四半期報告書-第16期第3四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間(2021年1月1日~2021年9月30日)におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染急拡大や感染力の強い変異株の流行に伴い、緊急事態宣言が再発令されて以降、対象地域の拡大や期間延長などの相次ぐ追加措置により経済活動が制限されたことで厳しい状況となりました。個人消費についても、感染者数の動向が消費マインドを左右する傾向が継続しています。足元では、ワクチン接種の普及拡大や規制措置が緩和され、新規感染者数も減少に転じており、この傾向が継続すれば、経済、消費回復の呼び水として期待されますが、収束時期を見通すまでには至らず、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
国内化粧品市場においては、経済活動の制限とこれに伴う消費マインドの低下の影響を受けた他、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大以降、市場を牽引してきたECをはじめとする通販事業での競争環境の激化が進み、特に新規顧客の獲得においては、獲得費用が高騰するなど、競争環境は日増しに高まっているものと見込まれます。海外化粧品市場においても、世界規模でまん延する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が現在も猛威を振るう中、当社グループが重点地域に定めている中国市場では、一部地域で感染拡大が確認されるも鎮静化した状態にあり、経済活動が本格的に再開されて以降、個人消費は前年水準を上回る状況が続いております。一方で、引き続き世界規模でパンデミックが収束しない中、海外から流入する懸念までは拭えておらず、今後も注視する必要があります。
このような市場環境のもと、今年度からスタートした新中期経営計画(2021年~2023年)に基づき、「国内ダイレクトセリングの進化」「海外事業の利益ある成長」「育成ブランドの利益貢献」「経営基盤の強化」「新ブランド、“美”に関する領域拡張」を重点テーマに掲げ、取り組んでまいりました。その結果、当第3四半期連結累計期間における業績は次のとおりとなりました。
当第3四半期連結累計期間の売上高は、基幹ブランドであるPOLAブランドの海外事業が全体を牽引し、前年同期比4.3%増の131,164百万円となりました。営業利益は原価率の改善に伴う売上総利益の増加により、前年同期比32.7%増の12,241百万円、経常利益は円安に伴う為替差益の計上により前年同期比72.8%増の13,432百万円となりました。以上の結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比453.1%増の8,661百万円となりました。
[業績の概要]
[セグメント別の業績]
売上高(外部顧客への売上高)
セグメント利益又は損失(△)(営業利益又は損失(△))
(注) セグメント利益の調整額とは、グループの内部取引に伴う利益及びセグメントに含まれない経費などを連結時に消去・加算した金額であります。なお、セグメント利益の調整額の詳細につきましては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等) 1 報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報(注2)」をご覧ください。
(ビューティケア事業)
ビューティケア事業は、基幹ブランドとして「POLA」「ORBIS」を、海外ブランドとして「Jurlique」「H2O PLUS」を、育成ブランドとして「THREE」「DECENCIA」「Amplitude」「ITRIM」「FIVEISM×THREE」「FUJIMI」を展開しております。
POLAブランドでは、さらなるブランド価値の向上、中長期的な顧客基盤構築を進めるため、エイジングケア・美白を中心とした高機能商品の投入、成長市場である中国及びトラベルリテールでの接点拡大、コロナ禍のコミュニケーション向上としてオンラインカウンセリングの強化に取り組んでおります。シワを改善する医薬部外品の「リンクルショット」、「ホワイトショット」シリーズから新美白美容液、B.Aシリーズから「ベースメーク」などの大型商品をリニューアル発売しています。コロナ禍でオンラインカウンセリングの取組みを加速させ、顧客拡大・年間LTVの最大化に向けて取組んでいます。また、お客さま相談室は第3者機関評価で最高評価を獲得するなど環境変化への対応に注力しています。ECチャネルも引き続き堅調に推移しています。海外では中国及びトラベルリテールを中心に順調に事業拡大が進み、POLAブランド全体を大きく牽引したことで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響はいまだ残る中、POLAブランドは前年同期を上回る売上高・営業利益となりました。
ORBISブランドでは、高収益事業へと再成長を遂げるため、ブランド差別性の創出による存在感の向上に取り組んでおります。ブランドメッセージ「ここちを美しく。」の世界観を体現する商品を中心としたコミュニケーションや、一貫した市場発信を強化しております。エイジングスキンケアシリーズ「オルビスユー」を中心に据え、シワ改善・美白ケアができる日焼け止め「リンクルホワイトUV プロテクター」、日本で唯一の肌への機能があるトクホ(特定保健用食品)「オルビスディフェンセラ」などスキンケア顧客の拡大を進めています。また、顧客継続率の向上を目的に開始した定期販売サービスは利用者が増加しています。引き続き利便性向上を図ってまいります。海外においては、アジア圏における顧客接点の拡大によるブランド認知率の向上に取り組んでまいりましたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響に伴い、海外事業での構成比の高い台湾においてロックダウンに近い状態が継続した他、国内においてもメイク品の需要の回復の遅れ、新規事業への投資などにより、ORBISブランドは前年同期を下回る売上高・営業利益となりました。
海外ブランドについては、Jurliqueブランドは豪州とアジア、H2O PLUSブランドは本拠地である米国での事業成長を目指した取り組みを行っております。Jurliqueブランドは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により、本国豪州の直営店や大手百貨店で断続的な営業停止措置を受け、オフラインチャネルでの営業活動が大幅に制限されました。しかしながら、豪州自社ECチャネルの売上伸長や中国、香港における営業活動の回復による事業成長の結果、前年同期を上回る売上高となりました。費用面では販管費の削減に積極的に取り組んだ結果、営業損失が縮小する結果となりました。H2O PLUSブランドは、成長市場であるクリーンビューティ市場におけるブランド確立を目指し、ECチャネルでの顧客拡大に取り組みました。また、ホテル向けアメニティ事業では、アメリカでの新型コロナウイルスワクチンの接種拡大による観光産業の回復により出荷が拡大したことで、前年同期を上回る売上高となりました。費用面では、EC事業での新規顧客獲得の投資が拡大したものの、売上増による粗利の増加により営業損失は縮小する結果となりました。
育成ブランドについては、DECENCIAブランドの国内EC、THREEブランドの海外及び越境ECの売上成長に加え、4月に子会社化したFUJIMIブランド(トリコ株式会社)も加わったことにより、前年同期を上回る売上高となった一方で、のれん及び商標権の償却費などの増加により、営業損失が拡大する結果となりました。
以上の結果、売上高(外部顧客に対する売上高)は127,834百万円(前年同期比4.5%増)、営業利益は12,271百万円(前年同期比45.7%増)となりました。
(不動産事業)
不動産事業では、都市部のオフィスビル賃貸を中心に、魅力的なオフィス環境の整備による賃料の維持向上と空 室率の低下に取り組むとともに、子育て支援に特化した賃貸マンション事業も展開しております。当第3四半期連結累計期間は、一部テナントの退去の発生により、前年同期を下回る売上高・営業利益となりました。
以上の結果、売上高(外部顧客に対する売上高)は1,581百万円(前年同期比10.3%減)、営業利益は382百万円(前年同期比42.8%減)となりました。
(その他)
その他に含まれている事業は、ビルメンテナンス事業であります。
ビルメンテナンス事業は、主にビルの運営管理を行っております。当第3四半期連結累計期間は、ビルメンテナンス受注件数は前年水準を維持した一方で、受注単価が減少したことで前年同期を下回る売上高・営業利益となりました。
以上の結果、売上高(外部顧客に対する売上高)は1,748百万円(前年同期比0.4%減)、営業利益は26百万円(前年同期比30.6%減)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ2,280百万円減少し、201,462百万円(前連結会計年度末比1.1%減)となりました。主な増減項目は、商品及び製品の増加606百万円、のれんの増加2,461百万円、商標権の増加891百万円、ソフトウエアの増加1,576百万円により増加し、一方で受取手形及び売掛金の減少2,372百万円、有価証券の減少3,382百万円、投資有価証券の減少420百万円により減少しております。
負債につきましては、前連結会計年度末に比べ2,995百万円減少し、30,892百万円(前連結会計年度末比8.8%減)となりました。主な増減項目は、未払法人税等の増加947百万円により増加し、一方で支払手形及び買掛金の減少131百万円、ポイント引当金の減少499百万円、未払金の減少に伴う流動負債「その他」の減少3,887百万円により減少しております。
純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ715百万円増加し、170,570百万円(前連結会計年度末比0.4%増)となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上8,661百万円により増加し、一方で剰余金の配当7,750百万円により減少しております。
(3) 経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等及び経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、3,574百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間(2021年1月1日~2021年9月30日)におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染急拡大や感染力の強い変異株の流行に伴い、緊急事態宣言が再発令されて以降、対象地域の拡大や期間延長などの相次ぐ追加措置により経済活動が制限されたことで厳しい状況となりました。個人消費についても、感染者数の動向が消費マインドを左右する傾向が継続しています。足元では、ワクチン接種の普及拡大や規制措置が緩和され、新規感染者数も減少に転じており、この傾向が継続すれば、経済、消費回復の呼び水として期待されますが、収束時期を見通すまでには至らず、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
国内化粧品市場においては、経済活動の制限とこれに伴う消費マインドの低下の影響を受けた他、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大以降、市場を牽引してきたECをはじめとする通販事業での競争環境の激化が進み、特に新規顧客の獲得においては、獲得費用が高騰するなど、競争環境は日増しに高まっているものと見込まれます。海外化粧品市場においても、世界規模でまん延する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が現在も猛威を振るう中、当社グループが重点地域に定めている中国市場では、一部地域で感染拡大が確認されるも鎮静化した状態にあり、経済活動が本格的に再開されて以降、個人消費は前年水準を上回る状況が続いております。一方で、引き続き世界規模でパンデミックが収束しない中、海外から流入する懸念までは拭えておらず、今後も注視する必要があります。
このような市場環境のもと、今年度からスタートした新中期経営計画(2021年~2023年)に基づき、「国内ダイレクトセリングの進化」「海外事業の利益ある成長」「育成ブランドの利益貢献」「経営基盤の強化」「新ブランド、“美”に関する領域拡張」を重点テーマに掲げ、取り組んでまいりました。その結果、当第3四半期連結累計期間における業績は次のとおりとなりました。
当第3四半期連結累計期間の売上高は、基幹ブランドであるPOLAブランドの海外事業が全体を牽引し、前年同期比4.3%増の131,164百万円となりました。営業利益は原価率の改善に伴う売上総利益の増加により、前年同期比32.7%増の12,241百万円、経常利益は円安に伴う為替差益の計上により前年同期比72.8%増の13,432百万円となりました。以上の結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比453.1%増の8,661百万円となりました。
[業績の概要]
前第3四半期 連結累計期間 (百万円) | 当第3四半期 連結累計期間 (百万円) | 前年同期 | ||
増減額 (百万円) | 増減率 (%) | |||
売上高 | 125,814 | 131,164 | 5,349 | 4.3 |
営業利益 | 9,222 | 12,241 | 3,018 | 32.7 |
経常利益 | 7,775 | 13,432 | 5,656 | 72.8 |
親会社株主に帰属する 四半期純利益 | 1,565 | 8,661 | 7,095 | 453.1 |
[セグメント別の業績]
売上高(外部顧客への売上高)
前第3四半期 連結累計期間 (百万円) | 当第3四半期 連結累計期間 (百万円) | 前年同期 | ||
増減額 (百万円) | 増減率 (%) | |||
ビューティケア事業 | 122,295 | 127,834 | 5,539 | 4.5 |
不動産事業 | 1,763 | 1,581 | △182 | △10.3 |
その他 | 1,755 | 1,748 | △7 | △0.4 |
合 計 | 125,814 | 131,164 | 5,349 | 4.3 |
セグメント利益又は損失(△)(営業利益又は損失(△))
前第3四半期 連結累計期間 (百万円) | 当第3四半期 連結累計期間 (百万円) | 前年同期 | ||
増減額 (百万円) | 増減率 (%) | |||
ビューティケア事業 | 8,423 | 12,271 | 3,848 | 45.7 |
不動産事業 | 669 | 382 | △286 | △42.8 |
その他 | 37 | 26 | △11 | △30.6 |
セグメント利益の調整額(注) | 92 | △439 | △531 | - |
合 計 | 9,222 | 12,241 | 3,018 | 32.7 |
(注) セグメント利益の調整額とは、グループの内部取引に伴う利益及びセグメントに含まれない経費などを連結時に消去・加算した金額であります。なお、セグメント利益の調整額の詳細につきましては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等) 1 報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報(注2)」をご覧ください。
(ビューティケア事業)
ビューティケア事業は、基幹ブランドとして「POLA」「ORBIS」を、海外ブランドとして「Jurlique」「H2O PLUS」を、育成ブランドとして「THREE」「DECENCIA」「Amplitude」「ITRIM」「FIVEISM×THREE」「FUJIMI」を展開しております。
POLAブランドでは、さらなるブランド価値の向上、中長期的な顧客基盤構築を進めるため、エイジングケア・美白を中心とした高機能商品の投入、成長市場である中国及びトラベルリテールでの接点拡大、コロナ禍のコミュニケーション向上としてオンラインカウンセリングの強化に取り組んでおります。シワを改善する医薬部外品の「リンクルショット」、「ホワイトショット」シリーズから新美白美容液、B.Aシリーズから「ベースメーク」などの大型商品をリニューアル発売しています。コロナ禍でオンラインカウンセリングの取組みを加速させ、顧客拡大・年間LTVの最大化に向けて取組んでいます。また、お客さま相談室は第3者機関評価で最高評価を獲得するなど環境変化への対応に注力しています。ECチャネルも引き続き堅調に推移しています。海外では中国及びトラベルリテールを中心に順調に事業拡大が進み、POLAブランド全体を大きく牽引したことで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響はいまだ残る中、POLAブランドは前年同期を上回る売上高・営業利益となりました。
ORBISブランドでは、高収益事業へと再成長を遂げるため、ブランド差別性の創出による存在感の向上に取り組んでおります。ブランドメッセージ「ここちを美しく。」の世界観を体現する商品を中心としたコミュニケーションや、一貫した市場発信を強化しております。エイジングスキンケアシリーズ「オルビスユー」を中心に据え、シワ改善・美白ケアができる日焼け止め「リンクルホワイトUV プロテクター」、日本で唯一の肌への機能があるトクホ(特定保健用食品)「オルビスディフェンセラ」などスキンケア顧客の拡大を進めています。また、顧客継続率の向上を目的に開始した定期販売サービスは利用者が増加しています。引き続き利便性向上を図ってまいります。海外においては、アジア圏における顧客接点の拡大によるブランド認知率の向上に取り組んでまいりましたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響に伴い、海外事業での構成比の高い台湾においてロックダウンに近い状態が継続した他、国内においてもメイク品の需要の回復の遅れ、新規事業への投資などにより、ORBISブランドは前年同期を下回る売上高・営業利益となりました。
海外ブランドについては、Jurliqueブランドは豪州とアジア、H2O PLUSブランドは本拠地である米国での事業成長を目指した取り組みを行っております。Jurliqueブランドは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により、本国豪州の直営店や大手百貨店で断続的な営業停止措置を受け、オフラインチャネルでの営業活動が大幅に制限されました。しかしながら、豪州自社ECチャネルの売上伸長や中国、香港における営業活動の回復による事業成長の結果、前年同期を上回る売上高となりました。費用面では販管費の削減に積極的に取り組んだ結果、営業損失が縮小する結果となりました。H2O PLUSブランドは、成長市場であるクリーンビューティ市場におけるブランド確立を目指し、ECチャネルでの顧客拡大に取り組みました。また、ホテル向けアメニティ事業では、アメリカでの新型コロナウイルスワクチンの接種拡大による観光産業の回復により出荷が拡大したことで、前年同期を上回る売上高となりました。費用面では、EC事業での新規顧客獲得の投資が拡大したものの、売上増による粗利の増加により営業損失は縮小する結果となりました。
育成ブランドについては、DECENCIAブランドの国内EC、THREEブランドの海外及び越境ECの売上成長に加え、4月に子会社化したFUJIMIブランド(トリコ株式会社)も加わったことにより、前年同期を上回る売上高となった一方で、のれん及び商標権の償却費などの増加により、営業損失が拡大する結果となりました。
以上の結果、売上高(外部顧客に対する売上高)は127,834百万円(前年同期比4.5%増)、営業利益は12,271百万円(前年同期比45.7%増)となりました。
(不動産事業)
不動産事業では、都市部のオフィスビル賃貸を中心に、魅力的なオフィス環境の整備による賃料の維持向上と空 室率の低下に取り組むとともに、子育て支援に特化した賃貸マンション事業も展開しております。当第3四半期連結累計期間は、一部テナントの退去の発生により、前年同期を下回る売上高・営業利益となりました。
以上の結果、売上高(外部顧客に対する売上高)は1,581百万円(前年同期比10.3%減)、営業利益は382百万円(前年同期比42.8%減)となりました。
(その他)
その他に含まれている事業は、ビルメンテナンス事業であります。
ビルメンテナンス事業は、主にビルの運営管理を行っております。当第3四半期連結累計期間は、ビルメンテナンス受注件数は前年水準を維持した一方で、受注単価が減少したことで前年同期を下回る売上高・営業利益となりました。
以上の結果、売上高(外部顧客に対する売上高)は1,748百万円(前年同期比0.4%減)、営業利益は26百万円(前年同期比30.6%減)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ2,280百万円減少し、201,462百万円(前連結会計年度末比1.1%減)となりました。主な増減項目は、商品及び製品の増加606百万円、のれんの増加2,461百万円、商標権の増加891百万円、ソフトウエアの増加1,576百万円により増加し、一方で受取手形及び売掛金の減少2,372百万円、有価証券の減少3,382百万円、投資有価証券の減少420百万円により減少しております。
負債につきましては、前連結会計年度末に比べ2,995百万円減少し、30,892百万円(前連結会計年度末比8.8%減)となりました。主な増減項目は、未払法人税等の増加947百万円により増加し、一方で支払手形及び買掛金の減少131百万円、ポイント引当金の減少499百万円、未払金の減少に伴う流動負債「その他」の減少3,887百万円により減少しております。
純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ715百万円増加し、170,570百万円(前連結会計年度末比0.4%増)となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上8,661百万円により増加し、一方で剰余金の配当7,750百万円により減少しております。
(3) 経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等及び経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、3,574百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。