四半期報告書-第21期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)

【提出】
2022/11/09 16:32
【資料】
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【項目】
39項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症への対応としてワクチン接種の浸透等により経済活動の正常化に向けた動きが見受けられました。
一方で、ウクライナ情勢等による資源価格の高騰や米国金融政策に伴う金融市場の変動等による急速な円安の懸念材料が重なり、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の中、モビリティサポート事業では、新型コロナウイルス感染症による移動制限の緩和に伴い、駅探ドットコムや駅探アプリといった保有メディアへのアクセス数増による広告収入の増加や出張管理システムの改修案件の受注により伸長しました。一方で、乗換案内サービスにおいては、コモディティ化などの市場環境の影響等による有料会員の減少傾向に伴い、当サービスにおける収益は継続的に減少しております。株式会社サークアが運営する広告配信プラットフォーム事業では、2021年8月の改正薬機法の影響で収益が大きく落ち込んだものの、改正薬機法に対応した新掲載基準による運用を行ったことで、2021年12月以降、順調な回復傾向で推移し、当第2四半期連結累計期間においても同様に回復傾向が継続しており、増収となりました。その結果、グループ全体の売上高は、複数の増収要因はあったものの、乗換案内サービスの売上減少分を補うには至らず、前年同四半期と比べて、減収となりました。利益面では、管理・運用業務の内製化、業務の効率化によるコスト削減に加え、新型コロナウイルス感染症の対策をきっかけに原則在宅勤務への移行に伴い、オフィス縮小による賃借料が削減されたこと等により、増益となりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は1,529,671千円(前年同四半期比1.2%減)、EBITDAは153,205千円(前年同四半期比1.6%減)、営業利益は63,536千円(前年同四半期比0.8%増)、経常利益は65,212千円(前年同四半期比2.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は48,932千円(前年同四半期比62.3%増)となりました。
セグメントごとの対前第2四半期連結累計期間の経営成績は、次のとおりであります。
①モビリティサポート事業
乗換案内サービスのコモディティ化による継続的な有料会員の減少に伴い、減収傾向で推移しました。一方で、駅探ドットコムや駅探アプリといった保有メディアへのアクセス数増による広告収入の増加や出張管理システムの改修案件の受注により伸長したものの、乗換案内サービスの売上減少分を補うには至らず、減収減益となりました。
この結果、売上高は789,214千円(前年同四半期比3.6%減)、EBITDAは255,137千円(前年同四半期比19.2%減)、セグメント利益は226,953千円(前年同四半期比19.7%減)となりました。
②広告配信プラットフォーム事業
株式会社サークアにおいては、2021年8月の改正薬機法の影響で収益が大きく落ち込んだものの、改正薬機法に対応した新掲載基準による運用を行ったことで、2021年12月以降、順調な回復傾向で推移し、当第2四半期連結累計期間においても同様に回復傾向が継続しており、増収となりました。利益面では、株式会社サークアでのれん等の償却費を含めた損益分岐点の売上水準に達したことで増益になったものの、前連結会計年度からサービス開始を行っておりますバーティカルメディア「駅探PICKS」において、サイト構築などの先行投資を実施したことにより、損失となりました。
この結果、売上高は740,457千円(前年同四半期比1.4%増)、EBITDAは41,456千円(前年同四半期比70.6%増)、セグメント損失は17,544千円(前年同四半期は22,906千円のセグメント損失)となりました。
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は2,260,423千円となり、前連結会計年度末に比べ162,273千円減少しました。これは主に、現金及び預金の減少167,214千円によるものであります。固定資産は1,201,208千円となり、前連結会計年度末に比べ82,398千円増加しました。これは主に、ソフトウエアの増加72,467千円によるものであります。この結果、総資産は3,461,631千円となり、前連結会計年度末に比べ79,874千円減少しました。
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は365,405千円となり、前連結会計年度末に比べ38,320千円減少しました。これは主に、未払法人税等の減少17,222千円、流動負債「その他」の減少16,309千円によるものであります。固定負債は283,315千円となり、前連結会計年度末に比べ15,525千円減少しました。これは主に、繰延税金負債の減少8,355千円によるものであります。この結果、負債合計は648,720千円となり、前連結会計年度末に比べ53,845千円減少しました。
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は2,812,911千円となり、前連結会計年度末に比べ26,028千円減少しました。これは、利益剰余金の減少69,226千円によるものであります。
この結果、自己資本比率は81.3%となり、前連結会計年度末に比べ1.1ポイント上昇しました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ167,214千円減少し、1,912,362千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、81,730千円の収入(前年同四半期は207,146千円の収入)となりました。これは主に、減価償却費65,747千円、税金等調整前四半期純利益65,212千円、法人税等の支払額41,773千円があったことなどによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、172,194千円の支出(前年同四半期は727,216千円の支出)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出169,684千円があったことなどによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、76,750千円の支出(前年同四半期は77,329千円の支出)となりました。これは、配当金の支払額76,750千円があったことによるものです。
(3)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は335千円であります。