四半期報告書-第52期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/02/09 15:05
【資料】
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【項目】
38項目
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における経済環境は、世界経済・日本経済ともに、一部で持ち直しの動きが見られたものの、新型コロナウイルスの蔓延により厳しい状況が継続しました。足元では感染の再拡大に伴う景気悪化が懸念され、先行きについては不透明な状況が続くと見込んでおります。
こうした状況のなか、当社グループの当第3四半期連結累計期間のリース・割賦、ファイナンス及びその他の契約実行高の合計は、前年同期(2019年12月期)比3.5%増加の1,019,562百万円となりました。
リース・割賦の契約実行高は、通信事業者の事業展開ニーズ等を捉えたことで情報通信機器の取り扱いが増加しましたが、新型コロナウイルスの影響を受け、総じて契約実行高が減少したことにより、前年同期比7.9%減少の477,221百万円となりました。ファイナンスの契約実行高は、短期の商流ファイナンスが増加したこと等から、同16.2%増加の542,341百万円となりました。
損益状況につきましては、売上高は前年同期に不動産ブリッジ案件の満了に伴う物件の売却が重なったことから、前年同期比8.0%減少の350,131百万円となりました。売上総利益は営業資産残高の積み上げによるリース収益の増加によって差引利益(資金原価控除前の売上総利益)が増加したことに加え、外貨調達金利の低下により資金原価が減少したことから、同4.7%増加の36,885百万円となりました。営業利益は前年同期に信用コストの戻入益が発生した一方、当期は小口の引当を計上したことから、同0.7%減少の17,803百万円となりましたが、経常利益は持分法による投資利益の増加により、同20.3%増加の21,920百万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、経常利益の増加に加えて、投資有価証券売却益が特別利益で発生したことから、同43.7%増加の17,997百万円となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。(売上高は外部顧客への売上高を記載しております。)
[リース・割賦]
リース・割賦の売上高は前年同期に不動産ブリッジ案件の満了に伴う物件の売却が重なったことから、前年同期比7.5%減少して339,275百万円となりましたが、営業利益は同12.6%増加して15,684百万円となりました。
[ファイナンス]
ファイナンスの売上高は前年同期比14.6%減少して10,266百万円となり、営業利益は前年同期に大口の信用コストの戻入益が発生したこともあり、同23.7%減少して5,871百万円となりました。
[その他]
太陽光発電事業所を対象としたブリッジ案件が前期で満了したことにより、その他の売上高は前年同期比62.1%減少して589百万円となり、営業利益は同76.9%減少して99百万円となりました。
財政状態につきましては、リース・割賦、ファイナンス及びその他の営業資産残高の合計は前期(2020年3月期)末比10.6%増加の2,312,638百万円となりました。
セグメント別では、リース・割賦(割賦未実現利益控除後)の残高は前期末比9.4%増加の1,605,603百万円、ファイナンスの残高は同13.5%増加の707,035百万円となりました。
有利子負債残高につきましては、営業資産残高の増加に伴い、前期末比12.6%増加の2,252,954百万円となりました。
内訳は、短期借入金が前期末比53.5%増加の394,094百万円、長期借入金が同1.7%減少の794,724百万円、コマーシャル・ペーパーが同12.2%増加の750,800百万円、債権流動化に伴う支払債務が同3.1%増加の135,263百万円、社債が同31.6%増加の178,072百万円となっております。
また、純資産合計は205,540百万円、自己資本比率は7.6%となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成
績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の「重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定」の記載について重要な変更はありません。
新型コロナウイルス感染症の影響については、年内は影響が残ると想定しておりましたが、感染の拡大について
は依然不透明感が強いことから、少なくとも2020年度内は厳しい経済状況が継続し、その後緩やかに回復していくものと想定を変更しております。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)契約実行高
当第3四半期連結累計期間における契約実行高の実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称契約実行高(百万円)前年同期比増減率(%)
リース・
割賦
ファイナンス・リース328,6791.0
オペレーティング・リース116,739△23.2
リース計445,418△6.7
割賦31,802△22.2
477,221△7.9
ファイナンス542,34116.2
その他--
合計1,019,5623.5

(注)リースについては、当第3四半期連結累計期間に取得した賃貸用資産の取得金額、割賦については、割賦債権
から割賦未実現利益を控除した額を表示しております。
(7)営業資産残高
営業資産残高をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称前連結会計年度当第3四半期連結会計期間
期末残高
(百万円)
構成比(%)期末残高
(百万円)
構成比(%)
リース・
割賦
ファイナンス・リース1,082,08851.81,173,40750.7
オペレーティング・リース245,63511.7304,59513.2
リース計1,327,72363.51,478,00263.9
割賦139,7156.7127,6005.5
1,467,43970.21,605,60369.4
ファイナンス622,86629.8707,03530.6
その他----
合計2,090,305100.02,312,638100.0

(注)割賦については、割賦債権から割賦未実現利益を控除した額を表示しております。
(8)営業実績
第3四半期連結累計期間における営業実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
①前第3四半期連結累計期間
セグメントの名称売上高
(百万円)
売上原価
(百万円)
差引利益
(百万円)
資金原価
(百万円)
売上総利益
(百万円)
リース・
割賦
ファイナンス・リース221,363----
オペレーティング・リース135,042----
リース計356,405328,79927,6054,41523,190
割賦10,5298,1552,3745171,857
366,935336,95529,9804,93225,048
ファイナンス12,02323111,7912,3889,403
その他1,55574381122789
合計380,513337,93042,5837,34335,240

(注)セグメント間取引については相殺消去しております。
②当第3四半期連結累計期間
セグメントの名称売上高
(百万円)
売上原価
(百万円)
差引利益
(百万円)
資金原価
(百万円)
売上総利益
(百万円)
リース・
割賦
ファイナンス・リース246,953----
オペレーティング・リース83,188----
リース計330,141299,76930,3723,85526,516
割賦9,1336,9642,1693661,803
339,275306,73332,5414,22128,320
ファイナンス10,26614710,1191,8478,271
その他589295293-293
合計350,131307,17642,9546,06936,885

(注)セグメント間取引については相殺消去しております。