四半期報告書-第24期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)

【提出】
2022/03/16 11:00
【資料】
PDFをみる
【項目】
41項目
文中の将来に関する事項は、当第3四半期末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期累計の経営成績につきましては、収益が527,440百万円(前年同期比45.6%増加)、税引前利益は373,449百万円(同298.4%増加)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は369,845百万円(同508.2%増加)となりました。
報告セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
なお、従来「アセットマネジメント事業」に含めていたSBIエステートファイナンス株式会社及びSBIギャランティ株式会社を、当期の第2四半期より「金融サービス事業」に含めております。このため、前第3四半期累計についても当期のセグメント構成にあわせて組み替えております。
また、株式会社新生銀行を、当第3四半期より「金融サービス事業」に含めております。詳細は、「第4 経理の状況 1.要約四半期連結財務諸表」の「要約四半期連結財務諸表注記 5.企業結合」に記載のとおりであります。
収益税引前利益
前第3四半期
累計
当第3四半期
累計
前第3四半期
累計
当第3四半期
累計
百万円百万円%百万円百万円%
金融サービス事業225,127255,63713.662,379266,845327.8
アセットマネジメント事業128,802243,09788.743,261127,322194.3
バイオ・ヘルスケア&メディカル
インフォマティクス事業
4,0916,70864.0(4,795)(3,819)-
358,020505,44241.2100,845390,348287.1
その他9,85324,677150.5899(7,660)-
消去又は全社(5,655)(2,679)-(8,006)(9,239)-
連結362,218527,44045.693,738373,449298.4

(%表示は対前年同期増減率)
(金融サービス事業)
証券関連事業、銀行業、保険事業を中核とした多様な金融関連事業を行っております。
当第3四半期累計における収益は、255,637百万円(同13.6%増加)、税引前利益は266,845百万円(同327.8%増加)となりました。
(アセットマネジメント事業)
国内外のIT、フィンテック、ブロックチェーン、金融及びバイオ関連のベンチャー企業等への投資に関する事業、海外における金融サービス事業及び金融商品の情報提供等を行う資産運用サービス事業を行っております。
当第3四半期累計における収益は、243,097百万円(同88.7%増加)、税引前利益は127,322百万円(同194.3%増加)となりました。
(バイオ・ヘルスケア&メディカルインフォマティクス事業)
生体内に存在するアミノ酸の一種である5-アミノレブリン酸(ALA)(※)を活用した医薬品・健康食品・化粧品の開発・販売や、がん及び免疫分野等における抗体医薬・核酸医薬の研究開発に関する事業、医療・健康情報のデジタル化や医療ビッグデータの活用を推進するソリューション・サービスの提供及び医療金融に関する事業等を行っております。
当第3四半期累計における収益は、6,708百万円(同64.0%増加)、税引前利益は3,819百万円の損失(前年同期は4,795百万円の損失)となりました。
(※)5-アミノレブリン酸(ALA)とは、体内のミトコンドリアで作られるアミノ酸で、ヘムやシトクロムと呼ばれるエネルギー生産に関与するたんぱく質の原料となる重要な物質ですが、加齢に伴い生産性が低下することが知られています。ALAは、焼酎粕や赤ワイン、高麗人参等の食品にも含まれるほか、植物の葉緑体原料としても知られています。
なお、当第3四半期末の総資産は17,559,212百万円となり、前期末の7,208,572百万円から10,350,640百万円の増加となりました。また、資本は前期末に比べ854,293百万円増加し、1,571,388百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期末の現金及び現金同等物残高は2,515,786百万円となり、前期末の802,702百万円から1,713,084百万円の増加となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、18,743百万円の支出(前第3四半期累計は132,546百万円の支出)となりました。これは主に、「税引前利益」が373,449百万円及び「営業債務及びその他の債務の増減」が157,042百万円の収入となった一方で、「負ののれん発生益」が270,212百万円及び「営業債権及びその他の債権の増減」が227,270百万円の支出となったこと等の要因によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、1,674,850百万円の収入(前第3四半期累計は81,843百万円の支出)となりました。これは主に、「投資有価証券の取得による支出」が64,315百万円となった一方で、「子会社の取得による支出(取得した現金及び現金同等物控除後)」が1,733,799百万円の収入となったこと等の要因によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、58,122百万円の収入(前第3四半期累計は2,487百万円の支出)となりました。これは主に、「短期借入金の純増減額」が236,612百万円の支出となった一方で、「社債の発行による収入」が322,563百万円となったこと等の要因によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期において株式会社新生銀行を連結子会社化したことを踏まえ、当企業グループが対処すべき課題について現在精査中であります。
(4)研究開発活動
当第3四半期累計における当企業グループの研究開発費は、1,680百万円であります。なお、当第3四半期累計において、当企業グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第3四半期において株式会社新生銀行を連結子会社化したことを踏まえ、当企業グループへの影響について現在精査中であります。
(6)従業員数
当第3四半期末における当企業グループの従業員数は前期末と比べ8,075人増加し、17,284人となりました。これは主に金融サービス事業において、株式会社新生銀行を連結子会社化したことによるものであります。
(7)主要な設備の状況
当第3四半期において、株式会社新生銀行を連結子会社化したことに伴い、当企業グループの主要な設備が増加しております。