四半期報告書-第37期第1四半期(令和2年11月1日-令和3年1月31日)

【提出】
2021/03/16 9:56
【資料】
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【項目】
34項目
文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の再拡大の影響もあり、個人消費や企業活動の収縮、雇用環境の悪化等が長期化し、先行きが不透明な状態が続いております。
当社グループを取り巻く事業環境につきましても、2020年4月の緊急事態宣言以降、全店舗にて営業時間の短縮を継続して行っており、感染症拡大を防ぐための新生活様式などの各種対策が、今後も店舗運営やお客様の消費活動にどのような影響を及ぼすか想定が難しくなっております。
このような状況の中で、当社は2020年11月蔦屋書店河渡店内に、コワーキングスペース「CROSS lounge+」をオープンいたしました。新型コロナウイルス感染症の拡大により、今後増大していくであろうテレワーク需要に応え、近隣のお客様の交流スペースとしても貸出を行っております。
また、コロナ禍の中で、感染防止対策を行いつつ、お客様に必要とされる衛生用品などを各店舗で販売し、大手メーカーとコラボした販売企画や、地域特産品のオリジナル販売企画などを多数行ってまいりました。同時に、店舗の運営力・収益力の強化対策として、売上構成比率の見直しや、営業時間の短縮、セルフレジの導入による店舗運営コストの削減を推進しております。
一方で、蔦屋書店豊栄店が契約満了にともない2021年1月に閉店いたしました。これによりグループ店舗数は74店舗となりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高7,640百万円(前年同期比97.5%)、営業利益145百万円(前年同期比175.9%)、経常利益135百万円(前年同期比113.3%)、親会社株主に帰属する四半期純利益126百万円(前年同期比115.6%)となりました。
売上・利益の増減要因
売上面につきましては、コミック売上が伸長した書籍や、発売タイトルが好調だったセルCDは好調に推移しましたが、記録的大雪により新潟地区及び東北地区を中心として来店客数が減少したことが大きく影響し、当社グループの主軸である蔦屋書店事業全体の売上高前年同期比は97.4%(既存店100.8%)となりました。
利益面につきましては、セルフレジの利用促進や店舗オペレーションの見直しにより業務の効率化が進み、販管費の削減に繋がりました。その結果、営業利益は前年同期比75.9%増加し145百万円、経常利益は前年同期比13.3%増加し135百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比15.6%増加し126百万円となりました。
セグメントの状況は、次のとおりです。
①蔦屋書店事業
当セグメントの当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高7,453百万円(前年同期比97.4%)、セグメント利益は123百万円(前年同期比187.5%)となりました。
主力商品の売上高前年同期比は、書籍104.2%(既存店107.9%)、特撰雑貨・文具88.0%(既存店89.9%)、レンタル73.6%(既存店76.8%)、ゲーム・リサイクル100.9%(既存店107.8%)、販売用CD114.5%(既存店116.7%)、販売用DVD50.9%(既存店52.2%)、賃貸不動産収入98.5%(既存店99.0%)となりました。
②スポーツ関連事業
当セグメントの当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高48百万円(前年同期比98.3%)、セグメント利益1百万円(前年同期セグメント損失5百万円)となりました。
③訪問看護事業
当セグメントの当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高24百万円(前年同期比128.5%)、セグメント利益0百万円(前年同期セグメント利益0百万円)となりました。
④その他
当セグメントの当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高115百万円(前年同期比98.2%)、セグメント利益3百万円(前年同期比150.0%)となりました。
(2) 財政状態の分析
総資産につきましては、前連結会計年度末比190百万円増加し、20,372百万円となりました。これは主に現金及び預金、売掛金、商品の増加により流動資産が356百万円増加した一方、リース資産、建物及び構築物、敷金及び保証金等の減少により固定資産が166百万円、減少したことによるものです。
負債につきましては、前連結会計年度末比62百万円増加し、16,597百万円となりました。これは主に1年内返済予定の長期借入金を含む長期借入金が438百万円、リース債務が117百万円、それぞれ減少した一方、買掛金が748百万円増加したことによるものです。
純資産につきましては、前連結会計年度末比127百万円増加し、3,774百万円となりました。これは主に、利益剰余金が126百万円増加したことによるものです。
なお、当第1四半期連結累計期間においては、期末日が金融機関休業日であるため、722百万円の支払が翌営業日に繰り越されております。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 従業員数
当第1四半期連結累計期間において、連結会社または提出会社の従業員数の著しい増減はありません。
(7) 生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい増減はありませんが、主な販売状況は下記のとおりとなっております。
セグメントの名称前第1四半期連結累計期間
(自 2019年11月1日 至 2020年1月31日)
当第1四半期連結累計期間
(自 2020年11月1日 至 2021年1月31日)
前年同期比
(%)
売上高
(千円)
構成比
(%)
売上高
(千円)
構成比
(%)
蔦屋書店事業書籍4,138,12752.74,310,11156.4104.2
特撰雑貨・文具1,236,01815.81,087,77414.288.0
レンタル783,30410.0576,5577.673.6
ゲーム・リサイクル365,3354.7368,5844.8100.9
販売用CD245,2453.1280,7473.7114.5
賃貸不動産収入146,4271.9144,2391.998.5
販売用DVD193,9002.598,6091.350.9
その他541,8986.9587,0627.7108.3
セグメント間の
内部売上高又は振替高
7,650,25697.67,453,68597.697.4
スポーツ関連
事業
外部顧客に対する売上高48,2010.646,6880.696.9
セグメント間の
内部売上高又は振替高
8730.01,5540.0177.9
49,0750.648,2430.698.3
訪問看護事業外部顧客に対する売上高18,9510.224,3450.3128.5
セグメント間の
内部売上高又は振替高
0.0
18,9510.224,3450.3128.5
その他外部顧客に対する売上高118,0031.5115,9381.598.2
セグメント間の
内部売上高又は振替高
0.0
118,0031.5115,9381.598.2
合計7,836,287100.07,642,213100.097.5

(注)1 上記金額には消費税等は含まれておりません。
2 セグメント間の内部取引高を含めて表示しております。
3 蔦屋書店事業の「その他」は、図書カード他であります。
(8) 主要な設備
①重要な設備の新設等
当第1四半期連結累計期間に完了した主な設備の新設等はありません。
また、当第1四半期連結累計期間において、新たに確定した主要な設備の新設等の計画はありません。
②重要な設備の除却等
当第1四半期連結累計期間に完了した主な設備の除却等は、既存店1店舗の閉店であり、その内容は以下の通りです。
会社名事業所名
(所在地)
セグメントの名称設備の内容除却等の
完了年月
除却等による減少能力
年間売上額(2020年10月期)
株式会社
トップ
カルチャー
蔦屋書店豊栄店
(新潟県新潟市)
蔦屋書店事業店舗閉店に伴う
既存店の除却
2021年1月128,853千円