有価証券報告書-第34期(令和2年8月1日-令和3年7月31日)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要及び経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識並びに分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財務状態及び経営成績の状況
a.経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大による影響はあるものの、アメリカや中国を中心とした国外経済の回復を背景に輸出の増加やワクチン接種の促進に伴う段階的な社会活動の正常化が進み、徐々に持ち直しの動きが続いております。しかしながら、変異株を含む感染症の再拡大が懸念される中、今後も経済活動の抑制と解除が繰り返される見通しで、景気の先行きは不透明な状況が続いております。
ジュエリー業界におきましても、株高を背景に高額品の需要は堅調に推移しておりますが、イベントの自粛要請や動員数縮小等の動きは続いており、市場環境は依然として厳しい状況が続いております。
このような状況下、国内はコロナ禍での営業活動の見直し、国外は各国の経済活動の規制緩和に合わせた営業活動の再開が進み、第4四半期連結会計期間は売上を回復し、第3四半期連結会計期間に続き黒字化を達成いたしました。具体的な活動内容としては、小売業界の冷え込んだ市場の影響をカバーするため、コロナ禍での巣ごもり需要に着目し、拡販の余地のあるEC(ネット通販)やテレビショッピングなどの非接触型販売チャネルを持つ取引先様などの異業界への営業活動に注力してまいりました。併せて、既存取引先様には販促企画の提案や高額品の「Dancing Stone」(※1)を提案・導入をすることにより、客単価を上げる戦略で収益性を向上させました。一方、国外につきましては、タイの協力工場で進めたプレス製の高品質の「Dancing Stone」パーツの大量生産体制は、新型コロナウイルス感染症再拡大の影響により1ヶ月程度の遅れが生じたものの、テスト生産が完了し、本格稼働を開始しております。加えて、インド国内市場の代理店による営業活動も軌道に乗り始めました。こうした製販活動により、グローバルでの拡販や中国市場の模倣品の排除を進めてまいります。コスト面においても、業務全般のデジタル化や各種プロモーション施策の見直しを継続的に推進してまいりました。引き続き、安定した利益体質の構築に向け、グループ一体で収益構造改革を進めてまいります。
こうした活動を行った結果、当連結会計年度における国内売上高は、2,019,392千円となり、国外売上高は、792,211千円となりました。
この結果、当社グループの業績は、上期の減収を下期でカバーするには至らず、売上高は2,811,604千円(前期比21.0%増)、営業損失は138,020千円(前連結会計年度は営業損失413,928千円)、経常損失は121,830千円(前連結会計年度は経常損失424,007千円)、親会社株主に帰属する当期純損失は113,649千円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失611,832千円)となりました。
なお、当社グループの事業セグメントは、「ジュエリー事業」の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。
※1 「Dancing Stone」とは、当社の特許技術により宝石に穴をあけることなく、宝石を揺らすことができる宝石のセッティング方法であります。
b.財政状態の状況
(a).資産の部
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比べ548,301千円減少し、4,652,950千円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金が295,925千円増加した一方、現金及び預金が523,412千円減少し、生産用地金が増加したものの、ルースの減少により原材料及び貯蔵品が418,623千円減少したことなどによるものであります。
(b).負債の部
当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ458,107千円減少し2,766,866千円となりました。これは主に、長期借入金(1年以内返済予定を含む)が345,630千円、短期借入金が200,400千円減少したことによるものであります。
(c).純資産の部
当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ90,193千円減少し、1,886,083千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純損失113,649千円を計上したことなどによるものであります。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」)は、前連結会計年度末に比べ525,612千円減少し、816,473千円となりました。当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により獲得した資金は、176,378千円(前期は136,216千円の獲得)となりました。
これは主に、税金等調整前当期純損失125,170千円計上の減少要因があったものの、たな卸資産の減少額289,852千円等の増加要因によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は、163,951千円(前期は104,920千円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出120,099千円等の減少要因によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は、546,128千円(前期は610,469千円の獲得)となりました。
これは主に、長期借入金の返済による支出455,630千円等の減少要因によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の状況
当社グループは、ジュエリー事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
a.生産実績
(注) 1.金額は、製造原価によっています。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当社グループでは、概ね受注から販売までの期間が短く、又一部については見込生産を行っているため、受注実績の記載を省略しております。
c.販売実績
当社グループの販売実績を地域別に示すと次のとおりであります。
(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財務状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(財政状態の分析)
財政状態の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 b.財政状態の状況」をご参照ください。
(経営成績の分析)
a. 売上高
当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ487,268千円増加し、2,811,604千円となりました。
売上高の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 a.経営成績の状況」をご参照ください。
b. 売上原価、売上総利益
当連結会計年度の売上原価は、前連結会計年度に比べ288,872千円増加し、1,859,079千円となりました。主な要因は、売上高が増加したことによるものであります。
この結果、当連結会計年度の売上総利益は、前連結会計年度に比べ198,395千円増加し、952,525千円となりました。
c. 販売費及び一般管理費、営業利益
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ77,512千円減少し、1,090,545千円となりました。
販売費及び一般管理費、営業利益の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 a.経営成績の状況」をご参照ください。
この結果、当連結会計年度の営業損失は138,020千円(前期は営業損失413,928千円)となりました。
また、当社が重要な経営指標として掲げる営業利益率は、前連結会計年度に比べ12.9%増加し、△4.9%となりました。
d. 営業外損益、経常利益
当連結会計年度の営業外収益は、前連結会計年度に比べ23,069千円増加し、47,742千円となりました。主な要因は、為替差益の計上によるものであります。
また、当連結会計年度の営業外費用は、前連結会計年度に比べ3,199千円減少し、31,552千円となりました。主な要因は、貸倒引当金繰入額が6,087千円、支払利息が3,616千円、その他費用が2,565千円増加しましたが、為替差損が15,102千円減少したこと等によるものです。
この結果、当連結会計年度の経常損失は121,830千円(前期は経常損失424,007千円)となりました。
e. 特別損益、税金等調整前当期純利益
当連結会計年度の特別損失は、前連結会計年度に比べ149,087千円減少し、3,385千円となりました。要因は、固定資産の減損損失3,385千円の計上がありましたが、前連結会計年度の固定資産の減損損失152,473千円より減少したことによるものであります。
この結果、当連結会計年度の税金等調整前当期純損失は125,170千円(前期は税金等調整前当期純損失576,165千円)となりました。
f. 親会社株主に帰属する当期純利益
当連結会計年度の法人税、住民税及び事業税並びに法人税等調整額は11,520千円となりました。
この結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純損失は113,649千円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失611,832千円)となりました。
(経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容)
当社は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響について、2020年秋ごろから回復に向かい、2021年夏ごろの収束を想定しておりましたが、当連結会計年度においては、変異株を含む感染症の再拡大やワクチン接種率の遅れなどもあり、想定通りの収束には至りませんでした。しかしながら、2022年7月に向けて、国内外ともウィズコロナが進展し、2023年7月には概ね過年度の市場水準まで回復すると仮定しております。一方で、新型コロナウイルス感染症拡大がもたらした生活様式の変化は、若干の揺り戻しがあるにせよ以前の状態に戻ることはないと想定しております。こうした市場の変化に適応するため、当社は世界中のジュエリー、アクセサリーブランドから求められるエシカル消費に配慮した高品質で多用途な製品の開発を加速させます。そしてバリューチェーンのデジタル化を併せて進めることで、国内はもとより当社の強みの一つであるワールドワイドに展開した販売網を通じて即時的に高い付加価値を届けてまいります。具体的には、「Dancing Stone」「テニスチェーン」「EXL-LOCK」の主力製品ラインナップに新しく「スターシリーズ」「スタンプシリーズ」を加えました。当社の製品は、ジュエリー、アクセサリー製品の一つのカテゴリにとって、付加価値向上のために欠かせないものとしてお使いいただけるようになりました。こうした強みや優位性をインターネットで分かりやすく解説することで未開拓市場の掘り起こしを進め、BtoBサイトを活用し非対面の販売機会を多く創出することで、スピーディーに市場規模の拡大が見込まれる東南アジア、中東、アフリカでの拡販を図ってまいります。また、ブランド価値の維持・発展のため、国内外において模造品の増加を防止する対策を強化し、特に模造品の販売が続く中国については、子会社である歌思福珠宝(深圳)有限公司と現地の代理店にて引き続き模造品の排除を実施してまいります。
さらに、販売費及び一般管理費については、デジタル化や日々の改善活動の成果として間接要員の収益部門への再配置等により、売上や粗利獲得機会の増大に向けた施策を打つことにより業績向上に寄与するよう邁進してまいります。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
(キャッシュ・フローの状況の分析)
キャッシュ・フローの状況の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャシュ・フローの状況」をご参照ください。
(資本の財源及び資金の流動性に係る情報)
当社グループの資金需要のうち主なものは、製品を製造するための地金購入費用及びその加工費であります。それらの財源は営業キャッシュ・フロー及び金融機関から調達した有利子負債であり、状況に応じて充当しております。
また、当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保するため、PSIに基づいた在庫の適正化および売上債権の適正管理に努めてまいります。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。これらの見積りの評価については、過去の実績や状況に応じ合理的と考えられる様々な要因に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の報告数値と異なる可能性があります。
当社グループの連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)に記載しておりますが、連結財務諸表に与える影響が大きいと考えられる項目は以下のとおりであります。
a.新型コロナウイルス感染症拡大の影響に関する会計上の見積り
新型コロナウイルス感染症拡大の影響については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務表 注記事項(追加情報)(新型コロナウイルス感染症拡大の影響に関する会計上の見積り)」に記載しております。
b.固定資産の減損
当社グループは、事業用資産については管理会計上の区分を基準に資産のグルーピングを行っています。ただし、遊休資産及び処分予定資産等については、個別の物件ごとにグルーピングしております。資産グループについて減損の兆候があると認められる場合には、それから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回った場合に減損損失の認識が必要になります。減損損失の認識が必要と判定した場合、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。割引前将来キャッシュ・フローは、当社グループが各得意先と協議したフォーキャスト及び予測可能な販売計画等を基礎に算定した事業計画に基づいて見積っており、また、土地建物については、不動産鑑定士による鑑定評価額を用いて正味売却価額を見積っております。なお、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が今後長期化した場合など、事業環境の著しい変化が生じた場合、減損損失を認識する可能性があります。
c.売上債権の貸倒引当金
当社グループは、売上債権の貸倒損失に備え回収不能となる可能性のある金額を合理的に見積り、その額を貸倒引当金として計上しております。将来、販売先の財務状況が悪化し支払い能力が低下した場合には、引当金の追加計上または貸倒損失が発生する可能性があります。
d.たな卸資産の評価
当社グループのたな卸資産の評価は、主として総平均法による原価法及び最終仕入原価法に基づいております。なお、当社グループでは、営業循環過程から外れたたな卸資産を収益性の低下に基づく簿価切り下げの方法により評価しており、収益性の低下の事実を適切に反映するよう帳簿価額を処分見込価額まで切り下げております。ジュエリー事業では、個人消費に直接関わる製品等を取り扱っているため、業績及び製品等の収益性は国内及び国外の景気動向、なかでも個人消費の影響を強く受けます。また、当社グループが保有するたな卸資産の品目が多岐にわたることから、営業循環過程から外れたたな卸資産の識別には複雑性を伴います。さらに、処分見込価額は貴金属相場及び加工費の変動による影響を受けます。たな卸資産の評価は将来の個人消費、貴金属相場の動向などによって、影響を受ける可能性があり、翌連結会計年度の連結財務諸表において、たな卸資産の金額に重要な影響を与える可能性があります。
e.繰延税金資産の回収可能性
当社グループは、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得を見積った上で、将来の税金負担額を軽減する効果を有する範囲内で繰延税金資産を計上しております。利益計画の前提条件の変化があった場合には、評価性引当額の計上に伴い、経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要及び経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識並びに分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財務状態及び経営成績の状況
a.経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大による影響はあるものの、アメリカや中国を中心とした国外経済の回復を背景に輸出の増加やワクチン接種の促進に伴う段階的な社会活動の正常化が進み、徐々に持ち直しの動きが続いております。しかしながら、変異株を含む感染症の再拡大が懸念される中、今後も経済活動の抑制と解除が繰り返される見通しで、景気の先行きは不透明な状況が続いております。
ジュエリー業界におきましても、株高を背景に高額品の需要は堅調に推移しておりますが、イベントの自粛要請や動員数縮小等の動きは続いており、市場環境は依然として厳しい状況が続いております。
このような状況下、国内はコロナ禍での営業活動の見直し、国外は各国の経済活動の規制緩和に合わせた営業活動の再開が進み、第4四半期連結会計期間は売上を回復し、第3四半期連結会計期間に続き黒字化を達成いたしました。具体的な活動内容としては、小売業界の冷え込んだ市場の影響をカバーするため、コロナ禍での巣ごもり需要に着目し、拡販の余地のあるEC(ネット通販)やテレビショッピングなどの非接触型販売チャネルを持つ取引先様などの異業界への営業活動に注力してまいりました。併せて、既存取引先様には販促企画の提案や高額品の「Dancing Stone」(※1)を提案・導入をすることにより、客単価を上げる戦略で収益性を向上させました。一方、国外につきましては、タイの協力工場で進めたプレス製の高品質の「Dancing Stone」パーツの大量生産体制は、新型コロナウイルス感染症再拡大の影響により1ヶ月程度の遅れが生じたものの、テスト生産が完了し、本格稼働を開始しております。加えて、インド国内市場の代理店による営業活動も軌道に乗り始めました。こうした製販活動により、グローバルでの拡販や中国市場の模倣品の排除を進めてまいります。コスト面においても、業務全般のデジタル化や各種プロモーション施策の見直しを継続的に推進してまいりました。引き続き、安定した利益体質の構築に向け、グループ一体で収益構造改革を進めてまいります。
こうした活動を行った結果、当連結会計年度における国内売上高は、2,019,392千円となり、国外売上高は、792,211千円となりました。
この結果、当社グループの業績は、上期の減収を下期でカバーするには至らず、売上高は2,811,604千円(前期比21.0%増)、営業損失は138,020千円(前連結会計年度は営業損失413,928千円)、経常損失は121,830千円(前連結会計年度は経常損失424,007千円)、親会社株主に帰属する当期純損失は113,649千円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失611,832千円)となりました。
なお、当社グループの事業セグメントは、「ジュエリー事業」の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。
※1 「Dancing Stone」とは、当社の特許技術により宝石に穴をあけることなく、宝石を揺らすことができる宝石のセッティング方法であります。
b.財政状態の状況
(a).資産の部
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比べ548,301千円減少し、4,652,950千円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金が295,925千円増加した一方、現金及び預金が523,412千円減少し、生産用地金が増加したものの、ルースの減少により原材料及び貯蔵品が418,623千円減少したことなどによるものであります。
(b).負債の部
当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ458,107千円減少し2,766,866千円となりました。これは主に、長期借入金(1年以内返済予定を含む)が345,630千円、短期借入金が200,400千円減少したことによるものであります。
(c).純資産の部
当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ90,193千円減少し、1,886,083千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純損失113,649千円を計上したことなどによるものであります。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」)は、前連結会計年度末に比べ525,612千円減少し、816,473千円となりました。当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により獲得した資金は、176,378千円(前期は136,216千円の獲得)となりました。
これは主に、税金等調整前当期純損失125,170千円計上の減少要因があったものの、たな卸資産の減少額289,852千円等の増加要因によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は、163,951千円(前期は104,920千円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出120,099千円等の減少要因によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は、546,128千円(前期は610,469千円の獲得)となりました。
これは主に、長期借入金の返済による支出455,630千円等の減少要因によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の状況
当社グループは、ジュエリー事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
a.生産実績
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2020年8月1日 至 2021年7月31日) | |
| 生産高(千円) | 前年同期比(%) | |
| ジュエリー事業 | 2,061,346 | 121.0 |
| 合計 | 2,061,346 | 121.0 |
(注) 1.金額は、製造原価によっています。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当社グループでは、概ね受注から販売までの期間が短く、又一部については見込生産を行っているため、受注実績の記載を省略しております。
c.販売実績
当社グループの販売実績を地域別に示すと次のとおりであります。
| 地域別 | 当連結会計年度 (自 2020年8月1日 至 2021年7月31日) | |
| 販売高(千円) | 前年同期比(%) | |
| 国内向け製品販売 | 2,019,392 | 122.4 |
| 海外向けパーツ、製品販売 | 792,211 | 117.5 |
| 合計 | 2,811,604 | 121.0 |
(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合
| 相手先 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 金額(千円) | 割合(%) | 金額(千円) | 割合(%) | |
| MARIGOTJEWELLERY(THAILAND) CO., LTD. | 287,108 | 12.0 | 331,660 | 11.8 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財務状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(財政状態の分析)
財政状態の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 b.財政状態の状況」をご参照ください。
(経営成績の分析)
a. 売上高
当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ487,268千円増加し、2,811,604千円となりました。
売上高の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 a.経営成績の状況」をご参照ください。
b. 売上原価、売上総利益
当連結会計年度の売上原価は、前連結会計年度に比べ288,872千円増加し、1,859,079千円となりました。主な要因は、売上高が増加したことによるものであります。
この結果、当連結会計年度の売上総利益は、前連結会計年度に比べ198,395千円増加し、952,525千円となりました。
c. 販売費及び一般管理費、営業利益
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ77,512千円減少し、1,090,545千円となりました。
販売費及び一般管理費、営業利益の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 a.経営成績の状況」をご参照ください。
この結果、当連結会計年度の営業損失は138,020千円(前期は営業損失413,928千円)となりました。
また、当社が重要な経営指標として掲げる営業利益率は、前連結会計年度に比べ12.9%増加し、△4.9%となりました。
d. 営業外損益、経常利益
当連結会計年度の営業外収益は、前連結会計年度に比べ23,069千円増加し、47,742千円となりました。主な要因は、為替差益の計上によるものであります。
また、当連結会計年度の営業外費用は、前連結会計年度に比べ3,199千円減少し、31,552千円となりました。主な要因は、貸倒引当金繰入額が6,087千円、支払利息が3,616千円、その他費用が2,565千円増加しましたが、為替差損が15,102千円減少したこと等によるものです。
この結果、当連結会計年度の経常損失は121,830千円(前期は経常損失424,007千円)となりました。
e. 特別損益、税金等調整前当期純利益
当連結会計年度の特別損失は、前連結会計年度に比べ149,087千円減少し、3,385千円となりました。要因は、固定資産の減損損失3,385千円の計上がありましたが、前連結会計年度の固定資産の減損損失152,473千円より減少したことによるものであります。
この結果、当連結会計年度の税金等調整前当期純損失は125,170千円(前期は税金等調整前当期純損失576,165千円)となりました。
f. 親会社株主に帰属する当期純利益
当連結会計年度の法人税、住民税及び事業税並びに法人税等調整額は11,520千円となりました。
この結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純損失は113,649千円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失611,832千円)となりました。
(経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容)
当社は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響について、2020年秋ごろから回復に向かい、2021年夏ごろの収束を想定しておりましたが、当連結会計年度においては、変異株を含む感染症の再拡大やワクチン接種率の遅れなどもあり、想定通りの収束には至りませんでした。しかしながら、2022年7月に向けて、国内外ともウィズコロナが進展し、2023年7月には概ね過年度の市場水準まで回復すると仮定しております。一方で、新型コロナウイルス感染症拡大がもたらした生活様式の変化は、若干の揺り戻しがあるにせよ以前の状態に戻ることはないと想定しております。こうした市場の変化に適応するため、当社は世界中のジュエリー、アクセサリーブランドから求められるエシカル消費に配慮した高品質で多用途な製品の開発を加速させます。そしてバリューチェーンのデジタル化を併せて進めることで、国内はもとより当社の強みの一つであるワールドワイドに展開した販売網を通じて即時的に高い付加価値を届けてまいります。具体的には、「Dancing Stone」「テニスチェーン」「EXL-LOCK」の主力製品ラインナップに新しく「スターシリーズ」「スタンプシリーズ」を加えました。当社の製品は、ジュエリー、アクセサリー製品の一つのカテゴリにとって、付加価値向上のために欠かせないものとしてお使いいただけるようになりました。こうした強みや優位性をインターネットで分かりやすく解説することで未開拓市場の掘り起こしを進め、BtoBサイトを活用し非対面の販売機会を多く創出することで、スピーディーに市場規模の拡大が見込まれる東南アジア、中東、アフリカでの拡販を図ってまいります。また、ブランド価値の維持・発展のため、国内外において模造品の増加を防止する対策を強化し、特に模造品の販売が続く中国については、子会社である歌思福珠宝(深圳)有限公司と現地の代理店にて引き続き模造品の排除を実施してまいります。
さらに、販売費及び一般管理費については、デジタル化や日々の改善活動の成果として間接要員の収益部門への再配置等により、売上や粗利獲得機会の増大に向けた施策を打つことにより業績向上に寄与するよう邁進してまいります。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
(キャッシュ・フローの状況の分析)
キャッシュ・フローの状況の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャシュ・フローの状況」をご参照ください。
(資本の財源及び資金の流動性に係る情報)
当社グループの資金需要のうち主なものは、製品を製造するための地金購入費用及びその加工費であります。それらの財源は営業キャッシュ・フロー及び金融機関から調達した有利子負債であり、状況に応じて充当しております。
また、当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保するため、PSIに基づいた在庫の適正化および売上債権の適正管理に努めてまいります。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。これらの見積りの評価については、過去の実績や状況に応じ合理的と考えられる様々な要因に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の報告数値と異なる可能性があります。
当社グループの連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)に記載しておりますが、連結財務諸表に与える影響が大きいと考えられる項目は以下のとおりであります。
a.新型コロナウイルス感染症拡大の影響に関する会計上の見積り
新型コロナウイルス感染症拡大の影響については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務表 注記事項(追加情報)(新型コロナウイルス感染症拡大の影響に関する会計上の見積り)」に記載しております。
b.固定資産の減損
当社グループは、事業用資産については管理会計上の区分を基準に資産のグルーピングを行っています。ただし、遊休資産及び処分予定資産等については、個別の物件ごとにグルーピングしております。資産グループについて減損の兆候があると認められる場合には、それから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回った場合に減損損失の認識が必要になります。減損損失の認識が必要と判定した場合、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。割引前将来キャッシュ・フローは、当社グループが各得意先と協議したフォーキャスト及び予測可能な販売計画等を基礎に算定した事業計画に基づいて見積っており、また、土地建物については、不動産鑑定士による鑑定評価額を用いて正味売却価額を見積っております。なお、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が今後長期化した場合など、事業環境の著しい変化が生じた場合、減損損失を認識する可能性があります。
c.売上債権の貸倒引当金
当社グループは、売上債権の貸倒損失に備え回収不能となる可能性のある金額を合理的に見積り、その額を貸倒引当金として計上しております。将来、販売先の財務状況が悪化し支払い能力が低下した場合には、引当金の追加計上または貸倒損失が発生する可能性があります。
d.たな卸資産の評価
当社グループのたな卸資産の評価は、主として総平均法による原価法及び最終仕入原価法に基づいております。なお、当社グループでは、営業循環過程から外れたたな卸資産を収益性の低下に基づく簿価切り下げの方法により評価しており、収益性の低下の事実を適切に反映するよう帳簿価額を処分見込価額まで切り下げております。ジュエリー事業では、個人消費に直接関わる製品等を取り扱っているため、業績及び製品等の収益性は国内及び国外の景気動向、なかでも個人消費の影響を強く受けます。また、当社グループが保有するたな卸資産の品目が多岐にわたることから、営業循環過程から外れたたな卸資産の識別には複雑性を伴います。さらに、処分見込価額は貴金属相場及び加工費の変動による影響を受けます。たな卸資産の評価は将来の個人消費、貴金属相場の動向などによって、影響を受ける可能性があり、翌連結会計年度の連結財務諸表において、たな卸資産の金額に重要な影響を与える可能性があります。
e.繰延税金資産の回収可能性
当社グループは、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得を見積った上で、将来の税金負担額を軽減する効果を有する範囲内で繰延税金資産を計上しております。利益計画の前提条件の変化があった場合には、評価性引当額の計上に伴い、経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。