四半期報告書-第36期第3四半期(令和2年5月1日-令和2年7月31日)
文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、厳しい状況で推移しました。緊急事態宣言の解除後は、感染拡大の措置を講じつつ、段階的に経済活動を再開していく動きとなっておりますが、当面極めて厳しい状況が続くと見込まれており、わが国の経済のみならず、世界経済も併せて先行きは不透明な状況となっております。
当社グループの事業環境につきましても、2019年10月に襲来した台風19号により、当社の運営する蔦屋書店東松山店が甚大な被害を受け休店しておりましたが、2019年12月27日より営業を再開いたしました。また、蔦屋書店塩尻店が道路拡張工事の影響により、TSUTAYA町屋店が周辺地域の開発計画の影響により、いずれも2020年1月に閉店いたしました。これによりグループ店舗数は76店舗となりました。さらに、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言を受け、2020年4月から5月にかけて東京都の2店舗を休業し、他74店舗につきましても営業時間の短縮等を行いました。
また、緊急事態宣言に伴う外出自粛要請を受け、商談や各種会議、店舗巡回もリモートで行い、店舗や事業所内での密閉・密集・密接の3つの密を避ける対策を実施し、お客様、従業員の安全確保に努めました。
このような状況のもと、当社グループでは、「日常的エンターテイメント」を提供することで一人一人の暮らしを豊かにしたいというコンセプトを掲げ、食品などの新規の商品分野の開拓、書籍や特撰雑貨・文具の複合展開、様々なテナントの積極的な誘致などを実施し、お客様へ多様なライフスタルを提案する店舗を作ってまいりました。また、アプリやSNSを活用し、お客様のニーズに沿った情報を積極的に発信してまいりました。
同時に、店舗の運営力・収益力の強化対策として、売上構成比率の見直しや、営業時間の短縮、セルフレジの導入による店舗運営コストの削減を推進しております。また、当社グループが主要経営指標としている交差比率(売上総利益率×商品回転率)改善の為、システム投資によるIT化を進め、自社基幹システムによる在庫管理の改善を行いました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高23,310百万円(前年同四半期2.5%減)となり、営業利益470百万円(前年同四半期107.3%増)、経常利益491百万円(前年同四半期123.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益428百万円(前年同四半期795.4%増)となりました。
売上・利益の増減要因
売上面につきましては、緊急事態宣言に伴う外出自粛要請による巣篭り需要の高まりや、マスクや除菌グッズ等の衛生用品の販売により、主力である書籍、特撰雑貨・文具の売上が非常に好調でした。一方で、自然災害やコロナウイルスの感染拡大による一時的な休店、周辺地域の開発に伴う閉店等により、営業店舗数そのものが前期に比べて減少し、当社グループの主軸である蔦屋書店事業全体の売上高前年同期比は97.3%(既存店102.7%)となりました。
利益面につきましては、前述した主力商品の売上の伸長が奏功し、営業利益は前年同期比107.3%増加し470百万円となりました。また、休業中の固定費や将来に向けた一過性の投資的費用123百万円が発生したものの、閉店店舗の販管費については減少し、経営効率の改善にもつながりました。経常利益は受取補償金もあり、前年同期比123.3%増加し491百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比795.4%増加し428百万円となりました。
セグメントの状況は、次のとおりです。
なお、第35期連結会計年度末より、従来「その他」に含まれていた「スポーツ関連事業」及び「訪問看護事業」について量的な重要性が増したため、報告セグメントとして記載する方法に変更しております。また、これに合わせて前第3四半期連結累計期間のセグメント情報については変更後の区分により作成しております。
また、各セグメントの業績値につきましては、セグメント間の内部取引高を含めて表示しております。
①蔦屋書店事業
当セグメントの当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高22,801百万円(前年同期比97.3%)、セグメント利益は415百万円(前年同期比217.1%)となりました。
主力商品の売上高前年同期比は、書籍102.5%(既存店107.6%)、特撰雑貨・文具106.3%(既存店109.6%)、レンタル79.9%(既存店86.4%)、ゲーム・リサイクル95.8%(既存店105.8%)、販売用CD56.9%(既存店60.9%)、販売用DVD85.0%(既存店91.3%)、賃貸不動産収入100.4%(既存店100.1%)となりました。
②スポーツ関連事業
当セグメントの当第3四半期連結累計期間の業績は、例年であれば3月より繁忙期に入りますが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため休業していたことも影響し、売上高137百万円(前年同期比83.3%)、セグメント損失11百万円(前年同期セグメント損失14百万円)となりました。
③訪問看護事業
訪問看護事業につきましては、事業所が2か所となり、利用者も順調に増加した結果、当セグメントの当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高64百万円(前年同期比252.2%)、セグメント利益9百万円(前年同期セグメント損失16百万円)となりました。
④その他
当セグメントの当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高312百万円(前年同期比103.0%)、セグメント利益5百万円(前年同期比157.7%)となりました。
(2) 財政状態の分析
総資産につきましては、前連結会計年度末比1,487百万円増加し、23,016百万円となりました。これは主に現金及び預金が3,053百万円増加し、商品が715百万円、未収入金が416百万円それぞれ減少した結果、流動資産が2,097百万円増加した一方で、リース資産が263百万円、建物が110百万円、保証金が106百万円、それぞれ減少したことにより、固定資産が610百万円減少したことによるものです。
負債につきましては、前連結会計年度末比1,057百万円増加し、19,312百万円となりました。これは主に買掛金が989百万円、短期借入金が500百万円、それぞれ増加した一方で、リース債務が349百万円減少したことによるものです。
純資産につきましては、前連結会計年度末比430百万円増加し、3,704百万円となりました。これは主に、利益剰余金が428百万円増加したことによるものです。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 従業員数
当第3四半期連結累計期間において、連結会社または提出会社の従業員数の著しい増減はありません。
(7) 生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい増減はありませんが、主な販売状況は下記のとおりとなっております。
(注)1 上記金額には消費税等は含まれておりません。
2 セグメント間の内部取引高を含めて表示しております。
3 蔦屋書店事業の「その他」は、金券他であります。
4 第35期連結会計年度末より、従来「その他」に含まれていた「スポーツ関連事業」及び「訪問看護事業」
について量的な重要性が増したため、報告セグメントとして記載する方法に変更しております。なお、これに合わせて前第3四半期連結累計期間のセグメント情報については変更後の区分により作成しており
ます。
(8) 主要な設備
①重要な設備の新設等
当第3四半期連結累計期間に完了した主な設備の新設等はありません。
また、当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した主要な設備の新設等の計画はありません。
②重要な設備の除却等
当第3四半期連結累計期間に完了した主な設備の除却等は、既存店2店舗の閉店であり、その内容は以下の通りです。
(1) 経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、厳しい状況で推移しました。緊急事態宣言の解除後は、感染拡大の措置を講じつつ、段階的に経済活動を再開していく動きとなっておりますが、当面極めて厳しい状況が続くと見込まれており、わが国の経済のみならず、世界経済も併せて先行きは不透明な状況となっております。
当社グループの事業環境につきましても、2019年10月に襲来した台風19号により、当社の運営する蔦屋書店東松山店が甚大な被害を受け休店しておりましたが、2019年12月27日より営業を再開いたしました。また、蔦屋書店塩尻店が道路拡張工事の影響により、TSUTAYA町屋店が周辺地域の開発計画の影響により、いずれも2020年1月に閉店いたしました。これによりグループ店舗数は76店舗となりました。さらに、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言を受け、2020年4月から5月にかけて東京都の2店舗を休業し、他74店舗につきましても営業時間の短縮等を行いました。
また、緊急事態宣言に伴う外出自粛要請を受け、商談や各種会議、店舗巡回もリモートで行い、店舗や事業所内での密閉・密集・密接の3つの密を避ける対策を実施し、お客様、従業員の安全確保に努めました。
このような状況のもと、当社グループでは、「日常的エンターテイメント」を提供することで一人一人の暮らしを豊かにしたいというコンセプトを掲げ、食品などの新規の商品分野の開拓、書籍や特撰雑貨・文具の複合展開、様々なテナントの積極的な誘致などを実施し、お客様へ多様なライフスタルを提案する店舗を作ってまいりました。また、アプリやSNSを活用し、お客様のニーズに沿った情報を積極的に発信してまいりました。
同時に、店舗の運営力・収益力の強化対策として、売上構成比率の見直しや、営業時間の短縮、セルフレジの導入による店舗運営コストの削減を推進しております。また、当社グループが主要経営指標としている交差比率(売上総利益率×商品回転率)改善の為、システム投資によるIT化を進め、自社基幹システムによる在庫管理の改善を行いました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高23,310百万円(前年同四半期2.5%減)となり、営業利益470百万円(前年同四半期107.3%増)、経常利益491百万円(前年同四半期123.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益428百万円(前年同四半期795.4%増)となりました。
売上・利益の増減要因
売上面につきましては、緊急事態宣言に伴う外出自粛要請による巣篭り需要の高まりや、マスクや除菌グッズ等の衛生用品の販売により、主力である書籍、特撰雑貨・文具の売上が非常に好調でした。一方で、自然災害やコロナウイルスの感染拡大による一時的な休店、周辺地域の開発に伴う閉店等により、営業店舗数そのものが前期に比べて減少し、当社グループの主軸である蔦屋書店事業全体の売上高前年同期比は97.3%(既存店102.7%)となりました。
利益面につきましては、前述した主力商品の売上の伸長が奏功し、営業利益は前年同期比107.3%増加し470百万円となりました。また、休業中の固定費や将来に向けた一過性の投資的費用123百万円が発生したものの、閉店店舗の販管費については減少し、経営効率の改善にもつながりました。経常利益は受取補償金もあり、前年同期比123.3%増加し491百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比795.4%増加し428百万円となりました。
セグメントの状況は、次のとおりです。
なお、第35期連結会計年度末より、従来「その他」に含まれていた「スポーツ関連事業」及び「訪問看護事業」について量的な重要性が増したため、報告セグメントとして記載する方法に変更しております。また、これに合わせて前第3四半期連結累計期間のセグメント情報については変更後の区分により作成しております。
また、各セグメントの業績値につきましては、セグメント間の内部取引高を含めて表示しております。
①蔦屋書店事業
当セグメントの当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高22,801百万円(前年同期比97.3%)、セグメント利益は415百万円(前年同期比217.1%)となりました。
主力商品の売上高前年同期比は、書籍102.5%(既存店107.6%)、特撰雑貨・文具106.3%(既存店109.6%)、レンタル79.9%(既存店86.4%)、ゲーム・リサイクル95.8%(既存店105.8%)、販売用CD56.9%(既存店60.9%)、販売用DVD85.0%(既存店91.3%)、賃貸不動産収入100.4%(既存店100.1%)となりました。
②スポーツ関連事業
当セグメントの当第3四半期連結累計期間の業績は、例年であれば3月より繁忙期に入りますが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため休業していたことも影響し、売上高137百万円(前年同期比83.3%)、セグメント損失11百万円(前年同期セグメント損失14百万円)となりました。
③訪問看護事業
訪問看護事業につきましては、事業所が2か所となり、利用者も順調に増加した結果、当セグメントの当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高64百万円(前年同期比252.2%)、セグメント利益9百万円(前年同期セグメント損失16百万円)となりました。
④その他
当セグメントの当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高312百万円(前年同期比103.0%)、セグメント利益5百万円(前年同期比157.7%)となりました。
(2) 財政状態の分析
総資産につきましては、前連結会計年度末比1,487百万円増加し、23,016百万円となりました。これは主に現金及び預金が3,053百万円増加し、商品が715百万円、未収入金が416百万円それぞれ減少した結果、流動資産が2,097百万円増加した一方で、リース資産が263百万円、建物が110百万円、保証金が106百万円、それぞれ減少したことにより、固定資産が610百万円減少したことによるものです。
負債につきましては、前連結会計年度末比1,057百万円増加し、19,312百万円となりました。これは主に買掛金が989百万円、短期借入金が500百万円、それぞれ増加した一方で、リース債務が349百万円減少したことによるものです。
純資産につきましては、前連結会計年度末比430百万円増加し、3,704百万円となりました。これは主に、利益剰余金が428百万円増加したことによるものです。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 従業員数
当第3四半期連結累計期間において、連結会社または提出会社の従業員数の著しい増減はありません。
(7) 生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい増減はありませんが、主な販売状況は下記のとおりとなっております。
区 分 | 前第3四半期連結累計期間 (自 2018年11月1日 至 2019年7月31日) | 当第3四半期連結累計期間 (自 2019年11月1日 至 2020年7月31日) | 前年同期比 (%) | |||
売上高 (千円) | 構成比 (%) | 売上高 (千円) | 構成比 (%) | |||
蔦屋書店事業 | 書籍 | 12,191,187 | 51.0 | 12,490,486 | 53.5 | 102.5 |
特撰雑貨・文具 | 3,626,794 | 15.1 | 3,854,892 | 16.5 | 106.3 | |
レンタル | 2,922,926 | 12.2 | 2,336,261 | 10.0 | 79.9 | |
ゲーム・リサイクル | 1,068,297 | 4.5 | 1,023,942 | 4.4 | 95.8 | |
販売用CD | 1,098,882 | 4.6 | 625,410 | 2.7 | 56.9 | |
販売用DVD | 570,125 | 2.4 | 484,721 | 2.1 | 85.0 | |
賃貸不動産収入 | 426,128 | 1.8 | 427,721 | 1.8 | 100.4 | |
その他 | 1,519,216 | 6.3 | 1,558,467 | 6.7 | 102.6 | |
セグメント間の 内部売上高又は振替高 | ― | ― | ― | ― | ― | |
計 | 23,423,558 | 97.9 | 22,801,904 | 97.8 | 97.3 | |
スポーツ関連 事業 | 外部顧客に対する売上高 | 153,263 | 0.6 | 132,624 | 0.6 | 86.5 |
セグメント間の 内部売上高又は振替高 | 11,648 | 0.0 | 4,788 | 0.0 | 41.1 | |
計 | 164,911 | 0.6 | 137,412 | 0.6 | 83.3 | |
訪問看護事業 | 外部顧客に対する売上高 | 25,513 | 0.1 | 64,349 | 0.3 | 252.2 |
セグメント間の 内部売上高又は振替高 | ― | ― | ― | ― | ― | |
計 | 25,513 | 0.1 | 64,349 | 0.3 | 252.2 | |
その他 | 外部顧客に対する売上高 | 303,057 | 1.2 | 312,031 | 1.3 | 103.0 |
セグメント間の 内部売上高又は振替高 | ― | ― | ― | ― | ― | |
計 | 303,057 | 1.2 | 312,031 | 1.3 | 103.0 | |
合計 | 23,917,041 | 100.0 | 23,315,699 | 100.0 | 97.5 |
(注)1 上記金額には消費税等は含まれておりません。
2 セグメント間の内部取引高を含めて表示しております。
3 蔦屋書店事業の「その他」は、金券他であります。
4 第35期連結会計年度末より、従来「その他」に含まれていた「スポーツ関連事業」及び「訪問看護事業」
について量的な重要性が増したため、報告セグメントとして記載する方法に変更しております。なお、これに合わせて前第3四半期連結累計期間のセグメント情報については変更後の区分により作成しており
ます。
(8) 主要な設備
①重要な設備の新設等
当第3四半期連結累計期間に完了した主な設備の新設等はありません。
また、当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した主要な設備の新設等の計画はありません。
②重要な設備の除却等
当第3四半期連結累計期間に完了した主な設備の除却等は、既存店2店舗の閉店であり、その内容は以下の通りです。
会社名 | 事業所名 (所在地) | セグメントの名称 | 設備の内容 | 除却等の 完了年月 | 除却等による減少能力 年間売上額(2019年10月期) |
株式会社 トップ カルチャー | 蔦屋書店塩尻店(長野県塩尻市) | 蔦屋書店事業 | 店舗閉店に伴う 既存店舗の除却 | 2020年1月 | 234,656千円 |
株式会社 トップ カルチャー | TSUTAYA町屋店 (東京都荒川区) | 蔦屋書店事業 | 店舗閉店に伴う 既存店舗の除却 | 2020年1月 | 507,570千円 |