同四半期は経常損失922百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は47百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失1,401百万円)となりました。
セグメントの状況は、次のとおりであります。なお、各セグメントの業績値につきましては、セグメント間の内部取引高を含めて表示しております。
①蔦屋書店事業
当セグメントの当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高23,423百万円(前年同期比99.4%)、セグメント利益は191百万円(前年同四半期はセグメント損失911百万円)となりました。
主力商品の売上高前年同期比は、書籍99.4%(既存店97.6%)、特撰雑貨・文具107.7%(既存店104.4%)、レンタル91.8%(既存店86.2%)、販売用CD 91.5%(既存店88.1%)、ゲーム・リサイクル92.0%(既存店81.3%)、販売用DVD 77.9%(既存店74.7%)、賃貸不動産収入156.2%(既存店132.5%)となりました。
②その他
当セグメントの当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高493百万円(前年同期比84.4%)、セグメント損益は28百万円の損失となりました。(前年同四半期は20百万円の損失)
中古買取販売事業は、売上高前年同期比72.5%、スポーツ関連事業等は、売上高前年同期比97.1%となり、いずれの事業も前年の水準に達しませんでした。
(2) 財政状態の分析
総資産につきましては、前連結会計年度末比2,565百万円減少し、21,822百万円となりました。これは主に現金及び預金が2,764百万円減少したことにより、流動資産が2,767万円減少した一方で、投資有価証券が490百万円増加し、建物が100百万円、保証金が142百万円、それぞれ減少したことにより、固定資産が201百万円増加したことによるものです。
負債につきましては、前連結会計年度末比2,604百万円減少し、18,646百万円となりました。これは主に1年内返済借入金を含む長期借入金が1,624百万円、短期借入金が300百万円、買掛金が657百万円、それぞれ減少したことによるものです。
純資産につきましては、前連結会計年度末比38百万円増加し、3,175百万円となりました。これは主に、利益剰余金が47百万円増加したことによるものです。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更は
ありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 従業員数
当第3四半期連結累計期間において、連結会社または提出会社の従業員数の著しい増減はありません。
(7) 生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい増減はありませんが、主な販売状況は下記のとおりとなっております。
区 分 | 前第3四半期連結累計期間 (自 2017年11月1日 至 2018年7月31日) | 当第3四半期連結累計期間 (自 2018年11月1日 至 2019年7月31日) | 前年同期比 (%) | |||
売上高 (千円) | 構成比 (%) | 売上高 (千円) | 構成比 (%) | |||
蔦屋書店事業 | 書籍 | 12,267,110 | 50.7 | 12,191,187 | 51.0 | 99.4 |
特撰雑貨・文具 | 3,366,058 | 13.9 | 3,626,794 | 15.1 | 107.7 | |
レンタル | 3,185,699 | 13.2 | 2,922,926 | 12.2 | 91.8 | |
販売用CD | 1,200,708 | 5.0 | 1,098,882 | 4.6 | 91.5 | |
ゲーム・リサイクル | 1,160,745 | 4.9 | 1,068,297 | 4.5 | 92.0 | |
販売用DVD | 731,449 | 3.0 | 570,125 | 2.4 | 77.9 | |
賃貸不動産収入 | 272,876 | 1.1 | 426,128 | 1.8 | 156.2 | |
その他 | 1,383,141 | 5.8 | 1,519,216 | 6.3 | 109.8 | |
セグメント間の 内部売上高又は振替高 | ― | ― | ― | ― | ― | |
計 | 23,567,788 | 97.6 | 23,423,558 | 97.9 | 99.4 | |
その他 | 外部顧客に対する売上高 | 575,991 | 2.4 | 481,834 | 2.0 | 83.7 |
セグメント間の 内部売上高又は振替高 | 8,869 | 0.0 | 11,648 | 0.0 | 131.3 | |
計 | 584,861 | 2.4 | 493,483 | 2.1 | 84.4 | |
合計 | 24,152,649 | 100.0 | 23,917,041 | 100.0 | 99.0 |
(注)1 上記金額には消費税等は含まれておりません。
2 セグメント間の内部取引高を含めて表示しております。
3 蔦屋書店事業の「その他」は、図書カード等で構成されています。
4 前連結会計年度まで、蔦屋書店事業の「その他」に含めて計上しておりました賃貸不動産収入の計上につ
いては、当連結会計年度より「賃貸不動産収入」として計上することといたしました。なお、これに合わ
せて前連結会計年度の売上高を組み替えております
(8) 主要な設備
①重要な設備の新設等
当第3四半期連結累計期間に完了した主な設備の新設等は、既存店1店舗の増床であり、その内容は以下の通りです。
会社名 | 事業所名 (所在地) | セグメントの名称 | 設備の 内容 | 帳簿価額 (千円) | 従業 員数(名) | 完了 年月 | ||||
建物及び構築物 | 土地(面積㎡) | リース 資産 | その他 | 合計 | ||||||
株式会社 トップ カルチャー | 蔦屋書店小出店 (新潟県魚沼市) | 蔦屋書店事業 | 販売設備 | 24,376 | ― | 294,040 | 379 | 318,796 | 4 | 2018年 11月 |
また、当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した主要な設備の新設等の計画はありません。
②重要な設備の除却等
当第3四半期連結累計期間に完了した主要な設備の除却等は、既存店1店舗の閉店であり、その内容は以下の通りです。
会社名 | 事業所名 (所在地) | セグメントの名称 | 設備の内容 | 除却等の 完了年月 | 除却等による減少能力 |
年間売上額(2018年10月期) | |||||
株式会社 トップ カルチャー | 東京上野店(東京都台東区) | 蔦屋書店事業 | 店舗閉店に伴う 既存店舗の除却 | 2019年 7月 | 589,423千円 |