四半期報告書-第33期第2四半期(平成30年11月1日-平成31年1月31日)

【提出】
2019/03/12 11:36
【資料】
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【項目】
25項目
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善により、緩やかな回復基調が続いておりましたが、海外経済においては米国を中心とした保護主義的な通商政策が及ぼす影響等から、先行き不透明な状況で推移いたしました。
外食事業におきましては、人件費・原材料・輸送費の高騰等を背景に経営環境は引き続き厳しい環境にあります。天候不順や自然災害など一過性要因を除いても、業界全体感としてやや力強さに欠ける状況が続いております。
当社におきましては、人件費等のコスト高を背景とした28年ぶりの価格改定を2017年10月に実施したこと等から客数が減少し店舗の収益力が低下するという結果となりました。また、出店時の売上高計画に対して未達で推移する店舗が多く発生するとともに、既存店の近隣に追加出店した店舗での自社競合が発生し、既存店売上高が前年を下回り推移しました。
このような状況の中、当社では、さらなる新規出店よりも既存店の売上強化が最重要課題であると認識し、既に出店予定である店舗を除き、新たな出店を取りやめることとし、既存店の売上を強化するため顧客価値の向上と人財基盤の強化を重点課題として取り組むとともに、収益基盤の強化に取り組んで参りました。
なお、当第2四半期累計期間は関東圏及び東海圏を中心に17店舗の新規出店を行い、当第2四半期会計期間末日における「鳥貴族」の店舗数は678店舗(前事業年度末比13店舗純増)となりました。当社の直営店につきましては、当第2四半期累計期間は13店舗の新規出店を行い、当第2四半期会計期間末日においては434店舗(同11店舗純増)となりました。一方、当事業年度において、21店舗の不採算店・自社競合店の退店を計画しております。
以上の結果、当第2四半期累計期間は、既存店売上高は前年同期比92.1%と厳しい状況が続いておりますが、前期に出店した店舗の売上が通年で寄与したこと等により売上高は17,843,347千円(前年同期比8.1%増)、売上総利益は12,556,664千円(同10.1%増)、販売費及び一般管理費は12,197,654千円(同16.0%増)となり、売上が低調に推移したことが影響し、営業利益は359,010千円(同59.7%減)、経常利益は340,369千円(同60.2%減)となりました。また、撤退予定店舗の資産の減損損失を175,669千円計上したことにより、四半期純利益は53,602千円(同90.2%減)となりました。
なお、当社は飲食事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2)財政状態の分析
当第2四半期会計期間末の総資産は17,366,244千円となり、前事業年度末と比較して1,423,083千円の減少となりました。これは主に、新規出店した店舗設備の支払い及び法人税等の納付等により現金及び預金が減少したこと等によるものであります。
当第2四半期会計期間末の負債は10,456,416千円となり、前事業年度末と比較して1,430,110千円の減少となりました。
当第2四半期会計期間末の純資産は6,909,828千円となり、前事業年度末と比較して7,026千円の増加となりました。これは利益剰余金が、四半期純利益の計上により増加した一方、配当金の支払いにより減少したこと等によるものであり、自己資本比率は39.8%(前事業年度末は36.7%)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物は、前事業年度末と比較し1,211,441千円減少し3,282,705千円となりました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、前第2四半期累計期間の833,229千円の収入に対し、84,184千円の収入となりました。これは主に、税引前四半期純利益161,347千円、減価償却費762,620千円、減損損失175,669千円を計上した一方、前受収益の減少434,701千円、法人税等の支払額427,646千円を計上したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、前第2四半期累計期間の1,620,827千円の支出に対し、1,001,069千円の支出となりました。これは主に、新規出店に伴う有形固定資産の取得による支出951,368千円を計上したこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、前第2四半期累計期間の3,178千円の支出に対し、294,556千円の支出となりました。これは主に、長期借入れによる収入700,000千円を計上した一方で、長期借入金の返済による支出652,152千円、リース債務の返済による支出295,428千円を計上したこと等によるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
特記すべき事項はありません。