四半期報告書-第33期第3四半期(平成31年2月1日-平成31年4月30日)

【提出】
2019/06/11 9:54
【資料】
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【項目】
22項目
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善により、緩やかな回復基調が続いておりましたが、海外経済においては米国を中心とした保護主義的な通商政策が及ぼす影響等から、先行き不透明な状況で推移いたしました。
外食事業におきましては、人件費・原材料・輸送費の高騰等を背景に経営環境は引き続き厳しい環境にあります。天候不順や自然災害など一過性要因を除いても、業界全体感としてやや力強さに欠ける状況が続いております。
当社におきましては、人件費等のコスト高を背景とした28年ぶりの価格改定を2017年10月に実施したこと等から客数が減少し店舗の収益力が低下するという結果となりました。また、出店時の売上高計画に対して未達で推移する店舗が多く発生するとともに、既存店の近隣に追加出店した店舗での自社競合が発生し、既存店売上高が前年を下回り推移しました。
このような状況の中、当社では、さらなる新規出店よりも既存店の売上強化が最重要課題であると認識し、既に出店予定である店舗を除き、新たな出店を取りやめることとし、既存店の売上を強化するため顧客価値の向上と人財基盤の強化を重点課題として取り組むとともに、収益基盤の強化に取り組んで参りました。
なお、当第3四半期累計期間は関東圏及び東海圏を中心に22店舗の新規出店を行う一方で、27店舗の閉店を行ったことにより、当第3四半期会計期間末日における「鳥貴族」の店舗数は660店舗(前事業年度末比5店舗純減)となりました。当社の直営店につきましては、当第3四半期累計期間は15店舗の新規出店を行い、23店舗の閉店を行ったこと等により、当第3四半期会計期間末日においては414店舗(同9店舗純減)となりました。
以上の結果、当第3四半期累計期間は、既存店売上高は前年同期比93.8%と厳しい状況が続いておりますが、前期に出店した店舗の売上が通年で寄与したこと等により売上高は27,051,428千円(前年同期比7.3%増)、売上総利益は18,917,755千円(同8.1%増)、販売費及び一般管理費は18,117,971千円(同13.1%増)となり、売上が低調に推移したことが影響し、営業利益は799,784千円(同45.7%減)、経常利益は766,516千円(同46.1%減)となりました。また、撤退店舗の資産の減損損失を175,669千円計上したことにより、四半期純利益は310,472千円(同65.9%減)となりました。
なお、当社は飲食事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2)財政状態の分析
当第3四半期会計期間末の総資産は18,352,373千円となり、前事業年度末と比較して436,954千円の減少となりました。これは主に有形固定資産が減少したこと等によるものであります。
当第3四半期会計期間末の負債は11,232,164千円となり、前事業年度末と比較して654,362千円の減少となりました。
当第3四半期会計期間末の純資産は7,120,209千円となり、前事業年度末と比較して217,407千円の増加となりました。これは主に利益剰余金が、四半期純利益の計上により増加した一方、配当金の支払いにより減少したことによるものであり、自己資本比率は38.8%(前事業年度末は36.7%)となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
特記すべき事項はありません。