四半期報告書-第21期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)

【提出】
2023/02/08 15:45
【資料】
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【項目】
41項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症(第8波)の影響を受けながらも、徐々に経済社会活動の制限が緩和され、国内の経済活動は一定の回復傾向がみられました。
一方で、長期化するロシア・ウクライナ情勢に伴うエネルギーコストの上昇による物価の上昇が少しずつ広がりを見せ、個人消費マインドへの影響が懸念されており、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の中、モビリティサポート事業における売上高は、乗換案内サイトやアプリといった保有メディアへのアクセス数増による広告収入の増加やMaaS等の法人向けサービスの受注により伸長しました。一方で、乗換案内等の有料会員サービスにおいては、コモディティ化等の市場環境の影響による有料会員の減少傾向に伴い、当サービスにおける収益は継続的に減少しております。また、広告配信プラットフォーム事業では、株式会社サークアが運営する広告配信サービス「Cirqua」において、2021年8月の改正薬機法の影響で収益が大きく落ち込んだものの、改正薬機法に対応した新掲載基準による運用で収益状況が改善されたことに加え、当第3四半期連結会計期間からプラウドエンジン株式会社が新たに連結子会社となったことにより、売上高は増加しました。その結果、グループ全体の売上高は、前年同四半期と比べて、増収となりました。
利益面では、バックオフィス業務の内製化、効率化によるコスト削減に加え、新型コロナウイルス感染症対策をきっかけに原則在宅勤務への移行に伴い、オフィス縮小による賃借料の削減等、徹底的なコスト削減に努めてまいりましたが、利益率の高い有料会員サービスの売上高減少分を補うには至らず、営業利益及び経常利益は、減益となりました。一方、親会社株主に帰属する四半期純利益は、連結子会社の株式会社ラテラ・インターナショナルにおいて、債務免除益を特別利益に計上したことにより、増益となりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は2,373,228千円(前年同四半期比11.9%増)、EBITDAは200,259千円(前年同四半期比5.2%減)、営業利益は60,094千円(前年同四半期比19.7%減)、経常利益は58,903千円(前年同四半期比23.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は51,655千円(前年同四半期比48.2%増)となりました。
セグメントごとの対前第3四半期連結累計期間の経営成績は、次のとおりであります。
①モビリティサポート事業
乗換案内サービスのコモディティ化による継続的な有料会員の減少に伴い、減収傾向で推移しました。一方で、乗換案内サイトやアプリといった保有メディアへのアクセス数増による広告収入の増加や北海道江差町エリアでの地域住民向けMaaSの実証実験等の法人向けサービスの受注により伸長したものの、有料会員サービスの売上高、利益の減少分を補うには至らず、減収減益となりました。
この結果、売上高は1,183,703千円(前年同四半期比3.2%減)、EBITDAは363,339千円(前年同四半期比21.7%減)、セグメント利益は320,195千円(前年同四半期比22.6%減)となりました。
②広告配信プラットフォーム事業
株式会社サークアが運営する広告配信サービス「Cirqua」において、2021年8月の改正薬機法の影響で収益が大きく落ち込んだものの、改正薬機法に対応した新掲載基準による運用で収益状況が改善されたことに加え、当第3四半期連結会計期間からプラウドエンジン株式会社を当セグメントに追加したことに伴い、増収となりました。一方で、利益面においては、売上高の増加が寄与し、損失額は縮小しましたが、のれん等の償却費の計上に加え、前連結会計年度からサービスを開始しておりますバーティカルメディア「駅探PICKS」において、先行投資を実施したことにより、損失となりました。
この結果、売上高は1,189,525千円(前年同四半期比32.4%増)、EBITDAは53,812千円(前年同四半期は3,991千円)、セグメント損失は39,392千円(前年同四半期は67,775千円のセグメント損失)となりました。
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は1,801,881千円となり、前連結会計年度末に比べ620,814千円減少しました。これは主に、現金及び預金の減少646,330千円、売掛金及び契約資産の増加13,183千円によるものであります。固定資産は1,292,498千円となり、前連結会計年度末に比べ173,688千円増加しました。これは主に、ソフトウエアの増加57,045千円、のれんの増加49,048千円、無形固定資産「その他」の増加60,807千円によるものであります。この結果、総資産は3,094,379千円となり、前連結会計年度末に比べ447,126千円減少しました。
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は386,260千円となり、前連結会計年度末に比べ17,465千円減少しました。これは主に、買掛金の増加37,434千円、未払法人税等の減少44,260千円、賞与引当金の減少12,533千円によるものであります。固定負債は261,577千円となり、前連結会計年度末に比べ37,263千円減少しました。これは主に、固定負債「その他」の減少37,098千円によるものであります。この結果、負債合計は647,837千円となり、前連結会計年度末に比べ54,728千円減少しました。
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は2,446,541千円となり、前連結会計年度末に比べ392,398千円減少しました。これは、利益剰余金の減少470,025千円によるものであります。この結果、自己資本比率は79.1%となり、前連結会計年度末に比べ1.1ポイント低下しました。
(2)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は917千円であります。