四半期報告書-第62期第2四半期(令和2年5月1日-令和2年7月31日)

【提出】
2020/09/14 14:16
【資料】
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【項目】
32項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものです。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染拡大とそれに対応する企業活動の自粛や緊急事態宣言の発令により、個人消費や輸出、生産の減少に加え、雇用情勢や設備投資も弱含みになる等、景況感が急速に悪化しました。緊急事態宣言解除後も依然として、先行きが不透明な状況が続いております。
インテリア・家具業界におきましては、外出自粛要請やテレワーク推進等により在宅時間が増え、巣籠もり消費による需要が増加しているものの、外出自粛による来店客数の減少、業種業態の垣根を越えた販売競争の激化及び配送コストの上昇、小売業界の人材不足による人件費の増加等により引き続き厳しい競争環境が続いております。一方、2019年の生活雑貨、家具、インテリアのBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、1兆7,428億円(前年比8.4%増)に拡大、EC化率についても増加傾向にあり(出典:令和元年度電子商取引に関する市場調査 令和2年7月経済産業省)、今後についても商取引の電子化が進展することが見込まれております。
こうした環境の中で当社は、お客様と店舗スタッフの安全を第一に、3密防止の店舗衛生対策等を徹底しながら店舗運営を行いました。また、持続的に安定した成長の実現に向け、商品構成の充実と付加価値の高い商品を揃え、他社との差別化を図ってまいりました。
その結果、売上高5,287,743千円(前年同四半期比5.1%減)、営業利益424,608千円(同17.5%減)、経常利益469,797千円(同7.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益318,476千円(同12.1%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりです。
①unico事業
新型コロナウイルス感染拡大による当社実店舗(オフライン)の臨時休業期間においては、当社実店舗の売上高が大きく減少しましたが、当社グループの強みであるEC店舗(オンライン)と実店舗との送客関係に注力したことにより、EC店舗の売上高が大きく増加しました。緊急事態宣言解除による当社実店舗の再開後においては、外出自粛期間中に当社EC店舗にて商品を吟味していたお客様の目的買いにより、当社実店舗の売上高が大きく増加しました。
商品展開としましては、家具では、自由に組み合わせの出来るキッチン収納のLOM(ロム)シリーズや、ラタンを使用してビンテージ感を出したWICK(ウィック)シリーズを発売しました。布製品では、廃棄される野菜や植物を染料にしたエシカルなカーテンECLE(エクル)シリーズがご好評を頂きました。
店舗の出店戦略としましては、アウトレットの幕張店を大型化し横浜ベイサイドに移転した以外は新規出店を抑え、EC店舗の強化に注力してまいりました。また、EC店舗と実店舗を連携させるオムニチャネル強化のためアプリの運用を開始し、お客様によりお買い物をしやすい環境を整えました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間のセグメント売上高は5,251,191千円(前年同四半期比4.3%減)、セグメント利益446,407千円(同14.5%減)となりました。
②food事業
新型コロナウイルス感染症の影響により臨時休業や営業時間の短縮を行いました。また、お客様のニーズに合わせたお弁当販売やテイクアウト、デリバリーによりお客様の獲得に努めてまいりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間のセグメント売上高は36,551千円(前年同四半期比57.1%減)、セグメント損失21,799千円(前年同四半期は7,416千円のセグメント損失)となりました。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産の残高は、前連結会計年度末に比較して16,787千円減少し、4,399,248千円となりました。その主な要因につきましては、以下のとおりになります。
流動資産の残高は、前連結会計年度末に比較して23,696千円増加し、2,977,771千円となりました。主な要因は、現金及び預金の増加248,797千円、売掛金の増加309,907千円、商品の減少489,150千円等があったことによるものであります。
固定資産の残高は、前連結会計年度末に比較して40,483千円減少し、1,421,477千円となりました。主な要因は、繰延税金資産の増加13,553千円等がありましたが、減価償却等による資産の減少39,257千円、敷金及び保証金の減少14,764千円等があったことによるものであります。
負債の残高は、前連結会計年度末に比較して276,662千円減少し、2,430,219千円となりました。主な要因は、短期借入金の増加174,000千円、未払消費税等の増加82,662千円等がありましたが、買掛金の減少267,411千円、一年内返済長期借入金の減少119,492千円、長期借入金の減少131,260千円等があったことによるものであります。
純資産の残高は、前連結会計年度末に比較して259,875千円増加し、1,969,028千円となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加318,476千円等がありましたが、剰余金の配当による利益剰余金の減少56,895千円があったことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、営業活動による収入が投資活動及び財務活動による支出を上回ったため、前連結会計年度末に比べ248,797千円増加し、744,385千円となりました。なお、当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの増減要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果、418,130千円の収入(前年同四半期は94,414千円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益469,797千円、たな卸資産の減少による収入569,325千円、売上債権の増加による支出309,907千円、仕入債務の減少による支出267,432千円等の計上によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果、32,300千円の支出(前年同四半期は50,154千円の支出)となりました。これは主に、unicoアプリ追加開発費用、EC店舗追加開発費用等に係る無形固定資産の取得による支出25,168千円等の計上によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果、136,956千円の支出(前年同四半期は368,275千円の支出)となりました。これは主に、短期借入れによる収入1,226,000千円、短期借入金の返済による支出1,052,000千円、長期借入金の返済による支出250,752千円、配当金支払による支出56,704千円等の計上によるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。