四半期報告書-第33期第1四半期(平成30年8月1日-平成30年10月31日)

【提出】
2018/12/12 15:39
【資料】
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【項目】
21項目
文中の将来に関する事項は、当第1四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、企業業績や雇用状況の改善により緩やかに回復しましたが、米中貿易摩擦の悪化が今後の経済情勢に影響を及ぼすことが懸念されております。また、賃金については依然として上昇しているものの、消費の伸びは依然として弱い状況が続いております。この現象は統計ほど所得が改善していない可能性が高いことや、賃金上昇が特定の消費性向が低い層に偏っている結果として全体の消費性向が低下していること、将来の賃金に対する不安から貯蓄の合理性が増していることなどが指摘されております。こうした環境は近い将来、劇的に変化する可能性は低く、消費の回復・拡大は鈍い状況が続くと予想されます。
外食事業におきましては、原材料の高騰、人件費の上昇及び人手不足等を背景に経営環境は引き続き厳しい環境にあります。天候不順や自然災害など一過性要因を除いても、業界全体感としてやや力強さに欠ける状況が続いております。
このような状況の中、当社では、さらなる新規出店よりも既存店の売上強化が最重要課題であると認識し、既に出店予定である店舗を除き、新たな出店を取りやめることとし、既存店の売上を強化するため顧客価値の向上と人財基盤の強化を重点課題として取り組んでおります。
なお、当第1四半期累計期間は関東圏及び東海圏を中心に9店舗の新規出店を行い、当第1四半期会計期間末日における「鳥貴族」の店舗数は674店舗(前事業年度末比9店舗純増)となりました。当社の直営店につきましては、当第1四半期累計期間は8店舗の新規出店を行い、当第1四半期会計期間末日においては431店舗(同8店舗純増)となりました。
以上の結果、当第1四半期累計期間は、台風により全店が休業したこと等の影響もあり、既存店売上高は前年同期比91.7%と厳しい状況が続いておりますが、一方で新規出店による店舗数が増加したこと等により売上高は8,923,340千円(前年同期比10.0%増)、売上総利益は6,281,012千円(同12.9%増)となり、販売費及び一般管理費は6,144,733千円(同18.8%増)となりました。売上が低調に推移したことが影響し、営業利益は136,279千円(同65.0%減)、経常利益は125,636千円(同66.5%減)、四半期純利益は58,730千円(同75.9%減)となりました。
なお、当社は飲食事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2)財政状態の分析
当第1四半期会計期間末の総資産は17,757,657千円となり、前事業年度末と比較して1,031,670千円の減少となりました。これは主に新規出店に伴い有形固定資産が増加した一方、新規出店のための設備投資及び法人税等の納付により現金及び預金が減少したこと等によるものであります。
当第1四半期会計期間末の負債は10,842,701千円となり、前事業年度末と比較して1,043,825千円の減少となりました。これは主に設備未払金及び前受収益の減少や未払法人税等の支払いを行ったこと等によるものであります。
当第1四半期会計期間末の純資産は6,914,956千円となり、前事業年度末と比較して12,155千円の増加となりました。これは利益剰余金が四半期純利益の計上により増加した一方、配当金の支払いにより減少したことによるものであり、自己資本比率は38.9%(前事業年度末は36.7%)となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
特記すべき事項はありません。