四半期報告書-第27期第3四半期(令和3年9月1日-令和3年11月30日)

【提出】
2022/01/12 15:25
【資料】
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【項目】
35項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び当社の関係会社)が判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、7月下旬から8月にかけて新型コロナウイルス感染者数が急拡大する局面はあったものの、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が順調に進行するに伴い、新規感染者数が減少しました。9月末の緊急事態宣言解除以降は、経済活動の制限も順次緩和され、全般的には消費活動は持ち直し傾向にあります。
そのような中で、人々の断捨離習慣の定着やSDGs推進に向けた動きを背景にしたリユースへの意識の高まりから、身近なリユースショップの買取サービスへの需要は底堅く推移し、また、販売面でも、生活用品をお買い得に購入したいというニーズは引き続き高い水準で推移しました。
当社グループにおきましては、第3四半期においては、9月末に緊急事態宣言が解除されたことも後押しとなり、買取、販売が好調に推移し、9-11月の第3四半期連結会計期間の営業利益は425,182千円と第3四半期連結会計期間としては過去最高の営業利益を達成しました。単体においては、第3四半期末までに直営店を14店出店し、既存店も堅調に推移しました。グループ会社においては、2021年1月から連結決算に組み込まれたピックアップジャパンの売上が加わり、また、リユース事業を行うカインドオルは、インバウンド売上はまだ戻らないものの売上、利益とも回復基調にあります。一方で、販売費及び一般管理費では、単体で新規出店が順調に進んだことにより新店にかかる販売費及び一般管理費が前年同期比1,577,912千円増加し、このうち業績連動型新株予約権発行に伴う株式報酬費用が112,000千円計上されました。
その結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高16,886,967千円(前年同期比25.8%増)、営業利益580,412千円(前年同期比55314.4%増)、経常利益619,780千円(前年同期比884.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益332,013千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失75,083千円)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(リユース事業)
連結売上が前年同期比25.3%増、単体の売上は同13.5%増、単体既存店が同8.1%増となりました。カテゴリー別では、前年同期にコロナ禍の影響を強く受けた衣料は前年同期比24.2%増と回復し、生活雑貨も同16.6%増となりました。一方で、電化製品は、前期第2四半期に特別定額給付金の国民への給付を受けて販売が大きく伸びたことの反動に加え、8月が例年よりも気温が低下しエアコンなどの夏物家電の販売が想定を下回ったことなどから、前年同期比1.8%増に留まりました。また、ピックアップジャパンの売上が加わったこともあり、服飾雑貨は前年同期比52.5%増、ホビー用品は同42.8%増と高い伸びとなりました。また、EC販売は自宅でのショッピング需要に対し、自社ECサイトでの出品を強化し、単体自社サイトでのEC販売額は前年同期比48.6%増となりました。
仕入では、連結ではピックアップジャパンが加わったこともあり当期連結商品仕入高は前年同期比40.7%増、単体の仕入は同24.0%増となりました。単体の買取チャネル別では、持込買取が同29.7%増と堅調に推移し、店舗以外の買取チャネルでは、出張買取が同39.8%と大幅増となり、宅配買取も同21.8%増と引き続き好調に推移しました。
出店は、当第3四半期連結累計期間においては、単体にて総合リユース業態を6店、服飾専門リユース業態を6店、ブランド専門業態を2店、計14店出店しました。出店地域も、関東9店、関西3店、中部2店となり、各地域にバランスよく出店が進みました。当連結会計年度末における店舗数は、単体で直営店146店、FC店4店の合計150店、グループ全体で合計217店となりました。
以上の結果から、売上高は16,395,111千円(前年同期比25.3%増)、セグメント利益は1,699,624千円(前年同期比72.9%増)となり、好調に推移しました。
(その他)
レンタル事業の「Cariru」では、コロナ禍の中でも結婚式などのイベント需要を取り込み、レンタル事業の売上が回復し、前年同期比200.6%増と大幅な伸びとなりました。一方で、システム事業は、開発コストの増加等により営業損失が発生しました。
以上の結果から、売上高は520,139千円(前年同期比40.2%増)、セグメント利益は23,055千円(前年同期はセグメント損失45,629千円)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、現金及び預金が433,958千円減少、売掛金が306,539千円増加、商品が658,593千円増加、建物及び構築物(純額)が272,415千円増加、敷金及び保証金が157,458千円増加したこと等により、前連結会計年度末と比較して1,015,617千円増加し、11,433,173千円となりました。
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、短期借入金が347,013千円増加、1年以内返済予定の長期借入金が112,649千円増加、未払法人税等が110,743千円増加、長期借入金が222,375千円増加したこと等により、前連結会計年度末と比較して752,170千円増加し、6,858,385千円となりました。
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は、親会社株主に帰属する四半期純利益を332,013千円計上、新株予約権が114,819千円増加したこと等により、前連結会計年度末と比較して263,447千円増加し、4,574,787千円となりました。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。なお当社では、現時点で会社法施行規則における「財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針」は定めておりません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。