有価証券報告書-第43期(平成30年10月1日-令和1年9月30日)

【提出】
2019/12/26 14:06
【資料】
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【項目】
148項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を当連結会計年度の期
首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との
比較・分析を行っております。
①財政状態、経営成績の状況
当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ473百万円増加し、8,464百万円となりました。
当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ4百万円増加し、2,834百万円となりました。
当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ469百万円増加し、5,629百万円となりました。
当連結会計年度における当社グループは主力の交通誘導警備、雑踏警備、施設警備及び列車見張り警備の受注拡大、労働力や警備品質の強化等、当社グループの中核となる事業の展開を図り、業容の拡大と収益力の強化に取組んでまいりました。
これらの結果、当連結会計年度における当社グループの売上高は10,761百万円(前連結会計年度比3.7%増)、営業利益は958百万円(前連結会計年度比17.1%増)、経常利益は1,023百万円(前連結会計年度比13.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は636百万円(前連結会計年度比22.6%増)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末と比較して270百万円増加し、3,817百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は638百万円(前連結会計年度は726百万円の収入)となりました。この主な要因は、法人税等の支払額356百万円があったものの、税金等調整前当期純利益1,023百万円があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は248百万円(前連結会計年度は134百万円の支出)となりました。この主な要因は、有形固定資産の取得97百万円及び子会社株式の取得117百万円の支出があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は119百万円(前連結会計年度は326百万円の支出)となりました。この主な要因は、配当金の支払いとして118百万円の支出があったこと等によるものであります。
③生産、受注及び販売の状況
イ. 販売実績
当連結会計年度におけるセグメントごとの販売実績は、次のとおりであります。
セグメントの名称金額(千円)前連結会計年度比(%)
警備事業
交通誘導警備5,777,742103.4
施設警備2,686,319107.5
列車見張り警備489,402108.5
その他245,60876.5
警備事業計9,199,072103.8
ビルメンテナンス事業160,66290.9
メーリングサービス事業681,300105.6
電源供給事業720,184103.6
合計10,761,220103.7

(注) 1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.主要顧客別販売実績に対する販売割合が10%以上の相手先はありません。
3.千円未満は切り捨てて表示しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グル-プの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたっては、連結会計年度末における資産、負債の残高及び当該期間における収益・費用の数値に影響を与える見積りをしており、当該見積につきましては、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる様々な要因に基づき行っております。また、実際の結果は、見積りの不確実性により異なる場合があります。この見積りと判断が当社グループの連結財務諸表の作成において大きな影響を及ぼすと考えられるのは、下記の重要な会計方針であります。
(繰延税金資産)
当社グル-プは繰延税金資産の回収可能性を評価するに際して、将来の課税所得を合理的に見積もった上で評価しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積に依存しますので、その見積額が減少した場合は、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。
(減損会計)
当社グル-プは、減損会計の対象となります土地及び建物並びにリ-ス資産等を有しております。当該資産のうち減損の兆候があるものは、将来キャッシュ・フロ-で賄うことができる計画であります。しかしながら、将来キャッシュ・フロ-の計画に著しく実績が伴わない場合は、減損損失を計上することになります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度の財政状態の分析
当連結会計年度末における流動資産は、5,450百万円となり、前連結会計年度末と比較して413百万円増加いたしました。この主な要因は、現金及び預金が270百万円、警備未収入金が54百万円増加したこと等によるものです。
固定資産は、3,012百万円となり、前連結会計年度末と比較して59百万円増加いたしました。この主な要因は、投資有価証券が76百万円減少したものの、建物及び構築物35百万円、有形固定資産のリース資産48百万円、土地21百万円増加したこと等によるものです。
負債は2,834百万円となり、前連結会計年度末と比較して4百万円増加いたしました。この主な要因は、未払費用が46百万円減少したものの、固定負債のリース債務が46百万円増加したこと等によるものです。
純資産は、5,629百万円となり、前連結会計年度末と比較して469百万円増加いたしました。この主な要因は、利益剰余金が518百万円増加したこと等によるものです。
③ 売上高
当連結会計年度の売上高は、10,761百万円(前連結会計年度比3.7%増)となりました。
警備事業は、交通誘導警備、施設警備、列車見張り警備等を行っております。警備事業の売上高は9,199百万円(前連結会計年度比3.8%増)、セグメント利益は428百万円(前連結会計年度比34.6%増)となりました。警備事業の業務別売上高の状況は以下のとおりです。
当社グル-プの主力事業であります交通誘導警備は、依然として厳しい価格競争が続いておりますが、震災復興需要への対応及びイベント警備、駐車場警備等へ積極的に取組みました結果、当部門の売上高は5,777百万円(前連結会計年度比3.4%増)となりました。当社グループの重要部門と位置付けている施設警備は、首都圏を中心に積極的に拡大を図っており、当部門の売上高は2,686百万円(前連結会計年度比7.5%増)となりました。列車見張り警備は、比較的利益率が高いことから注力商品の一つと位置付けておりますが、当部門の売上高は489百万円(前連結会計年度比8.5%増)となりました。
ビルメンテナンス事業は、ビルメンテナンス、清掃業務及び労働者派遣業務等を行っております。
ビルメンテナンス事業の売上高は160百万円(前連結会計年度比9.0%減)セグメント利益0百万円(前連結会計年度比92.1%減)となりました。
メーリングサービス事業は、メール便発送取次業務、販促品・サンプル等の封入・梱包及び発送取次業務等を行っております。メーリングサービス事業の売上高は681百万円(前連結会計年度比5.6%増)、セグメント損失は1百万円(前連結会計年度は6百万円の利益)となりました。
電源供給事業は、各種イベント及びコンサートの仮設電源の提供・テレビ局関係の中継のバックアップ等各種電源需要への電源提供業務を行っております。電源供給事業の売上高は720百万円(前連結会計年度比3.6%増)、セグメント利益は86百万円(前連結会計年度比40.5%増)となりました。
営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益
営業利益は売上高が増加したものの人件費が増加したことに伴い、958百万円(前連結会計年度比17.1%増)、経常利益は1,023百万円(前連結会計年度比13.0%増)となりました。税金等調整前当期純利益は1,023百万円(前連結会計年度比13.0%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は636百万円(前連結会計年度比22.6%増)となりました。
当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払額が356百万円となりましたが、税金等調整前当期純利益が1,023百万円、のれん償却額が116百万円となったこと等により、638百万円の資金の増加となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出が97百万円、子会社株式の取得による支出が117百万円、投資有価証券の取得による支出が3百万円あったこと等により、全体では248百万円の資金の減少となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額が118百万円があったこと等により、全体では119百万円の資金の減少となりました。
これらの結果、現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末と比較して270百万円増加の3,817百万円となりました。
④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
資本の財源及び資金の流動性についての分析につきましては、前記「第2事業の状況 3経営者による財政状 態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」を参照ください。
(3)経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グル-プを取り巻く経営環境は、警備員不足と人材確保が大きな課題となっております。その対策として、ハローワーク、学校訪問、各種媒体の活用により募集活動を積極的に行います。また、経験不足の警備員に対し技術と経験を伝承していくことが当社グループの発展と位置付けております。一方で、体制整備や警備品質向上のための投資等、コスト面での上昇も顕著になってまいりました。従って、警備業者間の過当競争等により受注単価が一段と低下した場合は、売上高及び利益を圧迫する要因となる可能性があります。
また、2007年4月より、国道、県道及び指定する主要道路の工事にかかる警備を受注する場合には、「検定合格者の配置基準」の義務化が実施されております。さらに、2009年6月より、雑踏警備業務における配置基準が施行されております。従って、検定合格者を抱えていない警備会社は、受注機会を逸する可能性があります。
(4)経営戦略の現状と見通し
当社グループは、環境の変化に柔軟に適応していくため、各グループ会社の特長を活かし、グループのシナジーの創出を図ってまいります。今後も主力の交通誘導警備の積極的な営業展開、積極的な採用活動、警備業務全般及び情報収集等に万全を期してまいります。
(株)トスネット北東北、(株)トスネット南東北、(株)トスネット上信越、(株)トスネット首都圏、(株)トスネット茨城、(株)トスネット北陸、アサヒガード(株)、(株)エイコー、(株)アーバン警備保障、(株)トスネット琉球及び北日本警備(株)につきましては、交通誘導警備及び施設警備へ注力してまいります。
(株)大盛警備保障につきましては、さらに列車見張警備に特化し、当社グループとのシナジー効果を発揮してまいります。(株)三洋警備保障につきましては、(株)トスネット首都圏との連携を強化し、交通誘導警備及び施設警備へ注力してまいります。(株)メーリングジャパンにつきましては、トスネットグループのネットワークからの情報を活用し、業績の更なる向上を図ってまいります。I・C・Cインターナショナル(株)につきましては、トスネットグループの展開するイベント警備との相乗効果を図ってまいります。
(株)日本保安は、店内保安警備の専門性を高めるとともに、営業所展開を視野に進めてまいります。(株)ビルキャストにつきましては、清掃業務、ビルメンテナンス及び労働者派遣業務の拡大に向け当社の施設警備部門との連携を強化してまいります。
(5)経営者の問題認識と今後の方針について
現時点における課題としましては、経営環境の厳しい状況の中で、市場シェアの拡大による売上高の向上、それに伴う粗利益率の確保、各種検定取得者の確保及び法令遵守の強化であると認識しております。
当社グル-プの経営陣は、警備業の原点は「教育にあり」を再認識し、「警備員の知識及び能力の向上」及び「警備職の資格取得の推進」を実現するために当社グル-プ一丸となって社員の資質向上のための教育・研修を積極的に実施してまいります。
また、警備業法の遵守は当然のこと、役職員のコンプライアンスへの認識を徹底させ、全社をあげて高品質の警備業務の提供と高収益体質企業への転換に向けて努力してまいります。

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